ロクデナシとガールズバンド   作:ダンちゃん1号

3 / 5
前回のあらすじ


特に理由のない暴力が将人を襲う!!


「いや、関係ねぇよな!?それ!?」


どうやら対バンを申し込まれたらしい

「湊さん…だよね。どうしたの?」

蛍は、目の前の少女────友希那に連れられて地下のライブ会場に来ていた。

「まず1つ聞いていいかしら?」

ああ、どうしてこうなってしまったのだろうか。

蛍の思考はほんの数分前に遡った。

 

 

 

 

「坂田 蛍さん、少し付いて来てもらっていいかしら?」

「ウェ!?」

相変わらずの変な声での返答だったと思う。

「湊さん…?顔が怖いですよ…?」

先程の問答で何か失礼なことでも言ってしまったのかもしれない。

友希那が鬼神のような顔をしているのを見て、思わず敬語になってしまう蛍。

そして、それを笑顔で眺める将人。

「おー歌姫直々のご招待だぞー。逝ってこーい。」

「漢字が違う気がするッ!?」

余りにも軽い態度の将人。

「安心して。色々と話してみたいだけよ。」

逃げられないよう、手首を捕まれている。

(ああ…嫌な予感しかしない…)

 

 

嫌な予感ほどよく当たる。

蛍は友希那と一対一の問答に臨むことになった。

(ああ…何で一対一で話したいなんて思った…?)

少なくとも、こんな雰囲気では言葉がつっかえそうだった。

「まず一つ聞いていいかしら?」

目の前の少女の顔は険しい。

「何で最後にあの曲を持ってきたの?」

あの曲────良かった、伝わったみたいだ。

蛍は自然と口角がつり上がるのを感じた。

ついさっきまでの緊張はもうない。

「そりゃ、僕らなりの〈宣戦布告〉ってやつさ。」

今、音楽業界は"大ガールズバンド時代"と呼ばれる程にガールズバンドの人気が高い。

なら、どうすればいい?()()()()()()()()()()()

答えは簡単だ。

蛍の目の前の少女が率いるバンドよりも有名になってしまえばいい。

彼女の率いる"Roselia"はここらで、一際有名なのだから。

「単純明快だろう?だって、僕達は認められたいからバンドをやってるんだから。」

「認められたいって…」

蛍は、少しだけ困ったような顔をして、

「ほら、僕達って世間一般的にみたら"ロクデナシ"だから。」

そう、呟いた。

 

 

 

じくり、と胸が痛んだ。

蛍の言う"ロクデナシ"が何かは、分からない。

でも、困ったような、悲しんでいるような、顔をされると、あの頃を思い出して胸が痛くなる。

友希那は少し前、"Roselia"を去ろうとしたことがあった。結局止められたのだが、今でも思い出すだけで胸が痛くなる。

「本題なのだけれど」

友希那は、そう切り出した。

「私達と、対バンしてくれないかしら?」

余りにも荒唐無稽な申し込み方だったと思う。

ただ、お互いに何も知らない以上、まだ、蛍の中に踏み込むべきではなかったと思った。

「……いいよ、と言いたいけれども。皆と相談してからでいい?」

彼は、困ったような顔のままそう言った。

 

 

あのあと、友希那と連絡先を交換して別れた。

「………なんだろう。」

彼女と話した時に、後悔を感じた。

「何か、あったのかなぁ…?」

蛍は一人で物思いにふける。

しかし、いくら考えても答えは出ない。

あの後、対バンの件は皆が快諾した。

そのあとから、蛍は、友希那の事をかんがえていた。

 

「わっからないなぁ~…」

 

その問いは闇夜に溶けていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 




キャラ紹介

・波原 夕奈 16歳1月9日生まれ163cm 47kg
つぐみレベルの「普通」。
本当に普通。普通すぎてつっこめない。
Bad Actorsのコーラス兼キーボード。
キーボードは家に放置されてたRolandのもの。
要するに本人もわかってない。



実は"Bad Actors"アレンジ担当


作者追伸
3話も見ていただきありがとうございます!
感想、評価どしどし送信してください!
ではではさようなら。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。