追記
水上機である瑞雲の運用に致命的な誤りがあったので修正しました。
マジごめんなさいorz
こころ
矢矧の正式な異動が決まった日、雪風も大和もそれぞれの艦隊を率いて出払っていた。
大和達は第三艦隊が編成されるまでの間、前線基地と本拠地までの海路を制圧するために。
そして雪風はこれから必要になる各種の資材集めに。
鎮守府に残っていたのは第三艦隊のメンバーが揃うのを待っていた時雨と、今尚目覚めぬ正規空母のみ。
矢矧が司令室に入ったとき、迎えたのは執務をしていた司令官と臨時で手伝っていた時雨だった。
「始めまして。阿賀野型軽巡洋艦、矢矧です。この度は異動を受け入れていただき、ありがとうございます」
「始めまして。この鎮守府を預かる者です。実戦経験豊富な艦娘をお迎え出来て嬉しいです」
両者は敬礼と挨拶を交わすと、早速現状の確認作業を行った。
「現在、我が鎮守府はいささか厄介な状況に置かれています。ご存知でしょうか?」
「以前所属していた鎮守府の提督が、出立前にお話くださいました。拠点二箇所を守らなければならなくなったと伺っております」
「……その通りです。正直に申し上げますと、きっと苦労をお掛けすると思います。ついて来てくださいますか?」
「望むところです。大和や、雪風を今度こそこの手で守りたい……それが私の悲願でした。その機会を下さった事を感謝いたします」
矢矧も彼女も言葉を交わしながら相手の気質に快い印象を受けたため、その後の配置決めも遅滞無く行われる。
彼女は時雨を傍に呼んで互いを引き合わせた。
「始めまして。白露型二番艦の時雨。よろしくね」
「矢矧です。よろしく」
二隻は挨拶を済ませると、時雨が矢矧の隣に着く。
「時雨さんは既にご存知でしょうが、現状我が鎮守府の編成は大和さん率いる第一艦隊と、雪風率いる第二艦隊の二個艦隊です。此処に時雨さん、矢矧さん、そして現在建造中の一隻を繋いで第三艦隊を編成します」
「各部隊の主任務は、どうなるでしょう?」
「第一艦隊はもう一方の拠点に詰めて頂きます。其処に第二艦隊を持って必要物資を運び込む。そして第三艦隊は此処から前線の間の海域を制圧し、此処と前線を結ぶラインを確保していただきます」
「成る程……」
「雪風が言うには、第三艦隊は第一艦隊と合流しての艦隊決戦や、第一艦隊が何かで離れる場合の後詰めの役割も担うらしい。やり甲斐はありそうだよ」
時雨がそう締めたとき、司令室にノックが掛かる。
どうぞと入室を促すと一隻の艦娘がベネットを砲身に乗せて入室してきた。
その姿を認めた時雨は一つ眉を動かすが、表面上の反応はそれだけだった。
「扶桑型戦艦姉妹、妹のほう、山城、着任いたしました」
「いらっしゃい山城さん。私がこちらの鎮守府を預かっております。よろしくお願いします」
山城が先に入っていた二隻の隣に並ぶ。
途中時雨に気づいて口元に微笑が浮かぶが、直ぐに引き締めた。
この時彼女は愛用の図鑑を確認していたために其処まで見ては居なかったが。
「どうでぇ? こいつぁちょっとしたモンだぜ?」
「扶桑型戦艦山城……こちらは初期型ですか? 後期型ですか?」
「あ? どっちでもねぇよ。この山城は存在しねぇ」
「……なんですかそれは」
工廠部部長は山城に視線をむける。
意図に気づいた山城は一つ頷き、自身の解説を製作者に委ねた。
「そもそも扶桑型ってのは最初期に国産で作られた分、後々になって欠陥が多く見つかった出来損ないだった」
「……もう少し言い方ってあるんじゃない? あぁ……不幸だわ」
「へこむな。おめぇらが居なかったらその後の戦艦がそうなってたんだ。扶桑型の欠陥から得たデータは戦果よりよっぽど貴重なもんだ」
そう前置きしたベネットは、不満そうな山城に苦笑する。
何を言われたところで戦闘能力が全ての戦艦には慰めにならないだろう。
「先ずダメージコントロールの悪さだ。火力自慢は良いが、砲塔の配置と耐久のせいで撃ったら艦橋にダメージ入るは被弾すれば火薬庫か機関部直通だわでそのまんまだと使い物にならねぇんだわ。それから速力。後期型でも二十四ノットがやっとな上に、旋回すると鈍い速度が更に落ちやがるから回避もできねぇと来た。其処に最初に話したダメコン不良が重なると海上棺桶状態に……」
「あの部長、もうそのくらいに……」
「山城、大丈夫? 知らなかったな。君が部屋の隅っこで膝を抱えて座り込む趣味があったなんて。気づいてあげられなくてごめん。でも大丈夫だよ? 僕は山城がどんな性癖を持っていようと受け入れる心算だから」
「いいの。もういいの。私には扶桑姉さまがいらっしゃるもの。お姉さまおねえさまおねぇさまオネエサマ……」
「おい……最後まで話させろや」
ベネットは面倒くさそうに矢矧に声をかけ、部屋の隅っこで床に『の』の字を書き始めた山城を引き摺ってこさせた。
幽鬼のような表情で世界の全てを呪う呪詛を吐く山城。
矢矧は自身の運すらも吸い取られるような錯覚に陥り、内心で知り合いの幸運艦の加護を祈った。
「さっき言った欠陥は、大方改良してやったろ?」
「そうなんですか?」
「おぅ。先ずダメコンと砲撃の反動から来るダメージだが、こいつはある程度解消出来る。砲塔の数を減らしゃいいのさ」
「火力が唯一の取り得だったのでは?」
「まぁそうだが、砲撃するたびに喀血する艦娘ってどうよ?」
「やだ怖い」
「そうかな? とっても山城らしくて可愛いじゃないか」
「……」
先ほどから時雨の発言がおかしい気がする。
彼女と矢矧は無言で視線を合わせると、お互いだけは正気なことを確認して少しだけ安堵した。
「此処は火力を落としても砲塔取っ払ってダメコンとスペース確保してよ、さらに飛行甲板を取り付けて、瑞雲積むのよ。するってぇと、重巡洋艦以上の火力と軽空母に迫る艦載機運用能力を備えた、航空戦艦が誕生するってぇ寸法よ!」
「ふむ……装甲は?」
「艦娘に搭載する飛行甲板にも幾つかタイプがあるんだが、見ての通り盾型にした。こいつはコストのランクが上がっちまうギリギリまで硬さと粘りを持たせて作ってある。鈍足な上に旋回も苦手な山ちゃんは身体に当たる前で止めて耐えるしかねぇ」
「飛行甲板を最初に潰す戦い方ですと、放った瑞雲が降りられなくなりませんか?」
「水上機だから放っちまえば問題ねぇよ。着水した後回収出来る。乱戦になっちまえば厳しいがよ。なんにしろ、瑞雲は敵を早期発見して不意打ちを防止する仕事と、先制爆撃専用と割り切って貰ったほうが良いだろうな。難しい運用になるから山っちゃん自身の慣れもいるだろうな。だが、第三艦隊は哨戒任務だ。索敵範囲の広い艦載機持ちは欲しいだろうし、かといって頭数を増やせば維持費が大和ちゃん達を圧迫すんだろ? だったら一人二役こなせる航空戦艦はありだぜ」
「成る程……貴方にしては素敵な改良をやってくれたではありませんか」
「まぁ、面白しれぇもんも見れたしな?」
「あ?」
「……すまねぇ妹者。おれっちの勘違いだ」
彼女が懐に手を入れようとした所でベネットが速攻で泣きを入れる。
それは兎も角、中々の大改修が入ったわけだ。
着工から完成までの時間が大和より長かったのでどうなっているのか心配だった彼女である。
「扶桑型戦艦、幻の大改修ですね」
「おう。もしかしたら、こんな世界もあったかも知れねぇ……と思ってよぅ。インスピレーションが沸いたもんだからやりたくてやりたくて仕方なかったのさ」
「うぅ、ひっく……ご満足いただけましたか? 提督」
何とか回復したらしい山城だが、先ほどの姿を見てしまうとどうしても不安を思い出す。
スペック的には大改修が入ったようだが、使うのがこの子で大丈夫だろうか。
「はい。貴女達三隻を持って第三艦隊を編成します。そこで、旗艦なのですが……」
その一言で、矢矧と山城の視線が交差する。
通常ならば旗艦となるべきは戦艦である山城だろう。
短期間とはいえ連合艦隊の旗艦まで勤めた実績もある。
しかし今、この場においては新規建造された艦娘で在る事もまた事実。
その点矢矧は以前の職場では第一艦隊に所属し、現場で四年も戦い続けた実績がある。
長門が居たため艦娘になってからの旗艦経験こそ無かったが、前世の最後は第二水雷戦隊として雪風達を率いた身であった。
反面、阿賀野型としては長命だった矢矧でも艦齢としては三年ない。
一方で山城は雪風に匹敵する艦齢を持つ戦艦だった。
実際に経験を武器にした雪風が、駆逐艦の枠を超えた戦果を挙げて居るのを直接知っているだけに、彼女としては簡単に判断は出来なかった。
言いよどむ彼女の前で、二隻の口論が始まった。
「矢矧さん、譲る気は?」
「無いわね。今は欠陥戦艦の活躍できる時代じゃないのよ」
「軽巡如きが言うじゃないっ」
「阿賀野型を軽巡と侮らないでっ」
「入水して三年も生きてない子が粋がらないでよ」
「はっ、艦齢の殆どがドックか練習艦じゃない」
「よく言ったわ小むす……ん?」
二人の口論を遮ったのは、小さな金属音だった。
見れば山城は後ろ手のまま両親指を小さな筒のような拘束具で纏められている。
拘束具はしっかりと施錠されており、とてもではないが自力では外せない。
何が起こったか理解出来ないまま、山城は涼しい顔で自分を見上げる時雨と目が合った。
「少し頭を冷やそう。此処に扶桑は居ないけれど、彼女の妹として君はさっきの自分を誇れるかい?」
「あぅ……」
「矢矧、君もね? 意気込む理由も想像がつくけど、此処では聞かないでおくから」
「……ごめん」
矢矧としては、自分がこの鎮守府で新参である事を自覚していた。
しかし会いたかった大和と雪風は、この鎮守府で一個艦隊を預かる旗艦として働いている。
其処へ来て、自分は新設される艦隊のオープニングスタッフになったのだ。
旗艦として二隻に並びたい思いは強く、自己主張が攻撃的になってしまった。
肩を落とした二隻を見た彼女は、どちらを旗艦に据えても禍根が残りそうだと息をつく。
よく考えてみればこういう事があってもおかしくなかった。
第一艦隊の大和は誰もが認める格を持ち、第二艦隊の雪風は寧ろさっさと降りたがっていた。
それらの前例の方が、どちらかと言えば例外に入ってくるのかもしれない。
「時雨さん。当面は貴女を第三艦隊の旗艦に任命します」
「……まぁ、この状況じゃ仕方ないか。ごめん山城、矢矧。厚かましいが、此処は貰うよ」
「矢矧さんと山城さんは、時雨さんを補佐してください。以上です」
「はっ」
「了解しました」
矢矧は敬礼して主命を受諾する。
山城も敬礼しようとしたが、後ろ手に固定されているので出来なかった。
「あ、あの……時雨、これ外して? もう反省したから……」
「その鍵は僕の私室にあるよ。早速行こうじゃないか」
「っ!? 待って! お願い待ってっ。其処にいったら、行ったらもう戻って来れない気が……」
「結成したばかりの艦隊はお互いの相互理解が大切だよ。じっっっっくり話し合おうじゃないか」
「た、助けて扶桑姉さま……」
「さっきも言ったけど、此処に扶桑は居ないからね。その分、僕が山城を守ってあげる……いろいろとね」
「今正に、身の危険を感じているのよ!」
「でも拒否権は無いんだよ。君は僕の揮下になってしまったんだから。隊内の足並みを乱した罰として貴官を修正する。命令だよ」
「な、なんで私ばっかり……」
「そうだね、不公平だ。じゃあ、矢矧」
「ひぃ!?」
「予定では大和は今日の夜帰ってくるよ。君に会いたがっていたから、行って上げて」
「あ、はい」
後ろ向きに連行される山城を見つめる妖精と艦娘と人間。
三者三様ではあったものの、概ね感想は似通っていた。
「時雨ちゃんはおれっちがいねぇ時に工廠で作ったんだよな? どうしてこうなった……いや、寧ろこれはやった部下に金一封か?」
「提督、半分私のせいだった事は事実ですが……良いんでしょうか……?」
「う、うーん……少し早まったかなぁと言う気がしないでも……んぅ……」
かつて無い不安に包まれた第三艦隊結成初日の出来事。
期待の新鋭部隊は実戦経験も積まない内から早速暗礁に乗り上げていた。
§
加賀が目を覚ましたのは、第三艦隊結成の翌日のことである。
人有らざる身は寝たきりによる筋力低下等は起こらないが、これだけ長く眠っていると動かし方を忘れるものだ。
夜なのかとても暗い。
見覚えの無い部屋……だと思う、
見えないが。
そもそも加賀は海とドック以外のモノを見る機会が殆ど無かった
修理に使う鋼材を抑えるために多くの艦を作り、捨て艦にして、使えなくなれば解体して鉄に戻す。
一部の強者のみが正式な所属を許され、それ以外を全て代替の聞く部品として扱う鎮守府だった。
其処しかしらないのだから、それが普通だと思っていた。
ただ、自分の弾除けに傷つく仲間がを見続けるのはつらかった。
反射的に一度だけ、何も考えずに目の前の駆逐艦を庇ってしまったことがある。
帰港後、その時の捨て艦は全員解体後に処分された。
本体ごとである。
感情表現は苦手でも感情の起伏は大きい加賀はその場で盛大に嘔吐し、それ以来二度と僚艦を庇えなくなった。
やったら最後、また見せしめに処分されるのが目に見えていたから。
「此処は?」
最後の記憶は姫種の討伐遠征に失敗した後、死に掛けの帰り道だった。。
大破轟沈していく駆逐艦や沈んだまま浮いてこない潜水艦を見ない振りして必死に海域を進んで行った。
元々成功などするはずの無い賭けだった。
それでも特攻じみた攻勢にだされた理由は、大本営のノルマの期限が迫っていたことと、鎮守府が枯れかけていたからである。
鎮守府は艦娘と、何より各種設備を回してくれる妖精さんが居なければ成り立たない。
その妖精が、どんどん数を減らしていった。
加賀が出撃したときは、もう殆ど居なくなっていたと思う。
残っていた数少ない妖精は、面白くないと話していた。
加賀自身は知らない事だが、その鎮守府は連合などの互助にも参加出来なかったのだ。
殊更最初から弾かれていたわけではない。
しかしまともな運用や訓練を全くやっていない艦娘達は、他部署の連携など取れるはずが無い。
加賀が赴任した時には、もう何処からも呼ばれなくなっていた。
全てのしわ寄せは、結局のところ艦娘達に降りかかったのだが。
「……」
見れば随分と身奇麗にされている自分に気づく。
記憶にある限り大破していた自分が無傷で丘に居る以上、何処かで入渠させられたのだろう。
鋼材は幾つ掛かったのだろう。
何で沈んでいないのだろう。
自分が沈むことに、加賀は最早なんの疑問も持っていない。
捨て艦になった沢山の仲間の沈没を見ているのに、自分だけ沈まない等都合よくは行かないだろう。
最近は思考することすら億劫になっていたと思う。
身体もひどくだるい。
それでも生きている限り余計なことが次から次へと起こり、勝手に頭が色々と考えてしまうのだ。
何も考えたくない。
どうすればいい?
もういっそ、沈んでしまえば……
「加賀?」
「っ!?」
初めて聞いた、知っている声が耳に届く。
起きている事が伝わったのだろう。
不意に部屋のライトが点けられ、自分と入室者の姿を照らす。
驚愕に見開いた瞳と両手で押さえられた口元。
真っ直ぐに伸ばした長い髪と、同じように真っ直ぐに伸ばされた背。
本来なら凛と美しく立つその足は、生まれたての小鹿の様に頼りなく震えて……崩れ落ちた。
「あ……」
加賀の目の前でへたりこんだ相手は頼りなくも身体を起し、ほんの数歩のはずの距離を必死に詰める。
ベッドサイドまで辿り着いた。
もう手が届く。
その艦は震える手を伸ばし、加賀の頬に触れた。
加賀も同じように手を伸ばし、相手の頬に手を添える。
「赤城さん……泣いているの?」
「……っ」
頬に手を当てたまま、如何するという訳ではない。
赤城はただ、今度目を放して手が離れたら、また何処かに消えてしまうと思っただけである。
「……」
出会ったことの無いこの相手が、赤城であるを最早疑う余地も無かった。
しかし何処かで冷め切った心の中で、自分を助けたのは赤城ではないだろうなとも思う。
良くも悪くも誇り高い一航戦である赤城は、そういう艦なのだ。
だけど、何時かそんな赤城と再会したい。
加賀はその想いだけで生き延びてきた。
生まれて最初の一年だけは。
時間と環境は加賀の心をすり減らし、赤城の事も殆ど思い出さなくなった。
「加賀……何処かお変わりありませんか?」
「身体的な不調の事でしたら差しさわりありません」
「そうですか、良かった……」
「赤城さん、私は何処で、どうなっていたの?」
「貴女のいた鎮守府の近海を漂流して居た所を、うちの一隊が発見したの。連れて帰ってきてくれました」
「……そう。また死に損なったのね」
「加賀……」
赤城はこの時初めて相手の顔を見た気がする。
加賀は赤城に視線を向けているが、誰も何も見ていない。
淡々と自分の身に起こったことを受け入れているだけだった。
いろいろな物を諦めてきたであろう加賀の反応は赤城の心を抉ったが、そうなっている可能性も覚悟していた。
加賀が入渠していた長い時間、赤城は相方がどんな日々を過ごして来たか調べている。
それは記録に残っている分だけだが、赤城から見れば沈めと言われているに等しいと感じる出撃命令の連続だった。
「ねぇ、赤城さん」
「なんですか?」
「貴女は、私を待っていてくれたの?」
「……はい。ずっと待っていましたよ」
「そう……御免なさい。私は、待てませんでした」
「いいえ、いいえっ。待っていてくれなくても良いんです。貴女が生きていてくれた……それだけで私は十分です」
「名前しか覚えていなかったわ。顔も声も、忘れていたの。貴女の声を聞くまで……呼んでくれるまで、思い出そうともしなかったのよ」
「……」
「……色々なモノを取りこぼしてきたの。惰性だけで、ひたすらに艦載機を飛ばす日々を繰り返していた気がします。ねぇ、赤城さん……どうして……」
どうしてこんな自分の前に現れてしまったのか。
会いたくなかった。
ぼろぼろに擦り切れた自分を見せたくなかった。
赤城の顔を見て、声を聞いて、加賀ははっきりとそう思った。
こんな惨めな自分を赤城に見せてなんになるのか……
「ねぇ加賀……貴女は私を忘れていたと言っていたけれど、それは嘘ね」
「何故です?」
「心残りも無く、擦り切れて惰性を生きるなんて、貴女に出来るわけないじゃない。貴女は私の所に来るために、沈まなかったのよ」
「……過大評価な上に自信過剰です」
「慢心ですか? 貴女と対する時の私にはこれくらいで丁度良いでしょう」
「頭、沸いていませんか?」
姉を失った赤城と姉になれなかった加賀。
お互いがお互いの無くしたものを埋めあう間に育んだ絆は、艦娘になって姉妹のそれよりももっと深く、そして歪に縺れている。
そしてそれを、今更解こう等とは思わない二隻である。
加賀の理想は兎も角として、結局が互いを朱に染めあう仲なのだ。
「良いじゃないですか。加賀に愛されすぎて生きるのがつらい」
「……似合わない事を、無理に言うのはお止めなさい」
「……そうね」
「ありがとう。頑張ってくれたのは、嬉しかった」
「加賀ぁ」
赤城は加賀の頭を両腕で抱く。
抵抗はせず、しかし熱も冷も無い声音で加賀は淡々と質問する。
「今、何時?」
「二十三時、少し回ったところです」
「こちらの提督は、お休みかしら?」
「はい。今日は早く休めるとおっしゃって、今私室に引き取りました」
「そう。では、明日お取次ぎ願えますか」
「……」
「赤城さん?」
「……はい」
其処で何を話す心算か。
その質問を形にすることは出来なかった。
顔を抱えられている加賀は、怯えるような赤城の表情を見ることは無い。
ただ、自分を抱える両の腕が小刻みに震えていたのを感じる。
しかし正直、そんな事はどうでも良かった。
今加賀が気になるのはたった一つ。
「時に赤城さん」
「なんですか?」
「貴女、胸部偽装していません?」
「自前ですっ!」
……本当に聞きたい事は喉から出る寸前に阻まれた。
これは明日、此処の提督に確認すれば良いだろう。
だから質問はすり替えた。
個人差はあるものの、艦娘となって生まれた時に与えられる最低知識。
記憶にある赤城のものより立派な胸部装甲に、違和感を覚えた加賀である。
この時はお互いに気づかなかった。
それが擦り切れた加賀の中にも、確かに赤城の存在が残っているが故の発言だった事に。
§
明くる朝、赤城から加賀の目覚めを報告された彼女は、午前の予定を繰り越して時間を作る事にした。
また残業かと息を吐く彼女の前に現れた加賀は、静々と彼女が座るデスクの前にたった。
この時司令室に居たのは報告に来た赤城と、彼女が来客用に購入している高級菓子をくすねに来ていた雪風のみである。
「正規空母、加賀です」
「……」
「……」
「……ん? それだけですか」
「……」
加賀の声は微風の中にあればかき消されてしまうほどに小さい。
艦娘である赤城と雪風にとって、これが加賀の素である事は承知している。
これだけでコミュニケーションには小さくない障害だったが、彼女はそんな艦娘も居るだろうと無視する事に決めた。
「困りましたね……一応、この面会は貴女から希望していただいたものだと思いますが」
「その通りです」
「何か話し難い事でもありますか? 一応、お客様の希望にはなるべく応えたいとは思っていますが」
「……では、お人払いをお願いします」
「此処には貴女の関係者しかおりませんよ?」
「はい。駆逐艦と、赤城さんが居ます。故にお人払いをお願いしています」
「貴女の味方に回りそうな娘が揃っているから、丁度良いと思ったのですがね……必要と感じれば、私は今日の話を別の方にお話しますよ?」
「それは、ご自由に」
彼女は一つ頷くと、不安げな表情の赤城と笑顔の雪風に退出を促した。
赤城としては承服しがたい命令だったが、望んだのがあくまで加賀である以上従うよりなかった。
直ぐに踵を返す赤城だが、雪風は動かない。
彼女はため息をついて厳かに告げる。
「応接室の奥の棚にありますから、皆さんで召し上がってください」
「オッケーですしれぇ! 後でおすそ分けお持ちします!」
「元々私のものですと……言っても無駄なんでしょうね」
司令室で二人になると、加賀は一つ静かに頭を下げた。
「感謝いたします」
「何か、赤城さんに聞かせづらいお話でもありますか?」
「赤城さんに聞かせづらいと言いますか……彼女の前では聞きづらい事がありまして」
彼女は首を傾げつつ、視線で加賀に先を促す。
「第一艦隊の旗艦が赤城さんで無いのは、何故ですか?」
「大和さんはこの鎮守府において五番目に着任した艦娘であり、赤城さんより先任だったからです」
「その事で、赤城さんは何か……決定を覆すべく行動をしているのですか?」
「いいえ? 私が知る限り、大和さんを良く補佐して下さっていると感じています」
「……なるほど」
加賀は赤城の心情の中で不透明に感じる部分があった。
それは赤城が現世に艦娘として蘇ったとき、何を持って生まれたか。
赤城は当時、世界最強と言われた第一航空艦隊の旗艦として、連戦に連勝を重ねた身である。
はっきり言えばその戦果は大和など比較にもならない。
空母赤城とその揮下で上げた戦果は、その後の戦争そのものの色を変える程の衝撃だった。
海上艦隊決戦を、事実上時代遅れにする程の戦果。
しかし逆に言うなら、その為に大和達が活躍出来る時代を押し流してしまった側面もある。
その上で、赤城は自分達が最後まで勝ち切ってやれなかった事を後悔しているのだろう。
その思いが、加賀の知る赤城と今の赤城を隔てていた。
加賀としては、自分達がやらなければ相手が先に空母機動部隊を運用していただけだとも思うが。
「赤城さんがそれで良いなら、私に言う事はありません。質問に答えていただき、ありがとうございます」
「ふむ、私には質問の意図が掴みづらいと感じるのですが……」
「赤城さんはこの鎮守府で幸せになれそうだ……そう、私が感じました。それだけです」
赤城が一航戦の誇りを捨てるなどありえない。
しかし、それに固執しすぎた結果幸福になる機会を逸するとしたら、赤城にはそうなって欲しくない加賀である。
昨日の赤城から感じた変化が、禍か福か自信を持てなかった。
だから聞いてみたかったのだ。
赤城がこの現世において、どのように自分の居場所を作ったのか。
そして他人の心配が終わったなら、今度は自分に向き合わねばならない。
普通は順番が逆だろうと、内心だけで苦笑する。
加賀の心を読んだわけでもあるまいが、彼女は艦娘たる自分に今後の去就を尋ねてきた。
「加賀さんは今、この鎮守府で身柄を預かっております。今後について、何か当人から希望がありますか?」
「何もありません。ご随意に」
「……貴女自身の未来に関して、何の希望も示さないのですか?」
「私は船。空母よ。唯の兵器が自身の意志を示すなんて滑稽だわ」
「先ほどの貴女の質問は、赤城さんがそんなあり方から脱却しつつある事への確認にも聞こえたのですが……」
「赤城さんは、それでも良いの。あの人が変わることによって幸せになれるなら。私は同じようには成れないだけです」
「理由は?」
「空母加賀は、天城さん……赤城さんの姉を食い潰して生まれた忌み子。あの方の亡骸の上に築いたものを、今更どうして捨てられますか」
「成程。そういう考え方もありますか」
「はい」
内心でげんなりしつつ、大きく息を吐いた彼女。
艦娘というのは、本当に面倒だと思う。
多くの艦娘は自分が沈んだ記憶を持つ。
その当時の意識に引き摺られて、自身を兵器だと認識する者のなんと多い事か。
当人がそんな事を言うものだから、当然その様に扱う提督も出てくるのだ。
彼女は加賀の所属していた鎮守府が採用していた艦娘の運用法の過程を部長から聞いている。
それは憤りを感じる所業だったが、一方でこうも思うのだ。
何も知らない初任者が、自分を兵器だと言い切る艦娘に言われるままに艦隊を運用したとすれば……
「加賀さんは、以前所属なさっていた鎮守府ではオープニングスタッフでしたか?」
「いいえ」
「何年ほど、所属していらっしゃいましたか?」
「第一艦隊で、ずっと……正確な年数は、私も数えていませんでした」
「ふむ」
加賀が赴任してどの程度の期間があったのかは分からない。
赴任する前の活動記録も調べられるが、其処までする気は起こらなかった。
彼女にとって重要なのは、自分自身が同じ事をする人間になっていた可能性に思い当たる点である。
初めて巡り合った艦娘が雪風でなかったら。
もし今の加賀だったとしたら、自分はどんな鎮守府運営をしていただろうか。
始めの一人目ならば、それでもきっと大切に出来る。
其処までは自信があった。
しかしもし加賀を失う事が在ったとすれば、その後に残された艦娘をどう運用するか……
失った後悔や心の痛みをおかしな方向に拗らせれば、現実に加賀がいた鎮守府の提督と同じ事をする自分が居ないだろうか?
「加賀さん。貴女は、もう兵器では無いのですよ」
「兵器です。戦う相手が人間から化け物に変わっただけで」
「……違います」
それは違うのだ。
ただの兵器は深海棲艦に通用しない。
それは人類が散々に思い知らされた事である。
士官学校時代優等生だった彼女は、当然の様に多くの史書に触れている。
どんな文献にも共通している事は、艦娘とは深海棲艦に対抗するために現れたと言う事である。
始めに深海棲艦が現れ、それから様々な妖精さんが現れた。
妖精さんは艦娘を生み出し、彼女らが扱う艤装を作り出したのだ。
妖精の作った兵器を艦娘が運用した時にだけ、人類は深海棲艦と戦える。
その事実には、何か換えの効かない意味があると思う彼女だった。
「貴女は艦娘になったのです。引き金を引くのは貴女自身。貴女の意志が、艤装を操作して深海棲艦を沈めるのです。それは嘗て、貴女を使って人間がやっていた事でしょう。今の貴女は、かつての人間と同じくそれをする立場になりました。いい加減、思考停止して楽な選択はしないでください」
表情筋一つ変えない加賀にそういうと、彼女は懐から銃を取り出し加賀に握らせる。
渡されるままに受け取った銃を見つめる加賀。
「その銃は今、貴女の意志の支配下にある兵器です。命令一つで私の命を奪うでしょう。でも貴女の手の中にあるだけでは、誰にも何にも害がありません。兵器ってそういうものでしょう?」
「……」
「それを扱う選択をするのは、貴女自身。さぁ、教えてください。貴女は私を撃ちますか?」
「……撃ちません」
「それは、貴女がご自分の意志で私を助命してくださると言うことですよね?」
「此処で撃ったら、赤城さんに迷惑が掛かるでしょう?」
「貴女が撃てない理由など私にはどうでも良い事です。撃たれたとしても、それが貴女の判断であって銃の意志ではない事だけは証明できると思ったので」
「……早死にしますよ?」
「艦娘である貴女達に沈め、沈めろと命令している私が、一人だけそういう覚悟を持たないわけにも行かないのです。面倒なことに」
無論、死にたくは無いですがと呟いた彼女。
加賀と同じく彼女も表情はあまり動かない。
しかし彼女がそう長々と何かを語ることが好きな人間ではない事。
その上で、自分の発言が彼女の許容する一線を超えていた事は理解した加賀だった。
「これを、お返しします」
そういって彼女がデスクから取り出したのは、一本の矢。
見覚えがある。
それは加賀が最後の出撃の時に積んでいた艦爆機。
あの鎮守府の命令を受けて出撃する自分。
そしてそんな加賀の命令で無茶ばかりにつき合わせてしまった相棒の中の一人だった。
「他の子達は……」
「その一機だけ、握り締めていたそうです。雪風が回収してくれました」
「……」
未帰還八十五機。
空母としての加賀は、確かにあの時死んだのだろう。
飛行甲板を破壊され、艦載機もほぼ全て失った空母に何の価値があろうか。
少なくとも加賀には分からない。
加賀は自身が兵器だと言う考えから容易には脱せないで居たが、それ以前に今の自分は兵器としての価値すら保っていなかった。
「これをお返しくださったという事は、現役復帰をご希望ですか?」
「まさか。ご自身の意志を軽視して、自分を兵器だと言う今の貴女では、銃口がどちらを向くか分かったものでは在りません」
「では、除籍をお命じくださいますか? 艤装の殆どを失った私は、解体も改造素材にもなれないけれど」
「もういっそ、そうして差し上げるのがお互いの為かなとも思うのですがね……却下します」
「……すると?」
本当は、加賀の戦力は勿体無いと思う。
現世でどれだけの経験を積んだのかは想像も出来ないが、錬度ではあの雪風も一歩譲るのではないか。
こうして向き合う加賀は、事務屋の自分でもそう感じる雰囲気がある。
しかし現実問題として、今の鎮守府に加賀を運用する能力が無い。
加賀に搭載する艦載機はこれから用意しなければならないし、何よりこれ以上大型の艦娘を増やせば補給が破綻する。
本当なら補給線の強化に当てたかった第三艦隊を戦闘部隊にせざるを得ない現状がある限り、加賀に戦闘力を確保してやる事が出来なかった。
だからと言って、この加賀を放り出す心算もない。
雪風が悩み苦しんで救い上げた艦娘である。
今まで沢山辛い思いをして来たであろうこの艦娘は、その分の埋め合わせを此処でしてもらわなければならない。
その姿こそ、雪風の背負ったモノを軽くしてくれると思う彼女だった。
「正規空母、加賀」
「はっ」
「先任の大和さんは此処にいらっしゃいませんが、貴女には此処で、私の秘書艦を勤めていただきます」
「秘書艦は第一艦隊旗艦を持ってその任に当たるのでは?」
「……逆に問いますが、遠海に出撃を繰り返す第一艦隊旗艦が、秘書にいて何か役に立ちますかね?」
「……」
「大本営の鎮守府運営マニュアルには、貴女のおっしゃる事が書いてあったんですけどね……秘書なんて、出来ないんですよっ!」
「て、提督?」
「あ号作戦遂行時に私が何徹したとお思いです!? 秘書艦の大和さんは遠い海の果てで砲撃戦! 彼女らが戦っている時こそ物資が必要だからこっちで秘書艦が必要なのに! 秘書艦は戦わなくて良いんです! そもそも私まともな秘書がいた事無いじゃないですかっ。最初の雪風だって殆ど傍で書類仕事する時間なんて取れませんでしたよ! 今度大和さんがあっちの鎮守府に駐留したら、私また一人で事務仕事全部するんですか!? ねぇ加賀さん。人間にそんな事無理だって思いません? 無理だって思いませんかっ?」
「……」
「こほん……失礼しました。これは私の中では決定事項ですが、貴女自身が拒否すればそれを優先いたしますが?」
「いいえ、無いわ」
「結構。よろしく。まぁ、最も……」
「何か?」
「いいえ。何でもありません」
どうせ加賀も、決して遠くないうちに秘書なんてやっていられなくなるだろう。
加賀は天城を随分気にかけている。
ならばその妹が真っ直ぐに前を見据えて歩みを続ける限り、加賀も自ずとその元へ向かうだろう。
自分の居るべき場所に、きっと帰ってゆく日が来る。
しかし今は、加賀は自らサイドテールの髪留めを解く。
弓を引くためには邪魔になるその髪を解いたのは、加賀が新しい一歩を踏み出し始めた証であった。
「では、加賀さん。直ぐに正式な引継ぎの書類を作りますから、それを持って大和さんにお伝えしていただけますか?」
「わかりました」
彼女は大和へ秘書艦の解任と、加賀への引継ぎを通達する書類を作成する。
次いでそうなった経緯を説明する必要を思い、今日中に司令室に顔を出すように言付ける手紙もしたためた。
それらを受け取り、一礼した加賀が司令室を退出する。
「あ、彼女は鎮守府内の間取り知ってましたっけ?」
昨夜目覚めて今日話し合った加賀が知っているとは思えなかった。
少し考え込んだ彼女は、放置しても問題ないと首を回す。
若い割には破滅的な音が人体内に響き渡った。
「まぁ、誰かに聞けばわかりますか」
彼女としては、この一件に何時までも心を割いていられない。
期限未定の鎮守府維持命令を申し付けられた以上、彼女にはその兵站を確保する仕事がある。
減る気配を見せない仕事量に深いため息をつきながら、彼女は書類に目を通し始めたのだった。
§
――雪風の業務日誌
しれぇからもらったおかしをこうしょうのみなさんとたべました。
ぶちょうさんがゆきかぜにひみつへいきをつくってくれるっていっていました。
でもしざいがないそうです。
げんぽうがおわったらゆきかぜがだしてあげるってやくそくしました。
おはなししているとやまとさんがきました。
くびになったとかじょせきされるってないてました。
さいごのおもいでとかいいながらおしたおされました。
こわかったのでてぢかのすぱなでうごかなくなるまでぶんなぐっておきました。
そのあいだにぶちょうがけんぺいさんをよんでくれました。
なんとけんぺいさんはかがいしゃのやまとさんをたすけ、ひがいしゃのゆきかぜをえいそうにいれたのです。
ぐんぶのふはいはしんこくです。
えいそうにはしぐれもいました。
やましろさんはあしくせがわるいそうです。
おはなしいっぱいしていると、けんぺいさんがだしてくれました。
いずれふとうなこうそくのおとしまえをようきゅうしたいとおもいました。
しゃばのくうきがおいしかったです。
それにしても、しぐれもなんぎなこだとおもいました。
じぶんのなかにふたりいるって、きづいていないみたいです。
ゆうだちはすぐにきづいていたみたいですけどね。
いちおうゆうだちにかくにんしました。
こまったみたいに、わらっていました。
ぽいぬちゃんらしくないわらいかたでした。
――提督評価
口下手の加賀さんに伝言をお任せした私のミスでした。
この点では貴女も、大和さんも被害者なのは間違いないでしょう。
ですが、世の中では未遂でも強姦は罪ですし過剰防衛もよろしくはありません。
艦娘がらみの案件は処理が難しいので勘弁してくれと憲兵隊の方から苦情が……いえ、哀願が届いています。
お願いしますから自重してください。
貴女が現在鎮守府に返還している減俸分を、彼らのお詫びに当てる旨を上に願い出て許可いただいておりますので悪しからず。
無論、表向きは侘びではなく慰労ですが。
時雨さんの病気も根が深そうですね……
専属のカウンセラーを雇うべきでしょうか。
他の鎮守府の提督さんにも、こういう場合の対処法を教わっておきます。
第三艦隊も直ぐに実戦投入は出来ませんので、しばらくは演習を多めに組みたいと思います。
その中で旗艦を任せる方を決めて行きたいと思いますので、その時はまた意見を聞かせてくださいね。
やっと書けました……書きはじめればそこそこ直ぐに書けたんですが、メモ帳開いて向き合う時間がね……
今後はもっと遅くなっていく可能性が高いです……
本当に、忘れた頃に上がるくらいになって行く予定です;;
この数日で我が鎮守府の様子もめまぐるしく変化しました。
主に良い方向に。
何処まで報告していたっけ……?
先ず3-4、4-4とっぱして5海域に入りました。
まだ一回も進軍していませんが、やっとあの有名な鬼畜戦艦のいる海域に来たんだと思うと胸が熱くなりますね!
そして海外艦クエストが一応終わり、Z1さんが我が鎮守府に着任しました。
正確な名前は覚えていませんw
でもこれでビスマルクと大和さんの両睨みで大型建造回せます!
大和率は下がるみたいですが、チカタナイネ。
イベント前だというのに一回だけやってみました。
17分。
チカタナイネ……
それから、2-2を回すうちに浜風さんがいらっしゃいました!
これでデイリーを2-2から2-3のオリョクルに切り替えることが出来ます;;
浜風は本当に欲しかったのでものっそい嬉しいです。
間に卯月ちゃんが三隻来たのはご愛嬌orz
これくらいかな……濃厚な時間でした艦これ的にw
此処からは少しペースダウンして、5-1攻略はイベント後かなぁ……