絶望の蜥蜴人   作:たーなひ

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ある程度世界観(?)とかが固まってくると書きやすくなってきますね。なお次回。


へんじ

「…まあ貰ってしまったものは仕方がない。今から『知らなかったです』と謝りにいくしかないだろう」

 

「えぇぇ~…」

 

いや…そりゃそうなんやけどさ…。

だってあんな子供の純真の如き好意をわざわざ上げておきながら落とすというのは流石に気が引けるやん?

 

ついでに言えばこんなド田舎やからな。人一人の印象とか口コミとかはバカに出来ん。

 

 

……あ。

 

 

「ま、まだお互い子供なんやし、こう……なんとかならん?」

 

子供の戯言やと思ったりしてさ!

 

 

「……なると思うか?」

 

「ですよねー」

 

くっそ!

何がキムタク(笑)やねん!アイドルのファンどころかとんだゴシップネタやんけ!

 

ど、どうすればいい…。

 

 

まず前提条件として、俺は心は人間や。

蜥蜴人の顔なんかはさすがに見分けれるようになったけど、俺に根付いてるのは人間の感性やから蜥蜴人の感性はイマイチ分からん。

もっと砕いて言えば、メスの可愛さがこれっぽっちも分からん。

さらに言えば、蜥蜴人を性的対象とは思えない。

さらにさらに言えば、蜥蜴人ではまったくムラムラしない。

 

ケモナーでもなかったし、そもそもどこにエロスを感じればいいのかが分からないのだ。それで言えば脳裏に焼き付いた明日〇キララならばムラムラくる。

 

そんな俺が結婚、ひいては小作りなんか出来るわけがないのだ。(何がとは言わないが)立たないからね!

 

ついでに言えば、一度自己紹介されたのに名前すら覚えてもいないようなクズ野郎を好いてしまっているのを不憫に思ってしまう。

 

 

 

「どうすればええんや…」

 

「…別にもう結婚を決めてもいいんじゃないか?」

 

「バカヤロお前!他人事やと思って適当なこと言ってるんちゃうぞ!」

 

「…………」

 

ぎゃ、逆に考えよう。

そう、逆に考えるんだ。「結婚しちゃってもいいさ☆」と。

 

結婚の利点について考えるんや。

 

まず、将来年寄りに結婚を急かされることがなくなる。

………あ、もしかして「それのどこが利点なん?」って思ってる?甘いな~。

田舎のじいちゃんばあちゃんの「結婚まだ~」とか「いつ結婚するの?」は精神に多大なダメージを与えてくるんやで?しかも帰郷するたびに言われるのですら堪えたのに、この湖から出えへんかったら毎日言われ続けるんやで?

そう考えると利点の一つとして挙げても問題ない。

 

あとは、後になって嫌々で無理やり結婚させられたりしないってぐらいか。

 

 

…弱い。利点が余りにも弱すぎる。

 

でも「じゃあデメリットあんのか?」って言われると、俺がムラムラしないから申し訳ない気持ちになることを除けば無いと言える。

 

 

……………うーーーーーーん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論から言えば、正直に知らなかったと説明することにした。

 

 

理由はいくつかあって、一番大きな理由として『相手の子がかわいそう』という気持ちがあったことだ。

さっきも言ったが、そもそも俺は全くと言っていいほど蜥蜴人にエロスを感じない。夫になるオスにそんなことを言われればメスとして自信喪失するであろうことは想像に難くない。さらに言えば、好きな人に「勃たない」と言われれば発狂するだけにとどまらず、俺がザリュースとホモホモしい関係だと流布される可能性もある。

 

あとはメリットが感じられないことや、結局子供がしたことなので反故にしたところで大して村人の印象も変わらないだろう(という希望)ことが挙げられる。

 

 

 

謝りに行った際は青春よろしく平手打ちをくらってしまった。

まあ、平手一発と魚1匹分のタンパク質なら明らかにこちらに利がある。(なんなら攻撃を喰らったことで〈要塞〉の習得が早まった可能性も微レ存)

オサカナオイシ―!(白目)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……勝てる!勝てるぞ!

 

既にアニィと対峙してから10分が経過している。

これまでで最長記録であり、最も勝利に近い瞬間とも言えるだろう。

 

と言うのも、既にアニィは6戦目。しかも連続で休憩無しだ。

常であれば6連戦だろうがなんだろうが負けていた可能性は高い。

だが今回は、今日ばかりは一味違う。

今日はザリュースと協力した『シャースーリューニキ対抗作戦』(俺命名)だ。

その作戦は非常にシンプルで、とにかく疲労を稼ぐという事に重点を置いたヒットアンドアウェイを繰り返す作戦だ。

それが5連戦続いて、満を辞して切り札(俺)登場だ。

 

それが功を奏したのか、アニィは既に疲労困憊。

初勝利は目前へと迫っていた。

 

 

「……年貢の納め時じゃあ!!」

 

「くっ…!」

 

相手は疲労困憊、こちらは先ほどのザリュースによる時間稼ぎで体力には余裕がある。

ここまでお膳立てしておいて、負けることなどありえない。

 

 

「行くぞオラァ!」

 

 

「……………………はぁ」

 

アニィは溜息を吐き、構えていた剣(木の棒)を下げた後口を開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「〈下級筋力増大(レッサー・ストレングス)〉」

 

 

 

「えっ…」

 

 

「あっ…」

 

 

「……行くぞリューク!!」

 

 

「ちょっ!おまっ…!」

 

 

☆ ま た 負 け ま し た ☆

 

 

 

 

 

 

「ズルい!!魔法使うのはズルい!!」

 

「何を言う。そんなルールは決めてなかっただろう?」

 

これには温厚を自称する俺でも激昂せざるを得ない。

森司祭(ドルイド)であることは知っていたが、まさかこんな稽古で魔法を使って来るとは思わなかった。

完璧な作戦()で後一歩まで追い詰めていただけに、その怒りと落胆は大きい。

 

とは言え、頭の片隅では理解している。

何のルールを決めていなかったのもあるが、失念していたのはこちらだ。

俺だって武技が使えれば使うだろうし、それを責めるのはお門違いというものだ。

 

しかし、それでも俺は許さない。

それでも僕は許さない。(大事なことなので二回言いました)

 

 

 

ここから俺とザリュースは様々な『シャースーリューニキ対抗作戦』を試したことは言うまでもない。




はい。
幼女戦記見て思ったんですけど、アインズ様七万人瞬殺したのヤバすぎるなって。それで言うと三千とか言ってた皇帝ですらヤバいなと思いました。
レベルが余りにも偉大すぎるんだよなぁ……。
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