皆は俺の妹~パンツァー・フォー   作:とあるP

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とあるPです。

緊急事態宣言が解除されてから、人の動きが活発になりましたが、引き続き3密を避けて行動しましょう。


それでは本編どうぞ!!


第二十二話(直哉とデート前編)

週末、直哉はホテルの前に居た。そこには、ツナギやスーツに身を包んだ姿ではなく、ラフな私服姿である。一応、前日に艦内にある洋服店で、佳代子に見積もってもらった。

 

直哉「まぁ、その後に佳代子さんから根ほり葉ほり聞かれたけどな…」

 

佳代子から聞かれてうんざりしていた時に、今日の主役の2人が登場するのであった。

 

ダージリン「おまたせしたかしら?」

 

直哉「いや、今来たところだよ」

 

ダージリン「うふふ、なんだか恋人のやり取りみたいわね」

 

アッサム「…直くん、私もいるんだけど」

 

直哉「ごめんよ、アッサム」

 

そうこうしている内に時間になったので、出かけることにした。

 

直哉「そう言えば今日は行くところとか決まっているのか?」

 

ダージリン「そうね、特に決めてないわね」

 

アッサム「天気予報だと、1日中晴れだから気長にできるわね」

 

直哉「それなら、俺が決めてもいいかい?」

 

ダージリン・アッサム『ええ、いいわよ』

 

そう言うと直哉達は、港に向かうのであった。幸いにして、今日は学園艦の寄港日であったので、聖グロのホームである神奈川県に着いた。

 

直哉「さて、時間的にお昼だから観光がてら中華街にでも行くか?」

 

ダージリン「いいわね」

 

アッサム「そうね」

 

2人が納得してくれたので、直哉達は中華街に向かった。その時直哉が運転するレンタカーで向かうのであった。

 

ダージリン「直くん運転できたのね」

 

直哉「高校卒業してすぐに免許を取ったからね。休みの日は運転していたんだ」

 

アッサム「学園ではしてなかった様に見えたけど」

 

直哉「学園内はルクリリが運転する戦車で移動していたからね。あんまり使う機会がなかったんだ」

 

この時ほど、ルクリリが羨ましいと思った2人であった。そうこうしている間に、3人は中華街に着いた。

 

直哉「お昼はどうする?」

 

ダージリン「中華まんを食べながらチャイでも飲みましょうか」

 

アッサム「それもいいわね」

 

直哉「了解!」

 

そして、3人で中華まんとチャイを食べ歩きつつ中華街を満喫していた。

 

途中直哉はトイレに行くと扮して雑貨屋に行き、2人へのプレゼントを選んでいた。ダージリには青いバラのアクキー、アッサムには赤いバラのアクキーを買って2人のもとへ行くのであった。

 

しかし、そこには2人を囲む3人の男が居た。

 

「そこのお嬢さんたち、俺らと遊びに行かない?」

 

「面白い所に連れて行ってあげるからさぁ~」

 

ダージリン「ごめんあそばせ。人を待たせているの」

 

アッサム「ですので、貴方達に構っているひまはないんです」

 

「そいつの事は忘れてさ俺らと遊ぼうぜ!」

 

見たところ、直哉が買い物に行っている間に絡まれたらしい。直哉としては穏便に済ませたいがどうすればいいかと思っていた。その時、ダージリンとアッサムが目を合わせて、直哉の所に駆け寄ってきた。

 

ダージリン「兄さん!やっと居たのね」

 

アッサム「ようやく見つけましたよ。さぁ早く行きましょう。お兄様」

 

直哉「え?」

 

とっさの事に頭が追い付かなかったが、ダージリンから(合わせて)とアイコンタクトがあったので、合わせる事にした。

 

直哉「ああ、そうだな。ごめんな、トイレが長引いてしまって」

 

ダージリン「まぁそれは許してあげますから、早く行きましょう」

 

ダージリンとアッサムが直哉を連れ出そうとしたその時…

 

「オイ、ちょっと待てよ」

 

3人組の1人が直哉の肩を掴み止めようとした。

 

直哉「なんですか?これから出かけないといけないんですけど」

 

「さっきから聞いていりゃあ、いい気になりやがって、なめんじゃあねえぞ!!」

 

「妹2人を残して、お前は1人で帰りなw」

 

「それとも、2人に守られてもらうしか能がないのかな?」

 

『アハハハハハハハ』

 

その一言に直哉の中にあった何かが爆発した。2人に下がる様に言って男たちの前に立った。

 

「お?やろうってか?」

 

直哉「可愛い2人の前だから穏便に済まそうと思っていたが、もう我慢の限界だ。こっちにも男の意地があるもんでね」

 

そう言った次の瞬間直哉は身を低くし、男の腹に掌底を食らわせた。男は悶えて地面に倒れた。

 

そして、一瞬の隙を付いてもう一人の男の顔に右ストレートを喰らわせて、足蹴りをし地面に倒れた。

 

最後に残っていた男は状況を理解したのか、直哉に手を出さずに、倒れた2人を担いで逃げるのであった。

 

ダージリン・アッサム『直くん大丈夫!?』

 

直哉「大丈夫だよ。少し古傷が痛んだだけだよ」

 

ダージリン「古傷って?」

 

直哉「大洗に居たときにね」

 

アッサム「そうなのね、けど直くんが無事で良かったわ」

 

ダージリン達が安堵していると、路地裏から2人の男性が現れた。

 

ジョージ「全く、娘のピンチだと駆けつけてみたら」

 

???「もう終わっているとはね。やっぱり年には勝てないかな」

 

ジョージ「そんな事を言っても君は年を取っても色男じゃあないか」

 

???「そんな事ないぞ。これでも鍛えているつもりなのがね」

 

2人は談笑しているが、直哉はあまり知らない。そんな2人を余所にダージリンとアッサムが駆け寄るのであった。

 

ダージリン・アッサム『お父様!!』

 

直哉「お、お父様?」

 

ジョージ「大丈夫だったかい。ダージリン」

 

???「アッサムも」

 

ダージリン「ええ、直くんが守ってくれたから」

 

ジョージ「そうかい、直哉君。君に娘を助けてもらうのは2度目だったね」

 

???「そして、私は初めましてかな?直哉君」

 

その時直哉は思い出した。10年前の花火大会の日にダージリンを助けた時の事を

 

直哉「お久しぶりです、ジョージさん。こちらの方は」

 

???「おっと、自己紹介がまだだったね。僕の名はボンド。よろしく」

 

アッサムの父であるボンドは黒髪短髪のダンディーな人だった。

 

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作者「遂にデート編ですか・・・リア充爆発しろ!」

ジョージ「おっと、冗談でも言うもんじゃあないよ」

ボンド「そうだよ。将来の婿になる子がいなくなっては困るからね」

作「けど、悩んだんですよ。華さんの時の様に刃傷沙汰にしようか」

ジョ「そうしたら我々が全力で止めるからね」

ボ「そうそう、MI○時代の能力を駆使すれば」

作「あのシリーズ好きだったですよね。ボンドガールがw」

ジョ「前編と言うことはまだ続くのかね?」

作「一応前・中・後にしようかなと」

ボ「なら、これからの直哉君に期待しようじゃいか」

 

 




と言うわけで、始まりましたデート編です。作者も書くのは初めてなので上手く表現できるか心配ですが、頑張ります。

007シリーズでは、5代目ジェームズ・ボンド役のピーアス・ブロスナンさんが好きで、アッサムの父親に選びましたww

☆9評価アクセルシャドウさん、ガスロさんありがとうございます!!

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オリ主と各隊長が幼馴染だったという設定は?

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