地獄を見た。見渡すと燃え広がる大地が見えその中心にはセイバーが変な笑いかたをしながらたっておりランサーはその先で倒れまるで死んだように動かなくなっていた。どうしてこうなったのか、それは少し前に遡る。
俺達はセイバーの再臨素材を集めるため特異点Fに来ていた。メンバーは衛宮士郎、ランサーのクーフーリン、セイバーのアルトリアである。
「えっと、再臨素材は冬木で竜の牙、オルレアンで英雄の証で良いんだよな?」
「ああ、他の素材もいるかも知れねぇが今はまだ分からねぇしとりあえず集めれるもんだけ集めようぜ」
「そうですね。素材と言ってもこれから増えるのかもしれませんし比較的簡単に集まりそうですね」
俺達三人は集める素材のことを確認しながら雑談をしていた。セイバーの言った通りすぐに集まると思っていたからだ。そう、これが地獄の始まりだと俺達はまだ知らなかった。知るよしもなかった。
「お、噂をすればなんとやらだ。坊主、しっかり指示出せよ」
そう言いながらランサーは俺達の方に来ている敵を見ながら笑っていた。久しぶりの戦闘なのだ。ランサーからしてみれば軽い準備運動のようなものだろう。
「士郎、私も戦います。指示をお願いします」
「分かったよセイバー。ランサーも頼りにしてるぞ」
そう言いながら俺達はこっちに向かってくる敵に向かって行った。
「あんまり落ちねぇもんだな。こりゃ先が長いぞ坊主」
「まさかあれだけの敵でこれくらいしか落ちないとは先は長いですね」
俺達は向かってきた敵と戦った。いや、戦ったと言うより一方的な蹂躙だった。敵に攻撃されるより先にセイバーもランサーも敵を倒していった。勿論俺も戦った。最初は指示を出していたがやはり聖杯戦争の名残なのかそれとも単に戦いたかっただけなのかは分からないが俺も途中から指示を出すことを止め戦った。やはり慣れないことをするより慣れたことをする方が良いのだろう。セイバーもランサーも俺が戦いだしてからは俺に合わせるように戦いだした。その為指示を出すより早く敵を殲滅した。
「うーん、やっぱりもっと敵を倒さないと集まらないのかな…」
俺達は戦闘が終わり落ちた素材を眺めながら俺達は話し合っていた。
「やっぱりそう簡単にはやらせてくれねぇってことか。まあその分戦えるし俺的には願ったりかなったりなんだがな」
ランサーが言うように今回の素材集めが楽ではないことを俺達は最初に思い知らされた。敵は20体位の集団だった。それでも落ちた素材が2つというのは少ない方だろう。この計算で行けば10体当たり竜の牙一つでありDrロマンから言われた18個には後16個足りない。つまり俺達は今から160体の敵を倒さなければいけないのだ。
「後16個か。先は長いけど頑張ろうセイバー、ランサー」
「はい」
「おう」
それから俺達はひたすらに戦い続けた。敵がいると分かればそこに行き戦い、また違うところに出ればそこに向かうを繰り返した。しかし素材は集まらなかった。敵を200体倒した辺りから俺は数えるのを止めた。そしてセイバーもランサーも敵の数が多いせいで徐々に疲れていた。
「ハア…ハア…どうだセイバー、素材は集まったか?」
俺は素材を集めていたセイバーに確認をした。
「はい、なんとかここで集める素材は集まりました」
良かった。なんとか集まったみたいだ。俺は心の中で喜んでいた。これで残すはオルレアンで集める素材だけだ。そう思いながら俺はランサーのいるところを見た。
「ランサー、大丈夫か?」
今回の素材集めで敵を倒してきた俺達だかその半分はランサーが倒していた。というのも敵がランサーに集中していたからである。
「大丈夫だこれくらいなら問題ねぇ。次のところに行こうぜ」
そう言いながらランサーは俺達のところに戻ってきた。
「セイバーも大丈夫か?」
「はい、大丈夫です士郎」
セイバーも大丈夫そうだ。俺達三人は次の素材集めの場所に行く為一度カルデアに戻っていった。カルデアに素材を置き俺達三人はすぐにオルレアンにレイシフトした。
オルレアンに着いた俺達は戦う前に休息を取っていた。
「セイバー、ランサー。弁当持ってきたから食べようぜ」
そう言いながら俺はカルデアに戻ってきたときに持ってきた弁当をセイバーとランサーに渡した。セイバーの弁当は四段の弁当、ランサーは二段弁当だ。
「ありがとうございます士郎」
「ありがてぇ坊主の飯なんて召喚された時にしか食えなかったしな。助かるぜ」
そう言いながらセイバーとランサーは弁当を食べ始めた。
「やっぽり士郎の料理はいつ食べても美味しいです」
「こういう時に坊主のうめぇ飯が食えるのは最高だな」
二人とも満足そうに弁当を食べている。作った側からすればこれ以上の喜びはないだろう。俺も弁当を食べ終わり二人の満足そうな顔が見れたことが嬉しかった。弁当を食べ終わると俺達はもう一つの素材である英雄の証を手に入れるため敵と戦いだした。英雄の証は29個必要な為、さっきの戦いより多くの敵を倒すことになった。しかしその分他の素材も入手することが出来英雄の証も順調に集まっていった。そして英雄の証が後一つとなったときに事件は起きた。英雄の証が落ちなくなったのだ。英雄の証は15体ごとに一つとさっきよりは効率が悪くなったがその分他の素材も入手することができ結果で言えば良かった。だが後一つになってから急に落ちなくなってしまった。恐らく最後の一つを手に入れるためにもう100を越える敵を倒してきた。しかしそれでも落ちなかった。もういい加減落ちてくれと思っていたところとうとうセイバーがキレた。
「何で最後の一つが落ちないのですか。どう考えてもおかしいでしょう。いい加減落ちて下さいいやもうとっとと落ちろー」
久々にキレたなセイバー。まあこうなればキレるのも無理はない。ランサーはランサーで何故か木に八つ当たりしている。
「もう戦いたくないです。何でいちいち戦わなければならないのですか…そうだ宝具を使いましょう。そうすればもう終わりです。フフ、そう思うと楽しくなってきましたね」
やばいセイバーが壊れた。オルレアンに来てからセイバーは半分の敵を倒している。冬木ではランサーがそうなっていたがオルレアンではセイバーに敵が集中していた。その為セイバーは俺達より多くの敵と戦うことになった。そしてその結果とうとうセイバーが壊れてしまった。こうなってしまってはもうセイバーは歯止めが聞かない。そう思いセイバーを止めようとしたその時
「フフフ、見つけましたよ。さあ私の宝具で一掃して上げましょう」
そう言いながらセイバーは敵がいると思われる方向に向かって宝具を打つ準備をし始めた。しかしセイバーは気付いていない。その方向にランサーぎいることに。
「待てセイバー、そっちの方向にはランサーがいる今打ったらランサーまで巻き混むことになる」
俺の言葉が聴こえてないのかセイバーは宝具を打つ準備を続けていた。そして…
「エクスカリバー」
セイバーの宝具が敵にそしてランサーに向けて放たれた。
「ん?おいおいおいちょっと待て、何で宝具がこっちに向かって来てんだよ。ちょっと待てってうわあああああああ」
「ランサーーーーーー」
セイバーの宝具がランサーに命中した。はしてそこから遠くの方で何やら声が聴こえてきた。恐らく敵の断末魔だろう。俺はそんなことよりランサーのいたところに向かって走り出していた。
「ランサー無事か!?」
そう言いながら俺はランサーがいた場所にたどり着いた。宝具の影響か辺りは燃えそして俺の前には宝具が直撃したランサーがいた。
「ふざけ…やがって…こんなところで…殺られるわけには…いかねぇ …」チーン
「ランサーーーーー」
俺は倒れたランサーからセイバーの方を見たするとセイバーは狂気に満ちた顔で笑っていた。
「フフフフフ、フハハハハ。まるで敵がゴミのようだ。フハハハハ…」
もう駄目だ。おしまいだ。セイバーは壊れランサーも死んだように倒れている。俺はそう思いながらこの地獄の中一人眺めていた………
次回「セイバー再臨」
士郎とカルデアの・に着いての設定です。
・士郎はカルデアにロードエルメロイⅡ世の依頼を受け職員として働いている。
・遠阪とは結婚している。
・本来staynightの世界ではカルデアは無く士郎もカルデアと関係を持つこともないがここでは関係を持っている。この3つが後々伏線になると思います。