ONE PIECE エピソードオブ恋姫†無双 無双の姫たちと九人の海賊   作:HAY

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第50話 “ヒーロー登場!”

それから数日間、ウソップと燈は紫苑から得た情報を参考に、偵察、調査を続けた。

 

そしてある日、一同は食事をとっていた。

 

「もぐもぐ…あれ?ウソップさん、茸食べないの?」

 

「あ、ああ。子供の頃、あたったことがあって、それ以来苦手でな…」

 

「それわかる。ボクも寄生虫にあたってから魚が苦手で…」

 

「そうなのか。おれは魚は大好物だけどな。特に旬の魚が」

 

「ふふっ…」

 

「どうした?」

 

「いや、ボクは茸とかが好物だから、ウソップさんとは正反対で、でも嫌いな理由は似ていて、なんか面白いなって」

 

「確かにそうだな」

 

「………!」

 

「ん?どうした璃々?」

 

「璃々、喜雨お姉ちゃんがわらったの、はじめてみた!」

 

「え⁉そうかな⁉」

 

「言われてみれば、喜雨ちゃんが笑うところ、あまり見たことないわね」

 

「ぼ、ボクだって笑うことくらいあるよ…」

 

「でも人と話して笑ったのは初めてじゃない?」

 

「か、母さんまで…」

 

「っ!静かにっ!」

 

「「「「!」」」」

 

紫苑に言われ、一同は口を閉ざし、食事の手を止める。

 

「「「「「…………」」」」」

 

「黄忠の目撃情報は?」

 

「何もねェ」

 

「だが、街を出た情報がない以上、必ずどこかに居る筈だ」

 

「そろそろ強制的に家宅捜索に入るか?」

 

「そうだな」

 

「「「「「…………」」」」」

 

人の気配は去って行った。

 

「隠れるのもそろそろ限界だな…」

 

「そうだね…」

 

「情報は十分集まりましたし…」

 

「明日、作戦を決行しましょう」

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、作戦を確認するぞ。

まず、おれ達は四手に分かれて行動する。

そして、それぞれ街の四隅の馬小屋に火をつける。

おれが南東、紫苑と璃々が北東、燈が北西、喜雨が南西だ。

火をつけた後は、騒ぎを煽りながら街の中央の広場に集合する。

その後、燈と喜雨は璃々を連れて安全な場所に避難。

おれが楊齢を、紫苑が韓玄を討ちに向かう。

韓玄は有事の際、十中八九この北の門から脱出する筈だから、おれと紫苑は合流後、北に向かう。

燈達の身に危険が生じた場合は、北に向かいおれ達と合流する。

以上だな」

 

「あの、本当にウソップさんを燈さん達に付けなくて大丈夫ですか」

 

「大丈夫ですよ。璃々ちゃんはちゃんと守りますから」

 

「それもありますが、お二人の身に何かあったら…」

 

「大丈夫だよ。ボク達だって護身の術ぐらいは身に着けているから。

それより、紫苑さんこそ璃々ちゃんもいるのに、一人で大丈夫?

あと、本当にあの楊齢をウソップさん一人で相手にするの?」

 

「璃々を一人にしておくのも危ないですし、だったら自分の目が届く所に置いておきたいんです」

 

「それに、紫苑は韓玄の暗殺に集中する必要があるし、騒ぎがでかくなった後は、璃々を守る役目が必要だ。

おれ一人でやるしかねェだろ」

 

「…うん、そうだね…」

 

「では、今夜それぞれ四隅の馬小屋へ移動し、夜が明け始めたら作戦を開始しましょう」

 

「あ、そうだ。お前らに()()()渡しておく」

 

「?何これ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~翌日、夜明け前―――城壁~

 

「ふあ~…」

 

「おい、見張りの兵があくびなんかするな」

 

「何言ってんだよ。こんな街を襲うような賊なんていると思うか?」

 

「それもそうだな。何せこの街の金品は全て、韓玄様が没収しているんだからな。

韓玄様の身の回りだけは楊齢将軍が固めているし、民を襲ったって盗める物なんか…」

 

「火事だァ!」

 

「「⁉」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一体何が起きた⁉」

 

「敵襲か⁉反乱か⁉」

 

「いや、まだよくわからな…」

 

ヒュン!

ドスッ!

 

「ぐあっ!」

 

「うわァ⁉」

 

「何だ⁉この矢、誰が撃ったんだ⁉」

 

「わからねェ…誰がこんなことを⁉」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~南西門付近~

 

「ハァ…ハァ…」

 

馬小屋に火をつけた後、喜雨は物陰に隠れながら集合場所へ向かっていた。

 

(母さんの言った通りになってきた…。

 

 

 

 

 

『とりあえず、火をつけるだけでいいと思うわ』

 

『本当にそれだけで、領主が逃げ出すほどの騒ぎになるのか?』

 

『ええ。ここの兵士や役人は、自分達の保身や贅沢しか考えないような人が大半。

敵襲か反乱かよくわからない事態が生じたら、そんな人達はどうすると思う?』

 

『火事場泥棒として略奪、もしくは敵味方の区別がつかないまま同士討ちを始める。

そういったところかしら?』

 

『そうなるでしょうね。ただ、騒ぎが大きくなるように、多少は煽る必要があると思うけど…』

 

『それは、私とウソップさんがやりましょう。いいですね』

 

『ああ。任せておけ!』

 

 

 

 

 

ウソップさんと紫苑さん、上手くやっていると良いけど…)

 

「大変だァ!急いで南東に向かえ!」

 

「おい!どうした⁉」

 

「城門が一つ吹っ飛んだそうだ!とんでもなく強い敵が襲って来たぞ!」

 

「何ィ⁉」

 

(じょ、城門が吹き飛んだ⁉南東って…う、ウソップさん何をしたの⁉)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~南東門付近~

 

(こっちに来てから、火薬が手に入らなくてあまり使わないようにしてたけど、今回は使って正解だったな)

 

ウソップは火をつけた後、火薬星で城門を1つ吹き飛ばした。

さらに…

 

「『大変だー!向こうの通りで民百姓が暴動を起こしたぞー!』」

 

「何ィ⁉」

 

「鎮圧しろォ!」

 

「急げェ!」

 

得意のウソで兵士達を混乱させつつ、集合場所へ向かう。

 

(へへへっ!こういうのは得意分野だぜ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~北西門付近~

 

(喜雨、大丈夫かしら?)

 

火をつけた後、燈は集合場所へ向かっていた。

 

「コラァ!何やってんだお前ら⁉持ち場に戻って戦え!」

 

「やなこった!こういう機会をずっと待ってたんだ!」

 

「ここにはおれ達の給料の、何年分もの金があんだからな!」

 

「これだけの宝を盗みだせば、兵士を止めても十分食っていけますわ!」

 

「いつ死ぬかわからん兵士として勤めるより、こっちの方がいいですわい!」

 

(火事場泥棒が現れた…思惑通りね)

 

「ん⁉誰だキサマ⁉」

 

「!(敵兵!見つかった!)」

 

「ほお、良い女じゃねェか!連れて帰ってたっぷり良いことして…」

 

「ていっ!」

 

びゅっ!

 

兵士が言い終わらないうちに、燈は何かを投げつける!

 

パキャッ!

 

「痛ェっ!うわっ、何だコレ⁉くせェ!」

 

兵士がひるんだすきに燈は逃げ出す!

 

(それにしても…ウソップさんがくれた()()()、本当に便利ね…。

 

 

 

 

 

『あ、そうだ。お前らにコレら渡しておく』

 

『?何これ?』

 

『おれが身を守るときに使う小道具だ。

まずこれは“煙星”。

投げると辺り一面に煙が広がり、相手の視界を奪う。

次にこれが“唐辛子星”。

粉末状にした唐辛子を団子にしたもので、これを顔にぶつければ、唐辛子の粉が目、鼻、口に入り相手を苦しめる。

効果は身をもって実証済みだぜ!』

 

『あ、うん…そうだね…』

 

『喜雨?どうしたの?』

 

『で、こいつは“ケチャップ星”だ。

これを潰すと赤い液体が飛び散る。

相手にぶつけて大けがをしたと思わせたり、自分の体につけて死んだフリをしてやり過ごすのに使う。

これは、腐った生卵だ。

卵ってのはぶつけると結構痛いし、腐っているから割れた瞬間、臭いで相手をひるませることができる。

武器よりは安全だから璃々にも持たせられるし、用意しておいたんだ。

いざとなったら、これらをうまく使って身を守れ』

 

『成程』

 

『わかったわ。有効に使わせてもらいましょう』

 

 

 

 

 

唐辛子や腐った生卵に、こんな使い方があったなんてね。

使い手の危険が少ないから、老若男女問わず持たせられるし、いいわねコレ。

徐州に帰ったら、護身用の道具として普及させようかしら?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~北東門付近~

 

「ハァッ!」

 

ヒュン!

ドスッ!

 

「ぎゃあっ!」

 

火をつけた後、紫苑は隙を見て敵兵を射殺しながら、集合場所を目指していた。

 

璃々は背中の竹籠の中にいる。

 

「璃々、大丈夫?」

 

「うん」

 

(混乱がだいぶ激しくなってきたわね…)

 

「こ、こらキサマら!は、反乱は重罪…」

 

「うるせー!役人ども!」

 

「よくも今までやってくれたな!」

 

暴動を起こす民も現れ始めていた。

 

(これだけやれば十分ね。あとは合流することに集中しましょう!)

 

そして早足になり、通りを抜けると―――

 

「久しぶりだな紫苑」

 

「見つけたぞ黄忠」

 

「―――っ!」

 

目の前に韓玄と楊齢が現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~中央広場付近~

 

「お前が裏切り者か⁉」

 

「何をする⁉」

 

「ぎゃあ⁉」

 

「死ねェ!」

 

兵士達による同士討ちも激しくなってきた。

 

「敵の指揮を執っているのは誰で、何人いるんだ⁉」

 

「知るか⁉」

 

「とにかく不審な奴は全員やっちまえ!」

 

「こっちには…」

 

兵士の一人が路地裏を除く。

 

「死体ばっかだな」

 

「他に行くぞ!」

 

「おう!」

 

(……もう行ったね)

 

兵士達が去った後、頭から血を流した死体が一つ、起き上がった。

 

(ウソップさんの言った通りにしたら、本当にやり過ごせた。

この…“けちゃっぷ”だっけ?ちょっと良い臭いするけど、何で作ってるんだろう?)

 

そんなことを思いながら、喜雨は歩き出す。

 

「!喜雨!」

 

「!ウソップさん!」

 

「お前それ―――はケチャップだな。怪我はないか?」

 

「うん。ウソップさんも無事でよかったよ」

 

「そろそろ紫苑と燈も来ると思うんだが……あ!燈!」

 

「母さん!」

 

2人は少し離れた所に燈の姿を確認した。

 

「ああ!ウソップさん!喜雨も……⁉」

 

…と、燈は突然血相を変えて走って来る!

 

「喜雨!」

 

「か、母さん⁉」

 

「ど、どうした燈⁉」

 

いつになく取り乱した様子の燈に驚く喜雨達。

 

「どうしたじゃないでしょう!ひどい怪我じゃない!すぐに手当てしないと!」

 

「だ、大丈夫だよ!これは…」

 

「大丈夫なワケないでしょう⁉そんなに血を流して!急いで…」

 

ドスッ!

 

「うっ!」

 

「え…⁉」

 

その時、どこからか飛んできた矢が、燈の足に刺さった。

 

「ううっ…!」

 

その場にしゃがみ込む燈。

 

「か、母さん!」

 

「大丈夫よ!足に刺さっただけだから!それより喜雨の方が…」

 

「ボクは怪我なんてしてないし、これは血じゃないよ!」

 

「え…⁉」

 

「とにかくまず燈の手当てをするぞ!どっか、物陰に…」

 

「ウソップお兄ちゃーん!燈さーん!喜雨お姉ちゃーん!」

 

「⁉璃々⁉」

 

「どうしたの⁉」

 

()()()走って来た璃々に驚く3人。

 

「璃々ちゃん、紫苑さんは⁉」

 

「お母さんは……わるい人とたたかっているの……!」

 

「何だって⁉」

 

「どんな人…⁉」

 

「う~んとね、二人いた。一人はキラキラした服をきた、えらそうな人。

もう一人はくさりをもった、つよそうな人」

 

「韓玄と楊齢かな?」

 

「十中八九そうでしょうね」

 

「璃々はにげられたから…お兄ちゃんたちをよんでこようとおもって…」

 

「わかったわ。ありがとう璃々ちゃん。ウソップさん、早く紫苑さんの所へ!」

 

「でも、燈のケガ…」

 

「私達は大丈夫です!それより韓玄と楊齢を討って、作戦を…!」

 

「………っ!わかった!」

 

ウソップは走って行った。

 

「母さん!璃々ちゃんも!早くどこかに隠れないと!」

 

「喜雨、璃々ちゃんを連れて行きなさい!」

 

「え…⁉」

 

「足を怪我している私が一緒に行くと、足手まといになるわ!だから二人だけで…」

 

「そんな!嫌だよ!」

 

「行きなさい!言う事を聞きなさい!」

 

「嫌だ!絶対に嫌だ!」

 

子供が駄々をこねるように叫ぶ喜雨。

 

「おい!誰かいるぞ!」

 

「「「!」」」

 

どこからか数人の兵士達が現れた。

 

「女のようだな」

 

「中々上玉だな。捕まえるか!」

 

3人の下へ迫る兵士達。

 

「!喜雨!璃々ちゃんを守りなさい!」

 

「―――っ!わ、わかっ…」

 

「“メタリックスター”‼」

 

ガン!

 

「ぐあっ⁉」

 

「「「⁉」」」

 

その時、突然兵士の一人に何かがぶつかった。

 

「い、今の…⁉」

 

「い、一体何だ⁉」

 

ヒュン!ヒュヒュン!

ガン!ガガン!

 

「ぎゃあ!」

 

「ぐあっ!」

 

「イテェ⁉」

 

同じ様に他の兵士達も謎の攻撃をくらう。

 

「お嬢さん達!今のうちにこっちへ!」

 

「「「⁉」」」

 

何者かの声が聞こえ振り向くと、1人の人影が少し離れた所に立っていた。

 

「早く!」

 

「う、うん!」

 

燈に肩を貸し、璃々と手をつないで、喜雨はその人物の方へと歩き出す。

 

「今のはテメェの仕業か!」

 

「兵士に手を上げてタダで済むとおも…」

 

兵士達も人影に気付き、武器を構えるが…

 

「“火薬星(ガンパウダースター)”‼」

 

ボカァァァン!

 

「「「「「うわァァァ⁉」」」」」

 

「「「⁉」」」

 

謎の人物の一撃で全員吹っ飛ぶ。

 

「大丈夫かい⁉お嬢さん達!」

 

その人物が喜雨達の下へ駆け寄ってきた。

 

「ここでは目立つ!どこか隠れる場所を探そう!」

 

「う、うん」

 

その人物が燈を背負い、喜雨は璃々を抱いて4人はその場を離れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4人は、路地裏に隠れた。

 

「母さん、大丈夫?」

 

「ええ。応急措置はすんだわ。そこまで深い傷ではなかったし」

 

「良かった…」

 

胸をなでおろす喜雨。

 

「危ないところだったね。助けられて良かったよ」

 

「うん。えっと…それで…」

 

そして喜雨は、先ほど自分達を助けてくれた人物に向き直る。

 

「おっと紹介が遅れたね。初めまして、私の名は“そげキング”!」

 

…と、仮面を着けた鼻の長い、ものすごくウソップに似たその人物は名を名乗る。

 

「……えっと、何やってるのウソ…」

 

「喜雨」

 

「……ウン、初メマシテ。助ケテクレテアリガトウ、ソゲきんぐサン」

 

燈の言葉で、状況を理解し空気を読む喜雨だった。

 

「何、礼には及ばない。危険な目に遭っている女性を助けるのは、当然のことだ」

 

(ウソップお兄ちゃん、なんでお面してるんだろう?)

 

「今、そこの家屋を確認してみたが、空き家のようだ。ほとぼりが冷めるまで、そこに隠れていると良い」

 

「うん。そうするよ」

 

「うむ。申し訳ないが私は行く。助けなければならない人がまだいるのでね」

 

「うん。気を付けてね」

 

「では、さらばだ!」

 

ウ…そげキングは去って行った。

 

「そげき~の島で~♪生まれたお~れ~は♪100ぱ~つ100ちゅ~♪ルルララル~♪」

 

「……何?あの歌?」

 

「さあ?」

 

「ねずみの目玉もロックオン‼♪お前のハートもロックオン‼♪そげき~の島から来~た男~♪」

 

「……歌う意味あるの?」

 

「さあ?」

 

「ルルル~♪ルルララ♪それ逃げろ~♪」

 

(ウソップお兄ちゃんおもしろ~い♪)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~北の路地~

 

その頃、紫苑は楊齢と対峙していた。

 

「うあっ!」

 

紫苑は楊齢と対峙した後、璃々を守ることを最優先に戦った。

そのため攻撃を避けられない攻撃、避けきれない攻撃があり、致命傷は負っていないものの、所々負傷してしまった。

 

そして璃々を逃がした後も、苦戦を強いられていた。

 

(この男の武器……一体何なの⁉)

 

「もうあきらめろ紫苑」

 

「お前が…私の真名を呼ぶな!」

 

腕や足にやけどの跡ができ、服も所々焼け焦げている。

 

「自慢の弓の腕も、ここまで相手に接近されてしまっては役に立たんな」

 

「くっ!」

 

「楊齢、腕と脚の骨を折ってやれ。顔と体は傷つけるなよ」

 

「はっ!」

 

鉄球を構える楊齢。

 

「このっ…!うっ!」

 

紫苑も武器である大弓“颶鵬(ぐほう)”を構えようとするが、痛みで身体が思うように動かない。

 

「観念するんだな!」

 

「それはお前の方だ!必殺“火薬星”ィ‼」

 

ボゴォン!

 

「「「⁉」」」

 

突然、何者かの声と共に楊齢の頭が爆発する!

 

「楊齢!」

 

「心配無用だ、ちゃんと鎖で防いだ」

 

煙が晴れると、無傷の楊齢が姿を現した。

 

「そ、そうか…!しかし今のは一体⁉誰がどこから⁉」

 

韓玄は当たりを見渡すが、誰もいない。

 

「あ…!」

 

しかし、紫苑の目は捉えた。

自分たちがいる通りの突き当たり、ずっと離れた場所にある人影を。

 

「加勢に来たぜ紫苑!」

 

「ウソップさん!」

 

 




満を持してヒーロー登場!

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