皆は俺の妹~パンツァー・フォー   作:とあるP

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とあるPです。

久しぶりにガルパン投稿になります。一ヶ月間も遅れて申し訳ございませんでした。

今回からアンツィオ高校編です。

それでは本編へどうぞ!


第四章~アンツィオ高校~
第三十六話 アンツィオ高校へ


天高く馬肥ゆる秋。整備部の部屋から見える木々も新緑から紅葉へと変化している。今日も直哉は書類作業におわれていた。

 

直哉「たっく、佳代子さんには困ったもんだよな。自分の仕事ほったらかしして、何処かに行くんだもん」

彩華「仕方ないですよ。噂だと藤田部長に呼ばれたらいしいですから」

直哉「そうですけど…」

 

そこに、勢い良くドアを開けて法子と佳代子が現れた。どうやら本当に法子に呼ばれて居たらしい。

法子「お疲れ様。直哉君、彩華」

直哉「お疲れ様です部長」

佳代子「あ~疲れた~なおっち~肩揉んで~」

直哉「嫌ですよ。こっちは佳代子さんの仕事してるので手が塞がっているので」

佳代子「そんな事言わないでさぁ~。お姉さんの肩もみ放題なのよ~」

 

一瞬ドキッとした。確かに普段からかって来る佳代子の肩を揉むことが出来るのだ。

しかし、彼女達のことを考えるど邪な気持ちは無くなった。

直哉「結構です!」

佳代子「え~なおっちのいじわる~」

法子「諦めて佳代子は仕事としなさい」

佳代子「は~い」

法子「それと、直哉君話しがあるのだけどいいかしら?」

直哉「はい。大丈夫です」

 

そう言って法子は、直哉を自分のデスクに呼び出した。

法子「話しってのは、次の転校先だけどね、『アンツィオ高校』に言って欲しいのよ」

直哉「アンツィオですか?けど、あそこは戦車道はありませんでしたよね?」

法子「それが、最近設立されて去年の大会では2回戦まで進んだのよ。まぁ大洗に負けてしまったけどね」

直哉「そうだったんですか」

法子「そこで、アンツィオ高校の車両整備と技術を教えて来て欲しいのよ」

直哉「わかりました」

法子「今回は佳代子を連れて行っていいからね」

直哉「はい」

佳代子「部長!今回は行ってもいいんですか?」

法子「ええ、直哉君の足を引っ張らないでね」

佳代子「引っ張ること前提なのね…」

直哉「あはは…」

法子「これが、相手先高校の戦車道メンバーよ」

 

 

次の転校先がアンツィオ高校に決まり、メンバーを確認しているとそこに見知った顔がいた。

 

直哉「安斎千代美…ちょちゃんか」

佳代子「知り合い?」

直哉「ええ、昔一緒に遊んだ子なんですよ」

佳代子「へぇ~」

直哉「…なんですか?」

佳代子「べつに~」

直哉「言っておきますけど、彼女とは子供の頃に会って以来連絡を取ってないですからね」

佳代子「はい、はい。わかっているから」

直哉「むぅ~」

法子「それで、出発だけど次の学園艦の入港日が来週なのよ。それまでに準備しておいてね」

直哉・佳代子『わかりました!』

 

そして、仕事が終わり自宅に帰ると両親の他に女の子の靴が2つ置いてあった。

直哉「ただいま~」

昭人・綾子『おかえり~』

直哉「父さん、母さん、玄関に置いてあった靴ってだれの?」

昭人「実はな、『直哉お兄ちゃん(お兄様)!』こら、隠れていなさいと言っていただろ」

綾子「そうよ、茉莉(まり)、香織(かおり)」

茉莉「えー!だって早く会いたかったんだもん」

香織「そうですね。私も直哉お兄様に会いたかったですのでつい、茉莉と一緒に出てきてしまいました」

直哉「え~とこの子達は?」

昭人「丁度夕ご飯も出来たところだ、食べながら話そう」

綾子「ええ、そうね。今日は直哉が好きなかぼちゃの煮物よ」

 

直哉を含めた5人で夕食を食べ終わった後、昭人と綾子から話しかけてきた。

 

直哉「それで、説明してもらおうか」

昭人「そう怒るな、俺も母さんも直哉に、話していなかったことは悪かったと思っているよ」

綾子「ええ、そうよ。だから今は私達の話しを聞いてちょうだい」

直哉「…わかったよ」

 

そう言って、昭人がこれまでの経緯を話し始めた。

昭人「直哉がサンダース学園へ短期転校した時にな、俺の教え子である夫婦の親から連絡があってな」

綾子「その夫婦には、2人の娘さんがいたのよ。けど…」

 

一瞬綾子は茉莉と香織の2人を見た。2人共不安そうな顔をしていなかった。

綾子「けど、その夫婦が同時に事故で亡くなってね。この2人は行き場を失ったのよ」

直哉「……」

昭人「その夫婦は親戚一同から嫌われていてな。どこも引き取り手がいなかった」

直哉「その夫婦の親はどうだったんだ?」

綾子「勿論、言ったわ。「引き取ってもらえないか?と、けど…」

昭人「両親とも高齢でこれから2人を養っていく力がないって言ってきてな、最悪孤児院に入ることになってしまうんだ」

直哉「…そこで、昔馴染みの父さん達に話しをして来たと」

昭人「ああ、そうだ。幸いこの子達に遺産が入る様に事前にしていたから、ある程度は手がかからない」

綾子「そうね、それに直哉は一人っ子だから妹がいた方がいいかなって「冗談じゃない!」直哉…」

直哉「こっちは必死に働いているのに、何も相談しないで勝手に話しを進めて電話の一つ位入れたらどうなんだよ!」

昭人「すまない」

綾子「ごめんなさい」

香織「私達からもごめんなさい」

茉莉「ごめんなさい…」

 

どうやら、さっきの一言で皆反省しているようだった。しかも4人から謝られた悪者扱いで、実に気分がいいものではない。直哉は諦めることにした。

 

直哉「…はぁ~わかったよ」

昭人「じゃあ!」

直哉「ああ、但し俺は仕事が忙しいから、あんまり家に居ないけど、それでもいいなら受け入れるよ」

茉莉・香織『ありがとう!お兄ちゃん!(お兄様!)』

直哉「おわ!」

 

急に飛びついて来た2人を直哉は受け止めることが出来た。

茉莉「じゃあ、自己紹介しないとね!初めまして、土門茉莉って言います!歳は15歳。よろしくね直哉お兄ちゃん!」

 

こげ茶色より少し赤みかかった髪をショートカットで、直哉より背は低く紅い瞳の茉莉。他の同年代よりもりやや発育した体つきで何処かみほを思い出す。

 

香織「土門香織と申します。歳は16歳で茉莉の姉に当たります。どうかよろしくお願い致しますね。直哉お兄様」

 

青みがかった髪に肩までかかる長さをポニーテールにしており、茉莉より背が高く蒼い瞳の香織。体つきはとてもよく、女優並みのスタイルを持ち、華を思い出す。

 

直哉「土門直哉だ。よろしく」

 

そう言って、2人と握手した。この瞬間、直哉に少し歳の離れた妹2人が出来た。

 

 

そして、アンツィオ高校への入港日がいよいよ明日となった日の夜。直哉の部屋に茉莉と香織が現れた。

 

直哉「茉莉と香織じゃあないか?どうしたんだ?」

茉莉「うん!直哉お兄ちゃんにこれを渡そうと思ってね」

香織「私と茉莉で作りました。どうか受け取ってください」

 

そこには、千羽鶴ならぬ百羽鶴を受け取って喜ぶ直哉であった。

直哉「ありがとうな」

茉莉「ううん!元気で行ってきてねお兄ちゃん!」

香織「どうか、お体ご自愛下さい」

直哉「わかったよ」

 

そして、翌日。アンツィオ高校へ出発するのであった。港で佳代子と出会いアンツィオ高校へと船は向かうのであった。

 

【アンツィオ高校】

イタリアの空母「アクイラ」を模様した学園艦。本拠地の栃木県には海がないため、静岡県の清水港を母港代わりに借りている。その為、静岡県や愛知県から越境入学している生徒が多い。

学園艦施設にはスペイン階段風階段、三神変形合体教会、トレヴィーノの泉など、イタリアにあるそれっぽい建造物が揃い、テーマパークみたいになっているため観光客からの人気は高い。

しかし、艦内が、地味なため生徒からの評判はイマイチ。他にも日伊友好の記念として贈られたポンペイの巨大宮殿の石柱(本物)やパンテオン(イライラした時に思いっきり叫ぶ用、オペラ上演もやる)やコロッセオ(戦車道訓練場兼運動場兼舞台兼お祭り広場)もあり、街並みもローマのそれなため、学園長曰く「ローマよりもローマ」とのこと。

 

アンツィオ高校へ入った時大音量でナポリ音楽の『フニクリ・フニクラ』が聞こえて来た。よく見ると大弾幕で「土門直哉さんようこそアンツィオ高校へ」と書かれていた。

 

佳代子「モテモテだね~」

直哉「勘弁してください…」

???「ようこそアンツィオ高校へ私が総帥(ドゥーチェ)のアンチョビだ!」

???「いらっしゃいませ。副長のカルパッチョです」

???「同じく副長のペパロニだ。よろしくッス」

直哉「戦車道連盟・整備部の土門直哉です」

佳代子「同じく整備部の皆川佳代子です。よろしくお願いします」

アンチョビ「久しぶりだな~直哉兄さん」

直哉「久しぶりだね。ちょちゃん」

アンチョビ「よしてくれ///ここでは、ドゥーチェで頼む」

直哉「わかったよ、ドゥーチェアンチョビ」

アンチョビ「///」

ペパロニ「どうしたんすかね?アンチョビ姉さん」

カルパッチョ「もしかしたら、前に言っていたは「ワーワー!」」

「それよりも、姉さん達もう行ってもいいっすか?」

「アタシら腹減ってもう我慢出来ないっすよ!」

カルパッチョ「そうね。それじゃあ始めましょうか。直哉さんと佳代子さんの歓迎会を!」

 

 

そう言って、アンツィオ高校の各地で屋台や露店が並び始めた。パスタ、ジェラート、ピザなどイタリア料理が所狭しと並んでいた。

 

直哉「今日はお祭りでもあるのかい?」

アンチョビ「いや、今日は直哉兄さんと佳代子さんの歓迎会だからな!」

カルパッチョ「アンツィオ高校では、おもてなしするのが一番の楽しみですからね」

ペパロニ「そうっすよ!直哉兄貴!」

直哉「あ、兄貴?」

ペパロニ「そうっす!アンチョビ姉さんのお兄さんだから兄貴っすよ!」

直哉「そ、そうなんだ」

ペパロニ「そっす!」

 

 

そう言っているペパロニはコックスーツを身に纏い熱々の鉄板の前に立っていた。そして、料理をし始めた。

 

ペパロニ「それじゃあ、絶品の鉄板ナポリタンをお届けするっすよ!」

ペパロニ「まず、パスタは普通に茹でます。

野菜、ベーコンを炒めま~す。

そこに茹で上がったパスタを入れま~す。

トマトケチャップもケチケチしなーい!

はい!ナポリタンの完成~で終わらないのがアンツィオ流!

そして、オリーブオイルはケチケチしなーい。

具は肉から火を通す~

玉子をトロトロになるまで火を通す

トマトペーストを混ぜる~

それをかければ…はい!アンツィオ高校名物鉄板ナポリタンの完成~!」

直哉「とてもうまそうだね!いくらだい?」

ペパロニ「しめて300万リラっすよ!!」

直哉「さ、300万!?」

ペパロニ「え、300円っすよ。このネタ通じないかな~」

直哉「ああ、300円ね。それにしても安くない?」

「大丈夫っすよ!」

「アンツィオ高校じゃあいつもお祭りしてますからね」

直哉「そうかい?ならそれで」

佳代子「じゃあ、あたしもお願いできる?」

ペパロニ「はいよ~鉄板ナポリタン2丁~」

 

絶品の鉄板ナポリタンに舌鼓し、その日は戦車道の練習がないため解散となった。そして、夜アンチョビは自室である手紙を見ていた。

 

アンチョビ「また、直哉兄さんと会える日が来るなんてな…」

 

  その手紙には一枚の写真が写っていた。緑髪のアンチョビと直哉が肩を組んで写っていた。

 

アンチョビ「あの時の想い。絶対に伝えてやる。そして、直哉兄さんの彼女になりたいな~いや!なる!」

 

決意を新たに、アンツィオ高校での夜が更けって行った。

 




アンツィオ編スタートなのでこれくらいですかね。
あと、またオリキャラ出ましたね。ちょっと強引だった気がしますがいいよね!

それと、副業がこれから立て込むので、投稿が遅くなります。プラウダ高校に入れるのは年明けごろには出したいと思います!


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