自由な世界の探偵事務所   作:水無月 驟雨

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<エンブリオ>の効果とかを載せようとすると微妙な長さになったので、かなり短いです。
あと、よく使い方が分からなかったのですが、挿絵を載せてみました。


<エンブリオ>説明欄 (短)

 ステータス画面を開くと、そこには俺の<エンブリオ>の詳細があった。

 

 

 

【探怪硝石 スティクロー】

 

 TYPE:アームズ

 

 到達形態:Ⅰ

 

 

 装備攻撃力:10

 

 装備防御力:0

 

 

 ステータス補正

 

 HP補正:F

 

 MP補正:F

 

 SP補正:F

 

 STR補正:F

 

 END補正:F

 

 DEX補正:A

 

 AGI補正:F

 

 LUC補正:F

 

 

 『保有スキル』

 

 《神秘を眺めて(サテライト)》Lv1:

 

 自身を中心として俯瞰した視界を映し出す。

 アクティブスキル

 

 

 《奇抜な推理(トゥルー・ダウト)》Lv1:

 生物に限らず、建物なども含めたものの外観、ステータスなどの〝偽装〟のみを看破する。〝隠蔽〟の看破は不可能。

 発動だけならノーコストだが、看破に成功した際に一定値のSPを消費する。

 スキル使用時に発声を必要としない。

 アクティブスキル

 

 

 

「『スティクロー』ってなんだっけ」

「えっと……硝子(ガラス)?」

 

 スキルが2個()あるが、ステータスは最低がGらしいので、ほぼ無いと言っていい値だ。そもそも、普段ゲームをしないせいでDEXが何なのか忘れた。

 ちなみにさっき使ったスキルは1つ目。『Lv1』とあるが、レベルが上がるとどうなるのだろうか。

 もう一つは、さっきはよく分からないので試さなかったが、追々試してみよう。正直、今日はもういい。これ以上の情報は脳が破裂しそうだ。

 

「どうにゃ?」

「んー……無いよりは便利だとは思うけど使い道もよく分からないし、それに装備品としては強くないよ。……あと慣れないから気分が悪くなりそう」

「まー最初はみんなそうにゃ。……ウルフの友達は<エンブリオ>が3〜8本目の腕だったから、デンドロを始めて半年くらいは半分も動かせてなかったにゃね」

「その人今は?」

「なんでか知らないけど更に2本増えて、格闘戦で無双してるにゃ」

「怖いんだけど…………」

「まぁ、あくまで一例だし、皆が皆すぐに使いこなせはしないってことが言いたいだけにゃ。装備品として強くないって言っても、汎用性が広がればスキルだけで使えるようになるにゃ」

「それは……そうだけど。……まぁサンキュ」

 

 この話は拡げると怖い気がしたので、素直に礼だけ言って終わらせておく。

 二人で歩くのも疲れ、道の途中のベンチに腰掛ける。

 

「な、なぁ……」

「ん? どしたにゃ?」

「俺、自己紹介してなくない?」

「……そうだっけ?」

 

 ウルフは自分から名乗ってた訳だし、そもそもウルフは俺のことをオニーサンと呼ぶし。

 

「自己紹介要る? ウルフはオニーサンの名前【看破】で知ってるし」

「なぁ、個人情報ってさぁ……」

「しらにゃ〜〜い。──あ、フレ登録しとこ」

「ん? あぁ良いぞ」

「あれ、オニーサンもうフレンド居たの? リアルの知り合い?」

 

 フレンドのウインドウには、重要にならない程度の多少の情報は載っている。そこに、俺のフレンド数が『2人』と表示されている。

 

「あー、なんか迷子になった時に助けて貰ったんだ。なんか怪しい人だったけど」

「ふぇー。あんま怪しいヤツに絡むモンじゃないにゃー」

 

 その後も少し喋っていると、ウルフが突然時刻を確認、焦って立ち上がった。

 

「にゃ! やば! ごめんオニーサン、ウルフちょっと呼び出し喰らってたの思い出したから、これで失礼するにゃ! 基本<DIN>の本部に居ると思うから! にゃ!!」

 

 そう言い残して去っていく。相変わらず俺を名前で呼ぶ気は無いのかよとか、<DIN>ってなんだとか言いたいことはあったが、ウルフはステータスに物を言わせて走り去っていった。

 まるで……チーター?

 ──速度かなんかの話な。

 

「────あ」

 

 チーターはともかく、嵐の様に走っていった方向を見ながら、ふと、どうでも良くないがこれまで何故か忘れていた重大なことを思い出した。

 

「虹架、どこに居るんだ?」

 

 

 ◇◇◇

 

 

 □自室 二科鏡介

 

 

「……ふぅ。あー疲れた。なんか精神的に」

 

 ゲームの中で過ごしたのは2時間ほど。だが、壁の掛け時計を見ると、確かに40分と少ししか経っていなかった。

 

「すご……本当に3倍時間って有り得るんだな……」

 

 特に疑ったりしてなかったが、あれだけ過ごして1時間も経ってないというのは、なんとも恐ろしいレベルだ。

 実質、とりあえず今日に限っては、俺の1日は25.3時間らしい。しかも現在は午後8時。更にログインすれば、俺の1日は更に延びる。

 ──西暦2044年、とうとう1日の時間が延びたらしい。あぁ怖い。

 

 これってつまり、1日に現実時間で2時間ログインするだけで、1年で普通の人の1.1倍。そして虹架はデンドロが2年目で、1日最低5時間はゲームしてるから、単純計算1.4倍生きてるって計算に。

 

「──ん?」

 

 それって、1日が長くなるって言うか、人より早く老けるって意味になっちゃうんじゃないか?

 精神年齢の問題で早死したりしないかな。

 

 ────まぁ、杞憂だな。

 はいはい、またカズに適当に流される未来が見えるわ。

 それよりも。

 

「もう晩飯の時間じゃねぇか。アイツは何して──まぁ、ゲームか」

 

 

 ◇

 

 

 □自室 二科虹架

 

 

「………ん、夜……ご・飯!」

 

 別に寝ていた訳じゃないけど、体が勝手にご飯の時間にログアウトするのだ。嘘です。……まぁ間に合う様にさくっと『アイツ』を仕留めたってのもあるけれど。

 

 若干の頭の疲労が残っているけれど、ぶっちゃけいつものことなので頭を振り疲れを追い出す。

 

「さてさて、お兄ちゃんは無事ログインできたかねぇ」

 

 ぶつくさ言いつつ、夜ご飯の為にドアを開ける。

 

「「あ」」

 

 向かいの部屋からちょうどお兄ちゃんが出てきたところだった。

 

「よ。ゲーム、ログインしてきたぞ」

「お! どうだった!」

「おー。結構楽しかったぞ」

どこ(所属国)にしたの? あと<エンブリオ>は?」

 

 私は、さっきまで頑張っていたから疲れてたけれど、普段ゲームをしないお兄ちゃんの旅路が気になって、いつになく質問を畳み掛ける。

 

「あぁ、俺の<エン──」

『おいこらゲーマーどもー! 晩飯出来たんだから降りてこーい! ゲーム終わってるのは知ってるんだからな!?』

「…………」

 

 お母さんが一階から怒鳴ってる。しかもゲームを中断したことも認知済み。

 お母さんは、緩い性格の割にご飯などのマナーに厳しいのだ。特にお喋りとか。

 お兄ちゃんも言葉通り楽しかったのか私に言いたげにしていたが。

 

「……とりあえず降りるか」

「……うん、そだね」

 

 

 まぁ、話は後でいくらでも出来るしいいか。それに、今は急がなくちゃいけないし。

 

 

 ────────────────────

 

【挿絵表示】

 




どうでもいいですが、1日の時間とログイン時間の計算、あれくらいなら暗算で出来ます。きちんと。

さて、挿絵ですが、キャラメイク用のアプリがあったのでちょっと作ってみました。
あれが誰かはお楽しみ。ちなみにウルフではないです。
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