絶望の蜥蜴人   作:たーなひ

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なんか蜥蜴人の子作り考察ガチ勢が多数居て震えてます。
さらにバーの色が血に染まっていて恐怖で夜しか眠れないほどです。ありがとうございます。


こくはく

 

「ーーぐへぇっ!!」

 

「まだまだだな。リューク」

 

「くっそ!全然勝てん!」

 

シャースーリューニキ強えよぉぉ〜。

もうアニィが稽古に参加してから三週間ぐらい経ってるのに全然勝てへんねんけど!

 

 

「アニィ、そろそろ勝たせてくれよ〜」

 

「だから『アニィ』はやめろと………はぁ、もういい」

 

なんよー、「『シャースーリュー』って呼びにくいから、兄貴か兄御かアニィの中やとどれがいい?」って聞いたら「兄貴と兄御はやめてくれ」って言うからアニィって呼んでるんやで?まさか変えてくれなんて言わないよなぁ?(ゲス顔)

 

 

「よし、兄者。次は俺だ」

 

「かかってこい、ザリュース」

 

はぁー…体格的な面はともかく結構勝てそうな感じはするんやけどなぁ……。

初めの方に比べたらだいぶ対応出来るようになってきてるし、反撃の隙も見つけれてはいるしな。体が動いて反撃できるかどうかは別として。

 

 

お、そんなこと考えてたらザリュースが負けたな。

 

 

「よっしゃ、次は俺やな!」

 

「待ってくれ、さすがに五連線はキツい」

 

「ダイジョーブ!アニィなら出来る!」

 

「鬼か!」

 

 

 

 

ーーー修行ちうーーーー

 

 

 

 

「はぁー……はぁー………」

 

またまたシャースーリューとの稽古に負けたリュークは仰向けに倒れ込んでいる。

 

いやマジで勝てん。どんだけ連続でしたと思ってるねん…。

 

 

「……ふぅ。そろそろ飯にするか」

 

「……そうか、もうそんな時間か」

 

いやー、戦ってると全然時間分からへんな。

 

 

「じゃあ、俺達は先に飯に行ってるぞ」

 

「おっけー、息整えたらすぐ行くわ」

 

はーー、腹減った………。

 

 

 

 

 

「あ、あのさ!」

 

「ん?」

 

いつもザリュースとアニィと一緒に昼飯を食べているのでそこに向かおうとしていたら、女の子…じゃなかった、メスが話しかけてきた。

 

うーーん、メスが話しかけてきたってなんか字面がヤバイ感じするなぁ。

閑話休題。

 

話しかけてきたメスの子は、確かこの前にも話した事がある子で自己紹介もされた気がするんやけど……アカン、思い出せん。…クソッ!「ネームドキャラですらないモブキャラなんか関わる価値無いし名前なんか覚える気すらせえへんわ!ワッハッハッハ!!」…なんて考えてたツケが回ってきたか!

確か二つか三つぐらい年上やったはずやねんけど……一体何の用や?

 

 

 

 

「わ、私を貰って下さい!」

 

そう言って差し出された手には、丸々1匹が皿に使っている葉の上に載っている。

 

 

な、なんやコレ………。

 

 

ま、ま、ま、まずいぞ。

こんなん俺の(蜥蜴)人生初めてや。

頬を赤く染めながら渡してきている事を考えれば、どう考えてもバレンタイン的な感じのはずだ。

ある程度好意があるから渡されているんだろうが、相手の名前すら知らないのが特にカオス。この状況で「お前誰やっけ?」とは流石に言えない。

しかも目の前には新鮮な脂の乗った魚。腹が減っている俺には効果抜群だ。

……はっ!さては貴様、この状況を狙っていたというのか!?なんたる策士!クソッ!

 

 

「………あーーー……」

 

やべぇ、この子めっちゃ不安そうな顔してる。やべぇよ、こんなことで泣かせたら村八分だよぉ…。

 

落ち着け、落ち着け。

 

 

逆に考えるんだ……「俺、モテ期来たんじゃないか?」と。

 

 

「ありがとう、ありがたく頂くわ」

 

そう言って皿ごと魚を貰う。

 

 

「あっ……あ、あの……その………………っ……………ありがとうございましたーーー!!」

 

脱兎の如く家の中に走り去って行ってしまった。

 

かと思うと、彼女が駆け込んだ家からキャーキャーと黄色い声が聞こえる。

 

 

…………ワイ、蜥蜴人界のキムタクってマ?

 

……まあ、わかる。蜥蜴人は強ければ強いほどオスとしての価値が高いから、同年代の中では最強と言われている(自称)オスを好いてしまうのはよくわかる。

要は中学生で言うエースで4番の野球部員みたいなもんやろ?そりゃモテるわな。

実質キムタクやろ?(疑惑)キムタクだよなぁ?(確認)キムタクです。(確信)

 

 

…………あれ?「私を貰って下さい」って言ってなかったか?………………ま、気のせいやろ!!

 

 

 

 

 

「いやー、遅くなった」

 

まあ一悶着あったが、そのあとは特に何事も無くザリュース達に合流出来た。

 

 

「遅いぞ」

 

「全く何やって……………それ、なんだ?」

 

「いや、なんかメスの子から貰ってん」

 

「そうなのか」

 

「ちょ、ちょっとまて」

 

ザリュースは納得したようだが、アニィは何故か酷く取り乱している。

 

 

「どうした?」

 

「い、一応確認するが、メスから貰ったんだよな?」

 

「?おん」

 

「ど、どうやって…?」

 

「どうって……かくかくしかじか…」

 

 

「………それ、求婚じゃないのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふぁっっ!!!!!!??????

 

 

 

 

「な、な、なにそれ!?知らんねんけど!!なぁ!」

 

ザリュースの方を向いてみるが、ザリュースも初めて知ったようだ。

 

 

「……お前達本当に知らないのか?」

 

「「おう」」

 

「はぁーー……基本的にはオスからするものだが、別にメスからしてはいけないルールは無いからな」

 

「え、マジで言うてんの?魚貰っただけやで?」

 

「『私を』と言っていたんだろ?オスが渡す場合には少し異なるが……そういう意味なのは間違いない」

 

 

「ウソ………やろ………?」

 

ば、ばかな!俺は女子に現を抜かす暇など無いというのに!

くっっそ!!どうして俺は友達がザリュースしかおらんかったんや!!

普通の友達がおればどこかで知ってた可能性があるってことか。なんたる不覚!

 

 

「ーーーで?誰なんだ?そのメスっていうのは」

 

「そ、それが………その…………知らなくてですねぇ」

 

「「はぁ!!??」」

 

ふ、2人してそんなに驚かんでも良くないか?

 

「いや、ちゃうねん!自己紹介はされてるはずやねん!ただ覚えてないだけやねん!」

 

「「なお悪いわ!!」」

 

ウワー、ナカイイナー(遠い目)




はい。
次回もこのまま続きですね。
求婚の下りとか完全オリジナルの捏造ですけど別に良いですよね?
トリコでも言うてたし。「ジュエルミートを女に挙げたら求婚になる」って。
ザリュースが求愛の鳴き声挙げてましたがああゆうのとはまた別にして、ちょっとロマンチックな求愛ってことにしといて下さい。フラッシュモブとかでのサプライズプロポーズ的な感じね。
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