駆逐艦雪風の業務日誌   作:りふぃ

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転職作業があるので少し忙しくなりそうです。次は決まっているのですが。
4月からしばらくは新天地で一年生だから大変そうです;;


あ号作戦
あ号作戦


第一艦隊がようやくの活動を開始し、鎮守府もにわかに活気付いた。

大和達は連日の出撃と補給を繰り返し、着実に戦果を上げていく。

しかし光あるところに影もあり。

華やかな第一艦隊の活動の裏で、泣かされている裏方も存在する。

 

「しれぇ! ちょっもう無理! なんですかこの補給計画はっ」

「……いや、それをそっくりそのまま実行出来る等とは思っていないのですが……」

 

出撃毎に使用される燃料。

湯水のごとく消費される弾薬。

入渠するたび修理にまわされる鋼材。

そして赤城専用資材のボーキサイト。

それらを全て支えているのは、後方勤務担当の彼女と、雪風達第二艦隊である。

 

「流石に期限七日で各資材5000は無理っぽいです」

「そのうち2000は私が大本営に出させますよ……そちらの担当は3000です」

「七日でその量と言いますと、何時ものアソコしかないのですが……」

「其処に行くのは、出来れば控えていただけませんか?」

「連合鎮守府の掃討作戦やって、比較的安全な時期ではありますよ?」

「その通りかもしれませんが、深海棲艦の総数からすれば微々たる物でしょう? 私にはあの作戦に意味があったとはあまり思えないのですが……」

「まぁ、あいつらその気になったら即日のうちに湧いて出たりしますからぁ……そう滅多にはないですけど」

 

司令室には提督たる彼女が普段使うデスクと、臨時で雪風が使うデスクが用意されている。

其処には第一艦隊が上げてくる報告書と鎮守府スタッフ達が上げてくる報告書が山積している。

主に前者が要望書であり、後者が備蓄報告だった。

 

「……戦線の拡大に伴い、必要とされる物資は前回とほぼ同数……」

「前回って各資材で1500以上送りましたよね……この要望五回目ですよ……」

「まぁ、前線組みにはあちらで言いたい事もあるはずです。必要というなら送るしかありません」

「ですね。此処が踏ん張りどころです」

 

彼女も雪風も思うところはあるのだが、前線で命がけで戦っている大和達にはそれ所の話ではないだろう。

無意識にカレンダーに視線を投げた雪風は、同じくカレンダーに死んだ瞳を向ける彼女に気づいた。

 

「後二週間……半分までは来たわけですね」

「綱渡りから始まった作戦が、此処へ来て糸渡りくらいの難易度になってきましたよぉ……」

 

事の起こりは二週間前、大本営から『あ号作戦』の参加打診が来たことだった。

一月の全力出撃によって、可能な限り多くの深海棲艦を撃滅する掃討作戦。

これはあくまで打診であり、参加の選択権は前線の提督にある。

しかし鎮守府としてはある程度、深海棲艦討伐の実績を示さなければならない。

やり方は各鎮守府によって違うが、概ね程ほどにノルマをこなして比較的自由な運営を許されているのである。

 

「うぅ……私が慎重になりすぎたということでしょうか……第一艦隊の結成が遅くなったツケですかね」

「雪風の大破と連合鎮守府で無駄にした時間が痛かったです……」

 

大規模物資集積地の深海棲艦討伐に参加した鎮守府は、その実績でほぼ今季のノルマを終えている。

しかし単艦で出向して前線に出なかった雪風とこの鎮守府は、実績として不足と捉えられたのだ。

其処へ来て此処は戦力が過剰に整っている……と見られている節がある。

戦艦大和と、空母赤城のネームバリューは非常に大きいものがあった。

実を言えば彼女が中抜きされた大和を素材に回そうとしたのも、ネームバリューから来る要求の加速に、大和が応えられないと見切った為であったのだ。

大本営への報告を工夫して時間を稼ぎ、何とか大和の戦闘力確保と第一艦隊起動にこぎつけた彼女。

しかし第一艦隊が活動する資材までは十分な量が確保できないまま、今季の収支報告が迫ってきている。

殲滅作戦と補給作戦を同時決行するしかなくなった鎮守府は、フル回転でそれぞれの持ち場を回していた

雪風の部隊もこの二週間で大小四回の輸送作戦を展開している。

今此処で提督と執務をしているのも、夕立と羽黒の入渠による貴重な時間を使ってのことである。

頭を抱える二人の下に来訪者が現れた。

 

「うー」

「どうしました、島風さん」

「……報告があるの。良い方と悪い方、どっちから聞きたい?」

 

彼女は雪風と視線を合わせ、お互いに暗い顔を確認した。

もう嫌な予感しかしないが先延ばしに出来る問題など、今は何一つないのである

 

「良い方から教えてください」

「大和達が撃破した敵空母、ヲ級の数が一定数を超えたらしいわ。大本営はこの件を評価し、各資材200ずつ早急に搬送してくれるって」

「おお!?」

「……で、悪いほうってなんですか?」

「…………」

 

島風は沈痛な面持ちで項垂れる。

傍若無人でマイペースで基本他人など気にしないこの鬼畜艦が、物凄く気の毒そうにつぶやいた。

 

「……その時の戦闘で大和、赤城が中破。修理に鋼材1200追加と、高速修理溶液、通称バケツの追加要請が工廠部から……」

「おぉ……」

「此処へ来て大型二隻が揃って中破とは……大和さんも赤城さんも空気読んでくださいよぉ……」

 

現在大和達がいる前線は、一度深海棲艦に攻め落とされてから放置されていた鎮守府にある。

其処を工廠部の妖精と共に再制圧し、施設をそのまま間借りしていた。

戦場に近いその場所を拠点にし、必要資材を送り続ける。

それは時間の無さとノルマの厳しさから雪風が提案した事であり、それによって第一艦隊は一々此処に帰港して補給や入渠を受けることなく戦い続けていられるのである。

しかし戦闘の回転が速いという事は消費する資材も嵩むと言うことであり、覚悟していたとはいえ第二艦隊はギリギリの運用を強いられていた。

 

「しれぇ……バケツの備蓄は?」

「あ号作戦展開後から増産している分があります。しかし此処へ来て鋼材の追加ですか……」

「工廠の連中が居ない間に、あのごく潰し妖精が趣味で作ってる玩具を解体してしまいましょう。緊急事態ですので、提督命令で」

「纏まった鉄に出来そうな玩具がありましたっけ?」

「ベネット部長この間、大和さんの船速アップ計画に波動エンジンとか、そのエネルギー使った波動砲とか作っていましたよね。あれは鉄も弾薬もやばいくらい使っていたはずです」

「……あぁ、専門用語で搭載に十スロットとか使う産廃ですね……威力と射程は素晴らしいので固定砲台にする計画が持ち上がっていましたけど」

「そっちは雪風も興味があったんですけどね。今はそれどころじゃありませんから、もう派手に解体して前線に送りましょう」

 

実現されていれば世界初の快挙となったであろう波動エンジンの運用は、このような事情によって闇に葬られたのであった。

戦火は大小の悲喜劇を生み出しながらも加速していくものである。

 

「鉄に続いて弾薬も何とかなりそうですね。ボーキサイトは知り合いの鎮守府に空母嫌いの偏屈が居ますのでそちらに打診してみます」

「問題は燃料ですね。ボーキは使わない提督も居ますけど燃料は何処も使いますから」

「全くです。島風さん、夕立さんと羽黒さんの様子は?」

「元々小破だしね。後三十分も浸かっていれば回復するよ」

「なるほど。それでは雪風、すいませんが……」

「了解です。第二艦隊、補給任務を続行します」

「……出立は明日になさい。八時までを自由行動とします。半日になりますが、休暇に当ててくださいね」

「ありがとうございますしれぇ」

「うー」

 

雪風はそういうと、島風と共に司令室を後にする。

ありがたいことに休暇である。

休暇とは自由行動である。

何をしても許されるなら……仕事をしてもいいはずだ。

 

「羽黒さんと夕立が出てきたら、例の会議室にご案内してください。雪風はお菓子の用意です」

「またミーティング? 今度はなによ」

「本来なら陸奥さんの意味深な、私の中で火遊び発言の真相に迫りたかったんですけどねぇ。ゲストにご本人もお招きして」

「……あんた絶対早死にするわよ?」

「雪風は沈みません。けど、島風はどうです? ちゃんと雪風についてこられますか」

「舐めないでよ。あんたがついて来い」

「ふん、です」

「ふん、だ」

 

お互いにシニカルな笑みを浮かべ、それぞれの目的に解散した。

この二人は側で見ていると結構良いコンビである。

当人達は絶対に認めないようにしていたが。

 

 

§

 

 

第二艦隊が会議室と名づける空き部屋に四隻の艦娘が集まった。

戦艦大和をして駆逐艦詐欺の異名を取った雪風、島風、夕立と、重巡洋艦の羽黒である。

この度のお茶請けは、竹の子の姿を模した焼き菓子にチョコレートをまぶしたアレ。

会議室での第一声は、このお菓子を見た夕立から始まった。

 

「このお菓子を用意したのはだれ! 女将をよぶっぽい」

「なんですかぽいぬちゃん。まさか我が艦隊にキノコ派の賊軍がいらっしゃるはずがありませんよねぇ?」

「いかに雪ちゃんといえど、苦境にあって尚戦うキノコ派の同士を賊軍呼ばわり……ダメっぽい!」

「歴史は勝者が作るのです。キノコ竹の子戦争は竹の子派を勝者とし、やがてキノコの里殲滅戦に展開して終わりを迎えることでしょう」

「あたしは……絶対阻止してみせるっぽい」

「無駄な足掻きです。それはそうと、召し上がれ?」

「まいうー」

 

主義主張はあれど、出されるお菓子に罪はない。

結局一番数を消費するのは夕立であり、羽黒すら先のやり取りに口を出さなくなるほど慣れてしまっていた。

 

「さて、皆さん人心地ついたところで、お手元の資料をご覧ください」

「……赤城のおっぱいレポートって書いてあるんだけど?」

「おっと間違えました。これは工廠の皆さんからお小遣い貰って書き上げた副業です」

「雪風ちゃん……」

「っぐ!? 羽黒さんの可哀想なものを見る目は堪えるのです……」

 

雪風はレポートを回収すると、今度こそ本当の資料を回す。

 

「資材の備蓄と此処二週間の消費量ですね」

「はい。備蓄が右肩下がりで消費が鰻上りです。仕方無い事ですが」

 

苦笑する雪風に深い息を吐く艦隊メンバー。

備蓄のグラフには第二艦隊の遠征や司令官の交渉によって一瞬だけ持ち直す時もあるのだが、次の瞬間には前線に搬送されている。

 

「綱渡りとはいえ必要な物資はそろえて送っておりますし……現状第一艦隊の皆さんにも轟沈者は出ておりません」

「よかったっぽい」

「しれぇが計算する大本営からの心象とノルマも、このペースなら黙認に持っていけそうだと言うことです」

「つまり『あ号作戦』が終わる後二週間、現状を維持出来ればやり過ごせるってことよね」

「その通りです。まぁ、見ていただくと判る通りその現状維持に必要な物資が、そろそろヤバイということなのですが」

 

雪風は先ほど司令官と話していた事を告げていく。

この先を乗り切るために必要な物資は各種5000。

その内2000は提督がやりくりしてくれる。

今回大和達が中破したが、その修理は兵器解体で補う事等。

 

「戦っている以上修理が必要なのはしかたありません。まして大和さんや赤城さんは大型船。強い分物資消費しますし、お風呂も時間が掛かります」

「今後の事も考えて、バケツも集めておきたいですね」

「その通りです羽黒さん。後しれぇからなのですが、今後しばらくいつものアソコは寄らないで欲しいそうです、危ないので」

「しばらくって?」

「第二艦隊の戦力増強が整うまでですかねぇ……」

「……今はこっちより第一艦隊でしょ? 最低限機能するけど私が見たって危なっかしいわよ」

「実戦部隊としては四隻って少ないんですよね。制空権は赤城さんしか守れない上に、潜水艦は五十鈴さんしか倒せません。三式弾の開発と対潜要員の増員……まぁ補給任務の第二艦隊より戦力増強が必要ですよね」

「じゃあ、かなり先までアソコは封印っぽい?」

「そうなりますかねぇ……」

 

困ったように頬をかく雪風。

確かに危険は多かったが、時間と量の効率が良いのは確か。

狙ってみるのもありだと思うのだが、上が否というなら従うしかない。

 

「まぁ、あそこだとバケツが取れませんからね。今回は外してもいいでしょう」

「じゃあ、何処に遠征しましょうか?」

「前線方面に向かいつつ複数の集積地を跨いで、バケツと資材を集めようと思います」

「最終的なノルマは?」

「燃料が厳しいので3000。弾薬と鉄は工廠部の奢りで1200ずつありますので、1800と3000。ボーキサイトはしれぇに当てがあるそうですから1500でいけるでしょう」

「期限はどうなりますか?」

「……六日です」

「正気?」

「深海棲艦も住処を突かれて攻勢を増しているようです。今まで通りの補給では第一艦隊が危険です」

「あてはあるっぽい?」

「ん……多分いけると思うんですよね。ただ、皆さんの艤装は雪風に決めさせてください」

「まぁ、いいけど」

 

あ号作戦の期限まで後二週間。

一応達成ノルマというのはあるらしいが、そちらはとっくに終わっている。

今回はそれを超えて狩り出さねばならないために苦労しているのだ。

雪風としてはため息しか出ない。

司令官がどうして大和を破棄しようとしたか、この時やっとわかったのだ。

全ては大本営の心象と保有する戦力のバランス。

大和型を保有する鎮守府が苦労することを、彼女はあの時から危惧していた。

 

「皆さんに一つ、謝っておくことがあるんです」

「どうしたの雪ちゃん?」

「しれぇは今回、大本営の打診に乗って戦う事を選択しました。でも避ける道もあったんです」

「マジ?」

「はい。おそらくその時は大和さんを手放すことになっていたと思いますが、しれぇは一番最初にそれをしようとしていました。破棄か譲渡の違いだけで」

「ふーん。じゃあ今回立ったのは、大和を手元に置くためなの?」

「だと思います。そして、雪風は全力で大和さんの確保を頼み込みました。今皆さんを巻き込んで苦労している原因の一端は、雪風の嘆願だったかもしれません」

「……」

 

維持費は稼ぐと啖呵を切った雪風に、彼女は言っていた。

貴女に遠慮はしませんと。

彼女はおそらく、あの時から今の様子を予想していたのだろう。

苦い表情で俯きかけた雪風に羽黒達が声を掛けた。

 

「それでも、大和さんを庇った雪風ちゃんが私は好きですよ」

「今が一番きついっぽい。今季を回せば次はもっと余裕あると思う」

「遅いあんたらは知らないけど、私にはこんなの苦労に入らないわ」

 

仲間の言葉はありがたいが、だからこそ尚のことそれに甘えずに自律が必要だと思う。

ただ雪風自身難儀なのは当時の状況を何度繰り返し、例え大本営の課す戦果まで気が回ったとしても、大和を庇うことは止めなかったと断言出来ることである。

反省はしているのに、省みないのは如何なものか。

二律背反する思考に重い息を吐き、雪風は一同を見渡した。

 

「ありがとうございます。この作戦が終わったら雪風のもちで打ち上げしましょう」

「おお、太っ腹」

「ありがとうございます、雪風ちゃん」

「胸は無いくせに器は大きいじゃない。褒めてあげる」

「良いでしょう島風。次の身体測定で勝負です。格の違いを教えてあげます」

 

言い合いをはじめた雪島コンビに、羽黒と夕立が顔を見合わせた。

持たざるものの哀れな戦いを見守る富裕層の余裕と取れなくもない。

 

「止めなくてイイっぽい?」

「良いんじゃないかな。それじゃ、雪風ちゃん。出発の準備を初めてよろしいでしょうか……?」

「――だから、履けば良いってわけじゃ……あ、お願いします羽黒さん。でも一応今休暇扱いなので、直ぐじゃなくても構いませんよ?」

「お休みは入渠でいただきました。行こう、夕立ちゃん」

「っぽい」

「むぅ。皆さんお仕事熱心ですねぇ。じゃあ島風、何時もどおり此処のお片づけお願いします」

「また子供のお使いをさせる……」

「幼児体型にはお似合いです。雪風はちょっと工廠で波動エンジンぶっ壊してきますので」

 

綱渡りのあ号作戦。

前線は大和が居るとはいえ、たった四隻の少数部隊。

補給は第二艦隊と後方基地がギリギリで繋ぐ自転車操業。

切羽詰った状況であるが、誰一人それを悲観していない。

寧ろ破綻寸前のはずの現状を繋ぎとめ、作戦を継続させる事に楽しみすら覚えていた。

なんと言っても、期限はあと二週間。

どのような状況になっていようと、其処で終わって結果が分かる。

終わりも見えない状況で、泥沼の負け戦に身を投じていたかつてに比べて、なんと恵まれていることか。

はっきり言えば駆逐艦トリオはもちろん、気の弱い羽黒にしても、この程度を指して窮地と言う神経は持ち合わせていなかった。

救いがたいことに、当人達はそうと自覚していなかったが。

 

 

§

 

 

後方基地が悲鳴を上げているなか、前線がぬくぬくしているかと言えば決してそんな事は無い。

大和率いる第一艦隊は、初めに自軍鎮守府から前線までの海路を掃討した。

このラインがそのまま補給線になるわけで、特に丁寧に行われた殲滅戦。

続いて前線基地となる、放棄された鎮守府の奪還。

さらにその周辺海域の平定と続き、現状はその戦線の維持に全力を注いでいる。

補給線確保、鎮守府奪還、周辺制圧、そして維持。

その度に各資材1500程を後方に要求している。

これは決して過大な要求ではなく、前線としては極力切り詰めて申請していた。

司令官も雪風もその辺りのことは承知していたので、1500で貰った申請には1600以上で送る事を目指している。

第一艦隊としてはこの配慮はありがたかった。

潤沢に使える量は無いが、申請以上を送ってくるのは前線が苦しいことを理解しているという事だ。

しかしついに先日、空母ヲ級の波状攻撃で大和、赤城が中破するという損害を被った。

戦闘力は一時的に欠いた第一艦隊は確保した海域を放棄して撤収。

一旦前線基地に戻っていた。

帰港した艦娘達を見た工廠部部長は、眉をしかめて損害を確認する。

 

「派手に壊しやがったなぁ……こりゃ修復に三日以上かかるぞ」

「其処を……なんとか……」

「てか鋼材も足りねぇ現状じゃ碌な修復もできねぇ。追加申請はしたんだろ。届くのはいつよ?」

「次の補給って早くて四日後よね。足柄、どうなのよ?」

「んー……少し苦しくなってきたかな」

「……」

 

大和達はこの鎮守府を出立し、海域を三日程進撃した。

道中は連戦連勝だったのだが、最後にヲ級部隊の波状攻撃を受けて撤退。

撤退は一度突破した海路を辿るわけで、敵の襲撃も無く一日で済んだ。

深海棲艦が遅滞無く海域奪還に押し返してくると仮定すると、三日以内に最初の戦闘が予想された。

そして補給の当ても遠い。

第二艦隊は物資を集めながら此処に来る。

しかも今回は鋼材1200を追加要請しているのだ。

雪風がどれだけ急いだとしても、到着に最速四日は掛かるだろう。

つまり最低一回。

下手すればそれ以上の海戦を、この戦力でこなさなければならない。

 

「もう少し何とかならない? この鎮守府って攻めにくくて守りやすい、いい地形してるじゃない」

「まぁね。現状もう一戦くらいなら、凌げなくはないって所かな」

「赤城さん……艦載機はどうですか?」

「……七割ほど落とされましたが、おそらく此処で修復が間に合います。ですが、飛行甲板の損傷は……」

 

全員の視線が赤城の装備に注がれる。

ぼろぼろになったその姿は痛ましいものがあるが、何より目に付くのが肩に装着された飛行甲板。

コレが一定以上損傷すると、殆どの矢が艦載機に変換出来なくなる。

大和はまだ無理やり戦線に立つことも出来るが、赤城の戦力は完全に喪失状態だった。

 

「すいません、皆さん……」

「赤城ちゃんがいなかったら、撤退前にヲ級の群れに潰されてたって。寧ろお疲れ様よ」

「そうね。ゆっくり休んでなさい。後は五十鈴が何とかしてあげるわ」

「……では、一旦解散します。各員、燃料と弾薬を補充して待機を」

「「「了解」」」

 

大和は去り際に部長を呼ぶと、前線の資材備蓄を確認する。

 

「ボーキは今回ごっそり逝ったが、同じようなことが無ければ四日はもつか。燃料と弾薬は……このペースだと四日は厳しいな。後は鉄が足らねぇ」

「今残ってる鋼材って500くらいでしたっけ……」

「あぁ。で、赤城ちゃんと大和ちゃんを修理しようと思ったら1500は使う。大和ちゃんだけなら900だが、入渠に使う培養液の性質上500分だけ修理するって訳にゃいかねぇんだ。鋼材900使うなら900で溶液つくらねぇと治らねぇ」

「ふむ……」

「それに、時間も掛かる。バケツが切れちまったのが痛ぇな。大和ちゃんは勿論だが、赤城ちゃんだって完全に治そうとしたら、本当は三日じゃきかねぇぞ」

「……その辺りは、生き残ってから考えます」

「そうだな。ま、あっちにゃ妹者と雪ちゃんがいる。補給を頼んであるなら何とかするだろうさ」

「ええ。其処は心配していません……それでは、私も給油してきます」

「おう。行って来な」

 

問題は、予想外の被害を負った此方が持つかという事だ。

輸送はどれだけ急いだところで、距離と速度という物理の壁は越えられない。

一通りの指示を出し終えると、どっと疲れが押し寄せる。

 

「会いたいなぁ……」

 

大和が懐いた小さな駆逐艦は、この作戦中何度か此処に物資を届けてくれている。

しかし基本進撃中の大和達とは顔をも見ることなくすれ違っており、もう二週間もあっていない。

燃料より、弾薬より、鉄より、雪風分が欠乏してくる大和であった。

もうどうせならさっさと此処に来て、自分の代わりに第一艦隊を指揮して欲しいとすら思う。

 

「……」

 

艦娘として生まれた時、自分は漠然と艦隊決戦をするために生まれたんだと思ったものだ。

それは間違いないのだが、それだけしていれば良いというわけでもないらしい。

思い出すのは初陣の記憶。

あの時雪風は、何事もない様に部隊の指揮を執っていた。

今の自分が思い出してみても、その指示に間違いなど一つもなかった気がする。

大和は自分が旗艦として一部隊を指揮するようになって、思い知ったことがある。

雪風が判断を下す根拠……その前提となる情報の集め方が尋常ではなかった。

味方の誰がどの方向を警戒しているか。

今のコンディションと集中力ならどの攻撃をどの距離で発見できるか。

敵の艦種は、数は、方向は……そして意図はなんなのか。

全てよみ取っていた気がする。

実際には其処まで完璧ではなく、雪風は雪風で苦労や葛藤もあったのだが、大和の目にはそう見えた。

どうしたらそんな事が出来るのか。

 

「経験……か」

 

艦娘としての年齢は、大和も雪風も変わらない。

しかし雪風の艦齢は二十九年。

しかも並みの二十九年ではない。

戦い続け、もがき続け、生き延び続けた記憶である。

僅か四年半の経験しか出来なかった自分が、この時とても薄く感じる。

元の艦型が大きかったせいか、図体ばかり大きくなってしまった。

雪風と並ぶと大人と子供に見えるらしい。

しかし大和は傍にいるとき小さな駆逐艦から、不思議な息吹を感じた。

それは人格から吹く風である。

戦艦だった頃には分からなかった感覚。

成長することが出来る艦娘の身体と、二十九年の艦齢が合わさった雪風は、大和にとって揺るがない山のように見えた。

何時かはそれに追いつかなければならない。

困ったことに自分が成長する間には雪風も成長するが、だからこそより早く走らねばならないのだ。

だがその前に……

 

「今は、生き延びないとね」

 

大和を旗艦として第一艦隊が遂行する最初の作戦。

この成否は、今後の鎮守府の方向性を決めるだろう。

期待もされている……と思う。

最初に素材に回されかけたこともあり、大和は提督である彼女が苦手である。

其処まで気後れしなくても良いと雪風は言うが、最初に植え付けられた印象が強すぎたらしい。

しかし何ヶ月か付き合って、分かったこともある。

彼女は基本艦娘を大切にする方向性の提督であった。

事務屋故に扱いや接し方、また加減が分からずに困惑している部分はある。

それでも彼女は建造を乱発して捨て艦を作ったり、片道分の燃料で鎮守府を送り出すという発想が出てこない。

そして大和自身は気づいていないが、この作戦も半ばは大和の為に行われているモノである。

雪風と彼女を見ていれば分かるが、基本身内には甘いのだ。

そんな司令官の下に、揮下の艦娘を送り返す。

そして出来れば、自分も帰る。

雪風の隣に辿り着くなら、実績と信頼を積み重ねていくしかない。

その過程で得られるのが経験である。

少しでも多く、どんな小さなことでも拾い上げて糧にする。

見据える先に明確な目標があるのは、幸せなことだと思う大和であった。

 

 

§

 

 

哨戒に出ていた五十鈴が、敵艦隊を発見したのが二日目の事だった。

艦影は六隻。

elite級重巡洋艦二隻と通常の軽巡洋艦二隻。

そしてflagship級駆逐艦二隻。

常の大和達なら間違いなく勝てる相手である。

第一艦隊のメンバーが実戦を通して気づいたことだが、同じ艦種の深海棲艦は、自軍第二艦隊よりかなり弱い。

数十機の艦載機に囲まれて本体無傷の回避お化け等いないし、軽巡をワンパンで沈める鬼畜艦もいない。

自称量産型平凡駆逐艦の様に、陣形や戦術を駆使して嫌らしく絡め取って来ることも基本無い。

特に赤城等は、初陣で初めて自分の艦載機が実質の戦果を上げたため、喜びよりも違和感を覚えてしきりに首を傾げていた。

 

「まぁ、それもこっちがベストなら……ね」

 

鎮守府内の港に集まった第一艦隊。

足柄が肩越しに振り返る視線の先に、中破状態の大和と赤城。

この戦力で相手を押し返すには、最低大和が中破進撃するしかない。

 

「敵戦艦が居ないなら、何とか押し返しましょう」

「出るの? 大和ちゃん」

「当然です。足柄さんは反対ですか?」

「……いいえ、無いわ」

 

休んでいろ、とは言ってやれなかった。

大和が行かなければ、砲戦で押し負ける。

砲戦で決着が付けられない場合、雷撃戦と夜戦では相手の部隊の方が向いている。

短期決戦に持ち込んで、夜戦の前にけりを着けるしかなかった。

この先、後何回襲撃を受けるか分からない。

おそらくまともに戦えるのは今回が最後になるだろう。

後は補給が間に合うか、敵の追撃が早いかの勝負になる。

著しく分の悪い勝負だった。

 

「それでも、今を生き延びて繋がなくては次も無い。第一艦隊、出撃します」

「えぇ。五十鈴に任せて」

「……」

 

苦い面持ちで俯く赤城。

そんな様子に苦笑した足柄は、正規空母の両頬をつまんでひっぱった

 

「おお、伸びる伸びる」

「……ふぁんれふふぁ?」

「いやぁー、お通夜みたいな顔してるもんだから、笑って送って欲しいなーって」

「はなひなはい」

「はーい」

 

足柄は頬から手を放すと、赤城の額を指で押す。

 

「赤城ちゃん、勝利と戦果の報告を待っていてね」

「……すいません、皆さん」

「待てや、小娘共」

 

出撃寸前の第一艦隊に、部長の声が掛かる。

見ればベネットが港の入り口から、複数の妖精を引きつれてやってくる。

彼らは布を被せた板のようなものを運んで来た。

そこそこの大きさと重さのようで、サイズの小さな妖精達にはふらつきながら運んでいる。

 

「ベネット部長。どうしました?」

「どうせ、今日勝たねぇと資材なんざ残ってもしかたねぇだろ?」

「そうですね。まぁ、負ける心算はありませんが」

「だろうな。だが、ちょいと思いついたんでな。悪あがきしてみたのさ」

 

部長が部下に運ばせた板に掛かった布を取る。

一同の目の前に現れたのは、新品の飛行甲板だった。

 

「っ、これは……」

「使うかどうかは赤城ちゃん、てめぇで決めな。使うなら三時間で付け替えてやる」

「お願いします」

「即答かい」

「はい。ありがとうございます。是非、使わせてください」

 

赤城が戦えないのは、艦載機を解き放つ飛行甲板が破損しているせいである。

ならば甲板だけでも新調してしまえばとりあえず発艦と回収だけは出来るようになる。

しかし問題もあった。

慣れない飛行甲板で生み出した妖精は、発艦後は不安定な飛行を強いられる。

さらに幾ら発艦できたとしても、艦娘本体は中破しているのだ。

正規空母の装甲が在ろうと、重巡に撃たれれば沈むかもしれない。

 

「赤城さん、本当に出るの?」

「出ます。大和さん、すいませんが三時間ほど時間をください」

「……五十鈴さん、敵との推定接触時間は?」

「こっちからも出撃して迎え撃つとして、大体二時間。もっと遅らせるなら、地形的な優位を使えない所まで食い込まれるわ」

「それは不味いなぁ」

「赤城さんの艦載機なら、此処から発艦しても戦場に直ぐつけるでしょう。私達で先行して足を止めつつ、出来れば殲滅してしまいましょう」

 

大和がそうまとめると、赤城は部長を抱えて直ぐに工廠に駆け込んだ。

その姿を見送った大和達は、それぞれに出撃を開始する。

赤城の参戦は予想外だったが、ありがたいことでもある。

赤城を除く第一艦隊は、五十鈴の予想通りの地点で会合した。

敵は旗艦たるelite級の重巡を中心とした輪形陣。

旗艦を狙いにくい陣形であり、殲滅に多少手間が掛かる。

 

『第一艦隊、砲撃戦用意』

 

三隻で陣形と呼べるほどのものは作れないが、大和と足柄のツートップに五十鈴が遊撃する形。

これも雪風に教えられたことだった。

あの演習の後、第一艦隊の中で何度もミーティングを行った。

大和の瞳が細くなる。

中破状態であることを感じさせない立ち姿と、鋭い視線。

雪風が回避を忘れてまで魅入った最強の戦艦の姿が其処にあった。

それは対峙した相手しか見ることが出来ないもの。

その瞳が見据える先にあるのは、敵部隊。

いまだ水平線の先にあるはずの存在を、視覚以外の感覚が教えてくれる。

大和の艤装は41㌢連装砲であり、その射程は約30000㍍。

敵艦隊はその30000㍍の距離で前進を止め、様子を伺うように布陣する。

 

『……』

 

戦艦同士でも砲戦の中間距離は20000㍍から15000㍍。

それ以上離れてしまうとよほどの事がない限り当てられない。

時間を稼ぎたいなら、悪くない選択だったろう。

敵が大和でなかったら。

 

『戦艦大和、砲撃します』

『任すわ』

『やっておしまい』

 

弓形に放った砲弾が唸りを上げて飛んでゆく。

狙ったのは輪形陣の中央、敵旗艦。

相手が回避行動を取らない静態目標であるならば、大和はこの距離でも二回に一回は当てる自信がある。

そしてこの距離を飛ばす時、砲弾は横ではなくて上から降るのだ。

油断無く構えていれば中空相殺も狙えたろうが、この常識外の砲撃を警戒していた深海棲艦は居なかった。

自分の砲撃に合わせて前進を開始すると、足柄も合わせて戦線を上げる。

旗艦である重巡は寸でのところで砲撃を回避したらしい。

しかし動揺する自軍の統率を回復したとき、既に大和と足柄は18000㍍まで接近していた。

最早転進しようにも間に合わない。

深海棲艦の部隊速度は大和を大きく凌駕していたが、足柄と五十鈴からは逃げ切れないだろう。

仕方なく砲撃戦を選択肢し、火力で大和達の足を止めつつゆっくりと退いていく。

兎に角時間を稼いで砲撃戦を凌ぎきり、夜戦に持ち込む心算の深海棲艦部隊。

この時中破状態の大和がやや攻勢に精彩を欠く。

回避能力の高い駆逐艦と軽巡に命中こそ取るものの、一撃で落としきれずに中破状態で凌がれてしまう。

一方足柄はelite級重巡洋艦一隻を轟沈させつつ、五十鈴に指示を飛ばす。

 

『五十鈴ちゃん、お願い』

『了解。行くわよ!』

 

深海棲艦達が足柄、大和の前面に火線を集中してその前進を阻む。

その間隙に五十鈴が足柄の外を通って突出する。

これは擬似突出であり、相手の部隊をつり出す動き。

砲撃で突っかけ反撃と同時に退くが、寧ろ敵は五十鈴の後退に合わせて退くほどの徹底振りだった。

 

『……面倒ね、おチビちゃんかこいつら』

『まだマシよ。あの子なら夜戦待ちしながら昼間も崩して削ってくるわ』

『あぁ、そういやそうだった』

 

互いに軽微な損害を蓄積しつつも、やや膠着した戦線。

その時大和達の背後から、頭上を超えてゆく艦載機の姿。

常よりもその機体はぶれており、傍目にも飛びずらそうな妖精達は、母艦の指令に従って攻撃を開始する。

 

『遅くなりました、皆さん』

『お帰りなさい赤城さん』

『もっとゆっくりしてても良かったのに』

 

遅れて出撃した赤城は、鎮守府近海で全ての艦載機を発艦。

攻撃命令と共に先行させて、全速で追いかけてきたのである。

まだかなり後方に居るらしい赤城は、通信だけ飛ばして復帰を宣言した。

 

『気が効いてるわね赤城ちゃん、全部艦攻機じゃない』

『空母も無く、戦艦も無い部隊です。頭上が空いているなら、このような選択もあるでしょう』

 

赤城は飛行甲板の取り付けと共に艦載機を全て艦攻機に積み替えていた。

それは水面に魚雷を放って敵船を攻撃する機体。

対空防御の高い部隊には真っ先に撃ち落されるのだが、この相手なら通用する。

赤城の艦載機が苦労しながらも雷撃を繰り返し、大和が中破させた軽巡、駆逐艦それぞれ一隻ずつを轟沈させた。

深海棲艦の被害は重巡洋艦一隻、軽巡洋艦一隻、駆逐艦一隻轟沈。

残った部隊も重巡洋艦が中破し、軽巡、駆逐艦も小破している。

対する大和達の損害は足柄の小破のみ。

圧倒的な戦果であった。

事、昼間の勝負においては。

 

『……不味い、日が沈む』

 

既に水平線に日が半分落ちている。

もう間もなく沈むだろう。

夜戦能力の無い赤城には今すぐにでも引き返して欲しいが、艦載機回収のためには此処まで来ないと拾えない。

全体の被害で見た場合、大和と赤城は既に中破しており、足柄も此処で小破した。

このまま夜戦にもつれ込んだ場合、最終的な勝敗はわからない。

 

『はいはい、それでは皆さんー。逃がしてくれると思う人?』

『五十鈴が敵なら逃がさないわよ。あっちってどうみても夜戦特化部隊だし』

『ですよねー』

 

おどけて聞いた足柄に、肩を竦めて応える五十鈴。

夜戦に置ける深海棲艦と艦娘の索敵能力は個人差があるが、電探でも積んでいない限りある程度手探りにならざるを得ない。

どちらが先に相手を見つけるかに全てがかかっていた。

 

「やるしかないか……」

 

深海棲艦の生き残りは微速後退し、海に広がる闇に溶けるように姿を消した。

大和達も一旦散開し、索敵の網を張る。

赤城に攻撃能力が無いとはいえ、索敵ならば頭数の多い此方が有利……だと思う。

発見される可能性も上がるという悪い側面をあえて無視した大和は、揮下の艦隊に宣言した。

 

『戦艦大和、夜戦を慣行します』

『どうぞどうぞ』

『後は任せたわ大和ちゃん』

『艦載機の収集完了しました。あれ、なんでしたっけ?』

『ちょっと! そういう苛めはやめてくださいよっ』

 

旗艦兼マスコットを愛でる事で緊張を解した第一艦隊。

約一名は天然だったが、それで慰められるわけも無い大和である。

しかし口調こそ和やかだったが、赤城も足柄も五十鈴も目は全く笑っていない。

鋭い視線で闇を射抜き、その奥に潜む深海棲艦を探っている。

暁の最後の一筋が、水平線の没した。

夜が来る。

 

 

§

 

 

――雪風の業務日誌

 

うみのうえからしつれいします。

しんかいせいかんのくちくかんとこうせんちゅうです。

よんせきもいます。

かこまれました。

じかんがないのでだいにかんたいをかいさんしました。

ひとりのたびじはさみしいです。

しまかぜにでんたんつんでせんこうさせました。

あと、はぐろさんのしゅほうぜんぶとっぱらいました。

きゅうばですのでごりょうしょうください。

それとれんごうちんじゅふですが、あれはゆきかぜたちがいっぱいそんをしてるとおもいます。

しれぇからほてんをようきゅうしていただけるとたすかります。

それでは、にんむぞっこうします。

くちくかんですか? 

しずめときました。

 

 

――提督評価

 

はぁ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




じわりじわりと投稿間隔が遅くなり、遅筆の本性が現れてきた今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
我が鎮守府はちょっと大和さんから大鳳さんに浮気した所、莫大な資材が軽空母に化けるという謎の事件が起きました。不思議ですね。資材の山何処に消えたのでしょう。やっぱり浮気はいけませんね。反省しました。
昨日むっちゃんが改になりたいと訴えて夢枕にたったので、改装させていただきました。
これ台詞がさらにやばくなっている気がします。
駆逐艦の子もみてるんですよ!

一応SSの事も書きますと、自分の力量的な限界に直面して凄い困ってます。
具体的には登場艦娘。
これ以上出すのが物凄い厳しい……
現状ですら一場面十人は集まる可能性があるところにさらに増員……空気になる子が出まくりですorz
最初、この回は加賀さんの登場回で書いていたんです……前線基地鎮守府現存時から半年の長期遠征帰りで今参上っぽく。赤城さんと少しぎすぎすしだす所まで書いた時、人が多すぎて物凄いテンポが悪くなった事に気がつきましたので今の形になりました。
如何しようこれ……本当に如何しようorz


あ、あとこれ一応前編です。
後編でお会いできるように頑張って書いて来ます。
それではー。

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