やはり俺に義妹が出来るのはまちがっている。   作:マッキーガイア

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7話:義妹と告白

放課後の事だった。

奉仕部が終わり、ふと、窓を覗く。赤い夕日が上り、水々しい木々が空を舞う。幻想的な雰囲気に一つ異物が紛れ込む。

 

「……心?」

 

義妹が外を駆けていくのが見えた。

なんだろうか、少し疑問に思いながら眺める。…あんなに焦っている心も珍しい、

 

しばらくすると俺は彼女を追いかけてみようと玄関に向かうことにした。そこまで遠くまで行っていないだろうし、きっと一人で帰っても「なんで一人で帰ってきたの!?」と、小町に怒られるのがオチだろう。

 

「しゃーない、行くか、」

 

俺はゆったりと彼女が向かったであろう体育館に向かう。

 

ふと、聞こえる声が一つ、最初は男の声だった。

 

「付き合って下さい!!」

 

勢いよく聞こえる声に思わず足を止める。

 

「ごめんなさい、」

 

次に女の声、それは聴き慣れた声だった。響くのは緊張という空気、

続く声、

 

「……な、なんで?」

 

「私貴方のことあまり知りませんし、貴方だって私の事知らないでしょう?」

 

少し歩き角からその風景を覗く、

 

やはりと言うか何というか、女の方は心だった。ここから見える彼女の目はいつもより冷たく感じる。

男の方は…たしか隣のクラスの陽キャか…なんかイケメンとか担ぎ上げられて可哀想なイメージだった子だったが…

 

「ま、まさか、あいつだろ!ヒキタニとか言った奴!」

 

彼がそう言うと心はむっとあからさまに口を噤む、

 

「比企谷です、義兄がどうかしたんですか?」

 

「あ、あいつの事が好きなんだろ!!

だ、だからいつも一緒に居たんだ!」

 

前言撤回、ストーカーだったとは知らなかった。

 

「見てたんですか、」

 

「あ、ああ!君の事はなんでも知ってる!!」

 

 

そう言う彼に心は不愉快の念を出した。

 

 

 

「知ってる……?私の全てを…?」

 

 

 

空気が変わる。

 

「あ…ああ!そうさ!」

 

「そうですか、、、私の全てを…ね、、、だったら知ってるはずです。その上でこうやって告白しに来てくれたのだから…ね?

今まで、私が何をしてきたか…」

 

彼女の目は少し濁る。あの感じ、すこしベクトルが違うが俺と似た雰囲気を感じた。

 

 

「え、?」

 

「そして分かってる筈です。私が貴方に何をするか…

…まさか、今更知らないなんて言わせませんよ。」

 

心は彼の肩を掴んだ。

 

「な、何を…?」

 

彼は肩を外そうとし、彼女に問う。

そして彼女は問いをヒントに変えて返した。

 

 

 

 

「私の愛した人はみんな居なくなっちゃうんです、なんででしょうね?」

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

「……おい、心、帰るぞ、」

 

 

しばらく経ち俺は心に話しかける。

 

あれから、彼女は座り込んで動かない。ひたすら自身の影を見つめていた。

 

「…………お前は悪くない。」

 

彼女にそう言う。

それはなんの意味を持たない、きっと彼女にとってあたりさわりの無いただの言葉に過ぎない。それ程に彼女の闇は深い様だ。彼女は影に言いつつる。

 

 

 

「…彼、私を化け物を見た様な目で見るんです。

何か私じゃない何かを見るような目で…

いや、それが私なのかな…」

 

 

「…………」

 

 

「私にとって彼は関係ない人の筈なのに、、、あの目は…私を傷つける。

…ダメですよね、自分からああいう風に仕向けたのに、」

 

 

自嘲したように呟く彼女に生気はない。

自分を責めているのか、はたまた慰めているのか……いや、きっと責めているに違いない、この子はそう言う子だ。人とは違う事を嫌い、人と同じ事を嫌う。

彼女の矛盾はいつしか自身の首を絞めていた。

 

しばらく、彼女は影を見つめると笑顔で立ち上がる。

無理に作った笑顔…正直見れた物じゃない。

 

「さぁ、帰りましょう、今日小町ちゃんにコロッケの作り方教える約束してたんですよ」

 

「……そうか…まぁ、楽しみにしてるよ、小町の料理スキルが上がるのは願っでもない事だしな、」

 

「…もう兄さんったら、シスコンなんだから、」

 

「言ってろ、」

 

今、彼女の拠り所になれるのは俺だけだ。彼女の帰り場所くらい、笑顔で染めてやらなきゃ、

 

せめて、今のうちだけは、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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