氷柱は冷酷だそうです   作:太一

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柱合会議

「「お館様の御成りです」」

 

その言葉と同時に膝跨いだ

舞と炭治郎の2人は何が起きたのかと目を白黒させている

籠は炭治郎の真横にあるが、次いでに不死川も隣に居るので不運なんだな

 

「よく来てくれたね、私の可愛い子供達。半年に一度の柱合会議を変わらない顔ぶれで出来て嬉しいよ」

 

顔の半分が病気によって焼け爛れたようになり、痛々しい顔

親近感を抱き易い声

お館様だ

 

「お館様におかれましても益々の御多幸を切にお祈り申し上げます」

 

先程とは違い、相手を敬うかのように扱う風柱

傷が多く、知性も理性も無さそうだという意見も多いが実はあった礼節

 

 

「恐れながらお館様。柱合会議の前にこの竈門 炭治郎なる鬼を連れた隊士についてのご説明をお願い致します」

 

「驚かせてすまなかったね。禰豆子の事は私が容認していた。そしてみんなにも認めて欲しいと思っている」

 

まぁ、この後に説明を求め、お館様は禰豆子を殺さないで欲しい

柱としては、禰豆子を殺したい

結果としては反対の意見が半数を超えている

 

「心より尊敬するお館様であるが、理解出来ないお考えだ!全力で反対する!!」

 

炎柱・煉獄 杏寿郎

髪色が炎を思わせる色

炎柱という名の通り、炎の呼吸を使う男

 

「嗚呼…たとえお館様の願いであっても私は承知しかねる…」

 

岩柱・悲鳴嶋 行冥

盲目の僧侶を思わせる巨体の男

常に慈悲の涙を流している

 

「俺も派手に反対する。鬼を連れた鬼殺隊員など認められない」

 

音柱・宇髄 天元

悲鳴嶋程では無いが巨体

額に宝石をはめ込んだら額当てを付けている

派手な事がとにかく好き

 

「信用しない信用しない。そもそも鬼は大嫌いだ」

 

蛇柱・伊黒 小芭内

蛇のようにしつこく、鋭い眼光を持つ男

両目の色が違うという特徴もある

蛇を連れており、名前は鏑丸

 

「私は全てお館様の望むまま従います」

 

恋柱・甘露寺 蜜璃

桜餅の食べ過ぎで、髪の毛がピンクと緑になっている子

隊服は大きく胸元が開いている

 

「俺は反対です。鬼は何をするかわかりません」

 

霞柱・時透 有一郎

黒い霞の描かれた羽織りを着ていて、その下には隠と書いてある隊服を着ている

隠しとしての仕事も遂行している少女

 

「僕はどちらでも・・・・どうせすぐに忘れるので」

 

霞柱・時透 無一郎

興味なしという感じなので恐らく中立

 

「お館様、竈門・富岡・神崎。3名の処罰をお願い致します」

 

反対の意見の柱は・・・

音柱に炎柱、蛇柱、風柱、岩柱

意外にも霞柱の片割れ、時透 有一郎も反対だった

 

「無銘は、どう思う?継子の舞はを禰豆子を守りたいようだけど?」

 

「そうですね、鬼ならば即刻斬首」

 

炭治郎という隊士と舞が同時に顔を俯かせる

はぁ、早とちりをする奴は本当に嫌いだ

 

「というのが大抵の意見でしょう。だが、人間を食ってないという部分を見るので有れば誰1人として殺して居ない。それであれば殺す必要は無いかと」

 

「氷柱・・・これから人間を殺すかもしれない奴だぞ?」

 

これは誰からの質問だ?

取り敢えず、答えておくか

 

「お前は何故、鬼を殺すんだ?人間を殺すからだろ?ならば、誰1人として殺していない奴を殺すのは違うだろう」

 

静寂が訪れた

何故か、涙を流す舞は放置しつつここまで庇う理由を述べる

 

「それに、いい餌になるしな」

 

「無銘、それはどういう事なのかな?」

 

まぁ、“いい餌”だけではわからないよな

 

「人間を食う事に恐らく、鬼舞辻は罪悪感を抱いて居ない。だが、人間を喰えば喰う程、鬼殺隊に見つかりやすくなる」

 

お館様を見つめ、質問を投げかける

 

「鬼舞辻が何故、仲間を増やすのかお館様はわかりますか?」

 

「さぁね。私にはわからないけど無銘はどう思うんだい?」

 

質問に質問で返してきた

この人は恐らく検討は付いているんだ

だけど、俺らに気付かせたいんだな

教育する為の常套手段だな

 

「浅草で遭遇した時、奴は目立つ事を拒んだ。恐らく、死という概念は無いようで奴にもあるのでしょう。ただの臆病者ですよ、あいつ」

 

死という概念はどんな生物にも存在すら

だが、それを拒んだあいつはそこまでして生という概念に執着するのかわからない

実質、わかったのはここまでだ

鬼にどうやってなったのかもわからないし聞きたくも無いけど・・・

 

他の鬼が増えている以上、人間はもしかしたら全滅するかもしれない

食料としては減る一方だし、鬼同士で共食いする理由がなんなのかもわからないんだよな

何が目的で鬼を増やしているのが、よくわからない

 

「待て、氷柱!お前、浅草で遭遇したって鬼舞辻とか!?どんな姿だった!?能力は!?」

 

「鬼舞辻の根城は突き止めたのか、おい答えろ!!」

 

人差し指を口元に持っていくお館様を見ると一気に場が鎮まった

お館様の影響力はやはり、絶大だ

 

「無銘の考えは今後の参考にするとして、鬼舞辻にあったのは無銘だけじゃなくて、炭治郎もなんだよ」

 

その言葉で更に、驚く柱

当然、俺も驚いた

こいつが無惨を見つけた男

なんらかの、探索能力がありそれがかなり優秀なのだろう

炭治郎と舞を交換できたら良いんだが

責めて性格だけでも・・・

 

 

「手紙を」

 

「はい、一部抜粋して読み上げます」

 

「炭治郎が、鬼の妹とあることをどうか御許しください。禰豆子は強靭な精神力で人としての理性を保ち飢餓状態であっても人を喰わず、そのまま二年以上の歳月が経過しました。俄には信じ難い状況ですが、紛れもない事実です。もしも禰豆子が人を襲い掛かった場合は、竈門 炭治郎および、鱗滝 左近次、冨岡 義勇、神崎 舞が腹を切ってお詫び致します」

 

涙を流す炭治郎

それほどまでに嬉しいのだろう

 

「・・・・切腹するからなんだというのだ・・・死にたいのなら勝手に死に腐れよ、なんの保証にもなりませぬ!」

 

「不死川の言う通りです!死んだ人は戻らない!!」

 

戻ったら怖いしな

人間としては戻って欲しいとか言う人も多いだろうけど

 

「確かにそうだね。人を襲わないという証明ができない」

 

「では!!」

 

何この茶番

殺さないってずっと言ってるじゃん

 

「人を襲うと言うのも証明できない」

 

不意を突かれたのか、悔しそうな顔をする2人

お館様に逆らえないのが、この2人の弱点だ

 

「禰豆子が2年以上人を食べていない事。ネズコの為に4人もの人が命を掛けていると言う事。否定する側も否定する側でこれ以上の物を差し出さなければならない」

 

まぁ、人間を襲わないのに命を賭けるなんて馬鹿らしいな

それだったら、鬼を5体倒す方が良い

 

「鬼舞辻はね、炭治郎に追ってを放っている。私は、鬼舞辻が初めて見せた尻尾を掴んで離したく無いんだ。みんな、わかってくれるかな?」

 

「・・・・わかりませんお館様。人間なら生かしてもいいが鬼はダメです!承知できない!」

 

お館様の意見をここまで否定する風柱は初めて見た

本当に鬼が嫌いなのだろう

 

「実弥」

 

歳上が始めた反対運動を見ながら自身の体調に異変が見つかる

 

具合が悪い

 

最近は寝不足だったし、浅草での傷も癒えていないからだろう

責めて、会議が終わるまではこのまま何も無いように装うんだ

 

「お館様、失礼。仕る・・・・!」

 

不死川が、籠を手に持ちお館様の屋敷へと入る

日陰に入っているので鬼を出すつもりなのだろう

問題はないが、かなりの確率で噛み付く方が高いのが事実だ

 

「禰豆子!!」

 

籠を3回?刺した不死川をみて声を荒げた炭治郎

妹が出てきたのを見て、表情は怒りから焦りに変わった

蛇柱が肘で炭治郎が動かないように拘束をしている

 

「伊黒さん、強く抑えすぎですよ。緩めて下さい」

 

「こいつが動こうとするから強く抑えるんだ」

 

今、動かれたら確かに面倒だ

だが、炭治郎が苦しそうなのが顔で伝わってくる

 

「竈門君、肺を圧迫された状態で呼吸を使うと()()()()()しますよ」

 

「血管が破裂!?良いなぁ、響き派手で!良し、行け!破裂しろ!!」

 

お前の頭が破裂しろ

 

心の底からそう思った

音柱はなんでここまで派手な物が好きなんだ

確かに人の内臓が破裂するのは全く持って自分には関係ないけども、普通に言うな

言うなら心の中で言え

 

「竈門君・・・・!」

「炭治郎!」

 

何事かと思い炭治郎を見ると、縄を自力で千切った瞬間だった

 

どこにそんな腕力があったのかは、知らない

これが俗に言う火事場の馬鹿力なのか

人間、やろうと思えばできるんだなという感想を得た

 

「禰豆子・・・!」

 

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