ONE PIECE エピソードオブ恋姫†無双 無双の姫たちと九人の海賊   作:HAY

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いざ、本領発揮!



第162話 “太平道の幹部たち”

ルフィのその言葉に、馬元義だけでなく桃香達も一瞬理解が追い付かなかった。

 

「ぎあ…せかんど?」

 

「な、何あの煙?」

 

「湯気?」

 

「全力って……い、今から⁉」

 

動揺する桃香達を余所に、ルフィは身構える。

 

「は…ははっ!下らん強がりを!湯沸かしの真似事くらいで…」

 

「黙れ。お前は…手も足も出ねェぞ…!“ゴムゴムの”…」

 

次の瞬間、ルフィの姿がその場から消え、馬元義の目の前に一瞬で移動する!

 

「⁉」

 

「“JET銃(ジェットピストル)”‼」

 

「ぐおおっ⁉」

 

あまりの速さに回避できなかった馬元義は、それまでとは段違いのルフィの一撃を腹にくらい大きく吹っ飛ばされる!

 

「ぐっ!」

 

地面に背をついた後、すぐに立ち上がり顔を上げるがルフィの姿が見えない。

 

「“JET鞭(ジェットウィップ)”‼」

 

「⁉」

 

次の瞬間、後方から声が聞こえると同時に右わき腹を蹴り飛ばされる!

 

「ぐ…!おのれェ!」

 

馬元義は吹っ飛ばされながらもルフィに狙いを定め、左右の手から光線と斬撃を放つ!

 

「っ!」

 

しかし、ルフィは一瞬でその場から姿を消し、馬元義の目前に迫る!

 

「“ゴムゴムの”…」

 

「なっ⁉」

 

「“JET銃乱打(ジェットガトリング)”‼」

 

「おおおおおっ⁉」

 

攻撃をくらった馬元義はまたも大きく吹っ飛ばされる!

 

「くそォ!」

 

苛立ちながら立ち上がる馬元義。

 

その時…

 

ピキッ

 

「⁉」

 

嫌な音が聞こえ、下に目を向けると自分の着ている鎧にヒビが入っているのが見えた。

 

(い、いかん!これ以上攻撃をくらったら…!)

 

「“ゴムゴムの”…」

 

「っ!」

 

その間にもルフィは両腕を後方に伸ばし、馬元義へと迫って来る。

 

「くっ…!」

 

馬元義は苦し紛れに右腕で殴り掛かるが、ルフィは僅かに横にずれる事でそれを躱し…

 

「“JET(ジェット)バズーカ”‼」

 

「があああァァァ⁉」

 

渾身の一撃をくらわせ、鎧を破壊した。

 

 

 

 

 

 

「な…何だあの強さは…⁉」

 

ギア2(セカンド)を使用したルフィの強さに愛紗達は全員、今日何度目かわからない―――そして今日一番の驚愕を受けていた。

 

「翠姉様…ルフィさんの動き…見える…?」

 

「い、いや…全然…」

 

「ルフィさん…今の今まで……全然本気じゃなかったんだ…!」

 

「があああァァァ⁉」

 

桃香が呟いた丁度その時、馬元義の鎧が粉々に砕け、馬元義はそのまま仰向けに倒れる。

 

「馬元義⁉」

 

その様子が目に入った左慈も驚愕する。

 

「“一刀流”…」

 

「!」

 

その隙にゾロは一本の刀を両手で掲げ、空高く跳び上がる!

 

「“飛竜”…」

 

「“月歩(ゲッポウ)”‼」

 

左慈も宙を舞い、両手の鉄扇を構え迎え撃つ!

 

「“火焔”‼」

 

「“扇伐交(せんばつこう)”‼」

 

ゾロの一本の太刀筋と、左慈のバツ印状の太刀筋がぶつかり合い…

 

「………っ!」

 

「ぐおっ!」

 

ゾロは両肩に小さな切り傷ができ、左慈は腹を大きく斬られて着地する。

 

「おおっ!」

 

「さ、左慈に勝った!」

 

「ば、馬鹿な⁉」

 

「左慈様が傷を負うなんて⁉」

 

その様子を見て愛紗達の方からは歓声が、太平道の方からは動揺する声があがる。

 

さらに…

 

「“首肉(コリエ)シュート”‼」

 

「ガハァッ!」

 

「“風速計(スイングアーム)”‼」

 

「ギャアアア!」

 

「“六連蝮星(ろくれんまむしぼし)”‼」

 

「ぐががががっ⁉」

 

「“重量(ヘビー)コング”‼」

 

「ぐへェっ!」

 

「“クラッチ”‼」

 

「ごはァっ!」

 

「“ストロングハンマー”‼」

 

「うわァ⁉」

 

「“鼻唄三丁”…“矢筈(やはず)斬り”‼」

 

「がふっ…!」

 

サンジ達の方もほとんどの敵を倒し終わり、僅かに立っている者達も無傷の者はいない状態になっていた。

 

「だいぶそっちに分が悪くなった様だな…!」

 

「ぐっ…!」

 

ゾロの言葉に左慈は焼け焦げた傷口を押さえながら睨み返す。

 

その時…

 

「「「「「「「「“(ソル)”‼」」」」」」」」

 

「「「「「「「「「「⁉」」」」」」」」」」

 

突然8つの人影が現れ、戦場を縦横無尽に駆け回ったかと思うと、馬元義と左慈、そして重症の大方達を連れてルフィ達の前に距離を取って立ち並んだ。

 

全員白装束を身に纏い、頭巾と仮面で顔を隠している。

 

「まさかあなた方がここまでやられるとは…。左慈様が仰った通り、万が一を考えておいて良かったですね」

 

「天の御遣いだけでなく連合軍の将兵もいるのだ…可能性は十分あった…。天の御遣いだけにここまでやられるのは…流石に想定外だったがな…」

 

「近くに木獣と、そいつらに引かせる為の荷車を用意してあります。そちらに移動を」

 

「手際が良いな馬謖(ばしょく)

 

「馬謖だと⁉」

 

その内の一人と左慈の会話を聞き、黄祖が声をあげる。

 

「まさか貴様…荊州襄陽(じょうよう)宜城(ぎじょう)に名を馳せる、馬家(ばけ)五常(ごじょう)の一人、馬謖なのか⁉」

 

「ええ。その馬謖ですよ黄祖殿」

 

そう言いつつその男は頭巾と仮面を取り素顔を見せる。

 

「私は兄上達とは人間の出来が違うのでね。この方達と共に天下にその名を轟かせ、この世を謳歌させて貰う事にしましたので。

兄上達にはどうぞよろしく言っておいてください。

ああ因みに、今回は最初正体を隠して驚かせてやろうと思って頭巾と仮面を着けていましたが、ここにいる者達は皆小方ではなく幹部ですので、お間違いのないよう」

 

「こいつの才覚はすさまじくてな、今や七星将軍の一人となっている。

―――良い機会だ。これからは敵となるのだし、お前達も自己紹介をしろ」

 

「「「「「「「はい」」」」」」」

 

左慈の言葉に残りの7人も順に頭巾と仮面を取る。

 

「では、改めて宣戦布告をするか…」

 

一人の女性がそう言いながら頭巾と仮面を取ると、短めの茶髪に整った顔立ちが現れる。

 

「⁉夏侯恩⁉」

 

その姿を見て春蘭が声をあげる。

 

「できればこうして正面から戦う事なく、抹殺するのが望ましかったのですけれど…」

 

2人目の女性はやや長めの金髪を首下で横向きのカールにしている。

 

「曹安民さん⁉」

 

今度は栄華が声をあげる。

 

「けどやっぱり、そう簡単には死んでくれないわね…」

 

3人目は薄い桃色の髪を首下で一本にまとめた長髪の少女だ。

 

「孫翊姉様⁉」

 

その顔を見てシャオが叫ぶ。

 

「ほんと…。運だけは良くて困ってしまいますわね…」

 

4人目は麗羽と似た雰囲気の女性であり、髪型もほぼ同じだが麗羽の髪は縦ロールなのに対し、こちらは横ロールになっている。

年齢は麗羽と美羽の中間ぐらいである。

 

袁胤(えんいん)さん⁉」

 

やはり袁家の親族だったらしく七乃が声をあげる。

 

「ま、どっちみち今後は私達の天下ですけど」

 

5人目はオレンジの髪の女性で、眼鏡を掛けている。

 

「許攸さん⁉」

 

今度は麗羽が叫ぶ。

 

「今まであんたらの下で屈辱に耐えてきた苦労が、ようやく報われるってもんだ」

 

6人目は黒髪の整った顔立ちの男子。

 

「李粛…!」

 

恋がその男を睨みつける。

 

「その気になれば簡単に八つ裂きにできるのによォ…。誰かの威光を利用する無力な佞臣になりきるのも大変だったぜ」

 

最後の一人は銀髪で眼鏡を掛けた、整った顔立ちの男である。

 

「黄皓!」

 

その顔を見て桔梗が声をあげる。

 

「あ…あなた達…太平道の幹部だったの⁉」

 

華琳は激しく動揺した様子で訊ねる。

 

「ああ、そうだ。黄巾賊などとの戦いで貴様らの作戦が漏れていたのも、全て私達の仕業だ」

 

「あと、そこの天の御遣いの男が訪ねて来た時に、黒山賊と徐栄に内通したのも私達ですわ。その他の刺客もほとんどは…」

 

「っ!」

 

夏侯恩と曹安民の言葉に華琳は絶句する。

 

「私も、あの手この手で孫策を亡き者にしようとしたのよ。全部失敗しちゃったけど」

 

「まさか孫静伯母様の件も、ロビン殿が訪ねて来た時の刺客も、あなたの仕業だったの⁉︎」

 

「正解!」

 

蓮華の言葉に孫翊は愉快そうに答える。

 

「ついでに言っておくと、厳顔殿がよく知っている孟達(もうたつ)苟安(こうあん)、彭義、黒山賊の総大将である張燕、荊州の軍権を握っている蔡瑁もみんな太平道の幹部だぜ。

あとあんた達が知ってそうなので言うと、北海郡太守の孔融、張繡の腹心の胡車児、元韓遂配下の侯選と楊秋、青州出身の名士禰衡(でいこう)濮陽(ぼくよう)の財産家田氏(でんし)、南蛮の木鹿(ぼくろく)大王とかかな」

 

「あと、私の同胞の逢紀(ほうき)もね」

 

「みんな大陸に名の知れている輩ばかりではないか!」

 

黄皓と許攸の言葉に祭が叫ぶ。

 

「その通り、おれ達太平道の幹部は天の国の力故に名を馳せた者だったのさ。

それ以外に、実力を隠して佞臣の皮を被り続けていた奴らもいるけどな。

全てはこの世を支配し、天下万民分の幸福と贅を独占し味わい尽くす為…!

そして今日、その化けの皮を脱ぎ捨て宣戦布告をしたという訳さ!」

 

…と、李粛。

 

「だが、流石にこのまま貴様らと衝突するのは賢明な判断ではない」

 

左慈が口を開く。

 

「お前達に一年の猶予をやろう。その間に我々は傷を癒し兵馬妖を量産する。

来年、再びここ洛陽に進軍してきた時に貴様らに問おう。

血を流す事なく降伏するか、血を流した上で我らの配下につくかをな…!」

 

左慈がそう言い終わると太平道は全員去って行った。

 

「………ハァー…ハァー…」

 

「ハァ~…」

 

「ゼェ…ゼェ…」

 

「ふゥ〜…」

 

「っ⁉ルフィさん!」

 

それと同時に、肩で息をしながらその場に座り込むルフィ達を見て、桃香達は慌てて駆け寄る。

 

「だ、大丈夫ですか⁉随分息が上がっていますけど…!」

 

「“ギア2(セカンド)”のせいだ…ハァ…。あれ使うと…すんごい疲れるんだ…ゼェ…。前に使い過ぎて…体が…全然動かなくなっちまった事があるんだ…」

 

「そういえば、前に見た体が大きくなるヤツも、使った後小さくなってしまうんでしたよね…」

 

「威力は大きいけどその分負担も大きい…。迂闊には使えないって訳ね…」

 

朱里と粋怜が呟く。

 

「その通りよ。私達の能力(チカラ)は確かに強力ではあるけど、決して無敵ではないわ…」

 

自身の掌を見ながらロビンが呟く。

 

「あわわ⁉ロビンさんの手、傷だらけになってますよ⁉」

 

「私が増やした手や足の負担や傷は、全て私自身の体にもくるの。

手を百本くらい咲かせて、すべてに針を一本ずつ指したら、私の手は血まみれなるでしょうね」

 

「ひゃわわ⁉怖い想像させないで下さいよ!」

 

悲鳴をあげる包。

 

「正直、あいつらがあそこで撤退してくれたのは助かったぜ…」

 

「もし後から来た奴らとも()るんだったら、おれとコックも奥の手を使わねェとヤバかったな…」

 

「に、兄ちゃん達もまだ奥の手があるんだ…」

 

季衣を始め皆驚く。

 

「けど…本当に疲れましたね…」

 

「途中でランブルボールの効果が切れて、正直焦ったよ…」

 

「右に同じだ…。予備のコーラも半分くらい使っちまったぜ…」

 

「おれも…。火薬星が…無くなりはしなかったけど、もうほとんど残ってねェ…」

 

「……あの、皆さん…」

 

酷く疲弊した様子のルフィ達を見て、桃香が口を開く。

 

「今日はもう解散しませんか?」

 

「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」

 

「今はルフィさん達の身体が第一だと思いますし…。何より、皆さんもう冷静に話ができる状態じゃないと思うんです…」

 

「……そうね。私も劉備に賛成」

 

「今日は色々あり過ぎてみんな混乱しているでしょうし、一晩休んで頭を冷やして、明日改めて話し合いましょう」

 

華琳と雪蓮の言葉に全員頷き、それぞれの陣に帰ろうとする。

 

「ああ、そうだ。その前にコレ」

 

すると突然、ナミが懐から何かを取り出した。

 

「それは…」

 

「まさか⁉太平妖術か⁉」

 

華佗が叫ぶ。

 

「ええ。誰か一人くらい、常備している奴がいるんじゃないかと思って、あいつらの懐片っ端から探ってやったのよ!

そしたら何とか上中下、三冊とも手に入ったわ!

これがあればあいつらの事、もう少し何かわかって対策を練られるんじゃない?ロビン、翻訳できる?」

 

「任せて!朱里ちゃん、鳳統ちゃんも手伝ってくれる?」

 

「「はい!」」

 

そして、その日はそれで解散となった。

 

その時…

 

「関羽、劉備」

 

「「?」」

 

華琳が2人に話し掛けてきた。

 

「ルフィ達には内緒で少し話したい事があるの。孫策や袁紹、天子様達にも声を掛けるわ。夜になったら手の空いている主将達と一緒に、私の天幕まで来てくれる?」

 

「わかりました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ頃、陳留郡、華琳が治める街の城壁の外。

 

「はァ…はァ…」

 

ボロボロになった香風が兵を率いて一人の男かと対峙していた。

 

「この私の攻撃にここまで耐えるとは、驚いたな」

 

「お前…何者…⁉」

 

「我が名は太平道、十二黄道将の一人張闓(ちょうがい)。徐州で将兵として仕官していた事もあるがな」

 

「っ⁉太平道⁉」

 

「ああ。本日をもって我々は正体を露わにし宣戦布告する事となった。

おれは貴様の主である曹操とちょっとした因縁があるから、あいつの城下町を襲ってやろうと思って来たんだが…」

 

「張闓様、そろそろ撤退する様にと…」

 

「そうか。徐晃、今日の戦はここまでだ。貴様の主に賢い選択をする様に助言をしておけ」

 

そう言い残すと張闓は去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

呉郡、雪蓮が治める街の城壁の外。

 

「畜生が…!何者だテメェ…⁉」

 

負傷した炎蓮が一人の女と対峙していた。

 

「太平道、七星将軍の一人、涼州の隠匿者夢梅(むばい)道士。あなたも名前くらいは聞いた事あるでしょう?」

 

「ああ…。だが涼州の隠者が何でわざわざ江東まで来てんだ⁉」

 

「私の能力はあなた達と相性がいいからよ。あと、流石に孫堅殿相手には私ぐらいの幹部じゃないと危ないだろうと思ってね」

 

「成程…。確かにテメェの言う通りだ…。いつも通りに動けねェぜ…!」

 

「このままあなたを殺してもいいんだけど、上からもう引き上げなさいって伝令がね…。

あんたの娘さん達、死なせたくなかったらちゃんと言って聞かせなさいよ?じゃあね~」

 

夢梅道士は去って行った。

 

「チィッ…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

益州、巴郡、桔梗が治める街の城壁の外。

 

「ううっ…!」

 

「た、たった一人に手も足も出ないなんて…!」

 

ボロボロになった雷々と電々が兵を率いて、一人の女性と対峙していた。

 

「どう?これが太平道十二黄道将、李春香(りしゅんこう)様の実力よ」

 

「李春香様、于吉様から撤退する様に伝令が…」

 

「わかったわ。あなた達も太平道に下りなさいよ。それなりに実力はあるようだし、楽して美味い汁沢山吸えるわよ?

何より惨めな貧民共が、泣きながら私達に物乞いする様は最高よ!

自分達が特別だという優越感に浸れるからこの上ない娯楽だわ!」

 

「「………っ!」」

 

「じゃあ、よく考えておきなさい」

 

李春香は去って行った。

 

「……外道だね…!」

 

「うん…最低…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、郿塢城。

 

「はァ…はァ…くそっ…!」

 

「お帰りなさい左慈。……中々大きな傷ですね」

 

「ああ、不覚を取った…!おのれ“刀剣の御遣い”…!次会った時は…必ず…八つ裂きにしてくれる…!」

 

「…実を言うとですね、私も“剛脚の御遣い”に頭を蹴り飛ばされたのが非常に不愉快でしてね…。

あの男の首を刎ねないと気が済まないのですよ…」

 

「お前もか…」

 

「ええ。そこでです」

 

そう言って于吉は近くの箱から何かを取り出す。

 

「!それは…」

 

「ええ、“悪魔の実”というやつですよ。どの様な能力(チカラ)が手に入るかはわかりませんが食べてみます?」

 

「望む所だ」

 

「左慈殿…于吉殿…」

 

「おや馬元義殿、気がつきましたか?」

 

「まともにくらったのは一撃だけですから…。それに兵器を扱う為に組み込んでいた天の国の絡繰りで、身体も強固になっておりましたから…。大した事ありません…。

それより…確か天の国の人体に組み込む兵器、まだ残っておりましたな?」

 

「ああ、そうだが…」

 

「それらを…全て私の身体に組み込んでくだいませんか?」

 

「よろしいのですか?一度成功したからといって、二回目も必ず成功するという保証はないのですよ」

 

「それに仮にお前の戦闘能力が強化され、一命をとりとめたとしても、お前の人間としての記憶や自我が無くなる可能性もあるのだぞ?」

 

「構いません。私を追い落した…麦わら帽子の……あの男を殺す為のチカラが手に入るのであれば…!今はとにかくあいつを殺す!」

 

「わかりました。皆が戻りましたらすぐに指示を出しましょう」

 

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