とある転生者の上限破壊<オーバーフロー>   作:ゴールド龍

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続きです。気づけばUAが2000を超え、更にはお気に入り登録も50人を突破していた件について。これはもっと頑張らねば·····(決意)とても励みになるので、これからもご愛読頂けると嬉しいです!後、遊技林さん、感想ありがとうございます!これを見てくださるみなさんも、どうぞ気軽に感想を書いてくれると嬉しいです!それではどうぞ!


超電磁砲 幻想御手編
7話


 時間が過ぎるのはあっという間。気づけば俺は高校生となり、7月へと入った。あの後から変わった事と言えば、新しい風紀委員(ジャッジメント)としてあの郵便局の時にいた子·····初春飾利(ういはるかざり)ちゃんが入ってきた。初春ちゃんが入ってきた日、得意な事ってあるのと聞いた所、彼女曰く「運動は苦手ですが、情報処理系には自信があります!」と言っていた。

 

 確かに情報処理に関しちゃあうちの支部内で1番だけど·····それどころじゃない多分これ、学園都市内でも有数の実力者だろ!? 言うなればコンピューターの申し子と言える程の実力者だった。ハッキングなんてお手の物だし、プロテクトに関しちゃあ例えプロのハッカーが束になってかかっても突破出来ねえだろって位固い守備で、本当に凄い子だった。

 噂で聞いた話によれば、初春ちゃんは風紀委員(ジャッジメント)の試験を情報処理1本で受かったとか。多分機械に関したら初春ちゃん1人でいいんじゃないかな? 

 

 ───ちなみにだけど、何故か初春ちゃんは頭には花の王冠っつーのかな? そんな物を何時も身に付けているのだ。正直いってなんで花の王冠なんか被ってんのと俺は思った。ので、質問をしてみた所「えへへ、内緒ですよ先輩」とはぐらかされてしまった。·····まじで気になるけど、教えてくれないので気にしない事にする。多分趣味かなんかだろうとそう思う事にした。

 

「初春ちゃん、目的の場所ってどこら辺かな!?」

 

『えーとですね、その道路を100m進んで、左手にある路地ですね』

 

「OK把握した!! こっから100m先の路地らしい、白井ちゃん移動するよ!!」

 

「了解ですの。早く行かないと行けませんわね·····軍丞先輩、能力を使いますので、わたくしに掴まってくださいですの!!」

 

「分かった、頼んだよ?」

 

「大丈夫ですの·····それでは、飛びますわよ!!」

 

 とりあえず、それらの事は置いておいて、ただいま俺はと言うと一般生徒から「女学生をスキルアウトが路地裏へと連れ込んで行った」と言う通報を受け、白井ちゃんと一緒に現場へと向かっていた。初春ちゃんは後方からの指示、固法先輩は今日は非番なので支部には居ない。

 

 とりあえず、早く現場へと行って事態への対処をしないとな·····。こういう事案はよくある事で、対処もかなり慣れてきたもんだ。まあ、だからって言って油断はしないけどな。そう思っていると、どうやら目的の路地へと着いた。

 

「───よし、こっからは監視カメラが無い地区だ。どうやら見た感じ、2つの通り道があるから白井ちゃんは右、俺は左に向かう。スキルアウトを見つけ次第確保だ、いいね?」

 

「分かっていますわ。そちらもお気をつけてですわ」

 

 あいよ、と白井ちゃんに返事を返し、左の路地へと入っていく。───にしても、監視カメラがない場所を使っての犯行·····こりゃ結構手馴れてるヤツらなんだろうな。良くもまあ見つけたもんだよ、本当に。·····そういう悪知恵が働くんだったら、もっとマシな事に頭使えっつの。そう頭の中で悪態をつきながら、俺は路地の奥へと向かっていく。すると、路地の奥へと行くにつれて声が聞こえてきた·····どうやら俺の方が当たりかな? そう思っていると、いきなり───

 

ズゴォォォォン!!!! 

 

 ───と言う轟音が聞こえてきた。その轟音は、良くも悪くも()()()()()()()()()だ。·····おいおい、もしかしてだけど、また()()()()()·····。そう思いながら音のなった場所へと辿り着く。

 

 そこには、地面に体のあちこちから煙を出してぶっ倒れているスキルアウト達と、常盤台中学校の夏用の制服を着た茶色の髪色の女の子が立っていた。

 

「通報があったから来てみれば·····またかい、()()()()()?」

 

「うぇあ!!!? びっくりした·····って、軍丞さん?」

 

 俺が話し掛けた子·····御坂美琴(みさかみこと)は、どうやら俺に気づいていなかった為か、驚いた表情でこっちを見ていた。

 

「はぁ·····あのね、何度も言わせてもらうけど本来だったら御坂ちゃんは手を出しちゃあ行けねえんだぜ? 能力の無断使用は基本禁じられてんだから」

 

「あはは·····その、なんと言うか·····こういう奴ら、見て見ぬふりって出来ないのよね。野放しにしておくと、こう、なんかスッキリしないなーって」

 

「気持ちは分けるどさあー、そういうのは風紀委員(ジャッジメント)になってからお願いしたいんだけどもねえ·····」

 

 そう、彼女は今回みたいにスキルアウト等を自分1人だけで無力化する事の常習犯である。ったくよ、条例で定められてんのに、なんでこうなのかね? まあ、非常時の能力使用は黙認されてっけど、御坂ちゃんの場合スキルアウト相手に非常事態まで追い詰められる事なんざ、全く無いだろうに·····そう俺は思うが、もう起きちまった事はしょうがないので、気絶しているスキルアウト達を拘束していく。

 

「·····一応聞くけど、後遺症が残るまでのダメージ、負わせてないよな?」

 

「そこの所は大丈夫よ? そういう手加減は制御出来ますし」

 

「軍丞先輩? 轟音が聞こえましたけど·····って、やっぱりさっきの音はお姉様でしたのね?」

 

「黒子!? ───って、軍丞さんが居ればそりゃ居るかあ」

 

「全く、お姉様。こういう事は、わたくし達風紀委員(ジャッジメント)の仕事ですのよ? 仕事を取らないで欲しいのですけど」

 

「まーまー、やっちゃったのはしょうがないでしょ? それに、こういうのは見過ごせないのは黒子も知ってるでしょ?」

 

「確かにそうですの。一応確認ですけど·····まさか、路地裏に連れ込まれた女生徒ってお姉様の事でしたの?」

 

「ん? ああ、多分ね。·····まあ、私としては連れ込まれたって言われても問題にすらなんないけどね」

 

 それはそうですけど·····と白井ちゃんは言いながら、スキルアウトの拘束を手伝ってくれる。全く、反省してないよなあ·····まあ正直楽になるから有難いっちゃあ有難いけど。後の俺達の仕事は拘束するだけで終わりだからな。良し、とりあえずこんなもんかな? 

 

「良し、拘束終了っと。そんじゃあ初春ちゃん、警備員(アンチスキル)へと車両回してもらう様に頼んでもらってもいいかな? 白井ちゃんは俺と一緒にこいつらを表通りに移動させよう。·····それと、御坂ちゃんは後でこれらの事の事情聴取しなきゃだから、俺達に着いてくること」

 

「『了解です(ですの)』」

 

「えぇ!? またなの!?」

 

「しょうがねえだろ? 俺達は報告を受けて来たんだから、それらを報告書に纏めて警備員(アンチスキル)に提出しねえといけないんだから。こんな事するんだから、現場の状況を纏めなきゃいけないって、御坂ちゃん知ってるだろ?」

 

 すると、はーいと渋々と言った感じの返答が御坂ちゃんから返ってきた。これで何度目なんだっけか、もう数えんの面倒になってくる位やっちまってるからなあ·····。なんでこう、超能力者(レベル5)ってのはこう問題起こすかなあ? ·····まあ、食蜂さんに比べりゃあマシだよな。あの子能力使って無かったことにしようとしてくる方がタチが悪いし、色々と面倒だしなあ·····。

 

 そう考えていると、警備員(アンチスキル)のマークが入った護送車がやって来ていた。あら、もう来たのか。思ってたより早いなあ。

 

「んしょ、と。要請送った風紀委員(ジャッジメント)ってあんたらで·····って、軍丞じゃんか。こいつらが拘束したスキルアウトでいいじゃんね?」

 

「あれ、軍丞君? 今回もお仕事ご苦労様だね」

 

「こんちわっす黄泉川先生に鉄装先生。はい、そうっすね。という事で護送頼みます」

 

「おう、任せるじゃん?」

 

「うん、後は私達で何とかするよ。それじゃ、お仕事頑張ってねー」

 

 そう言うと、先生達はスキルアウトを護送車へ乗せ、走り去っていった。よーし、後は周辺のパトロール位だな。それが終わったら書類纏めねえとな·····面倒だけどしょうがねえ。

 

「よし、んじゃあここらのパトロールやったら、支部に返って書類仕事だ。いいね、白井ちゃん」

 

「はい、分かりましたわ。·····それで、お姉様はどうするんですの?」

 

「悪ぃけどパトロールについて行って貰って、支部へ向かう感じかな·····御坂ちゃん、逃げないようにね?」

 

「逃げないわよ!! ───とりあえず、着いていけば良いんでしょ?」

 

「そーそー。悪ぃけど頼むぜ?」

 

 とりあえず、さっさとパトロールやっちまったら支部に帰らねえとな。今日は半日で終わるんだし、面倒事は早く終わらせるに限るってね。

 

 

 

 

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

「───良し、とりあえずこれで書類は終了かな?」

 

「やっと終わった·····やっぱり風紀委員(ジャッジメント)って面倒ね。事件を1個1個解決したら、その度に書類を作んないといけないんだから」

 

「言っとくけど、御坂ちゃん。正直に言うけど、面倒だと思うんだったら首突っ込まないでくれませんかねぇ·····?」

 

「まあその·····今度からは見つかんないように善処するわ」

 

「見つかんなきゃいいって訳じゃねえんだよぉ!!!!」

 

「はあ、全くお姉様ったら·····」

 

「あはは、相変わらずですね御坂さんはー」

 

 

 全くこのビリビリ少女と来たら!! やめろって言ってんだからやめてくれよ·····まあ、言われても体が勝手に動くんだろうけど。俺は何とか書類を纏めることはできたが、新しい問題に頭を抱えることなった。·····本当に、当麻の事は嫌いっつーかライバル的に考えてる癖に、なんでこう似通ってんだよこの子は·····。

 

「はあ·····まあいいか。とりあえず今日の業務はこれで終了!! 後は自由時間だが·····せっかくだ、何かクレープかなんかの菓子食いに行かないか? 今だったら俺が奢ってやるぜ?」

 

「本当ですか!? んじゃはい!! 私行きます!!」

 

「全く初春ったら·····まあ折角ですしわたくしも行きますの」

 

「OK、2人とも来るってことだな。·····どうせだったら、御坂ちゃんも来るかい? 1人2人増えた所で俺は問題はないぜ?」

 

「えっ、私もいいの!?」

 

「おう、まあ、頼んじゃいねえが事件解決に力になってんだしな」

 

「お姉様と一緒の食事·····ふふふふふ!!!」

 

「·····白井ちゃん、相変わらずだよな。その御坂ちゃんLOVEっぷりは」

 

 俺がそう言うと、白井ちゃんは目を輝かせながらこっちに顔を向けてきた。·····あ、やべえなんか地雷踏んだかもしれねえ。

 

「当然ですの!!!! なんて言ったってお姉様の魅力はいくら語ったとしても語りきれないほど溢れていますのよ!!!!」

 

 そこからマシンガントークで白井ちゃんは御坂ちゃんの素晴らしさとかを俺に話しかけてくる。·····あー、こうなると白井ちゃん止まんねえんだよなあ。いやまあ、人の良い所を他の人にも共有したいってのは分かるけども、限度ってのがあるだろ!? 

 

「すみません、うちの黒子が·····」

 

「いや、まあ、慣れてるから問題はねえよ? ·····慣れてるから」

 

「·····軍丞先輩、お疲れ様です」

 

「·····全く、黒子ったらもう」

 

 色々ありながらも、俺達は近くにあるクレープ屋へと辿り着き、クレープを人数分購入する。───途中、御坂ちゃんが「私のクレープの味が気になるんだったら、食べてみる?」と白井ちゃんに言った所、暴走していたのは割愛する。·····にしても、久々にクレープ食ったけど、やっぱりうめえな。これだったらもう一個買って食おうかな? 

 

「ん? あれ、おかしいなあ」

 

 色々考えていると、隣にいる初春ちゃんがそう言った。·····何がどうしたんだ? 

 

「どったの初春ちゃん、何か変なもんでも見たのか?」

 

「あ、いえ、彼処の銀行なんですけど、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。確か今日は定休日では無かったんですけど───」

 

 そう言われた俺はそっちへと視線を向ける。確かに、俺も良く利用している銀行は、昼間なのに関わらず防犯シャッターが降りている。マジでなんでシャッター降りてるんだ? 確かに定休日じゃねえんだけどな今日·····そう思っていると、何やら銀行内から聞こえたと思ったら、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。·····おいおい、ここでも事件かよ!!!? 

 

「っ、一体何が起きましたの!?」

 

「分からん、けど異常事態ってのは変わりはねえ。白井ちゃんは俺に着いてきてくれ、んで、初春ちゃんは警備員(アンチスキル)への連絡と、周囲の一般人にここに近付かないように知らせてくれ!!」

 

「りょ、了解です!!!」

 

「分かりましたの!! ───お姉様、今回はやらかさないように頼みますのよ?」

 

「ちょ、ええ!? これ私も手伝った方が良いんじゃないの!?」

 

「·····また報告書の手伝いがしてえってんだったらどうぞ。それが嫌だったらクレープ食べて待っててくれねえ?」

 

 俺がそう言うと、御坂ちゃんは顔を引き攣らせると、渋々と言った感じだがこっちの言う事に従ってくれるらしい。·····さて、また仕事と行くかね。俺がそう思っていると、銀行から飛び出してくる人影が見えた。数は3人、手にはボストンバック·····っつー事はやっぱり、スキルアウトによる銀行強盗みたいだな。見た感じ武装を持っているようには見えねえが、油断は出来ねえ。

 

「早くヅラかるぞてめえら!!! 目的のもんは手に入ったんだ、さっさとしろ!!!」

 

「悪ぃが、行かせる訳には行かねえぞ」

 

「ええ、ここで逃がすつもりはないですの」

 

「っ!? なんだてめえらは!!?」

 

「「風紀委員(ジャッジメント)だ(ですの)!!」」

 

「くそっ、風紀委員(ジャッジメント)だとぉ!? なんでこんな早く来てんだよ!?」

 

「そんなのは関係ねえ、ぶちのめしてさっさと逃げるんだよ!!」

 

「くたばれええええええ!!!!」

 

 3人組で1番ガタイのいい1人が俺に突っ込んでくる。だが、こんな毛の生えたチンピラなんざ屁でもねえ。俺は殴り掛かろうとする男に対して、()()()()()()()。諦めたって訳じゃねえ、言うなれば能力の確認と言った所だ。

 

上限破壊(オーバーフロー)、身体()()、200パーセント」

 

 俺がそう言うと能力は発動する。男はそんなのも気にしていないのか、全力で殴り掛かってきた。すると、俺の体を殴り付けた男の拳が()()()()()()()()()()()()。今の俺の体は言うなれば鉄の塊。そんなのに全力で殴りかかれば殴った腕が壊れるのは至極当然だろう。

 

「ごっ、がああああぁぁぁぁあ!!!?」

 

「ふむ、思っているより上がってんな」

 

 実は、俺は高校に上がってから行った能力検査で遂に大能力者(レベル4)になったのだ。色々と能力を酷使する事が多かったからだろうか、例で言うならば筋繊維が運動等の酷使によって断裂し、より強固に復活する様なもんだろう。そりゃ能力を使いまくれば練度も確実に上がるだろうしな。

 

 身体硬化も、レベルが上がったことにより使える様になった形態だ。更に大能力者(レベル4)になった事により、強化出来る上限が、150%が200%へと上がった。これにより、今までよりもパワーも上がったし、スピードだって上がった。出来ることが増えるってのは、いつになっても良いもんだ。·····まあ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「───てめえ、その能力はなんだよ!!? そんな能力見た事がねえ·····まさか、噂の第1位か!!!?」

 

「いや、なんでそうなるんだよ。俺なんかが第1位なんか名乗れるかっつーの·····まあ、それはどうでもいい。悪ぃ事は言わねえ、さっさと降参してくれないか?」

 

「くそっ、こうなりゃ能力を使うしかねえか·····っ!!!」

 

 リーダー格っぽい奴がそう言うと、手のひらに少し大きめの炎が生み出された。ほう、発火能力者(パイロキネシスト)か。しかも出力的に強能力者(レベル3)って所か。

 

「なるほど·····シャッターをぶち抜いたのはそれがあったからか。通りで爆薬とか持ってねえ訳だ」

 

「まあ、さっさと制圧するだけですの」

 

 俺達がそう話していると、リーダー格は何故か狼狽えた表情を見せ、俺達に何やら言い始めた。

 

「おい、てめえらこれが見えてねえのかよ!!? 普通こんなの見せられたらビビるなりなんなりするだろが!!!! 人にぶち当てちゃあ大火傷させる位の威力はあんだぞ!?」

 

「はあ·····あのですね、能力ってのはそんな風にはひけらかす様なものではありませんことよ? しかも、戦う前なのにわざわざ自分の手の内を見せるなんてどういう事ですの·····そういうのはギリギリまで出さないのが常識ですのよ?」

 

「確かに白井ちゃんの言う通りだな。それに第一、風紀委員(ジャッジメント)が一々そんな程度の能力でビビってちゃあ意味ねえしな。せっかく数少ない強能力者(レベル3)発火能力者(パイロキネシスト)だっつーのに、こんな事で無駄遣いするとか·····大方成長が伸び悩んで自分はここまでって勝手に諦めてグレた結果だろうけどな」

 

 俺達がそう言うと男の顔は一気に真っ赤になった·····やっぱり図星か。自覚してんだったらそんな事で能力使ってんじゃねえっての。すると、男は俺に向けて炎の球をぶん投げる。

 

「はあ·····白井ちゃん、頼むわ」

 

「はいですの」

 

 制圧は白井ちゃんに任せて、俺は防御体勢を取り能力を発動させる。さーてと、もう一個試しだ。慣らし運転はまだまだ足りねえからな。

 

上限破壊(オーバーフロー)()()()()()()、200パーセント」

 

 俺がそう言うと、炎の球がすぐ俺の体に直撃する·····が、炎の球がぶつかった箇所は1つも火傷を負っていなかった。そう、これも能力が向上した結果により出来るようになった新技の()()()()だ。一応これが発動できる種類はまだ少なく、今使った炎熱耐性の他には凍結耐性、酸耐性、毒耐性等が今使えるものだ。

 

「なっ、俺の能力が効いてねえだと·····ぐはぁっ!!?」

 

 さて、何やら声を上げていた男の方へと俺が視線を向けると、もう既に白井ちゃんに無力化されていた。ヒューッ!! やっぱり凄いねえ白井ちゃんは。空間移動(テレポート)ってやっぱり便利だよなあ。やろうと思えば何時でもどんな場所だって行けるし、荷物運搬とかでも使えるしな。

 

「ひっ、ヒイイイイィィィィイ!!!?」

 

 あ、最後の1人が逃げ出した。逃げ出した方向に車両があるんだろうけど·····って、そっちは御坂ちゃんがいるほうじゃねえかよ!? あの野郎、やらかさねえといいが·····そう思っていたが、無意味だった。

 

 男が逃げようとした時に、御坂ちゃんの事を突き飛ばす。それだけだったらいいけど、どうやら突き飛ばした拍子にクレープが御坂ちゃんの手から離れ、制服にべちゃりとぶつかってしまったのだ。·····ああ、ダメだこりゃ。

 

「あー·····軍丞さん、黒子。これは個人的に()()()()()()()って事だから·····手、出しても良いわよね?」

 

「あー·····」

 

「もうどうにでもなれよ畜生·····はあ、また書類作らねえと·····」

 

 俺がそう思っていると、白井ちゃんが拘束している男がいきなり何かを言い始めた。

 

「───思い出したっ!! 確か風紀委員(ジャッジメント)には捕まったが最後、心も体も切り刻んで再起不能にする、最強の腹黒空間移動能力者(テレポーター)がいると言う噂っ!!」

 

「ぶふっ、なんだよそれ!!」

 

「はあッ!? 一体どこでそんな噂が流れているんですの!!?」

 

「そして、その空間移動能力者(テレポーター)を虜にしている相方には、最強の電撃使いがいるって噂を聞いた事があるが───まさか、あの女っ!!」

 

 そんなこんなに男が言っている最中、どうやら車へと乗り込んだもう1人のスキルアウトは、猛スピードで車を発進させる。そして、その車の後ろでは御坂ちゃんが何やら取り出している。

 

 ───取り出したのは、ここらにあるゲームセンターのコイン。それを指で弾くと、体の周りにバチバチと電気が溢れだす。

 

「どういう噂になっているかは知りませんけど、そうですわ。あの方こそが、学園都市230万人の頂点にして、超能力者(レベル5)の第3位たる───」

 

 弾かれたコインは、重力に従って落ちる。御坂ちゃんの電力放出は勢いを増し、それらの電気は右手の指先に収束していき───遂にそれが放たれる。

 

ドゴォォォォォンン!!!! 

 

「───超電磁砲(レールガン)こと御坂美琴お姉様。常盤台中学が誇る、最強無敵の電撃姫ですの」

 

 ·····超電磁砲によって、前を走っていた車は思い切り宙を舞う。直撃していねえとしても、やっぱりおかしい威力してんなあ。そう思いながら、吹っ飛ばされた車の方向へと、能力を使って加速する。

 

「───上限破壊(オーバーフロー)、脚力強化、200パーセント!!」

 

 車の落下地点へと何とか着いた俺は、すぐに別の強化を発動する。

 

「そして、上限破壊(オーバーフロー)、全身強化、200パーセントォ!!!!」

 

 能力を発動させ、落ちてくる車を()()()()()()()()。ガシャアアン!!! と音を立てながら、俺は何とか車を受け止めきれた。両足で踏ん張るが、2、3m程後ろに押されたが、両手で掴んだ車を地面へと下ろす。

 

「·····ふう、これで問題無しっと」

 

 全く、世話が掛かるぜ。いくら学園都市製の車でも地面に突っ込めばどうなるか分かんねえんだから。·····やるならもう少し抑えて欲しいもんだ。さて、さっさとこいつら拘束して、警備員(アンチスキル)に突き出して書類纏めねえと·····。はあ、面倒だぜ全く。さっさと終わらせねえとな。

 

 それからすぐにスキルアウト達を拘束して、警備員(アンチスキル)に連れてってもらった。その時、スキルアウトに何やら白井ちゃんが話してたが、とりあえず俺は担当の警備員(アンチスキル)の先生にこれらの報告をする。

 

「───というのが、今回の事件の全容です。この後、また書類を送るんで、確認お願いします」

 

「分かったじゃん。·····にしても、2度目があるとはねえ」

 

「相変わらず凄いね軍丞君。吹っ飛んだ車を受け止めたって?」

 

「あはは·····あれは咄嗟に体が動いただけっすよ」

 

「それでも大した度胸じゃん!! 普通だったらそんな事出来ないもんじゃんよ? ·····だが、これだけは言っとくよ。体を第一に優先する事。特に軍丞は無茶を良くするからな。無茶して怪我するのは少しでも減らせるように、いいじゃんね?」

 

「·····了解です、黄泉川先生」

 

「·····うん、分かったならいいじゃん。それじゃ私達はこいつら護送するから、書類の報告頼んだじゃん?」

 

「それじゃあねー軍丞君」

 

「はい、それじゃまた今度!!」

 

 そう言って護送車は走っていった。·····全く、本当に疲れる1日だった。多分書類纏まるのは、夕方くらいになりそうだな·····まあ、しょうがねえか。·····本当に、退屈しねえよなあ、この街は。

 

 

 

 

 

 

 




とりあえず、今回はここまで。次回からは虚空爆破事件辺りを書いていくつもりです。それでは、また次回をお楽しみに!!

※主人公の能力の詳細とかは、また後日紹介かなんかを書くつもりです!
※後、超電磁砲は漫画の内容を、禁書目録は小説の内容に沿っていく感じで書いていくつもりです。アニメ版と内容が違う所が有りますが、そこの所ご了承ください!
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