氷柱は冷酷だそうです 作:太一
まぁ、あの後に舞と手合わせして傷が開き、胡蝶に怒られた
炭治郎は、俺が太陽の呼吸を使ったのを見て何やら考え事をしていたが、なんだったのだろうか
傷が完治したので、合同任務に向かう
尚、舞は炭治郎達とこちらに来る予定
なんで一緒に行かないか?
うるさいからな
ただ、単純に、普通に、その場に居るだけでうるさい
駅のホームで列車を眺める
黒い車体がなんか、カッコいいな
“無限”っていう文字に何かと親近感を抱いてしまう程だ
「この土地の守り神かもしれないだろう?」
はい、居た
馬鹿4人衆を早速発見
「馬鹿なの?列車って言ってるじゃんか」
何故か、的確なツッコミを入れる我妻 善逸
雷に打たれて生きていたという、謎伝説を持っている
恐らく、こいつは殺しても殺せない
「純粋無垢なのは、良いことなんだけどなぁー」
舞はなんだか、のほほんとしてる
頭に花が生えている幻覚すらも見えてくるんだが
「ん?何してんだ、あいつ?」
我妻が見た方向を向くと、猪の被り物をした男を発見
嘴平 伊之助を発見
ツヤツヤのドングリを渡せば済むと思っているのか、寝てたら横に大量のドングリを置いていた子
何故か、俺を見て『紅白饅頭!!俺の子分になれ!!』と言ってくる
なに1つとして、名前が掠っていない
それどころか髪の色しか合ってないのがどうかと思う
「伊之助?」
なにするんだ、あの馬鹿
列車から距離を取っている
まさか・・・助走?
「伊之助君?どうした「猪突猛進!!」えっ!?」
謎の言葉を発しながら列車に激突
頭から行ったのでかなり痛いだろうが元気だ
あのまま脳震盪起こしたら面白かったのに・・・
警官がやはり、やってきた
アホだ、完全で完璧な阿保だ
警官に追いかけられて何処かへと逃げていく
はぁ、あいつら来れるのか、この任務に・・・
そう思いながらも列車に乗り込んだ
「時雨少年が弁当を作れるとは初耳だ!!」
そう言って対・炎柱専用のお弁当を口に含む煉獄
今日、俺は重箱を5個持ってきた
全て俺自らの手で作った物
理由は、炎柱は大食いだからだ
別に『食うな』とは言わないが、駅の弁当が急激に減ると色々、周りに迷惑がかかる
炎柱や恋柱ならこの駅の弁当を全て食えるだろう
急激に弁当が駅から消え去るのは一種の恐怖だ
「ははは」
乾いた笑みを浮かべながら食べる様を見届ける
「うまい!うまい!うまい!」
“うまい”そう言ってもらえるのは嬉しい
嬉しいけども・・・
「うまい!うまい!うまい!うまい!うまい!」
この声はどうにかならないのだろうか
その後、炭治郎などが到着し、車長さんに切符を渡した
「お・・・き・・・む・・・起きなさい、無銘」
小鳥のさえずりが聞こえる
そうだ、俺は今日は参加しないといけないんだ
「相変わらず、お寝坊ですね。そういう所は子供らしくて良かったです」
そう言って和やかに笑う?笑ってるのか?
よくわからない黒い毛玉のような物が顔の前にある人が喋る
今度は、夜か
どこだよ、ここ
俺はなにしてたんだっけ
血?
赤い水が手に付着していることに気付いた
そういえば、背中が痛い
意識しだすと急激な痛みに襲われる
俺が流している血なのか
目の前には血のついた手を舐めている男がいる
怒りが心の底からフツフツと煮えたぎり、目の前が赤く染まり上がった
なんだ、この感情は、何故俺はこの男に怒っている?
思考を巡らせて目の前の男から目を離しているときに
「無銘、危ない!!」
その言葉を発せられた時に、首切られた
列車の中だ
今のはなんだ
なんでみんな寝てる
炭治郎は
「なんだ、今の?誰だ・・・・」
思考が纏まらない
落ち着け、落ち着くんだ
怖い、苦しい、なんでこんな事を?
何もしたくない、だれか殺してくれ
死にたい、苦しい、怖い
死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、殺して、殺して、殺して、死にたい、死にたい、殺して、殺して、殺して、殺して、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、憎い、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい
深呼吸してみる
体がだるい、何もしたく無い
ただ、この命はなんであるんだっけ
それすらもどうでも良い
??目線
左半分が白で、右半分が黒
ダボついた、肘の辺りまでの丈の服を着た男
肌に触れないように縄で男を縛り、目を閉じる
夢の端に向かい、心象世界を目指す
通常、あの鬼が見せる夢は夢を見ている人中心に出来ている
夢の外側には、無意識の領域がありその中の精神の核を壊す
それが俺らの仕事だ
壊せば、恋人に夢の中だけでも会えるんだ
相当、我が強い奴は無意識領域の中にも居るいけど、こいつはそんなに我が強くないんだな
真っ白な雪の世界が綺麗だ
「なんだ、この黒いの?」
黒い妖精のような物を発見した
何処かへと行くので、ついて行く
見た事がない奴だ
ついて行く途中に世界が変わったかのように、夜空が現れた
草が生い茂っていて、所々に花が咲き、周りにはイチョウの木がある
ここの中の世界だからなのか、銀杏の匂いはしない
「なんだ、これ!?」
付いて行った場所に精神の核があった
あったのだが、半分が壊れている
「ふざけんな!!なんで、壊れてるんだ!!」
激しく動揺し、考えついた
残り半分も壊せば良いんだよ
精神の核を破壊され、夢の世界から脱出
すぐ後に、縄を解いて後1人の女の夢の中に入る
無意識領域に入り込んだ瞬間
「ゴホッ!!」
頭に痛みが走る
「なんだ、いきなり・・・」
言葉を失った
鉄球が歩いているからだ
口と目と鼻が目についているのを見て
「気持ち悪!!!」
「気持ち悪いって言わないでよぉ〜ん!!」
「ギャァァァァァァァ!!!」
鉄球にずっと追いかけられ、夢の主人が目覚めたことに密かに喜びを覚えていた
??目線終了
鬼の肉が客に触れようとするのでそれを刀で振り払う
何故、鬼を殺すのか
目の前で死なれると目覚めが悪いから?
なんでなんだろう
とにかく、殺さないといけないのはわかるんだ
「太陽の呼吸・参の型・射突炎陽」
横に流れるように鬼の肉を斬り、他の鬼の肉がある場所へと向かう
今、いるのは前から運転する所を合わせて2番目の車両
この辺りは鬼の急所が先頭車両にあるのか妨害が激しい
動きたくないんだ、何もしたくないから、早く終わらせるんだ
「氷の呼吸・参の型・氷雨」
切り上げるようにして正面に2連の斬撃を放つ
車両の上を誰か通っているのか、足音が聞こえる
2番目から4番目の車両は俺と金髪達
この車両は8両編成
残りの車両は煉獄が守ってくれるだろう
「ギャァァ!!!」
断末魔のような叫び声が車内に鳴り響く
その途端に、列車が傾いた
「太陽の呼吸・陸の型・碧空天」
太陽の呼吸の広範囲技
一振りで広範囲かつ、縦横無尽に無数の斬撃を放つ
間合いの内側に入る事は不可能と言われるほどの技
やり過ぎると肩が外れそうになったが、今はそうでも無い
何もかもがどうでも良い
ただ、ただ体が動くだけ
余談だが基本的に時雨 無銘は、嫌な事は早々に終わらせる人間である
それが、体に染み付いている為なのか動きたくないから早く動かなくてもいいようにするという、癖が彼を動かす
列車は無事に横転
死者は少ないだろう
「師範ー!!」
なんか、うるさいのが来たな
もういいや
放っておこう
横になり、眠る準備をして行く
舞目線
列車が横転した時に、手を打った
かなり痛いが痛みには強い方だから大丈夫
それに、他にも怪我をした人が居るかもしれない
炎柱様を探したが、見つからないので師範を探す
「師範ー!!」
師範を見つけたので、痛く無い方の手を振りながら走って行く
大きくため息を吐き、眠る準備を着々と始める師範
あ、あっれー!?
なんか、いつもの師範と違うんだけど?!
「師範、何してるんですか!?」
「面倒くさい、何もしたく無い」
普段、口を開けば“面倒くさい”という氷柱
それでも、任務の途中に寝るような事はした事が無い
「何言ってるんですかー!?やって下さいよ、仕事を!!」
「・・・じゃあその仕事を辞める」
えぇー!?
なんでそうなっちゃうの
いつもなら
『面倒くさい。・・・はぁ、仕事に行くぞ、馬鹿女』
って言うのに
そう考えると馬鹿女って呼ばれてた事が嬉しいんだけど!!
いや、別に私がMなんじゃ無いよ
ただね、この師範はなんか気持ち悪い
「何が、悪かったの!?戻って師範!!私、寝てただけだよね!?いや、それが悪かったのかな!?」
左手で一生懸命師範を揺する
利き腕じゃ無いからなのか、揺すりづらいけど戻れ師範!!
「無駄だぜ。そいつはもう廃人になるんだ!俺が精神の核を壊したからな!」
廃人?
それって通常の生活が出来ない人の事だよね
じゃあ、師範は・・・!
「煉獄さん!!」
ピリリっと背中に違和感が走った
師範の向いている方の反対側に鬼が居る
このままじゃ・・・いや、煉獄さんがやってくれる筈
それに、いざとなったら私がみんなを守るんだ
舞目線終了