駆逐艦雪風の業務日誌   作:りふぃ

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信頼関係

「長門姉、来たよ」

「ようやくか。全く打診が無いから、本当に独力でやるつもりなのかと思ったが」

「一月で半期のノルマの半分近くを一気に上げるのは無理でしょ……」

「普通ならな」

 

この日、長門姉妹の所属する鎮守府に出向依頼が届く。

依頼主は大和達の鎮守府の司令官である。

 

「運営開始から四ヵ月弱、保有艦隊数たった二つよ?」

「資材の潤沢な備蓄も無かったろうな。まともにやったら戦闘部隊も兵站も続かん」

 

雪風達の鎮守府は保有する艦娘がひたすら少ない。

一個艦隊に六隻をもって当たる事を主流とする現在、各艦隊に四隻しかいない鎮守府は珍しいといえた。

悪く言えば弱小鎮守府、よく言えば少数精鋭。

そんな経営状況だが戦闘部隊には大和、赤城の二台巨頭が揃い、遠征補給部隊には雪風がいる。

そして提督たる彼女は純粋な後方勤務畑の人間であり、兵站の維持は寧ろ十八番だったのだ。

人手不足と時間不足によって綱渡りを余儀なくされてはいるものの、転落しなければ綱だって道である。

なまじ有能なメンバーがそれぞれの部署で大きな権限を持ち、しかも部署同士で十分な連携を用いて回しているため、彼女らは判断した。

これは、やれると。

 

「大和がいるせいで上には戦闘能力特化と見られているようだが、あそこは寧ろ運営と補給輸送が強い。多少の無茶なら継続してしまえるスペックがあるんだ」

「でも、あくまで二個艦隊でしょ?」

「そうだ。私も十日持たないと考えていたぞ。もっと早くこっちに出向依頼が来ると思っていたんだがな……」

「あっちの提督さん、鎮守府同士の暗黙の了解が分かっていなかったみたいね」

「雪風もな。あくまで今にして思えばだが……あいつは連合参加の要請も強制命令の類だと考えていた節がある」

 

深海棲艦を集中的に討伐すれば、その海域はしばらくは安全になるかもしれない。

しかし未だにその出現プロセスの全てを解明出来ているわけではない連中は、運が悪ければ倒したそばから沸いて出る可能性もある。

そんな相手を態々集まって叩いたのは、海域の確保というより大本営に対するポーズだった。

連合に参加した鎮守府は何らかの事情で今季のノルマが苦しくなった所であり、連帯して集中狩りをすることでノルマを一気に終わらせたのだ。

その際には雪風のもたらした敵情報……

遭遇した艦種や展開してきた索敵の仕様。

部隊としての行動速度や錬度等、大変参考になるものだった。

しかし大本営が求めてくるのは撃破実績である。

たった二艦隊しかない鎮守府の中から、一個艦隊の旗艦を借りたのだ。

鎮守府が被った損失は小さなものではなく、その上作戦の実行には参加出来ずに得るものも無く解散された。

結果として、雪風達は丸々一ヶ月の活動を大幅に縮小せざるを得なくなったのだ。

当然これは各鎮守府に借りとして認識されている。

彼女がノルマ達成に援護を要請していたなら、連合に参加した鎮守府は何処でも手を貸したろう。

 

「結局何処にも言わなかったみたいね」

「ああ。正直最初は意図が読めなかった」

 

鎮守府の運営は各提督の性格が強く表に表れる。

そして鎮守府同士には横の繋がりがあっても上下関係が無い。

たとえ各鎮守府が借りと認識しそれを返したいと思っても、請われなければ運営干渉に当たるために手の出しようが無いのである。

連合に参加した鎮守府は、何時か来るであろう支援要請に備えて物資と出撃体勢を整え……

結果、何処にも声が掛からないまま今季の期限が迫ってきた。

各鎮守府の提督にしてみれば、苦しい運営の中でも雪風を派遣してくれた以上、彼女は積極的に周囲と連携を図るタイプだと考えていたのである。

しかし彼女も、そして雪風もこの出向依頼を新人いびりの類と受け取っており、恩が売れていると思っていなかったのだ。

これでノルマ達成が絶望的ならば、少しでも関わった鎮守府に泣きつく気にもなったろう。

だが、彼女達は見出してしまった。

細く苦しい道行であっても、自力で抜ける生き筋を。

双方が誤解に曲解を重ねた挙句身動きがとれず、あ号作戦後半に差し掛かったこの日……

ついに援軍要請が来たのだ。

 

「これでうちの提督も、胃痛の種が解消出来たろう」

「……このままなら唯の新人潰しだったからね」

「ああ。向こうで大和達に会ったら、其の辺りの事は話しておかねばな」

 

鎮守府で撃破の実績とするなら、一時的に其処の所属に成らなければならない。

この場合は大和達の第一艦隊に合流する艦娘を派遣するか、鎮守府ごと連携を表明して艦隊を差し向けるかどちらかである。

 

「あちらはどんな支援を要請しているんだ?」

「第一艦隊の助っ人みたいね。腕利きを二隻、打診してきてるわ」

「二隻……だけか」

「第一艦隊の構成員が四隻だからね」

「干渉を最小限にしたいということだろうか?」

「そもそも、あっち視点だと新人いびりした所の親玉に恐々頭を下げに来たって図式よ。艦隊単位で要請して参加人数比が逆転したら、実績丸ごと持っていかれるって警戒するのは自然じゃない?」

「あぁ、なるほど……歯がゆいものだ」

「こっちの説明不足と、あっちの提督のコミュ症が変に絡まっちゃったわね。連合やった時期が、あっちにとって悪すぎたわ」

「雪風に一言、言付けておけば良かったなぁ……いらん苦労を背負わせてしまった」

 

苦い顔で空を仰ぐ長門。

共に戦い、戦友と認めた大和や雪風に対しては、今少し配慮してやりたかった。

しかし同時に、期待もある。

長門から見て十日持たないと見ていたあ号作戦は、既に十四日。

戦闘と補給を二個艦隊が同時に回す余裕のない作戦を、未だ破綻させずに続けているのだ。

そして今も外部の干渉を抑えようとしている。

長門達に声をかけたのは、戦力としての期待よりも寧ろ当時の状況を確認したかったからだろう。

お互いに腹を割って話し合う為に。

これはつまり、今だにそれだけの余力も残していると言う事だ。

いったいどんな戦いをやっているのだろう。

 

「出向する二隻は、私が決めていいんだな?」

「第一艦隊の旗艦に一任するって」

「まぁ、そうだろうな。それでは、行って来る。お前はどうする?」

「離れるなって言ったの、長門姉だよ」

「そうだな、そうだった。行くぞ陸奥」

「了解。急ごっか」

「ああ」

 

この日、多くの深海棲艦にとって恐怖の代名詞たる長門姉妹が出陣した。

目的地は大和達の艦隊が駐留する、遺棄されたかつての鎮守府跡である。

 

 

§

 

 

大和達が夜戦に突入して、二時間程。

互いに戦域の索敵を進めながら、攻撃の機会をうかがっている。

全員の肌にひりつくような敵意がまとわりつく。

深海棲艦はまだ、この海域にいる。

 

『撤退はしてくれないようですね』

『……寧ろこっちがこの闇に紛れて撤収する手もありますか?』

『それもあるか』

『いや……こっちの窮状が割れてる以上、出来れば生かして返したくないわ』

『こっちの備蓄まで相手に分かるはず……あ、そうか……中破進撃見られてるのね』

『そう。此処で弱みを見せたら、傘にかかってくるんじゃない?』

『同感です。このような時、お役に立てれば……』

 

大和の撤収案はリスクが大きいと判断し、夜戦の続行が決定する。

光源は空に浮かぶ細い月のみ。

人間ならば目の前すら見えない程の闇の中では、艦娘達も十分な情報は得られない。

手探りに近い索敵を集中して続けるには、胆力が必要である。

次の瞬間には敵が目の前に浮かび上がってくるかもしれない。

いや、それならまだ良い。

こうしている間にも、敵はこちらを捕捉して後ろから撃たれる可能性もある。

豪胆なかつての軍艦達ですら、其の恐怖はぬぐいがたい。

実際にそうやって沈んだ僚艦の例は幾らでもあるのだ。

 

『馬鹿か……五十鈴は何故電探をおろしたのよ……』

『あぁ、そういえば五十鈴さん、電探実装していましたね。しかも特注の22号』

『主砲を20.3cm連装砲にして副砲と魚雷詰んだんだっけ……射程距離が10000㍍以上伸びてるわけだし、悪くない選択だと思うけどね』

『砲戦強化しか考えてなかった……っていうかあのぽいぬのせいよ! あいつのバ火力のせいでこっちも火力編重思考に陥ったのよ……』

『……気持ちは分かりますよ五十鈴さん。私も、島風さんには少し価値観を揺らされました』

『皆のトラウマよねー』

『絶対、何時か皆で見返そうね……』

 

この鎮守府では第一艦隊より第二艦隊が先に結成されて活動している。

主に補給部隊としての活動だが、手堅い実績を重ねているのも事実。

第一艦隊としてこの作戦の成功をもって実績にと望む意識は高く、それぞれがライバル視している相手を意識した。

物音は通信に乗って流れる互いの声と、波の音のみ。

深海棲艦も同じ月の下、同じ海で必死にこちらを探っているのだ。

不用意な発砲や魚雷発射は相手に位置を教える事になる。

確実に相手を発見し、先手を打ちたい。

しかしこの闇の中でどちらが相手を見つけるか。

それは運試しに等しい行為だった。

何とかそれを自分達の任意で動かすことが出来ないか……

 

『皆さん、一つ提案があるのですが』

『自分夜戦出来ないから、探照灯係りになる……とか無しよ、赤城』

『しかしそうする事で敵の居場所が分かるなら、試す価値はありませんか?』

『ん……無しだと思う。赤城さんに万が一があったら、この夜戦に勝っても先がありません』

『私達は此処に勝って、明日以降に補給を受けて戦力を回復したいのよ。赤城ちゃんが居なくなったら、補給が間に合っても戦力回復出来ないこっちの負けよ』

『……索敵を続行します』

 

実際にこの一戦にのみ勝つことを考えれば有効な手だったかもしれない。

夜戦能力の無い赤城にとって、出来ることと言えば盾になることくらいだった。

しかし他三隻が反対したように、此処で赤城が沈めば航空戦力が崩壊する。

既に先手を取られているのなら兎も角、状況五分からの賭けでチップが赤城ではリスクのほうが重く感じた。

 

「雪風さんなら、どうしていたでしょうね……」

 

赤城の呟きは、自身でも気づかぬうちに漏れた弱音だったかもしれない。

索敵をしているのは全員だが、敵を見つけたところで今の赤城には何も出来ない。

焦燥が少しずつ、赤城の精神にひびをいれていた。

 

「教えてあげようか?」

「――っ!?」

 

だから、誰かの声が聞こえた時は心臓を吐き出しそうになる程驚いた。

この呟きは無線に乗せていない。

口の端しからこぼれた、小さな呟きだったはずである。

硬直と共に背後から口元に手を添えられ、漏れかけた悲鳴を塞がれた。

 

「あいつなら主砲は降ろしても、電探降ろすなんて絶対しないし、させないのよ」

「んぅっ?」

『第一艦隊諸君、その場で停止して周囲を警戒。動かれると紛らわしいから』

『え?』

 

暗闇の中で味方の位置を正確に掴み、赤城の背後に回ったのは駆逐艦島風だった。

赤城には見えないが、其の背には五十鈴がおろした電探を積んでいる。

最も、動くものの位置は知れても正体は分からないため、進行方向の背後をとった相手が赤城だったのは偶然だったが。

 

『電探感知、赤城の位置から右舷後方40°! 距離15000㍍付近に浮遊物、こっちに動いてる……? 多分魚雷も来るよっ』

『全艦右舷旋回で回避! 島風さん、相手は?』

『真っ直ぐこっちに向かってる。けど旋回行動には対応出来てない。数は……三隻』

『数は合ってる。敵よ!』

『了解。それじゃ任すわ』

『は?』

『島風、照明しまーす』

 

島風は赤城から離れると、探照灯で深海棲艦を照らしつつ全速の旋回を開始した。

これで電探が無くても大和達は敵を捕捉できる。

深海棲艦からも島風だけは完全に丸見えなのだが、自慢の快速で航行中の島風は艦載機でも捉えきれない化け物である。

距離にして10000㍍を切り掛ける距離で放たれた5inch砲と魚雷を回避し、深海棲艦を照らし続ける。

この時flagship級駆逐艦、ロ級と呼ばれる一隻が戦隊から離れて島風を追尾した。

 

「へぇ、やるじゃない」

 

島風の口元に笑みが浮かぶ。

雪風が見れば肉食獣の捕食宣言としか見えなかっただろうその行動は、彼女にとっては珍しい賞賛の声。

島風を追ったロ級の船速は、三十八ノットを叩き出していたのである。

 

「良い足ねー。沈め甲斐があるわっ」

 

そう言いった島風は探照灯で敵部隊を照らしながら、射線から反れた追跡者の位置を電探で捕捉した。

追跡者の5inch砲と魚雷を避けつつ、旋回行動で突き放す。

しかし円運動で照明を続けると大和達まで射線に入れてしまう角度が出てきてしまう。

攻撃により方向はばれているだろうが、正確な位置まで教えてやるわけには行かない。

そのため途中で複数回の折り返しを混ぜねばならず、速度では上回りながらも敵駆逐艦に食いつかれる。

反撃してやりたいが、撃ち込まれる砲撃と魚雷は正確な上に距離が近い。

島風も探照灯を使いながら片手間に捌くわけに行かず、大人しく囮に徹していた。

変わりにと言うわけではないが、大和達第一艦隊は島風の照らす敵部隊に集中砲火を浴びせている。

昼間の損傷もあり瞬く間に二隻の敵を沈めると、今度は探照灯を追跡者に向ける。

再び第一艦隊の砲火が集まり、ついに島風の追跡を断念したロ級駆逐艦。

なんと大和と足柄の砲雷撃を全て回避するという離れ業を披露するが、船速の鈍ったところを五十鈴の魚雷に捕らえられた。

それによって機関部を破損したらしく、一気に速度を落としたロ級。

機動力の落ちた駆逐艦は、今一度実行された大和と足柄の十字砲火は凌げなかった。

沈み行くロ級を肩越しに見やり探照灯を消した島風。

 

「久しぶりに、楽しいかけっこだったよ」

 

そう呟いた島風は、大和達と合流に向かう。

あちらからも島風を出迎え、それぞれが海上で合流した。

予想だにしなかった島風の姿に最初に声をかけたのは赤城だった。

 

「島風さん、どうして此処に……」

「赤城、それいつやられたの?」

「え? 二日ほど前ですが……」

「そっか、それで出たんだ……遅くなって、ごめん」

 

苦い表情で静かに頭を下げた島風。

其の行動は第一艦隊の誰にとっても予想外であり、しばし呆然と島風の頭を見つめることになる。

しかし直ぐに頭を上げると、第一艦隊旗艦に敬礼する。

 

「駆逐艦島風、追加要請の鋼材1200と弾薬1200と高速修理溶液21の搬送完了しました。既に前線基地に運び込んでおりますので確認お願いします」

「はい……ぇ!? もう来たの!?」

「早かったですね……」

「出来れば今日の朝には着きたかったんだけどさ……海路に駆逐艦沸いてて、避けてたのよね。雪風が掃除していたから帰りは使えると……いいんだけどなぁ」

 

忌々しげに前髪をかきあげ、重い息を吐く島風。

 

「ところでそれ、五十鈴の電探よね?」

「借りてるわよ五十鈴。雪風が大喜びしていたわ。コレを降ろしてくれたのは、神の一手だってさ」

「……は?」

 

 

§

 

 

島風が第一艦隊と合流している頃、雪風と夕立も物資集積地と前線基地を目指していた。

ただし艦隊行動はしていない。

島風がそうしたように、各艦が各々の最大船速で行動している。

そして、其処には羽黒の姿が無かった。

 

『こちら雪風です。島風からですが、先行輸送は成功。大和さん、赤城さんが中破、足柄さんが小破していたそうですが、今だ健在です』

『そうですか……よかった』

『島風は後二時間程すればあちらを立って復路に入ると思われます。羽黒さん、移動の用意をお願いします』

『了解しました。次の指示を待って、ロ海域へ移動を開始します』

 

第二艦隊は雪風の指示により一旦解散し、その行動は単艦によるものとなっていた。

しかし傍におらずとも、行動の指針は伝えてある。

雪風は自軍鎮守府から中間地点までの海域をイ海域、中間地点から前線基地までの海域をロ海域に区別した。

そして電探を積んだ島風を全速で先行させ、深海棲艦らしき反応の無い海路を探させる。

足の遅い自分と夕立はその後を追尾することで戦闘を極力排除出来る。

最初の一度だけ、効率のいいルート上の駆逐艦を掃除したが、既に一度第一艦隊によって掃討されている海路である。

深海棲艦の数も一応は減っており、電探による索敵で進路を決める島風は一度も敵と遭遇することなく輸送船を搬送した。

実はこの時、夜戦中の第一艦隊すらも電探で避けて行ったのだが、それは余談である。

 

『現在イ海域で皆さんが通ったルート上に、深海棲艦の姿は見当たりません』

『了解です。羽黒さんは引き続き、安全海路の探索をお願いします』

『はい』

 

この時羽黒は自軍鎮守府から中間地点の、さらに中ほどの海域で索敵を行っていた。

その装備は主砲を降ろしてでも積めるだけの水上偵察機を積むというものであり、交戦能力はほぼ無い。

羽黒の役目はひたすら水上偵察機を飛ばし、電探もちの島風が居ない方の海域の索敵である。

これは艦隊としての戦闘能力を放棄する替わりに、島風の電探と羽黒の艦載機で担当海域を交互に索敵する作戦。

深海棲艦と遭遇することなく駆逐艦トリオが個別に輸送を行う事を狙った鼠輸送だった。

大和達が島風の出現に驚いていたのは、艦隊行動をしながら道中で物資を集めてくると予想していたためである。

第二艦隊で一番遅い夕立に合わせ、道中に四人がかりで資材を集めて一度も交戦が無かった場合の予想が四日という時間。。

しかし今は拙速でも兎に角物資を運びたい雪風は、自軍の編成を索敵重視に組み替えて回転させているのである。

鋼材と弾薬を解体で賄えた為、集める時間を一回短縮できたのも大きかった。

 

『こちら駆逐艦夕立。燃料1200と弾薬1500とバケツ三個接収。此処の集積地は枯れたっぽい』

『こちら雪風、了解です。島風が最初に通ったルートに敵影無し。まだそのまま使えます』

『了解っぽい』

『雪風達も電探あれば、もっと確実に避けて通れるんですけどね……』

『今は最低限でも回せる装備が揃っていた事を感謝するっぽい?』

『まぁ、そうですね。それでは、任務続行してください』

『っぽい』

 

島風の往路探索と復路探索。

徐々に離されているとはいえ、後続も数時間前は敵が居ないことを確認した上で使った道であり、道中の索敵はほぼ滞りが無い。

問題は島風と羽黒がイ、ロ海域を入れ替わってから羽黒が所定の位置に就くまでの数時間に索敵の穴が開く事である。

観測機も飛ばしっぱなしと言うわけには行かず、この時間で収集して休ませなくてはならない。

そして僅か収容数八機の羽黒では、海域全てをフォローすることも難しい。

其処は重点的に島風が通ったルートとその周辺に絞込んで索敵をする事で補っていたが。

 

『駆逐艦島風よ。大和と物資を確認したわ。あっちの残りが上から、1400.2500.100.1300よ。鉄がヤバイ鉄が』

『鋼材は雪風が今1600持って向かっています』

『頼むわよ。一応第一艦隊は大和と赤城が入渠して回復したわ。だけど足柄が小破のまま、鉄が足らなくて入渠出来ない。あんたの到着は明日よね?』

『その予定です。搬送物資は燃料300と鋼材1600とボーキ500、あとバケツが二つです』

『判った。大和達にその予定で伝えたら、こっちを立つわ』

『了解です。島風は一旦鎮守府に戻って、到着までにしれぇがかき集めてくれた物資を搬送してください』

『了解。どれだけ集まったかによっては、少し足が鈍るわよ』

『まぁ、そもそも雪風の六日という期限がかなり無理入っていましたし……島風が到着した時点で急場は脱しています。雪風と夕立の補給も届けば、次の島風が多少遅れても第一艦隊は持ちこたえてくれるでしょう』

『判った。気をつけなさいよ』

『おお、心配してくださるので?』

『あんたは打ち上げの財布でしょ? 今回は無事を祈ってあげる』

『島風もせいぜい頑張ってくださいね。下手打ったら一人だけ自腹切らせますので』

『言ってろ。じゃあね』

『はい、またです』

 

自軍鎮守府から前線基地まで、島風が最大船速で約二日。

雪風と夕立がほぼ三日。

つまり島風だけなら鎮守府から前線まで六日の二往復が可能になる。

雪風が第二艦隊の輸送分を六日で運べると判断した根拠が此処であるが、既に半日程の遅れが出ていた。

最初の一往路だけは多少の戦闘を覚悟しており、その通りになっただけなのだが……

 

「運がよければ、接敵無しで行けちゃうかなぁとか思っていたんですけどねぇ……」

 

流石にそこまで甘くは無いということか。

以前よりは軽い貨物船を引きながらため息をつく雪風。

大和達第一艦隊に犠牲者無く入渠出来たのは本当に良かった。

しかしそれはそれとして、雪風は自分がやっていることの今後が多少不安でもあった。

そもそも艦隊の任命権は提督たる彼女の権限であり、雪風が独断で解散していいものではない。

正式な解散手続きを取っても良かったが、その場合は解散の理由と今実行している輸送作戦を打ち明ける必要も出てくる。

その場合、作戦は実行許可が降りただろうか?

このやり方は危険な方法である。

荷物を牽引する駆逐艦と、砲を積んでいない重巡が単艦で行動するのだ。

この状況で大規模物資集積地の使用を、危険だからと渋った件から考えても却下される可能性は高いと雪風は思う。

それは大変好ましいことだ。

彼女は雪風達を大切にしてくれている。

しかし今回第二艦隊の危険と、反対の天秤の皿に乗っているのが大和達の命である。

報告が来た時点で中破していると聞いたとき、雪風にはもう最速最短の搬送法を取る以外の選択肢は選べなかった。

この点は後方勤務畑の彼女と、現場で叩き上げの雪風との皮膚感覚の違いだったろう。

そして実行するためには自軍鎮守府の司令官すら障害になる可能性ありと見切り、自分の艦隊にも其処までは告げずに事後承諾で決行した。

知らずに実行したのなら、責任は旗艦たる雪風の独断に掛かってくる。

羽黒達に迷惑をなるべく掛けない為の配慮だが、それが逆に仲間から怒られるのも判っていた。

 

「責任は全て雪風が取る! とか、好きじゃないんですけどねぇ……」

 

他に責任を取ってくれる人がいないのだから仕方ない。

越権と独断の責任は取る。

自分でやった事なのだからそれは良い。

しかし自分の今後をチップに賭けたのだから、雪風はこの輸送作戦だけは必ず成功させるつもりでいる。

後は話し合う必要があるだろう。

今回の作戦の事にしても、連合鎮守府でのすれ違いにしても。

 

「第一艦隊は足柄さんが小破……でもバケツは届いた。鉄の追加も明日の午前に届ける。午後には夕立が来る……その時点で当面は戦線を維持出来る……」

 

雪風と夕立は前線基地に着いたら、其処で補給をしてもらう。

そして鎮守府には戻らずに、途中にある別の集積地で資材を集めて前線にとんぼ返りするつもりだった。

其処でどの種類をどれだけ集められるかは不明だったが、島風の二往復目が到着する予定の六日目の午後には……遅れても七日目には輸送が完了するだろう。

あ号作戦最後の七日間は、全力出撃できる資材を揃えられる。

はっきり言えば雪風は輸送が成功した場合、それ程厳しい罰は来ないだろうと思っている。

始末書と減給は覚悟しなければならないが、これはもう諦めている。

それでも罪悪感にため息が出るのは、自分を信じて大きな裁量を与えてくれた彼女に対し、それを悪用してしまった事だった。

好意や信頼を裏切るのは、とても嫌なことだ。

例えそれが、自分が必要と信じる事の為であったとしてもである。

 

「……しれぇ怒っていますかねぇ。怒っていますよねぇ。怒ってるだろうなぁ……嫌だなぁ……」

 

海路には深海棲艦の姿も無く、雪風としては計画通りの輸送を行えている。

しかし予定通りになればなるほど、自分の首が絞まっていく感覚だった。

悪戯がばれてお仕置き確定の悪童と同レベルの心情で、一個艦隊の旗艦は危険な航海を続けていった。

 

 

§

 

 

雪風が前線基地に到着すると、第一艦隊旗艦が出迎えてくれた。

島風から鉄材が明日届く事を知らされていたため、補給と足柄の入渠を待って再出撃する予定だったという。

損傷していた足柄としては小破進撃上等だったが、大和が待ちたいと言うなら深読みも無粋だと退いた。

入港した雪風を挨拶もそこそこに抱き寄せている様子から、最早本音を誤魔化す余裕もなかった様だが。

 

「……顔ごと圧殺する気ですか戦艦さんが、その腕力で? 駆逐艦を?」

「えうぅ……ごめんなさい」

 

胸部の三重装甲そのままに全力で抱きしめられた結果、鋼鉄で顔面を強打した雪風。

多少は実戦を積んで逞しくなったかと思えば、コレである。

思わず半眼になった雪風に、大和が既に半泣きになっていた。

 

「あー……お久しぶりです大和さん。お元気そうで、良かった」

「あ、はい。えっと、お陰さまで」

「それでは……駆逐艦雪風、燃料300、鋼材1600、ボーキサイト500、高速修理溶液二つ、搬送完了いたしました。ご確認ください」

「…………はい。お疲れ様でした」

 

形式的なやり取りを済ませ、二隻はふと表情を緩めて握手した。

 

「頑張ってるみたいじゃないですかー。結構厳しいノルマでしたが、撃破目標は遅れなく達成に向かってるって聞いていますよ」

「うん……あ、はい。皆さんのお陰もあって、何とか生き延びています。雪風達にも、本当に苦労を掛けてしまって……」

「前線で命を張ってる大和さん達程ではありませんよ。こっちにも無駄に優秀な仲間がおりますし」

「でも、昨日今日の鉄材は本当に助かりました……あ、それであの……お伺いしたいのですが、提督と何かありましたか?」

「お?」

「提督から雪風に緊急電文が届いているんですが……」

「うぐっ、もう来ましたか」

 

せめてあ号作戦が終わるまでは大人しくしていて欲しかった雪風だが、これは致し方ない。

顔を引きつらせた雪風を見て、大和は内心の不安を増した。

雪風も、そして島風も自分の所属を第二艦隊と名乗らなかった上に単艦で此処に来ているのだ。

大和としても何かあったかと疑うには十分であり、其処へ来て提督からの電文は嫌な予感しかしなかった。

 

「その電文はどちらに?」

「司令室の端末が生きているのです。モニターから開封できます」

「……これ電文空けた時間があっちにも表示されるんだろうなぁ」

「……だと思いますよ」

「仕方ないです、ちょっと見てきます」

「あ、私も行きます」

 

深い息をついた雪風が歩き出し、大和も続く。

雪風に余裕が無いせいか、その手が繋がれる事は無かった。

大和は少し不満だったが、手の変わりに袖を掴んで我慢する。

 

「あの、第二艦隊に何かあったんですか?」

「第二艦隊は解散しています」

「はぁ!?」

「艦隊行動とかしていたら間に合わないと思ったんですよね。何れにしても雪風の独断ですので」

「え、えぅ……ごめん、ごめんね?」

「だから、雪風が勝手にやったんです。泣かないでください」

「で、でもぉ……」

 

艦隊行動をしている場合ではないから、艦隊を解散して単艦の最大速度で輸送を行った。

雪風がそんな事をしたのは、当然第一艦隊の為である。

結果として大和達は予想より二日近くも早い補給で入渠が出来た。

そして三日目の今日には雪風が到着し、午後には夕立が更なる物資を運んでくるという。

四日掛かると予想されていた補給を一日短縮出来たのは、雪風の判断による所である。

しかしその速さの為に取るべき手続きを省略した。

雪風としては他に方法が思いつかなかったが、大和としても補給部隊を其処まで追い詰めてしまったことに涙腺が緩む。

一方で雪風が自分達の為に其処までしてくれた事が、本当に嬉しかった。

もし提督と雪風の間に何かがあれば、今度こそ自分が庇わねばならない。

大和がそう決意していると、司令室に着いた。

本来自動開閉式だったであろうドアを手で空け、デスクの端末を操作する。

 

「えーっと……電文電文……あ、吹き込み式ですねぇ」

「そうですね。あ、私も聞いて良いんでしょうか?」

「指示がなければ良いと思います。どうせ内容は雪風の出頭命令でしょうから」

「……今度は、私が守りますから」

「お気持ちだけで結構です。自分の身を守ることだけは、昔から得意だったので」

「え、えうぅ……」

「タイトルは……ん? くんれいぶん?」

 

――雪風へ

 

  貴女がどんな構想を持って動いているか、私には分かりません。

  しかし何を想って動いているかは理解している心算です。

  それで悪くなった試しというのもありませんし、今後については一任したいと思います。

  責任は私が取りますので、貴女が最善と思う判断で皆さんを助けてあげてください。

 

 

やばい。

泣きそうだった。

雪風の視界が一瞬にじむが、大和の手前我慢した。

自分は此処まで信頼されていたのか。

そして雪風は、同じだけ彼女を信じていただろうか。

……出来なかったと思う。

雪風は自分がある意味において、彼女に完敗したことを自覚した。

彼女は、雪風のことを先に認めてくれていたのだ。

 

「……やられちゃいました」

「……ずるいでしょう、これは」

「聞きました大和さん、如何しましょうこれ? 今雪風は、世界中の皆さんに自慢して回りたいくらいですよ。うちのしれぇは、凄いんだよって」

「……むぅ」

 

大変面白くない大和嬢。

電文に浮かれて頬を赤くしている雪風にも、雪風に此処まで信頼を示す彼女にも。

雪風も彼女も、今は遠くに離れている。

雪風の傍にいるのは大和だ。

しかし傍にいなくても、お互いに見つめあう事は無くとも、心のどこかで繋がって同じ方向を見据えている。

その事が大和には大変不愉快であり、面白くなかった。

そんな自分の内心に驚き、ほぼ無意識に雪風に手を伸ばす。

デスクの端末で何度も文章を聞き返していた雪風は、簡単に大和に捕まった。

 

「大和さん?」

「……」

 

今度は潰さないように、静かに腕を絡めるだけ。

何時もの大和なら赤くなってまともに喋れなくなったろうが、今はそれ所ではなかった。

この黒い、嫌な気持ちの正体を探る。

 

「あぁ……」

 

驚いたことに、それは嫉妬だった。

これが、何かを妬むというものなのか。

知識としては持っていても経験した事は無い。

自分が自分でなくなるような感情の波だった。

兵器が感情を持つとは、コレほどまでに厄介なことだったのか。

だって、だってもし、さっきのもやもやしたモノを放置してそれが育って行ったとしたら……

何れ自分は深海棲艦よりも、彼女や……もしかしたら雪風すら憎むようになるかもしれない。

その可能性が頭を過ぎる。

 

「大和さん? ちょっと、痛いです」

「あ、御免なさい」

 

震える腕がいつの間にか力強く雪風を抱きしめていた。

縋っていたとも言える。

兎に角大和は怖かった。

明確に何が怖いとは、残念ながら言えないが。

 

「如何したんです大和さん? あ、もしかして妬いてます?」

「……そうですね。はい、そうみたいです」

「素直ですねぇ」

「ねぇ雪風。もうご存知だと思いますが、はっきり言っておきますね? 大和は、雪風をお慕いしています」

「……どういう意味で?」

「御免なさい。それはまだ、私にも分かりません。今の感覚だと……師とか姉だと近いのかなぁ?」

「ふむぅ、思春期って奴ですかねぇ」

「……そうみたいです。感情がね、全く制御できていないの。凄い不思議。こんなに雪風が好きなのに、電文を聞いて浮かれる貴女が物凄い嫌だった。矛盾してる。判ってても御しきれない。なんなんだろうこれ……本当に、如何したんだろう」

「頭がのぼせてる時に考えてもパーンってしちゃいますよ? 冷却期間を置いてみましょう。気分転換に深海棲艦狩りでも如何です?」

「ん、そうします。……この気持ちが晴れるまで41㌢連装砲を撃ちまくったら本当に気持ちよさそう」

「補給部隊としてはいろんな意味で恐ろしい発言を……」

「ごめんなさい。でも今の私は多分……」

 

強いだろうなと思う雪風。

妖精が作った兵器を艦娘が使うとき、良くも悪くも結果が変わる。

最高に乗っている時の夕立が、羽黒並の火力を出すことがあるように。

今の大和は、おそらく火力面ではヤバイ事になるのではないだろうか。

 

「一人で行っちゃだめですよ?」

「まさか。足柄さんをお待ちして皆で行きますよ。元よりその予定でしたし、今の自分には絶対に、押さえ役が必要ですから」

「良いと思います。今の大和さん、少し大きく見えちゃいましたよ」

「……これ以上大きくなりたくないなぁ」

 

意味が違うと知りながら、わざとおどけてみせる大和。

一番見ていて欲しい人に認められた。

先ほどとは別の感情が胸を満たし、熱くする。

感情の振れ幅に自分自身で戸惑いながら、大和は自ら雪風の袖を引いた。

 

「雪風はこれから補給して物資集めですよね? 施設にご案内しますよ」

「お願いします。夕立が来る前にある程度先行して、海路を探索したいので」

「判りました。参りましょう」

 

二隻が連れ立って司令室を出ようとしたとき、端末が点滅して音が鳴った。

それは新着の電文が届いた合図である。

 

「ん? しれぇから……」

「なんでしょうか?」

 

――追伸

  

  先の訓令に関する捕捉ですが『今後』とは訓令の電文を開いた時刻から後になります。

  それ以前にやらかした件についての免責にはなりませんからそのつもりで。

  始末書と三ヶ月の減俸は覚悟しておく様に。

  

  それから、例の件では補填の要求に成功しました。

  万が一乗っ取られると困りますから第一艦隊の半数を要請しております。

  おそらく精鋭の、大喰らいが来るでしょうからそちらを養う物資も追加で集めておいてください。

  この件に拒否は認めませんので、悪しからず。

  では、こちらの鎮守府で貴女の顔が見れる日を楽しみにしています。

  

 

「ちょっ!? 怒ってません? しれぇすっごい怒ってません!?」

「うーん……顔は笑ってると思いますよ?」

「笑顔って本来攻撃的な表情だって誰かが言っていましたよ!」

「そうですね。でも大丈夫、雪風は沈みません。お給料は沈んだみたいですが」

「フォロー無しですか大和さん。仕返しですか? 日頃の恨みで同僚いびりですかっ」

「偶には仕返しさせてください。貴女には、本当に揺らされっぱなしなんですよーだ」

「くっ、大和さん少し背が高くて美人でおっぱい大きいからって調子のってません? 殆ど大和さんが勝手に自爆してるだけじゃないですかっ」

「惚れた相手に其処まで褒めていただけると、最後に少し悪態つかれても全く気になりませんよ?」

 

肩を落とす雪風の背を大和が擦る。

一度無罪放免だと思っただけにダメージが大きかったらしい。

上げて落とすのは基本と言うことか。

サドしれぇめっ。

 

「しれぇは絶対どSの人ですよね」

「当人のスペックが高いから、下への要求も無意識に高くなるタイプですよきっと」

「あぁ、ありそうですね。それにしても増援ありかぁ……どなたが来て下さるのやら」

「そういえば言っていましたね。現状なら、私達だけでも何とかなりそうですけど……」

「現状はそうですが……雪風がしれぇにお願いしたときは、まだ島風の先行輸送すら未到着でどっちに転ぶか分からなかったのですよ。なので、例え間に合わない可能性が高くても打てる手は全部打とうかと思ったんですよね」

「……本当に、いろいろありがとうございます」

「良いんです。雪風は大和さんが無事なら、本当にそれで良いんですよ」

「……ふぐぅ」

「はい、泣かない泣かない」

 

雪風と大和は今度こそ司令室を後にする。

長い廊下を歩く二隻の手は、今度こそしっかりと繋がれていた。

 

 

§

 

 

――雪風の業務日誌

 

またまたうみのうえからしつれいします。

しまかぜはせんこうゆそうにせいこうしました。

ゆきかぜとゆうだちもつぎのひにはにもつをとどけられました。

はぐろさんがいっぱいていさつしてくれました。

あ、けいじゅんです。

しまかぜをそっちにもどしたので、しれぇがあつめてくれたぶんのぶっしをはこばせてください。

ゆきかぜとゆうだちは、このままぶっしちょうたつをぞっこうします。

あ、じゅうじゅんもいます。

 

えんぐんのしんせいありがとうございます。

しれぇもゆきかぜも、すこしわるくうがちすぎていたかもしれません。

こちらでもいろいろおはなししたいとおもっていますので、しれぇもあっちのしれぇさんとおはなしおねがいします。

あ、あれはらいじゅんでしょうか。

 

こんかいはいろいろやらかしてごめんなさいでした。

ゆきかぜはこのたたかいがおわったら、しれぇにおつたえしたいことが――

 

 

――提督評価

 

くぁwせdrftgyふじk!?

 

 

 

 

 

 

 




あれ……終わらない?
キャラ同士で掛け合ってもらっていると、勝手に喋りだす時があるからこまりますorz
方向性は(まだ)それてないんですが時間が進みませんでした。
もう一話あ号作戦が続くと思います。

現在進行状況は3-2は羅針盤に阻まれ渦潮→鉄→フラヲルート固定状態、4-4は開幕の夕張潰しに撤収を余儀なくされております。
デイリーでは潜水艦とレア軽巡狙ってレシピを回し、開発もオール10から三式弾等が狙えるレシピで回し始めました。
お陰で資材と開発資材が以前ほど増えなくなって困ってます。
本気で第4艦隊が欲しいです。
榛名さんドコーorz
あ、でもこれ書いてる間に蒼龍さんとごーやたん来ました。
久しぶりの新キャラに鎮守府も沸きかえっております。
でも蒼龍さん、出雲丸のが強くね……うわなにするやめr



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