ONE PIECE エピソードオブ恋姫†無双 無双の姫たちと九人の海賊   作:HAY

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第115話 “太平道幹部 于吉”

「ウキツ?華佗、彼は一体何者なの⁉」

 

華琳が訊ねる。

 

「今、太平道を取りまとめている妖術使いの一人だ!」

 

「ええ。黄巾党本体の討伐の為に連合軍が結成されたと聞いて、一応様子を見に来たのですよ。

正直に言うと、あの道具は使い勝手が悪かったので大して期待していなかったのですが、ここまで世を乱してくれるとは思いませんでした」

 

「黄巾党の噂を大陸中に広めていたのはやはり貴様らか⁉」

 

華佗が訊ねる。

 

「その通りです。もしそちらの方達が何らかの形で悪行に奔った場合に、少しでも追い風になればと思いましてね。

ちょっと欲を言えばもう一騒動欲しかった所ですが、さすがに曹操殿や孫堅殿達が相手では仕方がないでしょうね」

 

「こりゃー!何故妾が入っとらんのじゃー!」

 

「ええ。張角達は我々の手に落ち、党員達も降伏した。あとは……首謀者である貴様を討てば鎮圧完了よ!」

 

そう言うなり華琳は得物を手に斬りかかる!

 

「フン!」

 

しかし于吉は小さく鼻で笑うと高々と飛び上がる。

 

「夏侯淵!」

 

「言われなくとも!」

 

すかさず秋蘭が矢を放つ!

 

「空中では避けられまい!」

 

しかし…

 

「ふふふ…」

 

于吉は小さく笑うと()()()()()()()()矢を躱す。

 

「なっ⁉」

 

華琳を始め、全員驚愕する。

 

「おのれっ!」

 

秋蘭は再び矢を放つ。

 

「ふふふ…」

 

しかし于吉はまたも空中で移動し躱す。

 

「逃がすかっ!」

 

祭も間髪入れずに矢を放つが、またしても避けられる。

 

「あれが…太平道の妖術⁉」

 

「空を飛んでいるのだ!」

 

「…というより、()()()()()様に見えますが…⁉」

 

愛紗、鈴々、朱里を始め、皆が于吉が空を飛んでいる事に驚愕する中…

 

「え⁉()()って…」

 

ルフィ達は違う事に驚愕していた。

 

()()()ぞ…?」

 

「似てるというより、()()()()だわ…!」

 

そうしている間に于吉は近くにある岩の上に降り立つ。

 

「さてと…あなた方のお相手は彼らにお願いするとしましょうか…」

 

そう言って于吉は何かの合図をするかの様に手をあげる。

するとの周囲の岩山から張三姉妹の曲と歌声が聞こえだした。

 

「⁉これは⁉」

 

「あなた方が捕縛した者以外にも、私の部下はいたのですよ。

それで、その者達に拡声器を持って待機するよう言っておいたのです。

ああそれと、張三姉妹の歌声は私が録音しておきましたから、黄巾党の方々は、私の手で洗脳する事が可能なのですよ」

 

「!しまっ…!」

 

于吉は懐からマイクを取り出し…

 

『さァ皆さん、官軍をやっつけてしまいなさい』

 

「「「「「「「「「「官軍…やっつける…」」」」」」」」」」

 

拡声器から聞こえる張三姉妹の歌に聞き入っていた黄巾党の党員達は、拡声器を通じて伝えられた于吉の命令に従い動き出した。

 

「「「「「「「「「「官軍…やっつける…」」」」」」」」」」

 

「うわあああっ⁉」

 

党員達を包囲していた兵士達は、抵抗する間もなく次々とやられていく。

 

「おいやべェぞ!ルフィ!」

 

…と、ウソップが隣を見ると…

 

「官軍…やっつける…」

 

「お前も暗示にかかっとんのかーい!」

 

「テメェ何やってんだ⁉」

 

「さっさと正気に戻れェ!事態は深刻なんだぞ!」

 

ウソップを始め、麦わらの一味の面々はルフィを正気に戻そうと、それはもうメチャクチャに殴りだす。

 

その間にも党員達は次々と襲い掛かり、しまいには天和達にも迫る。

 

「そ、そんな⁉みんな正気に戻って!」

 

「そ、そうだ!袁術、張勲、郭嘉殿も!歌を!」

 

「それが…さっきの于吉の攻撃を食らった際にマイクを落としてしまって…」

 

「ええっ⁉」

 

「ひィィィ⁉汚らわしい男達がどんどん迫って⁉うえ…」

 

「あああ…むさくるしい匂いがそこまで…うっぷ…」

 

「桂花ちゃん!栄華ちゃんも気持ち悪くなっている場合じゃないわよ!」

 

「華琳様!さすがにこれは…!」

 

「くっ…!」

 

絶体絶命と思われたその時…

 

『悲しみにつま~づき~♪瞳をふせる~けれ~ど♪』

 

どこからか歌声が聞こえてきた。

 

「「「「「「「「「「⁉」」」」」」」」」」

 

『流したこのな~みだは♪後~悔~にし~ない~♪』

 

音源は近くに放置されていた、フランキーが作った舞台馬車。

その中の拡声器から流れている様だった。

 

『人は幸せ~だと♪自然に笑え~るさ~と♪君はどんな時~で~も♪笑~いか~けてたね~♪』

 

「あ…!」

 

見ると、桃香が誰かが落としたマイクを拾い歌っていた。

 

『い~つ~かは~♪それぞれ~の理想~を♪』

 

『重ね合う♪』

 

『その想い♪』

 

『『『信じてくれた~から~♪』』』

 

同じ様にマイクを拾った愛紗と鈴々も隣で歌いだす。

 

『『『あのね君がくれた♪大切な言~葉は~♪笑い合える場所を~♪見つけ~る為に~♪』』』

 

「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」

 

桃香の歌声で気がそれたのか、黄巾党の党員達の動きが止まる。

 

「っ⁉何だと⁉」

 

『『『差し伸べるその~手に~♪包まれ~たい気~持ち~♪胸の奥にし~まい~♪今をも~っと信じて~♪』』』

 

「おのれ…小娘共が!」

 

桃香達に気付いた于吉は、狙いを定め何かしようとするが…

 

「“必殺アゲハ流星”‼」

 

「ぐおっ⁉」

 

それよりも早くウソップが于吉を狙撃する!

 

「“一刀流三十六煩悩(ポンド)(ほう)”‼」

 

「ぐあっ⁉」

 

「“ウエポンズ・(レフト)”‼」

 

「ぎゃあっ⁉」

 

さらにゾロとフランキーが遠距離攻撃で、周辺の岩に待機していた太平道の部下達を狙い、拡声器を破壊する。

 

「“百花繚乱(シエンフルール)”…“クラッチ”‼アンド“大飛燕草(デルフィニウム)”‼」

 

「がはァっ⁉」

 

ロビンも関節技で相手を仕留め、さらに拡声器を崖から落として破壊する。

 

「どうだ!これでもう暗示は使えねェぞ!観念しろ!お前はウチの船長が…」

 

強気になったウソップが隣を見ると…

 

「官軍…やっつける…」

 

「「「「「「「まだ暗示にかかっとんのかーい!」」」」」」」

 

「いい加減にしろォ!もう歌はねェんだぞ!」

 

「どこまで単純なんだテメェはァ⁉」

 

「一度心肺停止させて、蘇生させた方が良いんじゃないかしら?」

 

「怖いけど一番確実そうだなソレ⁉」

 

…と、麦わらの一味の面々は再びルフィをメチャクチャに殴りだす。

 

「どうやらこれはもう使い物にならない様ですね…」

 

「それだけじゃない!お前も終わりだ!でりゃァーーーっ!」

 

…と、いつの間にか高く飛び上がっていた季衣が鉄球を于吉に向かって振り下ろす。

 

「…………」

 

于吉は跳んで躱すと、華琳達の前に降り立つ。

 

「ふむ…そうですね。丁度良い機会です。あなた方に我々の妖術を少々お見せ致しましょう」

 

「良いだろう!見せてみろ!見せる事ができたらな!」

 

余裕を見せる于吉に春蘭は斬りかかる!

 

「⁉」

 

しかし、次の瞬間于吉の姿が消える。

 

「何⁉」

 

「っ!姉者、後ろだ!」

 

「っ⁉がっ…⁉」

 

秋蘭の声が聞こえた時にはすでに遅く、いつの間にか背後に回っていた于吉の手が、春蘭の背中に突き刺さっていた。

背中に深手を負った春蘭はその場に膝をついてしまう。

 

「な、何ですの今のは⁉」

 

「消えたと思ったらいつの間にか春姉の後ろにいて…!」

 

「素手で…突き刺した⁉」

 

「おのれっ!」

 

秋蘭は狙いを定め、3本の矢を同時に放つ。

 

「ふふふ…」

 

「⁉」

 

対して于吉は、大きく動きもせず矢を全て躱す。

 

「くっ…!」

 

「祭!」

 

「おう!」

 

秋蘭は再び3本の矢を構え、蓮華の命で祭も3本の矢を同時に放つ。

 

「ふふふふふ…」

 

しかし、また大きく動きもせず、全て躱されてしまう。

 

(何なんだアレは⁉まるで布か紙の様にヒラヒラと…)

 

「今度はこちらから行きますよ」

 

そう言うと于吉は一瞬で秋蘭の目前に迫る!

 

「なっ⁉」

 

「ハァッ!」

 

「⁉くっ⁉」

 

于吉の右足が怪しく動くのを捉えた秋蘭はとっさに後ろに下がり、蹴撃を躱す!

 

(よし!避け…っ⁉)

 

しかし、左わき腹から右肩かけて大きく切り裂かれ、その場に倒れる。

 

「ぐうっ⁉」

 

「秋蘭!」

 

「避け切れてなかったのか⁉」

 

「噓でしょ⁉春蘭と秋蘭が簡単に⁉」

 

「真桜!沙和!」

 

「おう!」

 

「了解なの!」

 

「オオオオオッ!」

 

咄嗟に凪が于吉に殴りかかり、真桜と沙和は春蘭と秋蘭を連れて下がる。

 

「ぐっ!ハァッ!タァッ!」

 

「…………」

 

凪は必死に正拳や蹴りを繰り出すが、于吉は素手で軽々と受け止める。

 

「嘘やろ…岩ぐらいなら粉々になる様な攻撃やで…⁉」

 

「……っ!季衣!流琉!」

 

「了解!」

 

「とりゃァーーーっ!」

 

凪が後ろに下がり、入れ替わりで季衣が巨大な鉄球、流琉が巨大な玩具の様な武器“伝磁葉々(でんじようよう)”を投げつける!

 

ドン!と轟音が響き、両者の得物が左右から于吉にぶつかる!

 

(よし!今度は防御も回避もされていない!どうだ⁉)

 

凪を始め、皆は期待を抱く。

 

「成程…“虎痴許褚”に“悪来典韋”、噂にたがわぬ怪力の様ですな…」

 

「「「「「「「「「「っ⁉」」」」」」」」」」

 

…が、余裕のある于吉の声が聞こえ…

 

「しかしながら、私には遠く及びませんなァ!」

 

そう言うなり于吉は得物をそれぞれ片手で掴み、2人もろとも投げ飛ばす!

 

「うわああ⁉」

 

「きゃああ⁉」

 

「季衣さん!流琉さん!」

 

「あの二人が力負けするなんて…!」

 

「うらあああァァァっ!」

 

今度は炎蓮が剣を手に斬りかかる!

 

「っ!」

 

于吉は振り下ろされた一撃を躱す。

 

「らァっ!」

 

「ぐっ⁉」

 

しかし、そこへ間髪入れずに炎蓮の蹴りが襲い掛かり、避け切れなかった于吉は後退する!

 

「だァっ!」

 

「っ!」

 

続いて真横に振るわれた炎蓮の剣を、于吉は消えて躱す!

 

「っ!させるかァっ!」

 

炎蓮は咄嗟に身体をひねり、背後に回っていた于吉の手を防ぐ!

 

(すごい!母様ならひょっとして…!)

 

蓮華を始め、その場にいた者達は微かな希望を抱く。

 

「さすが“江東の虎”と呼ばれた孫堅殿。手を抜いていては駄目ですね」

 

「「「「「「「「「「っ!」」」」」」」」」」

 

しかし、于吉の一言でまたも希望はかき消される。

 

「ほざけ!」

 

炎蓮は次々と剣を振るう!

 

「っ!ハァッ!」

 

対して于吉は最低限の動きでそれらを躱し、素手の突きを繰り出す!

 

「くっ!」

 

炎蓮は剣でそれを弾く。

 

「オオオオオッ!」

 

「ハァァァァァッ!」

 

両者が繰り出す斬撃と突きの連打がぶつかり合う!

 

「ぐっ!くうっ⁉」

 

しかし、炎蓮の方が徐々に押され始める。

 

「はっ!」

 

「がっ⁉」

 

そしてとうとう炎蓮は于吉の突きを受けきれず、わき腹にくらい、うずくまってしまう。

 

「母様!」

 

「思春!明命!」

 

「はっ!」

 

「御意!」

 

咄嗟に粋怜、思春、明命が得物を手に飛び出す!

 

「ハァーーーッ!」

 

真っ先に粋怜が槍を突き出す!

 

「フン!」

 

「⁉きゃあ⁉」

 

しかし、于吉は槍を掴み、槍ごと粋怜を放り投げる!

 

「おのれっ!」

 

「遅い!」

 

「⁉あうっ⁉」

 

続いて明命が斬りかかるが、いつの間にか背後に回っていた于吉に突き刺される!

 

「隙ありっ!」

 

だか、攻撃の隙をついて思春が于吉のわき腹に剣を突き立てる!

 

「ぐっ⁉」

 

しかし、剣が刺さらない。

 

(な、なんだこいつの身体は⁉まるで鉄の塊にでも斬りつけているかの様な…)

 

「フン!」

 

「がっ…!」

 

その隙をついて于吉が思春の腹に蹴りをくらわし、思春は吐血してしまう。

 

「鈴々!」

 

「無論なのだ!」

 

今度は愛紗と鈴々が飛び出し、左右から斬りかかる!

 

「やれやれ…次から次へと!」

 

「うあっ⁉」

 

于吉はまたも一瞬で鈴々の背後に移動し、背中を蹴り飛ばす!

 

「鈴々!ぐあっ!」

 

次の瞬間には愛紗の真横に移動し、わき腹を蹴り飛ばす!

 

「く…おのれェ…!」

 

「貴様…!よくも…!」

 

愛紗、鈴々、季衣、流琉、粋怜は痛みを堪えながらなんとか立ち上がり、華琳、華侖、凪、真桜、沙和、香風、小蓮、祭、華佗も于吉に向かって行く!

 

「うっとおしいですねェ!」

 

于吉は高々と飛び上がり、空中で足を振るう!

 

「⁉ぐああっ⁉」

 

「うああっ!」

 

すると謎の攻撃が次々と愛紗達に襲い掛かる!

 

「きゃあっ⁉」

 

衝撃で愛紗達だけでなく、周囲にいた桃香達も吹き飛ばされ、地面に倒れ込んでしまう。

 

「うう…くそォ…!」

 

「悪足搔きもここまでですね。ではせっかくなので…」

 

于吉はそう言って地面に降りると…

 

「あなたの首でも貰いましょうか」

 

倒れている華琳の前に立ち、腕を踏みつける。

 

「ぐっ…うう…!」

 

華琳は必死に逃げようとするが、腕が全く動かない。

 

「曹孟徳は我々も危険人物とみなしていましたからね。皆への良い手土産になりそうです」

 

(な…なんて力……ここまでなの…?)

 

「曹操殿…!」

 

「華琳様…!」

 

誰もが華琳の命運が尽きたと思った。

その時…

 

「テメェェェーーーッ!」

 

「?」

 

「「「「「「「「「「⁉」」」」」」」」」」

 

「レディを踏みつけてんじゃねェぞコラァーーーッ!」

 

「サンジ殿⁉」

 

「やれやれ…」

 

身体を回転させながら飛び掛かってくるサンジに対し、于吉は余裕を見せる。

 

「まだ無駄な…」

 

「“粗砕(コンカッセ)”‼」

 

「ぐうっ⁉」

 

「「「「「「「「「「⁉」」」」」」」」」」

 

しかし、サンジの蹴りをくらった于吉は、炎蓮の攻撃を受けた時よりも大きく後退する。

 

「……っ⁉な、何なのだ貴様はァ⁉」

 

于吉は怒りを露にし、またも一瞬で距離を詰めて突きを繰り出す!

 

ドン!

 

「なっ⁉」

 

「「「「「「「「「「⁉」」」」」」」」」」

 

…が、サンジはその動きを見切り、突き出された腕を上に蹴り飛ばす!

 

「“肩ロース(バース・コート)”‼」

 

「ぐっ⁉」

 

そして今度はサンジが攻勢に移る!

 

「“腰肉(ロンジュ)”‼“後バラ肉(タンドロン)”‼“腹肉(フランシェ)”‼“上部もも肉(カジ)”‼“尾肉(クー)”‼“もも肉(キュイソー)”‼“すね肉(ジャレ)”‼」

 

「⁉……っ!」

 

「“仔牛肉(ヴォー)ショット”‼」

 

ドゴゴゴゴゴォン‼

 

サンジの渾身の蹴り技を食らい、于吉は大きく吹っ飛ばされる!

 

「ぐ…ぐおおおォォォ…!」

 

「……き、効いてる?」

 

「ボクと流琉が同時にやってもビクともしなかったのに…」

 

「ど、どんな脚してんのよアイツ⁉」

 

流琉、季衣、桂花を始め、大きくうめき声を上げる于吉を見て、それ程のダメージを与えたサンジの実力に驚愕する。

 

「お前ら!大丈夫か⁉」

 

「悪りィ!遅くなった!」

 

そこへボロボロになったルフィを先頭に、他の麦わらの一味の面々も到着する。

 

「おいクソ妖術使い」

 

「⁉」

 

「テメェらが何で()()を使えるのか知らねェが、それだけで無敵だと思ったら大間違いだぞ…!」

 

「!」

 

サンジのその言葉に于吉は…

 

「は……ははははは!成程!天の御遣いとは()()()()()だったのですか!

ならば我々が最も警戒しなければならないのも納得がいく!

仕方がありません、今日の所はあなた方の首は諦めるとしましょう。

だが、捕虜となった配下達と金仙丹は回収させていただきます。お前達!」

 

「「「「「「「「「「はっ!」」」」」」」」」」

 

于吉が呼び掛けると、どこからか白装束と白い頭巾を纏い、仮面を()()()()()()者達が100人程現れた。

 

「我々太平道の妖術使い達は実力によって、『大方(だいほう)』、『中方(ちゅうほう)』、『小方(しょうほう)』の三つの階級に分けられておりましてね。

先程あなた方が捕虜とした、仮面をつけた者達が小方、仮面をつけていないこの者達が中方です。

ちなみに大方は頭巾を外しています。

お前達、あいつらの相手をして時間を稼げ。必要ならば()()も繰り出せ!」

 

「「「「「「「「「「はっ!」」」」」」」」」」

 

返事をするや否や、中方と呼ばれた妖術使い達はルフィ達に向かってくる!

 

「来るぞ!」

 

「負傷者を下げて!迎え撃つわよ!」

 

ルフィと華琳の言葉に、ゾロや愛紗らは全員戦闘態勢をとった。

 

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