とある転生者の上限破壊<オーバーフロー>   作:ゴールド龍

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専門学校が忙しくて投稿遅れてしまってすみませんでした!!今回でやっと10話目&UA5000突破!!色々と至らない所もありますが、どうかこの作品をよろしくお願いします!!それでは、どうぞ。


10話

「·····ふーむ、一体こりゃどうしたもんかね」

 

 俺は今、盛大に悩んでいた。いや、悩んでいるっつーよりは疑問でいっぱいと言った方がいいか? 何故こんなふうになっているかと言うと、この前の連続爆破事件の容疑者である少年の能力についてだ。

 

「あの爆発を起こせるってのに、書庫(バンク)に記載されてんのは異能力者(レベル2)になっている·····いや、おかしいだろこれ」

 

「そうですわねぇ·····あれくらいの爆発が起こせるんでしたら、大能力者(レベル4)、もしくは強能力者(レベル3)と記載されていないとおかしいですの」

 

「うおい!!? 白井ちゃん、いつの間に·····」

 

 いきなり俺に話しかけてきた声に驚く。その声の主は白井ちゃんだった。·····あれぇ? もうパトロール終わらせて帰ってきてたのか。思ってるより時間すぎんの早ぇなあ。

 

「結構前には戻ってましたの。軍丞先輩たら、全然わたくしに気づきませんでしたのよ?」

 

「そっか、悪ぃ。やっぱり白井ちゃんもそう思うよな」

 

「ええ、能力検査(システムスキャン)の記載ミスか、もしくは急激に能力が強くなったか·····だいたい考えられるのは、そんな所ですけど、何か要領を得ませんの」

 

 白井ちゃんが言ってることは確かに俺もそう思っていた。だけど基本的には能力検査(システムスキャン)のミスなんか有り得ねえし、急激に能力が上がったにしても、何かしら情報があってもおかしくないはずだ。

 能力の申請をしていなかったというのもありそうだが、それも何か違う気がする。なんか()()()()()()()みてえな感じだよな、これ。そっちの方が有り得るかもしんねえ。

 

 だが、能力を強化する事が出来るドーピング方法なんて聞いた事ねえ。そんなんがあったらすぐに悪用されるだろうし、何かしら体にそういう痕跡が残ってるはずだしな。

 だが、身体検査とかを一応行ったがそういう痕跡は一切無かった。

 

「ふーむ·····あー分かんねえ!!! なんか分かんねえせいで体がムズムズする!!!」

 

「───あ、そーいえば佐天さんが何か言ってましたわね」

 

「ん? 一体なんの事を言ってたんだ?」

 

 俺がそう尋ねると白井ちゃんは少し間を開けてから話し始める。

 

「軍丞先輩は、幻想御手(レベルアッパー)と言うものはご存知ですの?」

 

「·····いや、聞いた事無いな。一体どんなやつなんだ、それって?」

 

「佐天さんから聞いた噂なので正確性にはかけるかもですけど、曰くその幻想御手を使えば無能力者(レベル0)でも能力が使えるようになるとか、今よりも能力の出力が上がる、所謂ドーピング的な物が有るらしいんですの」

 

 ·····ドーピングアイテム、ねえ。そんなもんがありゃあ便利だろうけど、体にどんな影響があることか。まあ、スキルアウトとかの奴は後先考えずに使いそうだし、能力開発に行き詰まった人も手を出すだろうな。

 

「幻想御手、ねぇ·····あったら便利だろうが、どうせ碌でもない副作用があるんだろうな」

 

「副作用があると言うのは聞いてませんけど·····まあ、確かにありそうですわね」

 

「ふーむ、一応俺の方でも話を聞いて回ってみるかね。なんかきな臭いしなその噂」

 

「ええ、それでしたらお願いしますの。さて、それではわたくしは仕事に戻りますので」

 

「おう、気になる情報サンキューな」

 

 そして、白井ちゃんは書類仕事へと取り掛かりに行った。さてと、俺は今の所仕事が片付いている。だけど何があるか分からんので暇だからっていう理由で帰る訳にはいけない。

 そういう状況なので、俺は懐から携帯を取り出し、前世で言うLINE的なアプリを開く。せっかく暇な時間だし、さっきの話を知っている奴がいるかどうかを確認するか。

 

『いきなりで済まない。最近なんか流行ってる幻想御手(レベルアッパー)の事を知ってる奴はいるかー?』

 

『軍丞君が連絡するとか珍しいわね。幻想御手についてねえ·····私は知らないかな』

 

 俺がメッセージを送ると、すぐに返信が返ってきた。メッセージの送り主を見てみると、どうやら吹寄制理(ふきよせせいり)からだった。

 吹寄に出会ったのは中学生の頃だった。俺がいたクラスで学級委員長を務めていて、俺が風紀委員(ジャッジメント)なので、よくクラスの風紀の正し方とか色々と話をする事がよくある為、割と仲が良い関係だったと俺は思っている。

 

『なんやー? グンジョーは知らんのかいな? 結構有名な噂になってるけどなあ』

 

 次にメッセージを送ってきたのは青髪ピアスからだった。こいつとも中学の頃からの仲で、何故かエセ関西弁を話す奴だ。

 ちなみに本名は何故か知らないが、その風貌からみんなから青髪ピアスと呼ばれている。当麻とよくつるんでおり、もう1人と一緒に三馬鹿トリオとして呼ばれていた。更にいえば、俺はそれを風紀委員だからっつー理由でよくストッパー役として動いていた。

 あいつら結構なバカやるから、色々と苦労してたっけなあ。·····まあ、今も特に変わんねえけどな。

 

『なんだ、青髪は知ってるのかよ?』

 

『そりゃあそうやで。なんせそれを使えば夢の能力者になれるっつー話やで? 知らん訳が無いやんか!!』

 

『まあ、大抵そういうモノってろくな副作用が付き物だけどね』

 

『そうだぜ。俺から言うことは、それをもし手に入れたとしても、使わない方が身のためだと思う』

 

『·····うーん、夢位は見てもいいんとちゃうか? どーせ手に入るなんか分からんのやし』

 

『まあ、それはどうでもいい。他に知ってることはないか青髪?』

 

 俺がそう質問するが、青髪が話す内容はさっき白井ちゃんから聞いた話と特に変わった所は無く、同じような話を聞くだけの結果に終わった。

·····うーん、噂って言ってもこんなもんか? あとは実際に見た奴がいるかどうか、自分で探してみるしかないかな?? 

 

『すまん、色々とありがとうな。一応その幻想御手ってやつは危険性がありそうだから、手を出さないようにな。後、現物を手に入れたやつは俺の所に持ってきてくれると助かる』

 

『了解、聞いたわね貴方たち。もし隠れて幻想御手ってやつに手を出したやつは私がとっちめるんだからね!!!』

 

『相変わらず元気やなあ委員長はー。僕の方でも、なんか知っとるやついないか探してみるわー』

 

『悪ぃ、頼んだ。んじゃあ俺からの連絡は以上だ。時間かけてすまなかったな』

 

 俺はそう書き込み、アプリを落とした。さて、時間どうやって潰そうかな·····。とりあえず、白井ちゃんの仕事でも手伝いに行くかな? そう思った俺は席から離れ、白井ちゃんの仕事を手伝いに行くのであった。

 

 

 

 

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 白井ちゃんの残っている仕事を手伝い始めてから凡そ2時間程経った頃。ふと時計を見ると、時計の針はもう午後4時を指していた。

 

「───ん? もうこんな時間か。とりあえず、今日の仕事はここまでにするか。残りは明日に回しな」

 

「ふぅ·····まだまだ終わりませんわねー」

 

「しょうがないだろ。先輩は別件の仕事があるからそっちをやらなきゃだし、初春ちゃんはしばらく風邪で休みだからなあ」

 

「ま、とりあえず今日はこれで終わりますのね。それでは軍丞先輩、お疲れ様でした」

 

「おう、お疲れさん。また明日なー」

 

 俺がそう言うと、白井ちゃんは荷物を纏めて帰っていった。さて、帰ったら飯でも作るかな·····。そう思ってたら、いきなり電話が掛かってきた。

 もしかしたら昼間のやつで、青ピからか? そう思い電話を確認すると、当麻からだった。

 

「どうしたんだろうか、まあいっか。もしもし、どうしたんだ当麻?」

 

『おお、軍丞。今って時間空いてるか?』

 

「ああ、今丁度仕事が終わったとこだ。問題ねえよ」

 

『そうか!! あのさ、一応明日っから夏休みだろ? んで、せっかくだからたまにはファミレスで夕飯食おうかなって思ってよ。せっかくだから、軍丞も一緒にどうかなって』

 

「おおそうか。大丈夫だ、行けるぜ。んじゃあいつもの所のファミレスでいいか?」

 

『分かった、先に行って席取っとくよ』

 

 当麻はそう言うと、電話を切った。にしても、久々にファミレスでの飯だな。最近はずっと自炊での飯だったもんなあ。

 

「さて、行きますかね」

 

 荷物を纏めて、俺は支部を離れいつも使っているファミレスへと向かう。ここからそのファミレスまではそう距離は無く、たまに初春ちゃんや御坂ちゃんの愚痴やらなんやらに付き合う時に使っている。

 普通にここのメニューは安いし、上手いので結構重宝している。学生の味方だよなここ。本当にあって良かったと思っている。

 

「いらっしゃいませー。お一人様ですか?」

 

「1人ですけど、上条って人が席取っていると思うんですけど·····」

 

 ファミレスに着き、店員にそう言う俺。俺の言ったことが本当か調べるために、名簿を確認する店員。すると、すぐに名前が見つかったらしく、俺は当麻がいる席に案内される。

 

「お、来たな軍丞。もう食う物は決めてあるかー?」

 

「おう、一応な。もう当麻も決めてある感じか?」

 

「まあな。んじゃあ店員さん呼びますかね」

 

 当麻がそう言うと、備え付けのベルを鳴らし店員を呼ぶ。慣らしてから少ししてから店員がこっちへやってきた。

 マニュアル通りの対応をする店員に、俺達は注文を言う。そして、注文が終わると店員は厨房へと向かっていった。

 さて、注文が届くまで当麻と雑談でもするかな? 

 

「あのー、すみません。幻想御手って知ってますかー?」

 

 俺が何か話そうと思った時、いきなり聞き捨てならない事が聞こえて来た。声がした方へと視線を向けると、そこにはいかにも不良だといった雰囲気を出しているグループに、女の子が話し掛けていた。

 しかし、よく目を凝らして見ると、その女の子はどうやら常盤台中学の制服を着ていて、()()()()()()()()()()()()()()()()()·····って、御坂ちゃんじゃねえかよ!? 

 

「·····? どうしたんだ軍丞、何かあったのかー?」

 

「·····あれ、あの子、よーく見てみな」

 

 俺がそう言うと、当麻は「一体なんなんだ?」と言いながら、俺が言った方へと視線を向ける。すると、すぐに驚愕している表情へと変わった。

 

「おい、あれってビリビリじゃねえかよ!!? なんであいつあのいかにも不良ですって感じの奴らに話し掛けてんだよ!!? ·····もしかして、不良を狩りにでも来たんじゃ·····」

 

「お前は御坂ちゃんをなんだと───いや、あながち有り得ねえって思えるわ。でも、今回は違うみたいだがな」

 

「違うって、どう違うんだ?」

 

「さっき、幻想御手について知らないかってあいつらに言ってたんだよ。多分、御坂ちゃんなりに調べようとしてんじゃねえかな」

 

「幻想御手って、昼間軍丞がみんなに聞いてたやつか。でも、ビリビリって風紀委員じゃねえだろ? なんでその幻想御手とやらを調べようとしてんだ?」

 

「御坂ちゃんってさ、結構正義感が強いんだよ。だから、色々と問題になってる幻想御手ってのを見過ごせなかったからじゃないかねえ」

 

「·····確かに、有り得そうだな。でも、ビリビリがそう言うのって得意なイメージは無いな」

 

 ·····確かに、御坂ちゃんは能力を使ったハッキングとかでも情報が集められるが、ああ言うローテクな手段ってのは苦手なんじゃねえかな。

 なんか、途中で失礼な事とか言われたら、能力で締め上げそうな·····ご愁傷さまだな、あの不良たちは。

 俺がそう思ってると、当麻は立ち上がった。何かをする様子だったから、当然俺は気になったので当麻に何するかを聞いてみた。

 

「おい当麻、一体何するつもりだ?」

 

「いやね、なんかあいつらが可哀想に見えてよ。上条さんが適当な理由つけてビリビリから助けてやろうかなーってさ」

 

「·····大丈夫なの?」

 

「まあ多分何とかなるんじゃねーかな? ビリビリの電撃だったら俺の幻想殺し(イマジンブレイカー)で何とかなるしな」

 

「はあ、どうなっても知らねーからな。·····俺から言うことは2つだけだ。1つは怪我しねえ事。もう1つは事件になって俺の面倒にならねえ事だ·····いいか、フリじゃねえからな、絶対だからな?」

 

「わかってるよー」と手をプラプラ振りながら席を後にする当麻。その後何故そうなったかは知らないが大勢の不良達に追われ、店内から走り去っていく当麻だった。ちなみに、不良と一緒に御坂ちゃんも走っていった。

 ん? つーかあそこに座ってるのって、まさか白井ちゃんか? 多分御坂ちゃんの付き添いなんだろうけど·····とりあえず、なんであんな事をしたか、聞く必要があるな。

 

 そう思った俺は、少し離れた席に座っている白井ちゃんの元へと向かう。だが、白井ちゃんの様子はおかしかった。何やら、想像のつかない何かを見たかのように呆然としている。·····一体何を見たって言うんだよ。

 

「·····もしもーし、大丈夫ですかー?」

 

「───はっ!!!? 何か、見てはいけないようなものを見てしまった気が·····って、軍丞先輩!? どうしてここにいるんですの!!?」

 

「あー、こっちは普通に当麻───幼なじみのダチと飯食いに来てたんだよ。んで、何故か御坂ちゃんが幻想御手について不良達に聞こうとしてるのが見えてな·····とりあえず、話してくれないか? なんでこんな事してたのか知りたいし、幻想御手について分かったことも、な」

 

「·····分かりましたの。とりあえず、分かった事からですけど───」

 

 そこから聞いて分かったことは、あの後白井ちゃん達は、佐天ちゃんから聞いた話で、どうやらインターネットで幻想御手について調べたところ、あの不良達が何故か実名で幻想御手について書き込んでいるのを見つけたらしく、それだったら直接聞いてみた方が早いと御坂ちゃんが言ったらしく、それが今回の出来事らしい。

 ちなみにこれらは俺がパトロールに出ている時に調べたらしい·····おい、とりあえず俺にも話しておいて欲しかったんだけど·····。

 

「───話は分かった。だけどさ、一応御坂ちゃんは一般生徒っつー括りになってるんだぞ。それなのに関わらせるってのはどうかと思うんだけどな·····?」

 

「し、仕方なかったんですのよ·····お姉様ったら、1度やると決めた事はわたくしが何言っても止められないんですもの·····」

 

「まあそりゃそうだろうけどねえ·····まあ、多分御坂ちゃんがピンチになるっつーのは無いとは思ってるけどね。にしても、幻想御手について知ってる奴って言うか、実際使ってるやつがいるって事が分かった。とりあえずこれはいい収穫だな」

 

「とりあえず噂は本当だったって事ですものね。·····明日からは、もう少し調べてみますの」

 

「おう、頼んだ。·····にしても、何か忘れているような───」

 

 俺がそう思っていると、「あのー·····少し宜しいでしょうか」と誰かに話掛けられる。一体なんだろうと思った俺は、話しかけてきた方へと視線を向ける。そこには店員さんがたっていて、何やら困った表情を浮かべていた。

 

「どうかしたんですか?」

 

「いえ·····お客様が注文された品物を届けたのですが、一向に手をつけられていませんでしたから·····どうしたのかと思いまして、探していたんです」

 

 ·····完全に忘れてた!!!? そういや俺飯食いに来てたけど、色々あったからつい忘れてた·····。ああ、もう冷えちまってるよなあ。

 ·····あ、って言うか当麻も頼んでるけど、あいつ外に逃げってったから、代金払ってねえじゃねえかよ!!? おいおいまじかよ·····っつーかこれも勿体ねえから俺が食うべきだよなあ·····。その事に気づいた俺は、とりあえず明日ら料金を払わせる事を決意した。

 

「ちなみにですけど·····お連れの方からですが、白井さんという方に支払いを頼んだと言われたのですが·····」

 

「───はぁ!!!?」

 

 ·····白井ちゃんもどんまい。その後、支払いをする白井ちゃんと、当麻の分も食い、支払いに行く俺であった。

 

 

 




短いですが、今回は区切りがいいのでここまでです!!いやあ、専門学校まじできつい·····テストも近いし、テスト勉強しないと·····って言うか、課題も山積み·····\(^o^)/
·····さて、気を取り直して次回は一応超電磁砲篇ですが、原作1話の開幕からです。それでは、次回をお楽しみに!!
※今回から書き方を少し変えてみました。読みやすくなったら幸いです。
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