やはり俺に義妹が出来るのはまちがっている。 作:マッキーガイア
奉仕部にての事
「神田さん…あなた比企谷くんと異様に近くないかしら?」
雪ノ下がそう言った。たしかに、昨夜から異常に距離が近かった。以前は近いは近いが人前では絶対に見せなかった、だが今ではもうこの距離、只今俺の足にストンと座っている。何処でも構わず俺との距離感がおかしい。というのが実だ。
「何があったのー、2人とも、元から仲良いなぁーとは思ってたけど」
「い、いや、ただ自動的に…な、」
「自動的って何かしら?まさか…」
そう言うとケータイを取り出す雪ノ下。
「や、違う!そう言うのじゃない、」
「……じゃあどう言うのかしら?」
「…ぐ、うん、こう言うのだとしか言えないな…」
ピッ、と雪ノ下がボタンを押し始める、辞めてもらえないですかねぇ、すると心は思いついたように雪ノ下を見る。
「雪ノ下さん。」
「……何かしら?」
「まさか、雪ノ下さんも……ですか…」
へ?何が?
「………まさか、貴方も…?」
え、わかったのですか?雪ノ下さん…?
「負けませんから!」
何口走っちゃってんの?ココロ・サン
俺は困惑しながら二人を眺めた。なんか寒いなぁ、そう思いつつ、俺は紅茶を飲み干した。
「…はぁ、」
マイベストプレイスでイチゴ牛乳を片手に座り込む。
周りには誰もいない。部活を途中で抜けてきたのだ。テニス部やサッカー部が練習しているのをしばらく眺めていた。
…最近、プライベート空間と言った物が全くない。
一人でいる空間が限りなく少ないのだ。
自分の家でも、学校でも…細かく言えば自分の部屋でも…
「………はぁ、」
ぼっちが恋しい…
今の状況は普通ならかなり嬉しい物なのだろうがそんな青春ラブコメ的イベントは俺には似合わない。否、そもそも選ぶ相手を間違っている。神は気でも狂ったのではないだろうか、俺は軽く自分の正気を疑った。
「…にしても、愛してる…か、」
昨日の事を頭の固唾に思い浮かべる。
ため息しか出ない
…彼女は美少女だ。100人中100人がきっとそう答えるだろう。もしブスといった奴がいたらぶん殴るが…
そんな子が俺に想いを寄せている。それが
信じられないし、勿体ないとさえ思う。
あいつだったらきっともっと素晴らしい人間を見つけられるだろう。
この様な色々な思いが頭を覆いつくした。
とりあえず、落ち着きたかったのだ。
背を壁に置いて深呼吸をする。
幾分か肌寒い空気が襲う
「…俺は彼女を知らない」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ーーーおい、こいつ初めてみたいだぜ?
ーーーおぉ、マジかよ。最高だな。
やめて…やめてよ!!
来ないで、触らないで、
イヤだ!いやだよ!!
ーーーーーーお兄ちゃん…
ーーー目が覚めたかしら?」
声が聞こえる。
目を開けると、雪ノ下さんと由比ヶ浜さんが何が心配そうに私を見つめていた。いつの間に寝て寝てしまっていたのか…
「あ、雪ノ下さん…?由比ヶ浜さん?」
声を掛ける。
「心ちゃん大丈夫?…魘されてたよ。」
由比ヶ浜さんが心配そうにそう言う。
「え、あ、はい…」
「…大丈夫そうには見えないわね。」
雪ノ下さんが何か言いたそうに呟く。
「……………………ずっとやめてだとか触らないでだとか…貴方は…」
「貴方は…」ここまで行って止める。私が俯くと雪ノ下さんは言葉を失った様だった。
「……そういえば。兄さんは…?」
私が呟くと由比ヶ浜さんは言った。
「あ、ああ、ヒッキーはトイレに行くって出て行ったよ。もう10分経ってるからそろそろ帰ってくるんじゃないかな?」
「そう……ですか…」
自分の手を握る。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
あの子は元気だろうか。
僕の鞭が無くても元気にやれてるだろうか…
あ、そうだ。
ここを出たら一番に会いに行こう。
よろこんでくれるかな〜