とある転生者の上限破壊<オーバーフロー>   作:ゴールド龍

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続きです。描きたい事を詰め込んだら思ったより長くなってしまった·····それもいいよという方は、このままどうぞ!


4話

 俺が所属する風紀委員(ジャッジメント)活動第一七七支部は、第七学区内にある。俺が今住んでいる寮は第十三学区で、第七学区はお隣の第十五学区を挟んだ先にある。その為、基本的には今の所は電車に乗って移動しないと行けない。別に能力を使ってもいいのなら、バンバン使ってショートカットするつもりだが、俺は今日から風紀委員(ジャッジメント)になるのだ。だから能力を使用するのは控え、電車で第七学区へと向かっている。

 

 まあ、正直に言えば能力使ってショートカットしたい。だって、電車代だってバカにならねえし、一々電車を待たないといけないのは正直面倒だ。だからといって、能力を使っている所を風紀委員(ジャッジメント)の先輩にでも見られちまったら色々とそっちの方が面倒なので我慢する。

 ·····まあ、前世で電車には満員電車に揺られながら通勤等あったからだが、そのせいで苦手意識がありあまり使いたくないってのもある。まあでも、電車代がバカにならねえとは言ったが、一応俺は強能力者(レベル3)なので割かし多めの奨学金を貰えているからそこまで金銭的には困っては無いけど。

 

 まあ、かれこれ電車に乗って10分程で、第一七七支部へと到着した。外観は見た所よくある事務所ビルと言った感じで、入口には『風紀委員活動第一七七支部』と書いてある看板が付けられている。

 ·····ここが、これから俺が風紀委員(ジャッジメント)として働く支部か·····まずは先輩方へと挨拶してから、色々と自分がやる仕事とかについて質問するか。俺は意を決してビルの入口へと向かう。入口には指紋認証と顔認証用の装置があるが、あらかじめ俺は登録をしてあるので問題なく認証された。

 

 そうして俺は、支部のドア前まで来た。少し緊張しているが、しっかりとしたマナーは忘れていない。俺はドアをノックし、中へと入る。

 

「ん? ああ、今日から配属の子だよね? これからよろしくね。私は固法美偉(このりみい)って名前よ。君の名前は確か·····軍丞京介君であってるかな?」

 

「よろしくお願いします固法先輩。確かに自分は軍丞京介で間違いないです。これから色々と迷惑をお掛けしますが、どうかご指導、ご鞭撻をお願いします!」

 

「アハハ·····そんなに固くならなくても大丈夫よ? 本来だったらもう私の先輩にあたる人がいるんだけど·····今日は非番だからお休みしてるの。また次の機会に紹介になるかな? とりあえず、軍丞君にはこれからやる仕事とか、色々と教えなきゃね。私に着いてきてくれるかな?」

 

「分かりました!」

 

 よーし、こっからは固法先輩の言う事をしっかりと聞いて、仕事を覚えないとな。にしても·····固法先輩って何歳位だろ。俺より年上は確定だけども·····あの感じからして、多分中学2年と言ったところかな? とりあえず俺は、固法先輩の後に着いて行って、これからやる仕事や今後慣れてきたらやる仕事、また第七学区内でどこまで見回りをするのか等色々と教わった。今からは固法先輩の後に着いて行き、実際に見回りに出る所だ。

 

「よし、んじゃ行こうか。準備は大丈夫かな?」

 

「はい、問題無いです」

 

「じゃあ先ずはセブンスミストだね。あそこはよく人が集まるショッピングモールだから、1日1回は見回りを頼まれているのよ」

 

 セブンスミスト·····前世で言うジャスコみたいなもんか。·····まあ、あっちよりは最先端で種類がとてもじゃないが多くて、比べたらジャスコに怒られそうな位あるっぽいけど。まあ確かに人集まりやすい所ってのは問題が起きやすい。だからこそ風紀委員(ジャッジメント)の見回りが必要になるってことか。んじゃあ次行く場所ってのは、多分予想だが近くにある地下街辺りかな? 

 

「んじゃ大体見て回ったから、すぐ近くにある地下街の方へ移動しましょ。学生が遊びに行く事がある場所だけど、地下だから当然人の目が通りにくい所があるわ。そことか地下街にある店を中心に回りましょうか」

 

「了解です固法先輩!」

 

 やっぱり、んじゃあここを回り終わったら地上に出て周辺の見回りだな多分。結構ここらって裏路地があるから、スキルアウトとかによる暴行や、カツアゲが横行してるもんなあ。·····スキルアウト達の気持ちも分からんでは無いけども、なんで能力ってだけで不良化しちまうんだろうかな·····って言っても、一応能力者の俺が言ったら嫌味にしかなんねえから気を付けないとな。

 そう思いながら俺は、固法先輩が向かう箇所で必要な事とかをメモしながら着いて行った。覚える事が多いけども、やっぱりやりがいがある仕事っていいな! 見回りするだけでも色々なもんを見れるから、退屈にならなくていいわ〜。

 

「あ、危ない!!!」

 

 見回りを先輩と一緒にしていると、いきなりそんな悲鳴が聞こえてきた。声がした方を見ると、どうやら道の途中で転んだ子供にトラックが突っ込んできている状態だった。

 

 ·····多分、普通だったらブレーキは間に合わず、転んでしまった子供は一瞬でトラックの質量に押し潰されて死んでしまうだろう。そんな光景だったが、いきなり飛び出した少年が俺の視界に入ってきた。どうやら転んだ子供を助けようと飛び出したんだろう。だが、その少年をよく見ると()()()()()()()()()()()()()()()()で·····って、あいつ何してんだよ!? 

 

「クソッ! 上限破壊(オーバーフロー)脚部瞬発力、150パーセントッ!!!」

 

「!? 待ちなさい軍丞君!」

 

 先輩の制止する声が聞こえながらも俺は能力を発動し、一気に当麻と転んだ子供の距離を詰める。既に当麻は子供の場所へと辿り着いていたけど、多分子供突き飛ばしてでも助けようとするんだろうな、あいつは! ·····こういう時、俺が部位と種類を細かく指定指定出来る能力で、心底良かったぜ本当に! そう思いながらも俺は当麻と転んだ子供を引っ付かみ、飛び出した勢いそのままにトラックの進路から一気に外す! くっそ、間に合えぇぇぇぇぇっ!!! 

 

キキィ━━━━━ッ!!! 

 

 俺の後ろから、トラックが急ブレーキをした為に発生したけたたましい音が聞こえてくる。俺は視線を下へと戻すと、少し擦り傷がありながらも大きな怪我がない当麻と一応見た感じ怪我は無さそうな子供がいた。·····どうやら、危機一髪のタイミングだったけど無事に守る事が出来たみたいだ。

 

 フゥ〜、何とか出来て、良かったぜ全く。咄嗟の行動だったけれど、よくもまああんな行動が出来たな俺。自分で自分を褒めてやりたくなってきたぜ。·····つーか、今思い返してみると、風紀委員(ジャッジメント)初日から先輩の指示を聞かずに飛び出しちまったよな俺。あれぇ? これってもしかしたら始末書物じゃねえか? ·····人の命を助けたんだから、始末書無しって出来ねえかなあ? ·····多分出来ねえよな·····。そう思っていると、当麻が状況に頭が追い付いていないのか、大声で驚き始めた。

 

「あれぇ!? 今何が起こったんだ!? 確かに上条さんはこの子を助ける為に飛び出した筈なのに、なんで歩道にいるんだよ!? つーか、一体誰がこんな事を·····って、軍丞か!? なんでこんな所にいるんだ!?」

 

「·····だあーっ! うるせえっつの少し静かにしろよこのツンツン頭! いくら人助ける為っつっても何も考え無しに飛び出してんじゃ無いってのこのお馬鹿!」

 

「うえええ!? えっと、その申し訳御座いませんでした軍丞さん·····」

 

「謝りゃいいって訳じゃ無いっての·····まあ、大きな怪我は無いな?」

 

「ああ、それに関しては軽い擦り傷程度だけど·····」

 

「なら良し。んで、君は大丈夫かい?」

 

 そう言い、俺は当麻と一緒にもう1人助けた子へと話しかける。だが、あくまでも優しい声色で訪ねるように心がけた。轢かれそうになったと思えば、いきなり俺によって助けられたからだと思うがまだ混乱しているはず。だから少しでもこの子が落ち着ける様に優しく話しかけた。

 

 助けられた子はどうやら女の子らしく、見た所薄手のカーディガンを羽織っていて、下には白いワンピースを着ている。顔は少し驚きと怯えが混ざったような表情ををしているが·····にしてもよく見るとこの子可愛い子じゃねえか。こりゃ今後の成長に期待だな。·····ちなみに言っておくが、俺はロリコンでは無い。断じて、ロリコンでは無いっ! 

 

「えっと、その·····大丈夫です·····」

 

 小さい声だが、俺の問いかけにそう答える。·····そうか、無事なら良かったわ。俺は2人を何とか大きな怪我をしていない事を知れた為か、張り詰めていた気持ちが少し解けていった。

 

 トラックが止まってから少しした後に、固法先輩はハッとした様子を見せながら、俺の方へ急いで走ってくる。·····あー、始末書何とかしなきゃだなこれ。そう俺は思っていると、固法先輩が此方へ大きな声で聞いてくる。

 

「大丈夫軍丞君! それにその子達も!」

 

 俺はその先輩からの言葉に「·····あー、大丈夫です固法先輩。一応この2人も大怪我はない感じなので、安心してください」と伝えた。俺のその言葉で安心したのか、固法先輩は大きく息を吐いた。そして、俺の行動に対しての説教がすぐに始まったのである·····。

 

「全くもう! 3人とも無事で良かったけれど、あんな危ない行動は金輪際これっきりにして頂戴! 軍丞君、2人を無事に助けた事は本当にお手柄だと私は思ってるけど·····あんまりこう言いたくは無いけども、こういう事を今後もしない様に反省してね?」

 

「やっぱり、ですねよぇ·····って、始末書は書かないんですか?」

 

「何言ってるの! あの状況から失われるはずだった命を助けたんだから、寧ろお手柄よ軍丞君! ·····まあでも、一応この事は上に報告しなきゃいけないから、報告書は作ってもらうけどね。とりあえず、支部へと戻ろっか。当麻君は擦り傷があるから、治療する為に着いてきもらってもいいかな?」

 

「ふぇ? ああ、分かりました」

 

 まじか、始末書無しっすか!? それは良かったぜ·····。初日から命令違反で始末書なんて、正直萎える。·····まあ、報告書は作んないといけないから大して変わりは無いけどな。俺がそう思い、先輩と当麻と一緒に支部へと戻ろうとしていると、助けた女の子が「あ、あの、少し待って貰えませんか?」と言い俺に話しかけてくる。一体なんだろうかね? 

 

「えっと、その·····助けて下さり、ありがとうございました! 私の名前、湾内絹保(わんないきぬほ)と言います! その、あなた様の名前を聞いてもいいでしょうか·····?」

 

「ん? ああ、軍丞京介って言う名前だよ。これでいい?」

 

「ありがとうございます! 軍丞さん、ですか·····また会う機会がありましたら、その時はお礼させて下さいませんか?」

 

「ああ、また会えたらね。それじゃまたの機会に」

 

「は、はいっ! またの機会をお待ちしています!」

 

 その言葉に俺は笑顔で返し、その場を立ち去る。·····湾内ちゃんかあ、また会える時が楽しみだな。俺はそう思いながら先輩の後ろから付いて行く。·····そういや、当麻はなんであの場所にいたんだろうか。ちょっと聞いてみるか。

 

「そういや当麻、なんであん時あの場所にいたんだ? なにか用事でもあったんじゃねえか?」

 

「ん? ああ、用事って言っても来年から通う中学校の下見と、せっかくだし風紀委員(ジャッジメント)として働いている軍丞の様子でも見に行っかなーって位だよ」

 

「なるほどね。·····確かに来年通う中学校の下見は必要だな。報告書書き終わったあとに下見してくるかな」

 

 報告書ってどんな感じで書けば良いんだろうかな? 普通に会社で作る書類みたいにやればいいんだろうか。それとも学級日誌的な感じで書くのだろうか。·····まあ、先輩から作り方聞けばいいか。とりま早く帰って報告書作らなきゃなと俺は思った。

 

 因みにだがこの事を報告書として先輩に提出してもらった所、本部から「全身全霊を尽くし、学生の命を救ったことは、風紀委員(ジャッジメント)の鏡だ」的な文章と共に、後日に本部から賞状が俺に渡されるらしい。市から渡される礼状みたいなもんだとは思うが·····配属初日から、なんかすげえ事になっちまったなあ·····。

 

 

 

 

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「軍丞さん·····次に会えるのはいつになるでしょうか·····。その日までに、どうお礼を返すか考えておきませんと!」

 

 

 

 

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 はい、いつもの如く時は過ぎ中学3年になった頃。俺はもう慣れたもんだが第七学区をパトロールに出る所だ。もうある程度1人でこなせる様にはなったから、先輩は俺に任せて支部で事務仕事をしている。一応俺も手伝います的な事は言ったけども、「いーよいーよこれくらい。軍丞君にはいっつも助けられてばっかだし、私が全部やっとくよ。それに、()()()()()()()()()()()()()()()()。軍丞君も先輩だし、後輩の面倒を見るのも大事だよ」と固法先輩は言っていた。

 

 ·····つってもなあ、俺後輩の指導とか苦手意識あるんだよな。なんか上手く伝わってるか途中で分かんなくなるし·····まあでも、ずっとそのままじゃいけないし、頑張りますとするか。俺は改めて決心し、後輩の指導にあたろうとした。

 

「よーし、んじゃあ白井ちゃん。パトロールへと行きますか」

 

「·····ええ、分かりましたの」

 

 そう、俺にも後輩が遂に出来たのだ。名前は白井黒子(しらいくろこ)といい、学園都市では数少ない空間移動(テレポート)系能力者である凄い子だ。·····ただまあ、この1年間はまだ雑用系の仕事とかを中心のやらせているのだが·····多分納得してないと思うんだよなあ。試験や実技において成績優秀だけど、まだプライドっていうか自信家って言うのかな? そんな性格だもんで、よく「なぜわたくしはまだ実戦に参加出来ないのですか!」と俺や固法先輩に偶に言ってくる事がある。

 

 うーん、俺的にはもう実戦に出しても問題は無いと思うけど、固法先輩は「もう少し実戦に参加は待って欲しいなあ。あの子、実力はあるけどまだ危うい所があるから·····」と言っているので、実戦参加の判断は出していない。·····確かにそうかもなあ。実戦に参加したとしても、自分の判断だけで突っ走っていきそうで、まだ俺らの指示を聞かなさそうだからな。·····まあ、俺が言えた事じゃないかもだけどな。とりあえずは、そういう所が問題無くなれば多分固法先輩もOK出すだろうしね。

 

風紀委員(ジャッジメント)になってから1年が過ぎたと言いますのに·····何故未だに雑用や先輩同伴のパトロールしか出来ないですの·····?」

 

 うーん、聞こえているぞそれ。そういう所があるからまだ固法先輩がOK出さないと思うがね·····。うーん、そろそろ実戦に出してやるべきって帰ったら先輩に言ってみようか? ·····まあ、こればっかりは正解は分からないし、とりあえず今は白井ちゃんに助言でもするかな。先輩らしい事位はしないとな。そう思いながら俺はさっきの白井の言葉に返答する。

 

「聞こえているぞー」

 

「うひゃい!? き、聞こえていらしたのね·····」

 

「ふう、まあそう焦らなくても問題無いと思うよ? ·····まあ、自分は大丈夫だって言っている間はまだ実戦には出せんけどね?」

 

「なあ!? どーしてですの軍丞先輩! わたくしが慢心しているとでも言いたいんですの!?」

 

「いやね? 慢心してるって言いたいんじゃないんだけどね·····。うーん、白井ちゃんの悪い所なんだけどなまじ実力があるから、自分1人で何とかしようとする所があるんだよね。自分1人だけじゃ問題が起きた時、対処しきれない事だってある。·····まあ、要するに白井ちゃんはもっと周りに頼った方が良いって事だよ」

 

 そう言いながら、俺はパトロール済の箇所を風紀委員(ジャッジメント)用に配られている携帯にチェックしていく。·····よし、これで後は郵便局だけだな。さっさと行きますか。

 

「良し、っと。白井ちゃん、後は郵便局で最後だ。その後は自由に見学って事で」

 

「·····分かりましたわ」

 

 白井ちゃんは渋々と言った雰囲気で言葉を返してきた。うーん、難しいな指導って。納得してくれればいいけど·····あー、自分の指導力の無さになんかムカついてきた。こういう時は早く仕事を終わらせるに限る。ちゃっちゃと行きますかね·····。

 

 

 

 

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 わたくし、白井黒子は不満でいっぱいですの。風紀委員(ジャッジメント)の訓練を去年成績優秀で納めましたのに·····未だに回ってくる仕事は雑用ばかりで嫌になってしまいますこと。早く実戦に出て、わたくしの実力を発揮したい所ですけど·····まあ、こればかりは先輩方の許可が降りなければ、参加する事が出来ないので仕方ないといえば仕方ないですの。

 

 正直な所、この先輩·····軍丞先輩の事はよく聞いていましたの。わたくしがまだ訓練生だった頃、訓練を担当している警備員(アンチスキル)の教官が言っていましたの、「京介みたいな風紀委員(ジャッジメント)目指して皆も頑張るじゃん!」と。曰く、警備員(アンチスキル)の教官相手に小学生なのに本気を出させる位に追い詰めただの、曰く小学生とは思えない程達観した発想や、答えを出す事があった等色々ですの。

 

 しかもまだ風紀委員(ジャッジメント)になって初日だと言うのに、トラックに轢かれそうになっていた子供を救出した事により、史上最年少での礼状が渡されたと聞きましたの。·····わたくしもきっと、それ位の事だって出来ますの! だからこそ実戦を求めていると言うのにこの先輩は·····。本当に退屈でしょうがないですの。しかもさっきの言葉───周りをもっと頼るべきなんて、正直わたくしの事をまだ子供扱いしているとしか思えませんの! 

 

 そう思っていますと、「あ、白井さん、白井さんじゃないですかあ!」と話し掛けてくる人がいましたの。·····確か、この方は昼間第二学区の訓練場で会った·····そう、初春飾利(ういはるかざり)ですわ。でも一体何故ここにいるんですの? そう思い、わたくしは初春に質問しましたの。

 

「初春·····何故貴方がこんなの所へ?」

 

 わたくしがそう言うと、初春は笑顔を浮かべながら答えてくれましたの。

 

「もうすぐ中学生になりますし、寮や学校の下見に来たんですよ。ここへは帰りの電車代を引き出しに来たんです!」

 

 へ? 

 

「中学生·····? 一体、どなたがですの?」

 

「へ? そんなの私に決まってるじゃないですか〜」

 

「へ、へぇー·····そうでしたのね」

 

 この子が中学生になるんですの·····正直年下だと思っていましたの。まさか、同い年とは·····見かけにも寄らないというやつですのね。そうわたくしが思っていると、初春から質問が飛んできましたの。

 

「ちなみになんですけど、白井さんはもうどこの中学へ行くか決まってるんですか?」

 

「ええ、わたくしは常盤台中学という所へ決めていますの」

 

「·····トキワダイって、あの常盤台ですか!?」

 

「そりゃそうですの。常盤台なんて同名の学校なんて、他にありませんもの」

 

「うわぁ〜! あの常盤台中学に通うなんて羨ましいです! なんと言っても学園都市では五本の指に入る名門中の名門校で、セレブでお嬢様が通う学校! あぁ、きっと生徒の皆さんはきっと優雅で煌びやかなんだろうなぁ」

 

 はあ、まさに夢見る少女ってやつですわね。·····実際はそんなに綺麗事ばかりではありませんのに。しょうがないですから、初春に現実という物を知ってもらうべきかしら? 

 

「現実はそうはいかないでしょう。あまり詳しくは知りませんけど実際、派閥なんてものがあるらしいですし、きっと内側なんてドロドロですの。世間知らずのお嬢様の集まりで、尚且つ全員が高位の能力者ですもの。おそらく自分達は特別な人間だと思っている人ばかりでしょうに·····どうしてまあ、そこまで夢を見れるのかしら?」

 

「夢見る位はいいじゃないですかー!」

 

「ま、それは別に良いですけど。特に常盤台には2人の超能力者(レベル5)がいるらしいですけど、片方は精神系最高峰の〝常盤台の女王サマ〟。もう片方は電撃使い(エレクトロマスター)最強である〝常盤台の超電磁砲(レールガン)〟·····まあどうせその2人は、性悪でコーマンチキのいけ好かない人ですの!」

 

「知らない人の事をよくそこまで言えますね白井さん·····」

 

「───ちょいといいか白井ちゃん」

 

 初春とそんな話をしていると、軍丞先輩が此方へと気づけば来ていましたの·····あら、少し話しすぎましたかしら? 

 

「あ、なんか取り込み中ですか?」

 

「·····まあ、そんな所だな」

 

「そうですかー·····んじゃあ白井さん。また次の機会に!」

 

「え? ええ、それでは御機嫌よう·····」

 

 それではーといい去っていく初春。───にしても軍丞先輩の険しい顔、初めて見ましたわね。一体、何が起きているんですの? そう思ったので、わたくしは軍丞先輩に聞いてみる事にしましたの。もちろん、小声で返答しますの。

 

「軍丞先輩? どうかなされたのですの?」

 

「·····あの俺達から見て右斜めにいる男。郵便局に入ってからやけに挙動がおかしいんだ。周囲もやたらと気にしているみたいだが───もしかしたら、強盗かもしれない」

 

 先輩のその言葉にわたくしは、驚きを隠せませんでした。·····確かに色々とあの男の様子は変ですけど·····初の実戦が、こんな形ですけども訪れるとは! 早速あの男を制圧に───と思っていたのだけれど、軍丞先輩は腕をわたくしの前へと差し出し、止まれのジェスチャーを送ってきたんですの! 

 

「なっ·····あの男が強盗なのでしたら、早めに制圧すべきですわ! なのにどうして·····!」

 

「·····早とちりはやめとけ。あくまで俺達風紀委員(ジャッジメント)の目的は校内の治安維持だ。強盗とかの話になると、それは警備員(アンチスキル)の管轄だ。·····白井ちゃんはここで待機だよ。俺は職員にそれとなく警備員(アンチスキル)を呼ぶように言ってくるから」

 

「そんな消極的な!」

 

 こういう時こそ我々で制圧すれば、何も問題ないはずですのに·····何故軍丞先輩はそのような事を! そう思いましたが、規則なので基本的に先輩の指示に従うしかありませんの。くっ·····何故わたくしがこんなに歯がゆい思いを·····! 

 

「いらっしゃいませ! 本日はどの用件でしょうか?」

 

「すみません、自分は風紀委員(ジャッジメント)の者です。申し訳ありませんが、警備員(アンチスキル)を───」

 

パアン!!! 

 

 乾いた音が周囲に響きましたの。音源は先程の怪しい男。手には拳銃が握られていて、銃口からは硝煙が立ち上がっていましたの。くっ、先を越されたではありませんの! これだったらさっさと制圧すべきでしたのに! 

 

「お、·····おい。さっさと俺の要件を聞くんだな! で、でねえと誰か1人でづつ、ぶ、ぶっ殺すからなあ!? お、おっと、だからといって、さ、騒いだり、余計な動きすんじゃねえぞ! その瞬間に銃弾をぶ、ぶち込むからなぁ!?」

 

 もう我慢の限界ですの·····! 早くこの男を制圧しなければ! そう思い、わたくしは格闘術での無力化をするため、男との距離を一気に詰めましたの! 

 

「なあ!? 動くんじゃねえ白井ちゃん!」

 

「う、うおあ!? なんだてめぇ!?」

 

 今ですの! 男がわたくしに驚いている隙に、銃を持っている腕を掴むために、まずは足を思い切り踏みつけましたの。これにより体制を崩した男は、わたくしの身長でも銃に手が届く高さまで下がりました。これで、おしまいですの! 

 その瞬間、わたくしは男の腕を思い切りひねり、更に体制を崩させ、襟を思い切り下へと引っ張りながら足を蹴っ飛ばしましたの。これにより男は転倒し銃を手放しました。·····訓練通り事が進んで何よりですの。倒れた男の鳩尾に足を落とし、意識を奪いましたの。その時に忘れず、男の傍から銃を蹴り飛ばし、気絶から復帰した時に銃を取られないようにしておき、これで無力化ですの。·····なんだ、案外簡単に終わりましたのね。

 

「っち、何ガキに伸されてんだよテメェ。本当に使えねぇなあ?」

 

「ひいっ!?」

 

「なぁ!? 初春!」

 

 ·····油断していましたの。普通に考えれば強盗だと言うのでしたら共犯者がいるのが普通でしたわ·····! わたくしが油断していたせいで、初春が人質に! なんてことですの! そう思っていると、いきなりシャッターが閉まる音と、警報が響く音と一緒に、警備ロボットが起動した音が聞こえてきましたの。いや待て、この警備ロボットは使えそうですわね。

 

「ちっ·····面倒くせぇなこのガラクタが」

 

 そう言い、初春を捕まえている腕とは反対の腕をポケットへと忍ばせた。わたくしはロボットの影に隠れて一気に捕まえようとしましたの。一体何の攻撃をするかは分かりませんけど、こちらの方が·····早いですわ! 

 

 男がポケットから腕を出し、ロボットへと向けて何かを投げてくる。よーく目を凝らしてみると、それは小さな鉄球が、とてもゆっくりとした速度でぶつかろうとしていた。一体、何を? そう思っていると、鉄球がロボットにぶつかった瞬間·····

 

ベキっ! バキバキベキっ! 

 

 いきなり目の前のロボットからそんな音が聞こえてきましたの。これは·····何かが割れるというか、砕ける音ですの? そうわたくしが思っていると、いきなりわたくしの目の前に軍丞先輩が割り込んできましたの! 一体何をするんですの先輩!? そう思っていると

 

ドゴンッ!!! 

 

 と鈍い爆発音が周囲に響く。いきなりだったので、咄嗟に目をつぶってしまいましたけど·····一体何が·····っ!? 

 

「よお·····無事か、白井ちゃん·····?」

 

 なんとそこには先程のロボットが爆発していて、周囲に破片を撒き散らした為か、軍丞先輩の背中に無数の破片が突き刺さっていましたの·····しかも、所々大きめの破片も突き刺さっていて·····まさか、わたくしを庇うためにこの傷を!? 

 

「先·····輩?」

 

「どうやら·····無事、みたいだな。ははっ·····能力で、加速したのはいいが、体の硬度を、どうやらいじり損ねたみてえだ」

 

「そんな·····わたくしなんかの為に!?」

 

「これからは·····もっと注意深く、相手を観察する事·····相手が、何をしてくるか、手の内を·····見極めてから行、動する·····よ·····う、に·····

 

 そう言うと、軍丞先輩は意識を失ってしまいました。なんてざまですの·····こんなんじゃ、風紀委員(ジャッジメント)として半人前ではありませんか! ·····だから、軍丞先輩はああ言っていたと言うことだったんですのね·····確かに、これだと現場には出せませんわ·····。そうわたくしは思っていると、初春を人質にしている共犯の男が、わたくしの体を思い切り蹴り飛ばしてきましたの。

 

「ぐはあ!?」

 

「このクソガキがよぉ。何やら警備ロボットの後ろから、俺に攻撃でもしようとしてたのかあ? ·····そいつは軽率な判断だったなクソガキ。俺をあのボンクラと一緒にした事が、テメェの敗因だぜぇ? おらあ!」

 

 そう言い、男はわたくしの左足首を思い切り踏んできましたの! 

 

「ぐっ───がぁあああああああ!?」

 

「白井さん! 白井さあん!」

 

 なんて·····ざまですの。自分の判断によって初春は人質に取られ、わたくしのミスを庇うため軍丞先輩は傷つき、わたくしはこうして相手にいたぶられて·····屈辱、ですわ! 本当に自分が情けありません! ですけど、せめて貴方だけでも·····! 

 

 そう思い、油断している男の隙を突き初春へとタッチする·····これで、いいですわ! その瞬間、初春は外へと空間移動(テレポート)され、あの男から抜け出させる事には成功しましたの。すると、「何しやがるクソガキが!」と、初春を触れた方の腕を思い切り足で踏まれ、グリグリと力を加えられました。痛い·····ですけど、こんな所で、負けていられませんわ! 

 

「くうっ·····!? 初春、外の事は、お任せします·····わ!」

 

「そんな白井さん!? 外の事って一体何をすれば·····というか、白井さんも早く離脱を!」

 

「それは·····出来ませんわ、ねえ!? っくう·····まだわたくしは、自分の体を空間移動(テレポート)は出来ませんの·····」

 

 ですけど、とわたくしは言葉を付け加え、こう言いましたわ。

 

「まだ·····事件を解決してませんから!」

 

 そうわたくしは、大見得ですけど啖呵を切りましたの。·····さあ、何とかしないといけませんわね。ここからは、絶対に負けるわけにはいきませんもの·····! 

 

 

 

 

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 ああ、クソッタレがくそ痛え·····! 少しの間意識を飛ばしていた俺は激痛に悶えながら、その場から立ち上げれずにのたうち回っていた。つーか、痛えていうよりは熱いって感じだぜ畜生が!? 結構深くぶっ刺さってる破片もあるし·····迂闊には抜けねえな。そう思いながら、俺は真正面に意識を向ける。

 

「───この状況で、よくもまあ随分と余裕じゃねえか」

 

「·····一体、何を言っているか分かりませんわね」

 

「テメェが何を考えてるか当ててやろうか? そうだなあ、あのクソ職員によって警報が鳴らされてから随分と時間が経っている·····。多分警備員(アンチスキル)の到着もそう遅くない内に来るだろうさ。───そして、俺はここから出られねえと思っているだろう?」

 

「っ!?」

 

 白井ちゃんは、考えている事がバレたという反応を見せる。·····そういうのも、普通は何も問題無いってポーカーフェイスをしてればいいんだが·····まあ、まだそれを求めるには酷ってもんか。そのまま男は続けて答える。

 

「となると、後は人質をまた取られないように惹き付けさせ続けりゃあこっちの勝ち·····図星だろう? 俺的には警備員(アンチスキル)相手にすんのはそんなに怖くはねえが───まあ、囲まれちまうのは厄介だな」

 

 そう言うと、男はポケットに手を突っ込みさっき使っていた奴と同じ様な鉄球を取り出す。そしてそれをおもむろにシャッターの方へと投げる。投げられた鉄球は、動きこそゆっくりだが、シャッターへとぶつかると()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。·····これが、奴の能力って事か。俺がそう納得していると、男が口を開く。

 

絶対等速(イコールスピード)、それが俺の能力でな。投げたもんは動きこそ鈍いが、前にどんなもんがあろうと、()()()()()()()()()()()()()能力だ。さっきのシャッターぶち破った鉄球みたいになぁ?」

 

 つまりは、この鉄球を人体にぶち当てたら鉄球によりブチブチに引き裂かれちまうってことかよ。·····クソが、こういうのがあるからスキルアウトってのは·····! 心の中でそう毒づきながら、俺は男を睨む。すると、男はだけど、と言葉を継ぎ、話を再開し始めた。

 

「流石に時間切れで、手ブラで帰るってのも癪だしな。テメェ、空間移動系能力者(テレポーター)なんだろ? ───俺と交渉と行こうか。テメェは能力を使ってATMから金だけを取り出せ。最初はATMごと盗むつもりだったけど予定変更だ。こういうATMってのは無理矢理開けようとすると、中身に入っているインクで札が使えなくなっちまう。そこでだ、俺に協力したらこいつらの命を助けてやってもいい。·····断ったら、分かるよな?」

 

 何が交渉だこん畜生! こんなのただの脅しじゃねえかよ! ·····クソッ、せめて俺が交渉の話を聞いてやれれば·····そう俺は後悔しながら、白井ちゃんへと視線を向ける。やはり、一般市民もいるから凄く悩んでいる表情を見せている。しかし、少し時間が経つと答えが決まったのか表情が変わる。そして白井ちゃんは口を開いた。

 

「そうですわね·····絶────っ対にお断りですの!」

 

「·····ほお? ちなみにどうしてか聞いてもいいか?」

 

「簡単なことですわ。わたくしの能力は、そんな事のために使う気なんてさらさらありませんし───」

 

 そこで言葉を区切り、相手を馬鹿にするような笑みを浮かべながら白井ちゃんは続きを話す。

 

「───わたくし、郵便局を狙うようなチンケな泥棒さんはタイプではありませんもの」

 

 そう言い切ると、男は「そうかそうか·····」といいポケットへと手を伸ばす。っ!? まずい、あの能力を白井ちゃんに使う気かよ!? ·····こうなったら仕方ねえ。残っている力を、全部脚部へと集中させるしかない。脚部強化に今の所使える演算を全て使う。そうしていると男は「じゃあ死ねクソガキが」といい、鉄球を一気に5個程白井ちゃんへと投げつける。·····今の白井ちゃんの状態だと、あれは避けきれねえ! 

 

上限破壊(オーバーフロー)、脚部出力強化·····150パーセント·····!」

 

 俺はそう叫び、脚部をカタパルトに見立て、思い切り男に向けて突っ込む。·····こいつの能力、多分自分の意識がなければ能力が解除される筈。白井ちゃんに鉄球が当たる前に、こいつをぶっ飛ばす! そう俺は思っていたが───

 

ガシュウウウウウウウウン!!! 

 

 ───と、オレンジ色のレーザーの様なものが男と白井ちゃんの間を通り抜ける。そのオレンジ色のレーザーは、先程男がぶち破った穴の方から飛んできていた。·····これは一体、何が起きたのか? 正直理解出来ていない所があったが、一つだけ分かっていることがある。あのオレンジ色のレーザーのお陰で、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()という事だ。よし、今なら確実に当てれるぜぇ!! 

 

「喰らえやあああああああぁぁぁぁぁあああ!!!」

 

「なっ·····何ぃ!?」

 

 男は俺の突撃を避けれずに、衝撃をもろに食らった! 誰かは知らねえが、あのレーザーのお陰で男の意識は完全にそっちへと向いていた。だからこそ、俺の突撃が命中したのである。俺の突撃は俺が頭から突っ込み、男の腹部へと命中した。これにより男は「ぐっはあああああぁぁぁぁあ!?」と悶絶している声を上げながら、後ろへとぶっ飛ばされる。そこで俺は白井ちゃんへと大声で指示を飛ばした。

 

「今だ白井ちゃん! あいつを拘束しろ!」

 

「は·····はい! 分かりましたの!」

 

 俺がそう叫ぶと、すぐに白井ちゃんは男の元へと行き、両手に手錠をかけ無力化した。·····よし、これで、終わ·····ったあ。そこで俺の意識はまた薄くなり、俺は気絶した。

 

 

 

 

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 俺がまた気絶してからすぐに警備員(アンチスキル)は到着した。気絶している強盗達は連行されていき、怪我人である俺は第七学区の病院へと搬送された·····らしい。何故らしいと言ったかと言うと、これらの話は全部病室で改めて聞いたからだ。

 

 話を戻すと、どうやら俺の傷は思っていたよりも深く、出血もかなり出ていたそうだ。それらの傷を見て、俺の手術を担当した先生曰く「まるでハリネズミかと思ったね? よくもまああの状況で演算をして、突っ込めたものだね?」と言われる位には酷かったらしい。·····俺すげえな。

 

 その後は無事手術も完了し、意識を取り戻したのは翌日だった。起きてから1時間した後に固法先輩と、白井ちゃんがお見舞いにやってきた。先輩からは「事件の対処はよくやってくれたと私は思うわ。·····だけど、私言ったよね? これ以上無茶なことはしないように反省してって」と怒られた。·····だってしょうがないじゃないっすか。あれ以外に俺どうすれば良かったんですか? まあ、凄い心配していたみたいだから、すぐに謝りましたけど。そして白井ちゃんはと言うと·····。

 

「その·····今回は、勝手な判断で行動してしまい、誠にすみませんですの!」

 

「あー·····まあ、反省しているんだったら俺は良いよ。───でもまあ、一つだけ言うことがあるとしたらよくやってくれたよ」

 

「·····へ?」

 

「いやだって、勝手に行動したのはあれだったけど制圧までの手口はかなり良かったし·····あの鉄球野郎に切った啖呵、めっちゃ格好よかったぜ?」

 

「っ!?」

 

 俺がそういうと、白井ちゃんは顔を真っ赤にさせて俺から視線を外した。───多分、こうやってストレートに言われるの、弱点なんだろうなあ。·····案外可愛い所あるじゃない? まあとりあえず·····。

 

「白井ちゃんのこれからの成長、期待してるぜ?」

 

「───はい! これからのご指導、ご鞭撻の程、よろしくお願いしますですの!」

 

 白井ちゃんのその姿に、俺は風紀委員(ジャッジメント)に入ってきた時の俺の姿と重なった。白井ちゃん、凄い真面目だしこれからが本当に楽しみだ。·····とりあえず、今は早く傷を治すことに専念するとするか。俺はそう思いながら、先輩と白井ちゃんとの会話を楽しんでいった。




今回はここまでです!いやあ、やりたい事結構書けたので、かなり満足しています!·····まあ、まだ書きたい所が沢山あるので、皆さんお楽しみに!次回はまだ特に考えてはいませんが、構想がまとまり次第順次書いていきますので、また次回をお楽しみに!
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