ONE PIECE エピソードオブ恋姫†無双 無双の姫たちと九人の海賊 作:HAY
ウソップが紫苑、璃々と一緒に旅を始めた頃―――
ルフィ達4人は荒野にいた。
「腹減ったな~…」
「お腹すいたのだ~…」
「しかし、こんな荒野では、茶店などもないだろうな…」
「動物とかもいませんしね…」
一行は腹を空かせ、休んでいた。
「あ、鳥なのだ…」
「大きいですね…」
「いいよな~空飛べるの…」
「確かに空を飛べれば、もう少し移動は楽でしょうな…」
「「「「…………」」」」
「そうだ!あの鳥食おう!」
しばらく黙って空を見ていたが、ルフィが突然立ち上がった。
「鳥を?」
「でもどうやって捕まえるんですか?」
「結構高いのだ」
「おれに任せろ!鈴々、槍を地面に突き刺せ!」
「?」
ルフィに言われ、とりあえず鈴々は蛇矛を地面に少し深めに突き刺す。
するとルフィは、腕を伸ばして蛇矛の捕まり…
「“ゴムゴムの”…“ロケット”!」
鳥めがけて一直線に飛んで行った。
「なるほどなのだ!」
「ルフィ殿、意外と頭が回るのだな!」
「あ、あの~…」
愛紗と鈴々が感心する中、朱里が不安そうに声をあげる。
「どうしました孔明殿?」
「ルフィさん…どうやって戻ってくるつもりなんでしょうか?」
「「…………」」
「…………」
「鈴々!孔明殿!急いで追いかけるぞ!」
「了解なのだ!」
「はわわ~!」
3人は全速力で走り出した。
▽
一方…
「待て~~~!肉~~~!」
「ピッ⁉」
鳥に追いついたルフィは、早速鳥を捕まえようとするが…
「ピイ~!」
スカッ
「あーーーっ⁉」
やはり空中での動きは鳥の方が一枚上手であり、避けられてしまう。
「ピエ~~~」
「チクショ~~~!待て~~~!」
鳥は方向を変えて飛び去って行き、ルフィの身体はだんだん落下し始める。
「くそ~~~!メシに逃げられた~~~!」
悔しがりながら、真っ逆さまに落ちていくルフィ。
「ん?」
その時、地面に1人の人影が見えた。
丁度、ルフィが落下していく地点に立っており、じっとして動こうとしない。
「お~い!そこどけェ~!危ねェぞ~!」
「ぽけ~~~…」
ルフィは呼びかけるが、人影は動こうとせず…
ドゴーーーン!
2人は激突した。
「おいお前!大丈夫か⁉」
すぐに起き上がったルフィは、地面に倒れている先ほど自分とぶつかった少女を、慌ててゆすり起こす。
「う~…頭痛い」
少女は頭を押さえながら起き上がる。
薄い紫色の髪、前髪の一部をドクロの髪飾りで持ち上げまとめており、マフラーを巻いている。
年齢は鈴々と同じくらいだ。
「大丈夫みてェだな」
「お兄ちゃんは誰?」
「おれは“モンキー・D・ルフィ”、海賊王になる男だ」
「海賊?じゃあお兄ちゃん悪い人?」
「ん~わかんねェ。それはお前が決めてくれ。お前は誰だ?」
「シャンは“
「ん?それ真名なんじゃねェのか?」
「シャンはそういうのよく解らないから…」
「そうか」
「お兄ちゃん、今空を飛んでいた人?」
「ん?ああ、そうだぞ」
「どうやって飛んでたの?」
「こうやって、棒に捕まって、ビュン!って」
身振り手振りで説明するルフィ。
「…もしかして、落ちていただけだった?」
「ん~、たぶんそうだな」
「がっかり…」
「どうした?」
「空の飛び方、教えて欲しかった…」
「お前、空飛びてェのか?」
「うん。鳥みたいに、空を飛んでみたい」
「…そうか。まーでも空飛んでる奴、けっこう会ったことあるから、頑張れば飛べるんじゃねェか?」
「本当⁉頑張れば空を飛べる⁉」
「ルフィ殿~!」
「「!」」
そんな会話をしていると、愛紗達がやって来た。
「やっと追いつきましたぞ…そちらの方は?」
「シャンは香風」
「あの…できれば真名ではなく名乗って欲しいのですが…」
「わかった。シャン…じゃなくて、わたくしは“
「“徐晃”殿ですか。私は“関羽雲長”」
「鈴々は“張飛翼徳”」
「私は“諸葛亮孔明”といいます」
「よろしく」
「あの…それで徐晃殿はどうしてルフィ殿と一緒に?」
「ん~とね…空を見てたら、鳥が飛んでいて、鳥に何かが近づいて来て…。
『何だろう?』って思って見てたら、落ちてきてぶつかった」
「は、はァ…」
香風の説明に、わかったようなわからないような顔をする愛紗。
その時…
「ん?何だあれ?」
「「「「?」」」」
遠くの方から、砂煙が上がっているのが見えた。
どうやら騎馬隊のようで、少しずつこちらに近づいて来ている。
しばらくすると旗印が見えるようになり…
「あの旗印は…“曹”…」
「曹操殿の⁉」
「華琳のか!」
またしばらくすると、行軍している人物がはっきりと見えるようになり…
「ルフィ!関羽!やっぱりあなた達だったのね!」
「曹操殿!」
「華琳!久しぶりだな~!」
先頭を進んでいた華琳が声をかけてきた、後ろには春蘭と秋蘭もいる。
▽
「…それで、都の方に呼ばれて帰る途中で、見覚えのある風貌が見えたから、もしかしたらと思って来たのよ」
「そうだったのですか」
「ところで、趙雲の姿が見えないようだけれど?それに、見慣れない顔が二人いるわね…」
「あ、はい。趙雲とは、数日前に逸れてしまいまして。こちらの方は、入れ替わりに仲間になった…」
「“諸葛亮孔明”と言います」
「こちらの方は、ついさっきルフィ殿が知り合った…」
「“徐晃公明”」
「“徐晃”?…もしや、
確か、山賊退治で名をあげたという…」
「うん。それシャンのこと」
秋蘭の質問に頷く香風。
「そのような人物が、どういった経緯でルフィと知り合いになったの?」
「頭がぶつかった」
「頭をごつーんした」
「……まァ、こんな所で立ち話も何だし、よかったら一緒に来ない?いつかのお礼もしたいしね」
「でしたら、お言葉に甘えて…」
こうして、ルフィ達は香風、再会した華琳達と一緒に、華琳の治める街へ向かうことになった。
▽
「そんなことがあったんですか…」
「それがきかっけで、私はルフィに真名を預けたのよ。着いたわよ」
しばらく行くと、一行は立派な城門に囲まれた大きな街にたどり着いた。
城門が開き、何人かの家来が出迎えにきた。
「お姉様!お帰りなさいませ!」
その先頭にいた女の子が声をかけてきた。
華琳と同じ金髪で、左右で大きく渦を巻いたツインテールになっており、ウサギのぬいぐるみを抱えている。
お姉さまと呼ぶところを見ると、華琳の姉妹か親類のようだ。
「わざわざ出迎えありがとう“
「構いませんわ。それで、どのような方達ですの?」
「ええ、紹介するわ」
華琳はルフィ達5人を示す。
「あらまあ!」
その瞬間、栄華の目が輝きだした。
そのまま鈴々、朱里、香風の3人に熱い視線を向ける栄華。
「可愛らしい方達ですわね!お名前は何て言いますの?」
「鈴々は“張飛”、字は“翼徳”なのだ」
「張飛さんですね!お部屋を用意しておりますわ!お風呂も準備させますので、ゆっくりしていってくださいね!」
「ありがとうなのだ!」
「私は“諸葛亮”、字は“孔明”といいます。しばらくお世話になりましゅ…はわわ、噛んじゃいました」
「気にしなくていいですわ!孔明さんにもお部屋とお風呂を用意しますから、ゆっくりしていって下さいまし!」
「ありがとうございます」
「シャンは“徐晃”、字は“公明”」
「徐晃さんですわね!お部屋とお風呂を用意いたしますわ!ゆっくりしていってくださいね!」
「わ~い!」
鈴々達3人が挨拶を終え、続いて愛紗も挨拶する。
「お初にお目にかかります。我が名は“関羽”、字を“雲長”と申します。お世話になります」
「はい、部屋をご用意いたしますわ」
(………ん?)
栄華に挨拶をした愛紗は、なぜか違和感を覚えた。
「…あの、あなたは?」
「あ、失礼いたしました。私はお姉様、曹操様の従妹で“
「よろしくお願いします」
「はい、よろしくお願いします」
(………???)
やはり何か違和感がある。
(何というか…鈴々達に比べて素気ないような?)
絶対に気のせいなどではないが、愛紗はとりあえず黙っていることにした。
そして…
「おれは“モンキー・D・ルフィ”。よろしく」
最後にルフィが挨拶する。
「…………」
すると栄華はまるで汚い物を見るような表情をし、明らかに視線を逸らす。
やがてしぶしぶ口を開き…
「…馬小屋の隅に藁を用意しておきますから、好きに使って下さいまし。
使った藁は他の物と混ざらないよう、分けておいて下さいね」
「わかった」
「「わかるな!」」
明らかに客人に対するモノではない栄華の扱いを、あっさり承諾するルフィに、愛紗と華琳がツッコんだ。
「栄華?」
「で、ですがお姉様!こんなどこの馬の骨ともわからないような、ましてや男に…!」
「言っとくけど、ルフィは私の恩人で、この中で一番大事な客人なの!」
「え、ええっ⁉」
「間違っても他の四人より粗末な扱いをしないように!いいわね⁉」
「わ、わかりましたわ…。部屋を用意します…。それとお風呂も…」
「あ、あの曹操殿…曹洪殿は…?」
失礼な気もしたが、愛紗はどうしても気になり華琳に訊ねた。
「ええ。かなりの男嫌いで女性と、特に小さい女の子と親しむのが好きなの」
「それで鈴々達を…」
「ええ、そうとう嬉しかったようね」
「当たり前です!ああ…三人とも可愛らしくて、その方向性も全然違いますわ♡
張飛さんは今までの服とは違う新しい感じで…孔明さんにはアレを…徐晃さんはこの間注文したのが似合いそうですわ…♡」
「…………」
妄想の世界に入り、イッちゃった顔になる栄華。
「…栄華」
「はっ!申し訳ありません!つい、いつもの癖で!さ、張飛さん達!お風呂にご案内しますわ!」
そう言って手招きするが…
「お、お兄ちゃん…」
「はわわ~…」
「なのだ~…」
先ほどの栄華の様子を見て萎縮してしまい、ルフィの後ろに隠れて出てこようとしない3人。
「大丈夫だって。な?」
「ええ。栄華も無理やり手を出したりはしないから、安心しなさい」
「う、うん…」
「はい…」
「わかったのだ…」
ルフィと華琳に言われ、3人はルフィの後ろから出てきた。
「それじゃあ行きましょう。改めて歓迎するわ」
「おう!ありがとうな
「⁉ちょっとあなた‼」
いきなり栄華がルフィの正面に立ちふさがり、正面から睨みつけた。
「何だ?」
「『何だ』じゃありません‼どうしてあなたのような下賤な輩が、お姉様の真名を呼んでいるんですの⁉
あなたのせいでお姉様の大切な真名が、汚れてしまったではないですか‼
この汚れは、あなたの口を切り裂いて、その血で清めさせていただきますわよ‼」
「呼んでいいって言われたぞ?」
「よくもまあそんな嘘をおめおめと‼お姉様があなたのような下賤な輩に、大切な真名を…」
「預けたわよ」
「…………っ!」
「はわわっ⁉私絶句した人って初めて見ました!」
「ああ…これほど絶句という表現が似合う状態は、中々ないだろうな…」
朱里と愛紗がそう言ってしばらくした後、栄華が我に返るのを待って、一行は街へと入ったのだった。
▽
陳留郡のとある大きな屋敷の一室、そこで桂花は拳を構えていた。
彼女の前には、どことなくルフィに似た人形がある。
「あああああーーーーーっ!」
ドン!
桂花は雄叫びをあげると、その人形の顔面に右ストレートを叩き込む!
「憎い!」
続いて左ストレート!
「あの猿がァ!」
そのままパンチの連打!
「憎いィ!」
顎に右アッパー!
「男のォ!」
脳天チョップ!
「くせにィ!」
左わき腹への回し蹴り!
「猿のォ!」
かかと落とし!
「くせにィ!」
肘鉄!
「華琳様にィ!」
ドロップキック!
「真名をォ!」
バックドロップ!
「許されるなんてェ!」
一本背負い!
「ああ!憎い憎い憎いィ!見てなさいよ!
今度会ったら絶対に泣いて許しを請うような、ひっどい目に遭わせてやるんだからァ!」
そのままチョークスリーパーで人形の首を絞める桂花。
華琳がルフィに真名を預けて以来、桂花はほぼ毎日のようにコレを行っていた。
ちなみに今の一連の技については、桂花はその動きをしているだけで、技名は知らない。
「ふー…ふー…ふー…」
しばらくして技を解くと、桂花は般若のような顔をして呼吸を整える。
「荀彧様」
部屋の外から文官が呼びかけた。
桂花が男嫌いであるため、無論声の主は女性である。
「何?」
「曹操様がお戻りになられました」
「!分かったわ!すぐ迎えに行くわ!」
桂花はたちまち上機嫌になり、華琳を迎えに行くのだった。
▽
「すげ~」
「大きいお屋敷なのだ~」
「ふふん!そうだろう!そうだろう!」
「…どうして夏侯惇さんが偉そうにしているのでしょう?」
「訊かないでくれ…」
ルフィ達一行は華琳の屋敷に着いた。
同行していた兵士達は皆兵舎や家に戻り、今はルフィ、愛紗、鈴々、朱里、華琳、春蘭、秋蘭、栄華、香風の9人だけである。
「華琳様!お帰りなさいませ!」
…と、そこへ桂花がやって来た。
「ただいま桂花。私の留守中、変わりはなかった?」
「もちろんでございます!」
「そう。ところで、今夜は急遽酒宴を開くことになったのだけれど、あなたも出席するわよね?」
「もちろんでございます!私は常に華琳様のおそばにおりますゆえ!
それにしても酒宴とは…客人でも参られたのですか?」
「ええ、彼らよ」
そう言って華琳が示したのは…
「っ!」
桂花が憎くてたまらない男と、その仲間達だった。
ちなみに桂花は、華琳を誑かした(と、桂花は思い込んでいる)愛紗のことも、ルフィ程ではないが憎んでいる。
「お~!久しぶりだな~猫耳~!」
ルフィ達も桂花に気付き、声をかける。
「こ、これは荀彧殿…」
愛紗は、以前桂花に凄まれたことがあるため、少々気まずそうに声をかける。
「あ、あんた達…」
「この前のお礼とお詫びがしたかったから、招待したのよ」
「…確かに世話にはなりましたね、迷惑もかけてしまいましたし…。
歓迎はするからゆっくりしていきなさい…」
「あ、ありがとうございます…」
やや敵意のこもった挨拶をして、桂花は去って行った。
「…何だか、悪かったわね」
「い、いえ。お気になさらず…」
「そーそー、気にすんなって」
本当に気にしていない様子で、返すルフィ。
「お姉様!お帰りなさいなさいませ!」
…と、そこへ別の女の子が声をかけてきた。
金髪で長い髪を後ろの方でまとめ、先端を縦ロールにしている
「ただいま“
「伝令の方からお話は伺いました。そちらの方々が?」
「ええそうよ。自己紹介なさい」
「はい」
華琳に言われ、柳琳と呼ばれた少女は愛紗達の前に来る。
「お初にお目にかかります。私は“
「初めまして。“関羽雲長”と申します。
こちらが私の義兄妹で兄にあたる“ルフィ”、妹の“張飛”、旅の同行者の“孔明”殿、“徐晃”殿でございます」
「よろしくお願いします。あの…」
「ん?」
突然、柳琳は申し訳なさそうな顔をして、ルフィ、鈴々、朱里、香風の顔を見る。
「先ほど、城門の方で…きっと栄華ちゃんが、ご無礼をしてしまったと思うのですが…。
栄華ちゃん、根はいい子なのでどうか気を悪くしないでくださいね…」
「ああ、いいよ。気にすんな」
「ちょっと、びっくりしただけなのだ…」
「悪気がないことはわかっていますから…」
「歓迎してくれたのはうれしかった…」
「そうですか、ありがとうございます」
「…………」
「?関羽さん?私の顔に何かついていますか?」
「い、いえ!何でもありませぬ!」
華琳をはじめ、今までの曹軍の人物は強烈な者ばかりだったため、大人しく優しそうな柳琳に驚きを隠せない愛紗だった。
「ところで柳琳、“
「それが…姉さんはまたどこかへ行ってしまって…」
「はァ…あの子は相変わらずね…」
「全く…華侖さんには困ったものですわ…」
「曹純にはお姉ちゃんがいるのか?」
姉という言葉を聞いて興味が湧いたのか、鈴々が訊ねる。
「ええ。“
「曹仁殿とは、どういった方なのですか?」
「そうね…」
「「「「…………」」」」
愛紗に訊かれ、考え込む華琳。
春蘭や秋蘭、栄華と柳琳も考え込んでいる
「……変わっているとしか言いようがないわね」
「は?」
華琳の返答に、愛紗が何となく嫌な予感を覚えたとき…
「あー!華琳姉ェ、お帰りっすー!」
「「「「「⁉」」」」」
どこからか声が聞こえた。
ルフィ達は周囲を見渡すが、誰の姿も見えない。
「…噂をすれば何とやらね。上よ」
「上?」
華琳に言われ、ルフィ達が上を見ると…
「華琳姉ェ~!その人達誰っすか~?」
近くの建物の屋根の上に、金髪を縦ロールのサイドテールにした女の子がいた。
活発そうな印象があり、服装はほとんど裸同然である。
「あの~あなたが曹仁殿ですか~?」
愛紗も声を張り上げて訊ねる。
「そうっすよ~!」
「曹仁殿はそこでなにを?」
「日向ぼっこっす~!」
そう返事をすると、華侖は自分の服に手をかけ…
「そ、曹仁殿⁉」
「ふえ?」
「い、今何をしようとしたのですか⁉」
「脱ごうとしたっすよ?」
愛紗の問いに平然と答える華侖。
「何故脱ぐのです⁉」
「脱いだ方が、お日様がいっぱい体に当たって、暖かそうだからっす!」
「暖かそうって…」
「姉さん!」
愛紗の声を柳琳の声が遮った。
「もう!またそんな所に登って!危ないから早く降りてきて!」
「え~⁉今、登ったばっかりっすよ~?」
「華侖!客人が来ているの、降りてきて挨拶しなさい」
「うう…わかったっす…」
華琳に言われ、華侖はしぶしぶ返事をすると立ち上がり…
「…って曹仁殿⁉」
「何すか?」
「今、そこから飛び降りようとしませんでしたか⁉」
「だって降りろって言われたっすよ?」
「飛び下りるのはいくら何でも危ないでしょう⁉」
「平気っすよ~」
「華侖!その近くに窓があるでしょうから、そこから降りてきなさい!」
「は~い…」
華琳に言われ、華侖は屋内に姿を消した。
「…中々、個性的な方ですな」
「まあね」
濃すぎる曹一族の女性達を見て、華琳、秋蘭、柳琳の苦労を知った愛紗だった。
オリジナルストーリー、曹一門と香風の話でした。
香風、魏ルートで一番好きなキャラです。