絶望の蜥蜴人   作:たーなひ

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今回は一言も会話無いけど許してくれや


にちじょう

蜥蜴人として(おそらく)二度目の生を送っているわけなんだが、重大な事実に気付いてしまった。

 

それは、そう。

 

 

蜥蜴人(リザードマン)は胎生なのか卵生なのか』だ。

 

 

ご存知の通り人は哺乳類、胎生だ。

しかし蜥蜴は爬虫類、卵生なのだ。

 

どっちなんだと。これは一体どっちなんだと考えてしまったわけですよ。

まあ亜人なんだし胎生じゃ……と考えるのが普通なんやけどさ、万が一卵生やったらさ、……ねぇ?

 

どこの種族でも一緒なんか知らんけど、子供に子作りについて教えるのはちょっと忌避されてるみたいやから大人に聞くことも出来へんっていうな。

 

同年代の子に聞いたら?って言われるかもしれへんけど、そんなん聞けるか?「俺らって卵から生まれたの?それとも腹から生まれたの?」って?同年代にはさすがに聞けへんわ。

 

ま、まあええやろ(震え声)

俺には関係無いことやからな!うん。関係無い関係無い!

はい、この話終わり!

 

 

 

では、ある程度生活が固定されてきたので、ここ最近の生活サイクルについて説明しておこう。

 

 

まず、起床。

娯楽が無い上にめちゃくちゃ体動かしてるからめっさ早く寝れて、めちゃくちゃ早く起きれるんよな。だから日が昇る前に起きてまう。多分5時とかその辺ちゃうかな?

 

 

そこから日が昇るまで素振り。

早朝からザリュースを叩き起こして稽古をおっ始めるのも悪いから、素振りで我慢してるって感じやな。

森の中で修行とかしてもいいんやけど、日が昇る前は夜行性の猛獣とかが居そうで危ないからまだ辞めとこうかなって。

もうちょっと成長したら入ってみようと思ってるで。

 

 

で、朝飯。

木の実とかその辺だけやからちょっと物足りない感じがあるんやけど……まあ我慢やな。

 

あ、蜥蜴人の食性についても説明しときますか。

主食は魚。湖に住んでる魚やから川魚って感じやな。

後は木の実とか動物の肉ぐらいか。動物の肉は狩猟班の人が森に入って狩ってきた肉が中心で、木の実は森で採取したやつか森司祭(ドルイド)が魔法で生み出したやつが中心やな。

炭水化物が足りへんのちゃうかって思うんやけど蜥蜴人は必要無いみたいで、魚さえあれば生きていける…らしい?

白米が恋しいけどどうにもならんのよなぁ…。ナザリックに合流出来ればワンチャン米にありつけるかもしれへんな。

 

ついでに言うと、食料事情も結構シビアやから魚が毎日三食食えるっていうこともない。一食食えるか食えないか…って感じやな。

 

 

飯の後はザリュースと稽古。

この村…というか世界は娯楽が少ないから暇なんよな。特に子供は。

だからか知らんけどザリュースはほぼ毎日、毎回付き合ってくれてる。

まあ旅人になるみたいやし、強くなる為にってこともあるんやろうな。

 

 

で、昼飯食ってまた稽古。

 

 

夕方なったら晩飯食べて眠たくなるまで素振り。

 

そんで眠たくなったら寝る…って感じやな。

 

 

 

そんな生活が半年ほど続いた。

 

全く武技の習得の兆しが見えない事に焦りを感じてしまうが、いうてもまだ半年やからな。それに子供やしな。

だ、大丈夫。まだ焦る時間じゃない(仙道感)

 

 

と、こんな風に日常を過ごしていたある日、ザリュースの兄のシャースーリューニキが俺達の稽古に参加し始めた。

 

断る理由も無かったので即決で了承したが、これがまた強いのなんの。

単純に技術的な面でもちょっと劣ってるし、その上体格でも負けてるから全然勝てへん。

流石は未来の族長って感じやな。

でもまあ勝てそうな感じはあるからいずれ追いつけるわ。

 

 

_________________________________

 

 

 

最近、弟のザリュースが馴染みのリュークと頻繁に稽古をしているのが有名になってきている。

 

そりゃ半年の間毎日してれば人目にも付くし話題にも昇るだろうが、有名なのはそれが原因ではない。

 

その原因は、一重にレベルが高い事にある。

もちろん戦士である大人達に比べれば足元にも及ばないだろう。だがレベル自体は同年代はおろか、俺の年代の奴らでも殆ど勝てないだろうというレベルだ。

 

いつもリュークが勝っているが、それをバカにするようなヤツもいない。それはザリュースのレベルも同年代から逸脱しているからだ。

 

そんなわけで、あの2人の稽古はレベルが高いという意味で有名になっている。

聞いた話だと、大人達もアレに影響を受けて稽古をするヤツが増えたらしいので良い影響を与えているようだ。

 

 

最近は俺も稽古に参加させてもらって、戦ったりしているのだがやはりレベルが高い。

体格で上回っている上に、俺はこいつらに比べれば年長者だ。

さすがにまだ負けはしないが、いずれ追い抜かれるのだろうな……と考えてしまう。

 

 

 

蜥蜴人の族長は基本的に強い者がなることになっている。

だから、いずれリュークが族長になることとなるだろう。

 

リュークは聡明な子だ。冷静で鍛錬を怠らず、同年代で一番強いからと胡座を描くような事もない。

口に出してはいないが、どの蜥蜴人も「未来の族長はリュークだ」と、そう思っているはずだ。

 

 

兄として、戦士として彼の強さを羨む反面、彼の将来に大きな希望を抱いてしまうのだった。




はい。
実際どっちなんでしょうね。原作読んでる感じやと胎生っぽいんですけど、見た目爬虫類ですからね。………爬虫類なのか?寒さには弱そうやから変温動物感はあるんですけど……。いや、さすがに胎生ですかね?
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