とあるオタク女の受難(Fate/Series編)。   作:SUN'S

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第6話

㌢月〓日

 

アサシンの奇行が止まらない。

 

お義父さんと将棋を行っていたかと思えば囲碁を同時に鶴野さんと始め、桜さんといっしょに人形遊びもこなしている。

 

これでは「一家には必ず一台」と言わしめるほど家政婦スキルの高いアサシンだ。雁夜さんなんてバーサーカーの世話を任せようとしていた。

 

寝床を探すために冬木市を徘徊せず、家政婦として安定した生活を送っているようで安心したわ。

 

それと夜遅くまで桜さんを起こすのはやめなさい。

 

まったく、桜さんのように小さな子供が夜更かしするなんて体調不良の原因でしかないのよ?

 

そんなことをアサシンに教えながら掃除機の使い方やガスコンロの使い方をレクチャーする。

 

たぶん、昼頃だろうか?最近は体調の良くなってきた雁夜さんがバーサーカーと一緒に出ていってしまった。まあ、夕食の時間には間に合うように帰ってきてもらえると助かるけど。

 

この前は零時を過ぎても帰ってこず、お義父さんが「儂が代わりに待っていようと」と言ってくれる。

 

㌢月≦日

 

最近、連続殺人事件の容疑者として指名手配されている青年の顔写真を見掛けることが増えてきた。

 

その殺人犯の狙う対象は老若男女問わず、仲睦まじい近所では評判の家族を狙っているそうだ。もしかしたら私達も狙われるかもしれないわねぇ…。

 

そんなことを思いながら歩いていると爽やかな青年が冬木市の旅行パンフレットを持って周囲を見渡しているのが見えた。

 

こんな時期に観光とは珍しいわね。私のことを見付けた青年は屈託の無い笑顔を浮かべながらナイフを振り下ろしてきた。

 

さっきまで連続殺人事件の容疑者として指名手配されている青年の顔写真を眺めていたし、この青年の右手の甲にある令呪を見ればマスターなのは一目瞭然なわけです。

 

まあ、ちょっとだけビックリしたけど。

 

とりあえず、青年の用件を聞いておこう。私は青年の持つナイフを奪い取り、人避けの結界を張りながら襲ってきた理由を問い詰める。

 

殺人犯こと雨生龍之介さんの話を要約すると鮮やかな人間の臓物を使って芸術品を作りたいそうだ。

 

そういうアダルトな趣味は持ち合わせていないが、私の知り合いに死霊術師がいる。

 

龍之介さんの言っていることは「死へ対する関心」が強すぎるせいだ。

 

私は龍之介さんに「死」の概念を追求している人物を紹介することを約束しながら自首することをオススメしておいた。

 

㌢月⊆日

 

なんとか義娘との休暇を楽しんでいる旧知の友人を日本へ来てもらうことはできた。

 

冬木市の空港近くで友人を待っているとターミネーターと見間違うほど筋肉ムキムキな男が女の子と手を繋ぎながら歩いてくるのが見えた。

 

相変わらず、彼の醸し出す犯罪臭の凄さには驚いてしまうが、聖人と思えるほど子供好きな彼を咎める者は居ないと断言しよう。

 

私は獅子劫界離に龍之介さんのことを説明すると「おいおい、今度は連続殺人事件の犯人を育てるのか?」等と言われた。

 

いや、私は育てるつもりはないよ?

 

なんで獅子劫さんを呼んだと思ってるの?なんて言えば冷や汗を流しながら「俺が育てるのか?」と尋ねてきたので頷いておいた。

 

数年前、獅子劫さんは「この恩は必ず返す」って言ったことを覚えているよ。無効とは言わせないし、危険な行為を行わないように誓約書を書いても構わない。

 

まあ、性格には難ありだけど、獅子劫さんなら更正してくれると信じているよ。

 

ん?ああ、桜さんは私の娘だよ。この子はあげないし、死霊術師にはしないからね?手を出そうとすれば災厄を振り撒いてやる。

 

 

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