「此処にいるのは私達だけですよ衛宮士郎」
何もない暗闇の中で俺の前には一人の女性が立っている。いや、あれは立っているのではない。距離が遠すぎるせいで立っている様に見えるのだ。
「そんな所でじっとしてないでこっちに来たら良いじゃない衛宮士郎?」
瞬間俺の体はその女性の前にあった。というよりも………
「うわぁ!?」
俺の顔と女性の顔がギリギリの所で止まっていた。少しでも前に倒れ混めば恐らくぶつかるだろう。
「ほら立ってばかりだと疲れるでしょう?そこにある椅子に座りなさい」
「あ、ありがとう」
ぎこちない返事をして俺は椅子に座る。
「ごめんなさいねさっきから名前も言わないで指図ばっかりして」
「い、いえ俺がこの状況を整理できてなかったことも原因なので」
「そう?なら改めて名乗りましょう私の名前はユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルン。聖杯戦争の始まりの御三家の1つであり聖杯戦争の基礎、原理、そして大聖杯への門を繋ぐもの」
「ユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルン………ってアインツベルンってことはイリヤの先祖様!?」
俺の頭はどうやら限界を越えたらしい。たった少しの自己紹介をされただけなのに俺は頭がフリーズした。
「あらあらやっぱり情報量が多すぎたからしら?ならこうしましょう」
「えいっ」っと変な掛け声と共に俺の頭は何事もなかったように元通りになった。
「えっ?今何かしました?」
「ええ貴方の頭の中を整理して上げたの」
しれっと凄いこと言ってるよこの人。確かに頭の処理も追い付いたし何か整理できてるけどなら
「なんで此処に俺と貴方が居るんですか?」
素朴な疑問だ。此処がどこか分からない。目の前にはイリヤの先祖がいる。ならこれははっきりさせなければならないことだ
「そんなの決まってるじゃない此処が聖杯の中だからよ」
「今なんて?」
聖杯の中って言ったひょっとして俺死んだ?
「死んでないわよ現に貴方精神体だもの」
精神体?なにそれおいしいの?
「精神体は貴方の魂って行った方が早いわね。今は幽体離脱してるって言えば分かると思うわ」
やばいこの人俺が考えてること分かってるてかこの心の声聞こえてる?
「聞こえてないわよ見てるのそれと貴方さっきからキャラ壊れてるわよ」
「なんでさ」
もうこれしか言えない。この人チート過ぎる。
「んーーーまあその話はおいといて本題に入って良いかしら?」
「あ、はいお願いします」
とりあえず本題に入ろう話はそれからだ。
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「まずどうして貴方が此処にいるのかそれは私が呼んだからよ。簡潔にいうとね貴方に伝えないといけないことがあったから呼んだの」
「伝えたいこと?」
「ええ、これから話すのは貴方の今後のカルデアでの生き方を変えるものになると思うわ」
これからのカルデア生活を変える。俺はその事を肝に命じてユスティーツァさんの話を聞き始めた。
「今貴方達は第4特異点まで修復している。第4特異点で藤丸立香はソロモンと遭遇。その結果カルデアの召喚術式に異常が見られたわ。本来召喚されないサーヴァントが召喚されるようになった。そして本来進むべき
「新しい未来………」
「そう、本来小さい特異点が見つかってそこも調査して経験を積んでいくというのが本来の未来だった。けれどそこに貴方達がいた。本来存在するはずのない貴方達、衛宮士郎、葛木宗一郎、アルトリアこの三人が今回の原因だと私は仮定しているわ」
「俺達が今回の原因?」
「薄々気付いてた筈よ『カルデア』この名前を聞いて貴方が分からなかったように私もこの名前を知らないわ。私は今大聖杯と繋がっている。子孫とも言えるアイリスフィールやイリヤスフィールを介して外の世界も少しは見たわ。けどね私はカルデアなんて知らないわ。何より冬木が特異点としてあるこの世界事態がおかしいの。この世界の聖杯戦争は勝者がキャスターのマスターになっている。でもマスターはマリスビリーという名前の魔術師、貴方なら分かる筈よ衛宮士郎」
「……………」
その言葉に答えることは出来なかった。整理はできていても答えをまだ出せないでいる。このもどかしさは本当にどうにかして欲しいと自分に思う。
「貴方がどう思っているのか私にはもう分からない。けどこれだけは言えるわ。此処は私達のいた世界じゃない全く別の平行世界n…」
瞬間世界が壊れる。いや、これは歪んだという方が正しいか。俺はこの歪みに巻き込まれていく。ふと目が覚める。当たり一面には満開の桜。そこに一人の少女がいた。
「イ 、リ、ヤ?」
目の前にいる少女の名前を呼ぶ。あの姿は間違えようもないイリヤだ。聖杯戦争で救うことの出来なかった俺の妹であり切嗣の実の子供。イリヤは俺を見て微笑みそして……
「まだその時じゃないよお兄ちゃん。でも来てくれてありがとう。その"時"が来たらまた会いましょう」
そして俺の視界は歪みまた深い深い暗闇の中に沈んだ。
「…う………ろう……しろう……士郎」
声が聞こえる。恐らく誰かが俺を呼んでいるんだろう。俺はその声が聞こえる方へてを伸ばすそして俺の意識は覚醒した。
「あ、………士郎」
目を覚ますとそこには涙を流すセイバーがいた。
次回へ続く
読んで下さりありがとうございます。投稿が丸一ヶ月相空いてしまい申し訳ありませんでした。筆は乗ったには乗ったのですがFateHF見て脚本変えました。本来ユスティーツァが担当するところはアイリ、もしくはイリヤにしようとしていたのですが役割的にこうした方が良いと判断しました。HFは今5回見に行ってます。EMIYA流れるとき鳥肌立ちました。そしてラストはもう感動しました。後3回は見に行きます。そして次回は物語が遂に動くかな?まあそれは明日の自分に任せよう。それでは皆さんまた次回。出来る限り投稿頑張ります。