バトルスピリッツ Flip Over   作:puls9

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バトスピ小説は初となります。プレイングミスや誤字脱字等があれば優しくご指摘ください。


それでは、お楽しみください。








初めてのバトル。時空龍 クロノ・ドラゴン、転醒。

「超龍騎神グラン・サジット・ノヴァでアタック!」

「魔星神ゾディアック・デスペリアでブロック!」

 

テレビの中。神々しいドラゴンが雄叫びを上げる。相対するは禍々しい姿をした怪物。両者は互いに勢いよくぶつかり、激しい鍔迫り合いを繰り広げる。

時川 天晴(ときがわ てんせい)はその光景に目を奪われた。手に持っていたアイスが溶けていた事にさえ気付かない程に。

 

 

 

 

 

バトルスピリッツ。略してバトスピ。

この世界において、今大流行しているカードとコアを使ったTCG(トレーディングカードゲーム)だ。

 

「創造龍ジェネレイタードラゴンでアタック。」

 

カードショップ<ヒストリー>の中、一際大きな歓声が上がる。人だかりの中心に居るのは茶髪の青年と小学生位の少年だ。

 

「クッソー。また負けた。」

「でも、前よりまた上手くなってたぜ。次は勝てるかもな。」

 

悪態を付く少年に対し茶髪の青年、古賀 龍斗(こが りゅうと)は笑顔で応じる。

 

「おう。次こそは勝ってやる。お前ら特訓だ!」

 

少年は後ろから観戦していた仲間達に声をかけると、別の場所へ移動していく。それを見て、人だかりは徐々に減っていく。

 

(今だ!)

 

天晴は心の中で気を引き締める。ゆっくりと歩き出し、椅子から立ち上がっている龍斗の元にたどり着く。

 

「あ、あの!」

「ん、どうしたんだ?」

 

天晴の声に気付き、龍斗は振り返る。

 

「そ……その。」

「おっ!バトルのお誘いか?」

「えっと、その。近いと言えば近いんですけど……。」

「?」

 

天晴はやや俯いたまま、恐る恐る口を開く。

 

「僕、見ての通り引っ込み思案なので友達とか居なくて……。それで一回もバトルした事が無くて。」

「ふむふむ。」

「ルールは一通り調べたんですけど。急に戦うとなると不安で。」

「成る程。なら俺が相手をして、間違ってないか確認するって感じでいいか?」

「は、はい。よろしくお願いします!」

「一回もバトルした事が無いんだったな。なら、RBSで戦おうぜ。」

 

RBSとは、リアルバトルシステムの略称である。デッキを機械にスキャンする事でカードを実体化させる画期的な発明。バトルスピリッツを大流行させる礎になった素晴らしき装置である。

 

 

 

 

龍斗に連れられ、店の奥に行くとそこには複数のテーブルが陳列していた。テーブルの横には手すりが付いている。

 

「そう言えば、名前はなんて言うんだ?」

「時川 天晴と言います。」

「そうか。天晴か。俺は古賀 龍斗。よろしくな。」

「はい。」

 

龍斗がテーブルの引き出しにデッキをセットする。天晴もそれを真似てデッキをセット。テーブルが光を放ち、盤面にプレイマットが浮かぶ。

 

「それじゃあ早速、始めようぜ。」

 

天晴と龍斗は同時にお決まりのセリフを叫ぶ。

 

「「ゲートオープン、解放!」」

 

瞬間、部屋が揺れる。そして、天晴を囲む様に壁が迫り上がる。

 

「言い忘れてたけど、テーブルの手すりにしっかり掴まっておけよ。怪我すると危ないからな。」

 

壁越しに龍斗の声が聞こえる。そしてすぐに上から重力がかかる。まるでエレベーターが上昇していく様に。

 

「ええええええええ!!」

 

 

 

 

 

 

程なくして、重力が収まる。壁が下がっていき、目の前に広大な荒野が広がっていた。向かい側から箱が現れ、壁が消えると龍斗が顔を出す。

 

「びっくりしたか?でも、本当に驚くのはこれからだぜ。」

 

プレイマットの上には、いつの間にかデッキとコアが指定の場所に置かれていた。恐る恐るデッキに触れると、上の四枚のカードが宙に浮かび、胸元の位置で静止する。天晴はそれを手に取り、バトルの準備が完了する。

 

「ルールは把握してると思うけど、確認も兼ねて俺が先行でいくぜ。」

 

【ターンプレイヤー】古賀 龍斗

【ライフ】5

【リザーブ】3+S(ソウルコア)1

【手札】4

 

「まずは、スタートステップ。ターンの開始を宣言する。」

 

龍斗の声に呼応するようにテーブルが光る。

 

「次にコアステップ。ボイドからコアを持ってこれる。……んだけど、先行は出来ない。」

「その次はリフレッシュステップ。トラッシュのコアをリザーブに、疲労状態のカードを回復状態に出来る。けど、こちらも先行は行えない。」

「そして、ドローステップ。デッキからカードを1枚引く。ここまではいいか?」

 

龍斗は天晴を見ながら言う。

 

「はい、大丈夫です。」

「そっか。なら次はお待ちかねのメインステップ。ここから本格的にカードの使用が出来る。」

 

手札からカードを1枚抜き取ると、プレイマットに置く。

 

「仙竜シュローカを召喚。」

 

赤いシンボルがどこからともなく現れ、砕け散ると民族衣装に身を包んだドラゴンがフィールドに降り立つ。

 

「凄い!本当にスピリットが現れた。」

「ちなみに、カードの使用にはコストが必要となる。今回の場合は、リザーブからコア3個をコストとしてトラッシュに、シュローカをレベル1にする為に1個。初期リザーブ4個丁度だ。」

「成る程。」

「さあ、バトルを続けるぞ。シュローカの召喚時効果。デッキを上から4枚オープン。」

 

シュローカから赤いオーラが輝き、呼応するようにデッキから4枚が捲られ、小古龍シャルラ・ハロート、創界神(グランウォーカー)ブラフマー、イグニートフレイム、大神剣アラマンディーがオープンされる。

 

「その中から、「ブラフマー」を含むネクサス、「ジェネレイター」を含むスピリット、そして、神話(サーガ)ブレイヴを1枚ずつ手札に加える。」

「よって今回は、創界神ブラフマーと大神剣アラマンディーを手札に。残ったカードはデッキの下に。」

 

2枚のカードが手札に、残りの2枚が浮き上がったデッキの下に置かれ、その上からデッキが降りてくる。

 

「それでは、突然だが、ここで問題だ。俺が次に宣言するステップは何か?」

「えっ!?」

 

天晴は突然の事に驚くが、すぐに落ち着く。そして、考えを巡らせる。

 

(確か、次のステップはアタックステップ。……だけど、今は先行のターン。って事は!)

「次はエンドステップです。先行はアタックステップを行えません。」

「その通り、正解だ。という訳で、俺はターンエンド。次は天晴、お前のターンだ。」

「はい。」

 

 

 

 

 

 

【ターンプレイヤー】時川 天晴

【ライフ】5

【リザーブ】3+S1

【手札】4

 

「スタートステップ。コア……ステップ。」

 

リザーブにコアが追加される。

 

「リフレッシュステップ。そして、メインステップ。」

(リザーブのコアは5個。)

 

公式ルールを思い出し、1枚のカードを掲げる。

 

「創界神ネクサス、放浪の創界神 ロロを配置。」

 

すると、天晴の後方に光が集まり、杖を携えフードを被った少年が現れる。

 

「おっ、創界神か。」

「ロロの効果。同名のカードが無いので、デッキの上から3枚破棄。」

 

デッキの上、3枚のカードが宙に浮き、そのまま、トラッシュへと送られる。

カード内容は、道化竜 ドラゴ・フランケリー、道化竜 ドヴェルグドラゴン、絶甲氷循。

 

「その中に神託条件が達成したカード1枚につきボイドからコアをロロに置く。」

 

放浪の創界神ロロの神託条件は〔道化/起幻&コスト3以上、転醒スピリット〕〔転醒ネクサス〕

この場合、系統:「道化」を持っているドラゴ・フランケリーとドヴェルグドラゴンの2枚がいるので、ボイドからコア2個が置かれる。

 

「そして、神域発揮。系統:「起幻」を持つスピリットを召喚する時、ロロのシンボルは赤/白/緑/紫/黄/青として扱う。」

「って事は。」

「はい!手札より、ゴッドシーカー ロロドラを召喚。神託発揮。ロロにボイドからコアを追加。」

 

赤のシンボルが砕け、緑の小さな龍がフィールドに降り立つ。

カードには軽減シンボルがある。フィールドに該当するシンボルがあれば、召喚等にかかるコストが減らせる。今回はフィールドに放浪の創界神ロロがいるので、コスト2で召喚。レベル1を維持する為にコア1個を使用。

 

「召喚時効果を発揮します。デッキから3枚オープン。その中のカード名:「放浪の創界神ロロ」1枚と、転醒カードかカード名に「道化竜」を含むカード1枚を手札に加えられる。」

 

デッキが捲られ、道化竜トリックスタードラゴン、時空龍クロノ・ドラゴン、道化竜メルトドラゴンの3枚がオープンされる。

 

「あっ。」

「どうした?」

「いえ、あの。本当に転醒カードの裏面がBSロゴになってると思って。」

 

転醒カードとは、つい最近登場したバトスピ初の両面カードである。通常のデッキに入れるには、スリーブを使わないといけないのだが……。

 

「良い所に気付いたな。RBSでは、デッキをスキャンしてデータ化してある。そのおかげで、転醒カードの裏面をロゴマークで隠す事が出来るんだ。」

「転醒させる時はどうなるんですか?」

「大丈夫。転醒する時にロゴマークが消えて本来の裏面が現れる仕様になってるから。安心していいぜ。」

「成る程。ありがとうございます。」

「それで、今回は何を手札に加える?」

「……道化竜トリックスタードラゴンを手札に加えます。残りは破棄。」

 

トリックスタードラゴンのカードが天晴の元に移動し、残った2枚のカードはトラッシュに置かれる。そして、天晴は深呼吸の後、龍斗を眼前に見据える。

 

「アタックステップ!ゴッドシーカー ロロドラでアタック!」

 

ロロドラのカードを横向きに変え、疲労状態にする。ロロドラは力強く嘶くと、勢い良く駆け出す。

 

(シュローカでブロックも出来る。……けど、お互いのBPは共に2000。よくて相討ち。なら、)

「ライフで受ける。」

 

龍斗の前にバリアが張られる。ロロドラはシュローカの横を通り過ぎ、その勢いのまま体当たり。ガラスが割れる様にバリアが砕ける。

 

「ぐっ!」

【ライフ】5→4

「バトスピの勝利条件はライフを全て無くす事。つまり、今のアタックでお前は勝利に近付いたって訳だ。」

「はい。僕はこれでターンエンドです。」

 

 

 

 

 

 

 

「俺のターン!」

 

龍斗は流れる様にスタートステップからリフレッシュステップまでを終わらせる。

【ターンプレイヤー】古賀 龍斗

【ライフ】4

【リザーブ】5

【手札】6

【フィールド】仙竜シュローカレベル1(S1)

 

「こっちも行くぜ!創界神ブラフマーを配置。」

 

龍斗の背後に赤い民族衣装を纏った青年が現れる。

 

「3枚をトラッシュに置き、神託発揮。」

 

デッキから、古代象龍マンモ・ラーガ、四拳龍ムドラー、神環杖リガ・シャクティが破棄される。

 

「古竜を持つ2枚と神話を持つブレイヴが破棄されたのでコア3個をブラフマーに置く。さらに、シュローカをレベル2にアップ。」

「そして、アタックステップ開始時。ブラフマーのコア2個をボイドに送り、転神(グランフォーゼ)!」

 

ブラフマーが赤いオーラを纏い、フィールドに降りてくる。

 

「転神の効果。このターンの間、ブラフマーをBP5000のスピリットとして扱う。つまり、アタックも可能。」

「!」

「アタックステップ!ブラフマー、シュローカでアタック!」

 

2体のスピリットが天晴に迫る。

 

(ロロドラは疲労状態。ブロックは出来ない。)

 

「ラ、ライフで受ける。」

 

ブラフマーの拳が、シュローカの杖が、天晴のライフを砕く。

「うわああああ!」

【ライフ】5→3

 

「ターンエンドだ。」

 

ブラフマーは宙に浮き、龍斗の背後に戻る。

 

 

 

 

 

 

「僕のターン。メインステップ。」

【ターンプレイヤー】時川 天晴

【ライフ】3

【リザーブ】7

【手札】5

【フィールド】

ゴッドシーカー ロロドラレベル1(S1)、放浪の創界神 ロロ(3)

 

「手札から道化竜トリックスタードラゴンを召喚。ロロドラをレベル2にアップ。」

 

シンボルが砕け、ウサギの様な耳が付いたドラゴンが出現する。

 

「トリックスタードラゴンの効果。アタックステップ開始時トラッシュにあるSコア以外のコア3個を起幻を持つ自分のスピリットに置く。よって、トリックスタードラゴンはレベル3にアップ。」

 

道化竜 トリックスタードラゴンが体を奮わせて、戦闘体勢に入る。

 

 

「アタックステップ。トリックスタードラゴンでアタック。アタック時、トラッシュにある転醒カードを1枚手札に戻す事で回復する。」

 

トラッシュからクロノ・ドラゴンが手札に移動。トリックスタードラゴンが雄叫びを上げ、龍斗に迫る。

 

「ライフで受ける。」

 

トリックスタードラゴンの攻撃でライフが砕ける。

 

「まだ行きます!再びトリックスタードラゴンでアタック。」

 

トリックスタードラゴンが起き上がり、龍斗のライフをもう一度砕く。

【ライフ】4→2

 

「ターンエンドです。」

「ロロドラをブロッカーに残したか。」

 

 

 

 

【ターンプレイヤー】古賀 龍斗

【ライフ】2

【リザーブ】7

【手札】5

【フィールド】

仙竜シュローカレベル2(1+S1)、創界神ブラフマー(1)

 

「ドローステップ。」

 

デッキからカードを引いた龍斗の雰囲気が変わる。

 

「なあ、天晴。お前、センス良いな。殆どルール完璧じゃん。」

「そんな!僕なんてまだまだ。……でも、そう言って貰えると嬉しいです。」

「そっか。なら、最後の試練だ。俺のキースピリットを越えて見せろ!」

 

そう言うと、手札からカードを1枚掲げる。

 

「神話を編み出せ、変革の化身。創造龍ジェネレイタードラゴンをレベル2で召喚!不足コストはシュローカより確保。よってレベル1にダウン。」

 

空から4つの腕を持った赤いドラゴンがゆっくりと舞い降りる。

 

「神託発揮。ブラフマーにコア1個追加。そして、アタックステップ!」

 

転神が発揮され、再びブラフマーがフィールドに降り立つ。

 

「ジェネレイタードラゴンでアタック。アタック時効果。BP10000以下のスピリットを破壊し、手札の神話を持つブレイヴを1コスト支払って召喚出来る。破壊対象はロロドラ。」

 

ジェネレイタードラゴンの炎がロロドラを包み込み爆散。そして、龍斗が手札からカードを場に出す。

 

「手札より、1コスト支払い大神剣アラマンディーをブラフマーに合体。」

 

空より、赤い剣がブラフマーの前に突き刺さる。ブラフマーはそれを手に取る。

ブレイヴ。それは、特定のスピリットに合体出来るカード。その中でも神話ブレイヴは創界神とも合体出来る特殊なブレイヴだ。

 

「そして、ジェネレイタードラゴンのアタック時効果、その2。自分の創界神に合体しているブレイヴを分離し、ジェネレイタードラゴンに合体出来る。そうした時、ジェネレイタードラゴンは回復する。」

 

ブラフマーからジェネレイタードラゴンへ、アラマンディーが投げ渡される。ジェネレイタードラゴンはアラマンディーをキャッチ。赤のオーラがさらに濃くなる。

 

「そしてさらに、ジェネレイタードラゴンレベル2、3の効果。自分のアタックステップ中、神話ブレイヴと合体している自分のスピリット、創界神に赤のシンボル1つを追加。」

「それって!?」

「そう。合体してるスピリットにはブレイヴのBP、そしてシンボルが追加される。アラマンディーには赤のシンボルがある。つまり、今のジェネレイタードラゴンは3つのシンボルがある。そして、ライフの減少はシンボルの数によって増える。つまるところ、ジェネレイタードラゴンはトリプルシンボル。ライフを3つ削る!」

 

ジェネレイタードラゴンは天晴の目の前でゆっくりと振りかぶる。

 

「フラッシュタイミング!」

「ここでか!」

 

フラッシュタイミング。それはアタックした時、ブロックした時に発生するシークエンス。

 

「マジック、白晶防壁。相手のスピリット1体を手札に戻す。手札に戻すのは……シュローカ。」

 

白い旋風が吹き荒れ、シュローカを吹き飛ばす。

 

「さらに、ソウルコアをコストに支払った事でこのターンの間、自分のライフは1しか減らない。」

 

アラマンディーが振り下ろされ、ライフが砕けるもその数は1つ。残りのライフは無事。

【ライフ】3→2

 

「おおっ!凌ぎきったか。ターンエンドだ。」

 

 

 

 

【ターンプレイヤー】時川 天晴

【ライフ】2

【リザーブ】6

【手札】5

【フィールド】

道化竜トリックスタードラゴンレベル3(3+S1)、放浪の創界神 ロロ(3)

 

(相手の場には、合体したジェネレイタードラゴンがいる。しかも、回復状態で。でも、次のターンを凌げそうも無い。つまり、)

「このターンで決めるしかない。トリックスタードラゴンのソウルコアを普通のコアと入れ替えます。」

 

そして、天晴は覚悟を決める。

 

「今度は、僕のキースピリットの番です。」

「時間を越えて、起源へ至れ!時空龍クロノ・ドラゴンを召喚!」

 

フィールドの空間が歪み、徐々にひび割れていく。そして、そこから緑のドラゴンが現れ、手に持っていた剣を龍斗、ひいてはジェネレイタードラゴンに突きつける。

 

「クロノ・ドラゴンをレベル2にアップ。そして、トリックスタードラゴンの効果で、トラッシュのコア2個をクロノ・ドラゴンへ。さらに、レベル3にアップ。」

 

クロノ・ドラゴンは光輝く。

 

「アタックステップ。時空龍クロノ・ドラゴンでアタック。アタック時効果。デッキからカードを1枚ドロー。」

 

剣を握りしめ、クロノ・ドラゴンが駆ける。

 

(さて、どうするか……。)

「……ライフで受ける。」

 

クロノ・ドラゴンの剣が龍斗に叩き込まれる。

【ライフ】2→1

 

「この瞬間、クロノ・ドラゴンのレベル2、3の効果発揮。相手のライフが減ったので、クロノ・ドラゴンにソウルコアをおいて転醒!」

 

プレイマットの上、クロノ・ドラゴンのカードが舞い上がり、裏向きのままフィールドに着地。そして、ロゴマークが消え、そこに新たなドラゴンの絵柄が現れる。

 

「起源の果て、大いなる時の化身よ降り立て!

時空龍皇クロノバース・ドラグーンに転醒。」

 

時計を模した魔方陣が出現。クロノ・ドラゴンは魔方陣を通過し、その姿を巨大なドラゴンへと変える。

 

「転醒時効果。系統、起幻を持たない創界神ネクサスを破壊。」

 

クロノバース・ドラグーンの炎の息吹きがブラフマーを襲う。ブラフマーは炎を諸に受け、破壊される。

 

「さらに、回復する。」

 

クロノバース・ドラグーンがゆっくりと起き上がる。

 

「時空龍皇クロノバース・ドラグーンでアタック!」

「迎え撃て、創造龍ジェネレイタードラゴン!ブロックだ。」

 

フィールドで2体のドラゴンがぶつかり合う。片や、緑の巨大な龍。片や、剣を携えた赤い龍。だが、少しずつクロノバース・ドラグーンが追い詰められていく。

 

「ジェネレイタードラゴンのBPはレベル2、9000。アラマンディーを合体させて、さらにプラス5000。合計BP、14000。」

「クロノバース・ドラグーンはレベル3、BP13000。」

 

バトルではBPの高いスピリットが勝利する。この為、ジェネレイタードラゴンがBP1000の差で勝利する。このまま行けばだが……。

 

「フラッシュタイミング!」

「また来るか!」

「マジック、フォースブライトドロー。クロノバース・ドラグーンにBP3000を追加。」

 

クロノバース・ドラグーンに赤いオーラが付与され、BPが16000に上昇する。そして、一瞬の隙を突き、アラマンディーを尻尾で弾き飛ばすと、ジェネレイタードラゴンの懐に自身の角を突き立てる。そして、ジェネレイタードラゴンが爆発、破壊される。

 

「トリックスタードラゴン。最後のライフを砕けー!!」

 

トリックスタードラゴンが龍斗に迫る。

 

「……ライフで受ける。」

【ライフ】1→0

 

 

 

 

 

 

 

「今日はありがとうございました!」

 

店の中、天晴は頭を下げる。前には龍斗がいる。

 

「おう、いいバトルだったな。またいつかやろうぜ。……今日はもう遅い。気を付けて帰れよ。」

「はい。本当にありがとうございました。」

 

再びお辞儀をして、天晴は店を後にする。

 

(RBS凄かったな。クロノバース・ドラグーンも格好良かった。)

 

帰り道、天晴はデッキからクロノバース・ドラグーンのカードを取り出し、見つめる。

 

(明日も……バトル出来るかな。)

 

次なるバトルに想いを馳せ、居ても立っても居られず、天晴は家への道を駆け出す。デッキをしっかり握りしめ、笑顔を浮かべながら。

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