自由な世界の探偵事務所   作:水無月 驟雨

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久々。
伏線張ってみようかと思ったけど、上手く張れなくなったら修正しなきゃだからと投稿を控えていたら、4話分も書き溜めていた。
ちなみに伏線は諦めた模様。


第20話

 □【探偵】 コウ

 

 今日も──とはいえデンドロを始めてからまだリアルでは1日終えてないし、なんなら半日も経っていないが──朝になったこの街は平和だ。

 今も視界の端では男性が素材屋の店主と談笑しているし、前を歩く女の子は手に持った通信機に向けてペコペコ謝っている。

 

「みんなはまだかな……」

 

 『みんな』──ディルガルドさんとウルフは、俺も含め別々に行動している。

 ウルフは<DIN>へ報告に、ディルガルドさんは「用が出来た」と姿を眩ませて。

 俺はここ、〈王国第三騎士団〉の本部に来ていた。家族と再開したキャロルさんとマットさん。2人が所属しているここで、あとで合流する予定をしておいたのだ。

 

 回復薬という魔法のアイテムがあるここでは療養こそ必要のないものの、さすがに様子見ということで1日騎士団への帰投を遅らせた。もちろんざっくりと報告はした上で。なので朝だ。俺達〈マスター〉の3人は、睡眠どころか食事すらしていないが。

 

 そんなこんなで今は報告を終えたウルフ待ちで、謎の用事を済ませたディルガルドさん待ちで、そもそもの待ち合わせ相手であるキャロルさんとマットさん待ちであった。暇だからと、通り過ぎる人たちをボーッと眺めていたところ。

 

 

 

 〈王国第三騎士団〉はアルテアの東側、もっと言えば〈ノズ森林〉側に常駐している騎士団だ。第三、とはいうが各騎士団に序列はなく、第一から第五騎士団まで全てが、近衛騎士団を直属の上司に持つ形……なのだが、さすがに第三騎士団幹部(よりは偉い)近衛騎士団団員なのでそこら辺はやや複雑。

 ちなみに、キャロルさんもマットさんもヒラの騎士らしい。これらが昨日の晩でお話ししてて得た情報。

 

 謎の用のディルガルドさんや、数日ぶりの再開を果たした騎士さん2人はともかく、「報告だけして戻る」と言っていたウルフは早く戻ってきてほしいところだ。

 

「(いい加減、通行人の目が気になってきたからな……)」

 

 騎士団本部の前に佇む怪しい青年。ポケットに手を入れているので傍からマスターとは分からないだろうし、纏う装備も高級品でもないし──いくら超級職のディルガルドさんから貰ったものとはいえ、この世界にはレベル制限があるので、これも世間的にはそこまで強くない──【看破】するとレベル8の、あからさまに貧弱なステータスときた。正直、俺が通行人なら不審者が一般人に偽装してるようにしか見えない。

 

 救いなのは詰所の騎士さんには話が通っていることで、いくら怪しく見えようと職務質問はされないことだ。逆に言えば、周りからはめちゃくちゃ怪しまれるんだけど。

 

 ところで、キャロルさんたちが見つかったはいいものの、肝心の犯人が見つかっていない。攫われたわけではないらしいので拉致誘拐の容疑は無いが、〈ノズ森林〉に【イルミラージュ】を放った犯人が。

 

「──それにまだ、解明できてないこともあるしな」

 

 たとえば、1番大事な、<UBM>もどきを放った犯人。

 たとえば、最初に門のそばで見つけた血痕。

 たとえば、なぜか起きなかったクエスト。

 

 たとえば──そう思ってから、ポーチ型のアイテムボックスから、つらつらと日本語で書かれた紙片を1枚、実体化させて取り出す。

 

 『〈ノズ森林〉にいるティアンは5()()』と、ウルフに渡されたその紙。

 5人の内2人は助けれた。残りの3人は──らしい。本人曰く暗躍に向いたジョブ構成で気配感知は得意らしいディルガルドさんが探しても見つからないのだから、多分本当だろう。どの道、生存を信じて探すにも、この森での探索は現実での登山より何千倍も命が危ない。貰ったメモ用紙は複数枚あって、他に失踪した人たちの見た目なんかの情報もあったが、これでもう使わないだろう。ただ、捨てることは絶対に無いが。

 

 ディルガルドさんには、読めなかったメモ用紙。まぁ日本語で書いてあるのだから当然なんだが、そこは翻訳してくれないんだな、なんてどうでもいい愚痴をひとつ、どこか乾いた思考の隅にて呟く。

 別に助けられなかったことを何とも思っていない訳ではない。もちろん情報をくれたウルフには感謝しているし、ディルガルドさんが居なければ自分たちの生存すら危うかったし、極論、ルルちゃんが来てくれなければ失踪を知ることすら無かった。

 

 ただひとつ、森の中でふと浮かんだ『どうせゲームなのだから』という気持ちが、酷く散らかった脳内をリフレインしている。

 

「そんな──無慈悲な思考なんて、」

 

 昨日から、ずっとそんな気分だ。

 

 ティアンは、死ねばそれで終わり。

 ウルフは、死ねばゲームが1日出来ない。

 俺は、死ねば何かを守ることすらできない。いや、そもそもこの世界では貧弱すぎて、ハナから何もできやしない。

 

 誰を見殺しにすれば、ではなく無意識に、見えない人より目の前の人を助けようと思っただけかもしれない。ティアンや〈マスター〉なんて──他人や友達なんて関係ないのかもしれない。が、少なくとも俺は後者を選んだ。選んでしまった。

 

 ただなんか、喫茶店でウルフと話した内容が妙に記憶に残っていた。

 現実では『要らない子』だから、と。

 ここ(デンドロ)でなら羽を伸ばせるのだというのなら、その場所を俺のワガママで奪うのはなんか違くないか、と。

 

 あの時のウルフの雰囲気はどこか、仮面の下の仮面というか、なにかを感じた。だからあれが本当に素だとは思っていないし、何かあるんだろうから。

 それもこれも全ては────

 

「────あー、 ……やめよう。これ」

 

 これが従来の──ポータブルゲーム機やタブレット端末でやるゲームならともかく、感情が、表情がダイレクトに伝わるVR。いくら命ないNPCと言えど教わらなければ人間と同じだった。どちらかを選べなんて、あまり精神衛生上よくない。

 虹架から聞いたTYPE:メイデンというレアカテゴリーの傾向、『デンドロ(ゲーム)遊戯(ゲーム)だと思っていないこと』。それは多分、こんな気持ちなんだろうなと思った。

 

「──コウさん、大丈夫?」

「……ん、おぉ、キャロルさん」

 

 振り返ると、現実にはあり得ない青い髪、金の瞳の騎士姿。もといキャロルさんが立っていた。

 

 慌てて向き直ると、キャロルさんはいかにも心配そうな顔をしている。

 

「なにかうんうん唸っていたから。──それは?」

「あぁこれ? ウルフから貰ってた情報です。もう要らなくなったものだけれど」

 

 メモを持ったまま天を仰いでいたらしい俺は、握ったままだったメモたちをアイテムボックスへと収め、1番上の1枚をキャロルさんへ見せた。

 

「こ、これは……。──3人、助からなかったのか」

 

 見せてから、しまったと思う。見せたのは『失踪者は5人だった』というメモ。分かっていただけで5人いた失踪者のうち、2人しか助けられなかったのだ。ゲームと割り切れる俺達〈マスター〉はともかく、ティアンである彼には見せるべきものではなかったか。

 下手したらサバイバーズ・ギルト(生き残ってしまった罪悪感)を感じてしまうかもしれない。せっかく助けれたのに、そんなことでは生き地獄と大差ない。

 

「し、知らなかったってことは、他の人たちは第三騎士団じゃなかったんです?」

 

 言って、結局強引すぎる話題転換だなと思ったが。

 キャロルさんは不自然さから一瞬怪訝そうな顔をしたが、気持ちを察してくれたらしい。

 

「まぁ、結論から言えばそう。第一と第五で一人ずつ居ないらしいのは昨日聞いていたけど」

「ど、どこも大変なんですね」

 

 チグハグな会話を続けていると、しばらくしてマットさんも合流。

 

「おーコウ、待たせてごめんな。キャロルさんも」

「あ、マットさん」

「来たか」

 

 昨日の今日で、マットさんとはだいぶ打ち解けた。俺が敬語を止めてくれと言い続けたのもあるが、そもそもマットさん、大人とはいえまだ20歳なのだそうで、俺と2つしか変わらないのだ。だからなのか、同級生のような距離感に落ち着いた。いや、向こうは敬語でこっちは若干砕けた敬語の、こう小さい頃から仲良いけど先輩みたいな。

 

 キャロルさんにもタメ口でと言ってはいるが、家族から依頼を受けたのもあってマットさんより更に恩を感じているらしく、まだ当分は敬語だろう。大人相手にタメ口を使うのもなんかアレなので俺からはずっと敬語だろうが。

 

 キャロルさんとマットさんは同じ〈王国第三騎士団〉所属なので年上のキャロルさんが先輩……と思いきや、キャロルさんは隣国カルディナからの移住民らしく、まだ越してから5年目で騎士歴3年なのだとか。ちなみに、マットさんは騎士歴5年。幽霊に弱い以外は優秀らしい。

 とまぁ、そんなこんなで、キャロルさんとマットさんは、マットさんの超友好的な性格もあってかお互いにタメ口である。だから多分、俺にもそういう関係を要求しているらしい……がそれはそれ、これはこれ。

 

 その後、マットさんと合流したあともウルフは来ず、結局来ない彼女を迎えに行くことになった。

 そうして、3人で騎士団前の詰所を後にしようとした、その瞬間。

 

 詰所から、第三騎士団本部の方から、怒号と、大人数の駆け回る音が聞こえた。

 

 一瞬何かモンスターが本部で暴れているのかとでも思ったが、大きな窓や広そうな敷地から見える騎士たちは、恐慌はしているものの混乱といった手合で、恐怖や絶望といった感じではない。よく分からないが、誰も彼もが忙しそうに駆け回っている。

 

「? なにかあったんですかね」

「この騒ぎようは……指名手配犯でも捕まったか、アルテアで、または近郊で大事件が起きたかレベルだね。──うーん、近年希に見る異常事態かもしれない」

 

 住み始めて1日の小僧では分からないので騎士サマ2人を仰ぎ見たのだが、横に立っていたマットさんはいつもと変わらぬ口調とは裏腹に、かなり深刻そうな表情をしていた。

 

 少し離れた場所に立つキャロルさん(俺とマットさんが近いのもあり相対的に遠い)は手を顎にやり思案げで、同じく深刻そうに王城の方を見ている。

 ふと、視線を俺の顔にもってくると、数秒俺の目もとあたりを見つめたあと、マットさんの肩を叩く。

 

「ごめん……コウさん、ちょっとマットと本部に戻って事情を聞いてくるから、先に<DIN>に──あの動物少女のところへ行っていてほしい」

 

 あ、やっぱりティアンの人も、アレを動物がごっちゃになった怪生物だと認識してんのかな。

 

「……分かりました。お気をつけて」

 

 仮に何か危険なことがあったとして、俺では騎士である2人を止めることは出来ない。それならいっそ快く送り出そうと決め、先に失礼しますと頭を下げて、マップを確認しつつ足早にその場を去った。

 

 ──あぁ。もちろん【導きの指輪】を使用しながら。

 

 

 ◇

 

 

 時間が経ち、更には<DIN>の本部がある王都の中心へ進むにつれ、周囲の喧騒が大きくなっているのを感じた。

 これはマットさんの推測通り、王都近郊で何かあったのかもしれない。そう思いつつ歩を進めていると、次第に街路が混み始める。自然通行人との距離が近くなり、喧騒の内容が段々分かってきた。

 

 ──『アルテアの北側で<UBM>が出たんですって。今主人が帰っているところで──『聞いたか? 王都南門の騎士団が<UBM>と遭遇したんだとよ。またえらい騒ぎに──『大賢者様が、西で<UBM>が出没したから近寄らないように、だそうだ。こうも陸路が閉ざされちまうと商売上がったり──

 

 老若男女、婦人に商人、邸宅の門番など様々な人物が話している噂。北、南、西に──なんだって?

 

 不安になり急ぎ足になる中で、すれ違った親子から聞こえた『<UBM>』の単語。

 

「うーん、東じゃ<UBM>って怖いモンスターが出たらしいから、今日のピクニックは中止かなぁ」

 

 ──待て、待て待て待て。

 

「い、一体どういうことだ?」

 

 東西南北全てで<UBM>の出没情報? そんな馬鹿な。

 

 ただでさえ珍しいはずの<UBM>が、まるで王都を囲うように全域で? 

 最低ランクですら一定以上の〈マスター〉複数人が出張らなければいけない強さを持ってるモンスターが?

 

 

 

 ──いや、そうじゃない。──俺はこの出来事に心当たりがある。

 

 

 

 もはや脇目も振らない全力疾走でウルフとの合流を目指す。もとよりこの混みようだ。多少ぶつかった程度は気にせずに駆ける。

 

 <UBM>が複数同時出現? そんな天文学的確率がある訳が無い。当然だ。だって──<UBM>に見えるモンスターが一斉に放出されただけだ。

 

 無論、天文学的確率だろうと可能性自体はある。だが、こうも揃えば確定だろう。昨日のアレは、作ったモンスターの性能調査とでも?

 

 そこまで考えてふと、気がつく。あの<UBM>の名前は日本語で、ティアンや、その他外国人〈マスター〉には偽物だとバレるのではなかったのか?

 

「まさか……本当に<UBM>?」

 

 疑問が尽きないが、とにかく合流を優先し走る。ここを曲がればウルフが居るはずの場所だ。

 

 

 ◇

 

 

「ウルフ!」

 

 到着した俺は<DIN>本部の扉を勢いよく開け、これまた〈マスター〉でごった返すロビーの中を突っ切り、しばらく走る。

 ようやく見つけた後ろ姿に叫んだ。

 

 声に気付いたか振り返ったウルフはいかにも忙しそうで、よく分からない箱型のアイテムを3つも4つも抱えていた。

 

「オニーサン!? あーごめんにゃ! 忙しくて連絡する暇が…」

「それは仕方ないさ。それより、この騒ぎって」

「うん。察しの通りにゃ」

 

 突然声を掛けられ最初こそ驚いたものの、すぐにアイテムに付いた液晶を見つつカタカタと操作する作業に戻り、集中しているのだろう平坦な声音でちらに応じる。

 

 作業を邪魔するようで悪いと思ったが、目線で「続けて」と促すので所感を話す。

 

「クリエイトモンスターだって、伝えたのか?」

「うんにゃ。──でも、名前を欺瞞するスキルを付け加えられたらしくて、見てきた職員全員、国籍も〈マスター〉かも関係なく<UBM>に見えるらしいのにゃ。お陰で大賢者──ティアンの要人さんまで勘違いしちゃって」

「名前を欺瞞って……そりゃまたピンポイントな」

 

 昨日、ディルガルドさんは、スキルにリソースを使いすぎたせいで本体性能が低いのかもと話していた。それがレベル1桁の俺が耐えられた理由ではないか、と。そんな中で更にスキルを増やしては更に本体の貧弱さに拍車をかけるのでないだろうか。

 

「昨日のアレ」

「ん?」

「昨日の【イルミラージュ】、高レベル【看破】持ちの知り合いを派遣したら、身体が霧なせいで物理ダメージを無効にするんだって言われたにゃ」

「あー。じゃあ殴ってきたのは分身か、いや、霧を固めたのか?」

「多分にゃ〜。そんなこんなで、性能は低いけど倒しにくいヤツばっかなのにゃ。ソイツらは」

 

 そういうことらしい。たとえスキルにリソースを割きすぎて本体のステータスが弱くなろうと、生存特化だか何だかでそもそも倒しにくいらしい。

 確かに物理無効ならディルガルドさんも倒せない訳だ。あの人の攻撃方法は基本糸による切断らしいし。

 

「だから結局、倒したあとで誰も特典武具が貰えないのを確認するまでは確定じゃないのにゃ。【看破】系スキル持った超級職さんでもいてくれれば楽なんだけどにゃ〜」

 

 ちなみに、【看破】を得られる主なジョブは【記者】、【斥候】に【研究者】、【鑑定士】などの系統だ。いずれの超級職も王国内には、少なくともリストには居ないらしい。

 

「んで、今は一度戦ってみて能力をある程度把握したあとに、相性の良い〈マスター〉を現地へ派遣する作業してんのにゃ。──例えばコイツは影に溶け込んで逃げ回るらしいから、冒険者ギルドのリストから発光、発火能力持ちの〈マスター〉を探してるのにゃ」

「あー、それで」

 

 見せられた用紙は殴り書きなせいで実は1ミリも内容を理解出来なかったが、まぁここは雰囲気で頷いておく。少なくとも日本語ではあるようだが。

 

「でも、それでここまで忙しくなるのか? 面倒とはいえ対処できればすぐだろうに」

 

 そう言うと、ウルフはムッとしたように頬を膨らませた。

 

「だって数が多いのにゃ!」

 

 バンッと机を叩く。近くで作業していた職員数人が「それな」とでも言うように重く頷く。

 

「次から次に投入されて……少しでも対応が遅れたらあっという間に覆われちゃうにゃ! なんなのにゃこのテロ!? 性格悪すぎにゃ! しかも……っ!」

「まぁまぁ」

 

 そろそろ勢いよく頷く周りの皆様の首が壊れそうだったのでウルフを宥め、ところでと話を変える。

 

「ウルフ、ディルガルドさん知らない?」

「あ? こんな国の非常時にどっかほっつき歩いてるバカなんて知らんのにゃ」

(ブラックウルフだ……)

 

 冒険者ギルドに入ったときに周囲へ笑顔を振り撒いていた姿はどこへやら、あからさまに不機嫌顔のイヌミミがそこに居た。

 

「ディルガルドさん……せめて生きてるなら一度くらい帰って来てくれればいいのに」

 

 

 

 

 

 




なんか書こうとしてたけど忘れました。質問、ツッコミ等お待ちしていますね。

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