蛍が友希那に(精神的に)えれー目に合わされる話
「HA☆NA☆SE!!」
「合ってるのに…なんか違う」
「ふぇ~練習練習っと…。」
今日はRoseliaとの対バンに向けて合同練習がある。
対バンなのに、合同練習とは如何に、と思ったが、たまたま練習予定日が重なったらしく、
「どうせなら一緒にやりましょうか」
と友希那からの申し出があった。
これに乗らない手はない、と"Bad Actors"全員で快諾したのである。
集合は9時だったが、その30分前にはCircleに居たかった。だから、急いで準備をして玄関に立つ。
「また、やられてる…」
最近、ネコにドアを引っ掛かれることが多い。
「ま、しょうがない、か。」
ネコはそういう生き物なのだ。
「じゃあ、行ってきます。」
誰もいない家に挨拶をする。
「さて、音楽でも………………………。」
蛍は家の敷地から一歩目踏み出そうとして、
止まった。
何故なら
「ふふふ…にゃーんちゃん可愛いねぇ…。」
いつもの凛、とした雰囲気の無い、更に言うなら幸せオーラ全開の友希那が、
猫と戯れていたからだ。
(なにあのかわいい生物…)
家を出ると、目の前に白い猫が居た。
「か…」
友希那は、辺りを見回して人が居ない事を確認すると、
「可愛いねぇ…。」
と顔を綻ばせた。
恐らく、この友希那を知る人物はほとんどいないだろう。
何故なら人前であまりその表情を見せないからだ。
休日のこの時間帯で外出中の人も多くない、というのも原因の一つだったが。
今の顔は絶対に見せられない。
きっと、気持ち悪い顔をしているだろうから。
「………………さて、そろそろ行かないと、いけないわね。猫さん…さような………ら…」
一通り猫を愛でた友希那は、顔を上げて───言葉を失った。
「や………やあ、湊…さん?」
一番見られたくなかった人物─────坂田 蛍に目撃されていたのを知って。そして
「~~~ッ!?」
「げふぅ!?」
恥ずかしさのあまり、友希那は蛍に全身全霊の右ストレートを叩き込んでしまった。
「世界………狙える……ね。」
「どういうことよ、それ……」
「ところで、友希那さん。家の目の前なにやってたのさ。」
「猫と戯れていたの。というか、何であなたがあそこにいたのよ?」
「いや、、あそこ、僕の家なんだけど…?」
蛍は友希那の渾身の一撃を耐えた。
そしてそのまま二人でCircleに向かっている。
「もしかして、お向かいさん?」
「そう言えるわね。」
全く厄介なご近所付き合いだ。
まさか、湊家が目と鼻の先にあったとは。
「……やれやれね。」
「本当にね。」
二人は笑い合う。
「はあ、大変なことになったなぁ…。」
「それってどういうことかしら…。」
キャラ紹介
・木原 絵里 165cm 49kg 6/4生まれ
ギター担当。
さばさばとした性格で何事もドライに受け入れる
使用機材はランダムスター
作者追伸
今回は短いですが、まあ、いいですよね!?
コロナにお気をつけください。