やはり俺に義妹が出来るのはまちがっている。   作:マッキーガイア

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13話:義妹と子。

「……なぁ、八幡。心ちゃんと仲良くなったのは良いんだが…

 

近くね?」

 

夕方、心と二人でテレビを観ていると珍しく早く帰ってきた親父がそんな風に言う。

因みに今俺は心の膝枕を楽しんでいます。

 

「おかしいだろ!!なんなんお前ら!義兄妹の距離感じゃねーよ!恋人のそれと同じか、それ以上だよ!!」

 

愚痴の様に怒鳴り始めた親父殿はどうやら酒に酔っている様だ。こんな真っ昼間から…

 

「こ、恋人って…///しかもそれ以上って///……夫婦///」

 

真っ赤になっている心を見て親父が察した様に俺を見た。

 

「……なんだよ…」

 

「いやぁ、いつの間にか息子が大人になってと思って、まさかヤるとこまでやった感じ?」

 

「いやねえよ、……………………まだ…」

 

「ほぅ…まだね…マァ⤴︎ダァ⤵︎ね…」

 

ウゼェ……

 

「父さんなんかあれだよ?母さんとあれだよ?いっぱいあれだよ?」

 

「うっせーし、そんな話聞きたくねーよ、

息子に何で張り合ってんだよ。なんだ?まさかまた母さんと喧嘩でもしたのか?」

 

「いやそんなんじゃねーし、ただ口聞いてもらえて無いだけだし」

 

マジで何やったんだよ…、あの温厚(大嘘)の母さんに口聞いて貰えないって…

 

「ま、ま、まぁ?俺には?小町居るし…」

 

「とりあえずお前は母さんと小町どっちにも謝れ。」

 

そう言うと親父はガックリと項垂れる。

はぁ、もうちょっと反省しとけ。

 

「ねぇ、ねぇ、八くん。」

 

「はいはい、なんだよハチくんって、」

 

「ウチの方針です。」

 

「方針ってなんだよ。なんかメタい空気したよ。」

 

「それよりも「まだ」ってなんでですか?」

 

不思議そうに心は聞いてくる。

 

「……………?」

 

分からない。何が言いたいんだ?

そう思っていると、次第に恥ずかしくなってきたのか心は両手で恋人結びをしはじめた

 

 

 

 

 

「…本当に「まだ」で良いんですか///」

 

 

 

 

 

 

「「………っ!!」」

 

 

親父がガバッと頭をあげる

真っ赤になった心を見て死にそうになる俺

そして今にも蒸発しそうな心

 

「…おおお、俺たちは義兄妹だよ、?

それにまだ17だしさ、早いとおもうんだ!」

 

 

 

「…何を言っている八幡」

 

 

 

キッと親父を睨みつける。

気が付いたらゲンドウポーズをしている親父が目に入った。

 

何…やってん…の…?親父…

 

「…フッ、出撃。」

 

「何を…?」

 

「乗るなら早くしろ…でなけれぱ帰れ。」

 

「いや、帰ってるんだが…」

 

「乗りなさい。シンジくん貴方は何のために此処にきたの?」

 

「いや、帰るためだけど、心ちゃん?え、このノリにのるの?シンジくん誰だよ。」

 

「駄目よ逃げちゃ、お父さんから…何よりも自分から」

 

「逃げるも何も八方塞がりなんですがそれは?」

 

プルルルル…

 

 

「………例の奴を…」

 

 

バタッ

 

 

「小町!!(ちゃん!!)」

 

「小町…?いつ帰ってきたんだよ。」

 

「ぐっ…うぅ…乗らなきゃ」

 

「「「逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ」」」

 

「いや、それ俺じゃなくみんなでやんのかよ。」

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

「こんな茶番に付き合ってられねーよバーカ!」

 

 

バタンっ、

 

兄さんが拗ねて自分の部屋に籠もってしまった。嗚呼、あそこ私の部屋でもあるのになと思ったが言わないでおく。

後で兄さんで遊ぼ。

 

「いや、にしてもあの子があそこまで惚けるとは…子供の顔を見るのが楽しみだな!」

 

父さんの声が聞こえる。

 

「そ、、そうですかね?私はあまり欲しいとは思わないですが…」

 

要らないわけじゃない、でも嗚呼…今は言わないでおく

 

「お?お姉ちゃんまさか子供とか嫌いな感じ?」

 

「い、いえ、好きでは有るんですが…ちょっと早いかなって…」

 

私がそう言うとお父さんがちょっと考えたように言う。

 

「…まぁ、現実的には…ね?でも子供もいい者だよ。八幡がいて、小町がいて…実際俺は寂しかった事なんかない。まぁ、大変なこともあるけどね、それも一人でいちゃ出来ないことなんだから…」

 

「…そう…ですか…」

 

不意に、少し欲しいと思ってしまった。

 

…お兄ちゃんと私のの子か……もし出来たら…どんな子になるんだろう…

 

 

 

 

私はなんとなく…お腹を摩った。

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

私に子供は出来ない…

そう父さんが言った。ろくに病院に行かせてもらえないから元お医者さんだったという父さんの言葉を信じるしかない。

 

あの日からだ。あの日私が全てに押しつぶされた日。とうに絶望は味わったつもりだったけど、あれ以上の地獄を…私は味わった事がない。

 

人であって人では無い。昔から父に言われてきた言葉だ。自分は母さんの出来損ないだって…

察するに父さんは母さんを本当に好きだったんだと思う。

好きだから、中途半端に母さんに似た私を許せなかったんだ。

母さん私を産んだ時に死んだ。

それも父さんが私を憎んでいる事の一つだろう。まぁ、多分父さんは私を憎んでいることに気づいてないだろう。

 

 

 

 

 

「…兄さん………」

 

 

 

 

 

 

 

「出来るなら…私は貴方の子を……」

 

 

 

 

否、意味がないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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