絶望の蜥蜴人   作:たーなひ

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ふと思いついた。
見切り発車です。続くかも。


プロローグ

いや、別にええねん。

 

そう、ええんよ。

 

気が付いたら蜥蜴人(リザードマン)に転生して5歳になってたとか、正直どうでもいいねん。

 

何が問題って?

 

 

そりゃお前、俺と同い年に“ザリュース・シャシャ”ってやつがおって、その兄に“シャースーリュー・シャシャ”ってのがおるってことやんけ。

 

 

…………………

 

 

 

前世(?)ではただの社会を恨むニート寄りの大学生やったはずやのに気が付いたらこんな事になってるんよなぁ…。

 

ちょうど5歳になる時ぐらいかな?

ある時フッと自覚したんよ。「あ、これ二回目の人生や」って。

そこではパニックになるようなこともなかったから、そこは良かったな。

 

 

 

さて、パニックにならなかったとは言ったが、『それは蜥蜴人に転生した』という事実に対してだ。

 

因みに蜥蜴人ってのは二足歩行する蜥蜴みたいな亜人種で、小鬼(ゴブリン)とかと比べたら文明的には発展してる方な。

 

 

で、じゃあ何にパニック起こしたかって言うと、『同い年にザリュースってのが居る』ってこと。

 

いや、流石に偶然やと思ったよ。

 

そんなわけねーじゃーんと。

 

でもな、その兄にシャースーリューってのが居るねん。

 

 

「あっ(察し)」って。

 

「これ、死ぬやつや」って。

 

「ナザリックに虐殺されるやつや」って。

 

 

そうゆうパニックを起こしたって話。

 

 

 

さて、オーバーロードの世界に先取りで迷い込んじまったわけなんやが、状況は絶望的。

 

まず言うまでもなくナザリックが来ること。

万が一1回目の進攻で生き残ったとしてもコキュートスにコロコロされる。

 

さらにその前に食料不足による内乱がある。

俺的にはこっちの方が心配だ。

食料不足で飢え死ぬかもしれへんし、内乱でコロコロされるかもしれへん。特に飢えはどうにもならんから不味い。

 

 

 

これらが『オーバーロード転生〜蜥蜴人ルート〜』攻略の鍵、ラスボス、最難関だ。

 

 

これをクリアするのに必要なのは強さ。

特に武技が最重要だ。

 

まず争いを生き残るには強さが必要だ。

 

しかし、ただ強いだけではいけない。

なぜなら、強いと言ってもたかが知れてるからだ。

種族的に言えば普通の人間よりかは強いが、英雄と呼ばれるような領域の人間には勝てない。

設定では蜥蜴人最強のザリュースでレベル20、人間筆頭のガゼフ・ストロノーフで大体30くらいだったはずだ。

それにコキュートスとかいう化け物がくるんだからちょっと強いぐらいでは全く意味がない。

 

そこで武技だ。

別に武技があれば勝てるとかそうゆう話ではなくて、ナザリックは武技の使い手を探していたはずだ。つまり、ある程度の武技を使えれば、コキュートスに殺されても生き返らせてくれる可能性がある。

だが、その()()()()というのがミソだ。

シャルティアにボッコボコにへし折られたブレインみたいに、使っても分からないような武技ではダメだ。

見れば分かるような、「おっ!」と驚かせるような武技である必要がある。

 

そんな武技あったかなぁ……と考えると、一つだけ思い浮かんだ。

 

そう、〈不落要塞〉だ。

〈不落要塞〉は〈要塞〉の完全上位互換で、ほぼすべての攻撃をはじき返せる。ただの〈要塞〉ではコキュートスにぶった斬られるに違いない。

 

しかし、そこで問題がある。

〈不落要塞〉を習得するのがクッッッソ難しいことだ。

アニメではクレマンティーヌ以外に使ってるやつがいないし、設定とかでも一握りしか使う事が出来ないとされている。

そもそも武技の習得方法がいまいち分からないのに、そんなクッッッソ難易度の武技を習得しなければいけない。

 

 

 

「はぁぁ…………無理ゲーなんよなぁ…………」

 

「何がだ?」

 

「おお、ザリュースか」

 

「どうしたんだ、リューク。随分と落ち込んでるな」

 

話しかけてきたのは噂のザリュース君。

物心つく前から結構仲良かったらしくて、そんまま付き合いは続けてる。

 

蜥蜴人は人間と比べて比較的早熟やから、割と精神年齢は高い。しかもザリュースは賢いから、体感では中学生と話してるぐらいに感じる。

 

 

「いやー、世界の理不尽さに心を痛めててなぁ……」

 

「……またその話か」

 

()()という事から分かるように、この話は毎日と言っていいほどしている。

何が起こるとか言わないし、何か起こった訳でも無いのにこの世の無情さを嘆いてるから周りに変な目で見られる。

しかも未だに関西弁が抜けへんからさらに変な目で見られる。

 

そんな中でもザリュースとかシャースーリューとかは普通に話しかけてくれるし、他の人にもあからさまに避けられてるって訳でも無いから気にしてない。

 

 

「はぁぁーー………強くならんとアカンねんけどなぁー……」

 

「なんだ、嫌味か?」

 

「は?なにが?」

 

「もう既に同年代の中じゃ一番だろう。俺らの世代の族長はお前で決まりだと言われてるぞ?」

 

「冗談やろ?」

 

「そう思うか?」

 

「えぇー…」

 

そりゃたしかに同年代じゃ一番やけどさ……。

でもさ、そりゃそうじゃない?どっちも喧嘩した事ないんやったら高校生と中学生なら高校生が勝つやん?あくまで年の功で勝ってるだけやん?俺も向こうもこっから強くなっていくんやろうけど……。

さすがに族長は…ねぇ?

だってお前の兄貴がならなアカンし…。

 

 

「まあ、みんなだんだん強くなっていくやろ。それに族長なんかする気ないで?」

 

「……………逃げられると良いな」

 

「全くその通りやな」

 

 

 

やだなぁ……なんでこんなハードモードなのかなぁ……。




はい。とりあえず最初は短めです。
蜥蜴人ってバックストーリーまで割とちゃんと作ってあるから書けって事なんかな?っておもたろう。蜥蜴人主人公のやつってみた事ないしね。
最初はメスにしようかと思ったんやけど、そうすると死ににくいなって思ったんでオスにしました。
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