I・S~DC~ インフィニット・ストラトス~ダサシンクリード~   作:凡人9号

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さて、蛇足になるが・・・その後の世界を見るために鷲津君にはもう少し働いてもらうかな(ゲス顔)
書かない詐欺しましたすみません。

追伸
どうせなら5時に予約投稿すればよかった・・・


原作的ではない其方へ

「は、はは・・・帰って来たぜ、IS学園」

 

その日、俺は絶望していた。

俺が世界を救い、束さんとクロエとともに宇宙へ向けて頑張る企業の後押しをしながら金を集め、宇宙空母を作り上げ、その搭乗員として誰を雇う?という話が持ち上がった時に言ってしまったのだ。

『今のIS学園ってそっち系専門じゃなかったでしたっけ?IS学園の今後のためにも卒業生掻っ攫って宇宙開発目指してる会社に発破でもかけません?』と。

 

その提案を鵜呑みにした束さんが「今年の卒業生束さんがマルッと面倒みるよー、卒業式に会いに行くよー」と声明を十一月に発表。

そして負けじとIS専門の知識を持ったIS学園卒業生を求めて他企業が続々と声を上げていく。

 

そこで俺は気付く。『あ、これ俺死んだな』と。

理由?実に簡単だ。あの日黙って病院から抜け出し、着信も無視し続けたから何されても文句言えないのだ・・・絶望である。束さんはノリノリだし、クロエは俺が気付いたことに気づき事あるごとに腹黒っぽい笑みを俺に浮かべてくる。

 

そして、忘れるように宇宙空母の制作に全力を上げて気付いた事を頭から追い出し、卒業式を終え、束さんは「流石に今から宇宙は突然だし、家族との団欒の時間を過ごしておいきー」と、よくわからない親切心を出してクロエはそれに感動していた。が、俺はもう終わった。すぐに宇宙に行かないなんてオワタ・・・

 

「どうかされましたか?鷲津様」

「わかってて聞いてるってことを知っているから黙ってろクロエ」

「いえ、私の考えていることと違うことを考えている可能性もありますのでお聞かせ願いたいと思います」

「ハハッ、ワロス」

 

気付いてからずっとスルーしてたが、俺の携帯の着信履歴が千冬さんでミッチリと埋まっているのだ。主に三日に一度。弾に簪嬢やら一夏君やらデュノアが表示されているが比率で言ってしまえば千冬さん9:その他1だ。

 

それどんな病んデレ?と思うだろう。違うんだ、殺んデレなのだ。

 

卒業式の終わりまで後五分ほど!という大一番で束さんとクロエと三人で檀上に突入、TUIに就職希望する先輩方との打ち切りエンドを楽しんでいた最中、ずっと。ずうっと千冬さんの射殺さんばかりの視線と、一夏君の謎の視線に襲われていたのだ。

IS学園にはどうやってきたかって?勿論宇宙空母で来た。

IS学園にある海に浮かんでるはずだが、束さんの手によって完成した完全ステルスで来た所も止まっている所も誰にも見られていないという酷い話。

 

そして今、何気なしにクロエと共にステルスと解除した宇宙空母『 (空白)』を目の前にして立っているが・・・後ろ振り向きたくないです、はい。

 

「鷲津様、素直に振り向いた方がよろしいかと」

「いや、何も言わずに去るのもクールかと思ったり、何だり・・・」

「男らしくした方がまだ痛くないかと」

「だよね・・・だよねー」

 

そして隣から宇宙空母へ向けて歩いていくクロエに背を向け・・・いやいやだが。本ッ当にいやいやだが!振り向くことにした。

 

「・・・どうも千冬さん。鷲津、翔です」

「どうも、鷲津翔。織斑千冬だ」

 

日本刀二つも持ってるよ、うわー。髪型ポニーテールにしてるよ、うわー。

これから戦ですか?なんて似合わないナンパ台詞No.1な言葉を言いたいけど今ネタやったらすぐに叩っ斬られそうだ・・・

 

「いつぞや貴様が言っていたな。『千冬さんだったら真剣持って来た挙句俺にまで真剣渡してガチの殺し合いくらいするでしょう?』と」

「いやいや、アレって確かIS学園は一枚岩じゃないって話じゃ・・・」

「上からは『鷲津翔は篠ノ之束の犬だ。生徒だからと言って取り戻そうとすれば・・・言わなくても君ならば分かっているだろう?』とな」

「アッハイ、現状一枚岩じゃなかったですはい」

「ということだ。決闘と洒落こもうじゃないか」

 

そういってこっちに日本刀を投げ渡してくる千冬さん・・・これガチな奴ですやん。やだ・・・男前・・・トゥンクッ!

 

 

 

お互い刀を引き抜いた鞘をその辺へと投げ捨て、両手で持ち正眼に構える。

 

「知っているか鷲津、あの一件で左腕を失くしたのは貴様と私の二人だけだ」

「・・・お互い結婚指輪付けれなくなっちゃいましたね」

 

ゆっくりとにじり寄り、間合いに入ったと同時に振り下ろしと切り上げが交差し即座に後ろへ下がる・・・気抜くとバッサリだわこれ・・・

 

「良い相手はいないのか?」

「個人的には全く思い浮かびませんね。千冬さんは?」

「私にはおらんよ。近づいてくる男は皆権力か金かだ」

「このご時世にそんなのが理由で女性に近づくなんて・・・それも千冬さんっていうね・・・」

 

再び間合いを詰め、袈裟斬りと胴斬りが交差してからまた下がる・・・・・・なんだか楽しくなってきたぞぉ!

 

「私が見るに、鷲津、貴様には幾人かいるように見えるんだが?」

「個人的にNGなのが数人」

「束と私の妹達、あとは・・・ラウラか?」

「クローン達はどうか知らないですけど・・・ちょっと勘弁してくださいって相手から迫られても、ねぇ?」

「確かに、言う通りだ」

 

間合いに入った直後、お互い上段に構え振り下ろし、漫画やアニメでよく見るような日本刀の中ほど同士で鍔迫り合いを・・・鍔じゃないのに鍔迫り合いとはこれいかに?

 

「他には、確か・・・そうだ、更識とかはどうだ?」

「いや、彼女は友人ですし・・・」

「ならば私はッ!」

「・・・まーた答えづらい事をっ」

 

頃合いを見て後ろへと飛び退き、右手を開けて手のしびれを取るために振る。千冬さんは千冬さんで投げ捨てた鞘を拾い、刀を収める。

 

「私が勝てば、IS学園に逆戻りだ」

「え?それでいいんですか?」

「では、私と結婚してもらう」

「・・・・・・へ?」

「一夏程ではないと言え、家事は出来るのだろう?」

「え、ええまぁ。人並みに?」

「では、私としてはこれ以上ない人材だ」

「・・・え、えー?結婚相手そんな理由で決めます?」

「それくらいのドライさでいいと、私は考えている。そして何より、気心の知れた相手だ。不満は無い・・・行くぞ」

 

左腰にピッタリと鞘を持った左義手を当て、右手を柄に添えてジリジリとすり寄ってくる千冬さん。

本気でこの楽しい斬り合いを終わらせに来ているということで、俺も本気で極めた一つの型。左肩を前に出して自分の体で切っ先を斜めに地面に向けた刀を隠す、下段の構えを取る。

 

俺が一歩踏み出すと、千冬さんは立ち止まる・・・いや、居合ってそういうのじゃねーから。相手が鞘に納めてる刀見て油断して間合いに入ったと同時に刀を抜いて構えて斬るものだから・・・そういうもの、だよね?俺、間違えてないよね?

などと、意味の分からない所で自分に対して疑心暗鬼に陥って立ち止まっていた所に、タイミングがいいのか、悪いのか。

 

「教官!そして嫁ッ!」「え・・・千冬ねぇに翔!一体何やってるんだよッ!」と二つの短い叫び声が響き、それがきっかけとなって千冬さんがこちらへ向けて上半身を一切揺らさずに駆けてくる。

それにタイミングを合わせ右足を前へ地面をこするように動かし、刀を振り上げる。

金属同士が当たる小気味良い音を響かせ、俺はそのままの勢いで真っ直ぐ刀を振り下ろす。

 

 

 

「ふむ、相打ちか・・・か」

「このまま心中、なんてオチやめてくださいね?」

 

正直、勝ったッ!番外編完ッ!ってなると思ったらまだ続くんじゃよ状態だったでござる。

 

現状、千冬さんの左鎖骨に対して垂直で俺の刀が添えられており。

千冬さんの刀が俺の左首に当てられている・・・正直言おう、俺の負けじゃね?

俺は刀引いても殺せるかどうか分からない点なのに対して千冬さんは刀引くだけで頸動脈がスパーンと逝ってしまう訳で・・・

 

「さて、相打ちの場合は・・・鷲津、お前が私に求めることはなんだ?」

「え?いえ、特にないですけど・・・」

「私が結婚を要求したのだ、同じような事を言えばいい」

 

とは言われてもなぁ・・・うーん、どうしよ。据え膳食わぬは男の恥、とも言いますが、結婚は墓場とも言うし・・・ぬーん・・・

 

「千冬さん・・・・・・俺の作った義手、着けてくれますか」

 

我ながらどこの脳みそがどう働いたのか訳が分からないよ・・・

 

そしてその数秒後、理解してくれたのか顔を真っ赤にした千冬さんに俺の首が掻っ切られた。

 

 

 

 

 

「なにしてんすか千冬さん、マジで死んだかと思ったじゃないですか」

「・・・すぐに傷が癒えたから問題ない」

 

どうやら俺の首を掻っ切ったことで一番驚いていたのは千冬さんだったらしい。客観的に見ればその通りだろうが、切られた本人が一番驚いてるっつーの。

しかし、少し頬を赤らめている千冬さんかわいいな。あれ?ブリュンヒルデどこ行った?

 

「いやー、一応念のためにしょーくんに治癒用のナノマシン仕込んでおいてよかったよー。本当にどうなることか!って思ったんだからねちーちゃん!」

 

首を切ったことに動揺して宇宙空母にいた束さんを呼び出し、なんと俺はお姫様だっこで空母内にある自室のベットに寝かされた、らしい。

そして目が覚めたら千冬さんが頭を下げていて隣では爆笑しながらその姿を写メってる束さんっていう状況だったのだ。うん、カオス。

 

「うむ、今回の一件に関しては感謝しておこう」

「俺も感謝しておきますけど、知らない間にそんなもの入れられてたなんて・・・つーか三途の川見ちゃいましたよ」

 

俺の前世の中の人が川の向こうでスッゴイ嫌そうな顔しながら親指を下に向けてたわ。

 

「でさでさ、ちーちゃんはどう返すの?」

「私はもうすでに答えを示しているからな。鷲津、いい義手を作れよ」

「ま、二つ同じの作るんですけどね」

「もー!束さんを放置してイチャイチャするなー!」

「イチャイチャも何も、いつも通りではないか」

「そんなことより俺、血が足りなくて頭クラクラしてるんですけど?」

「やだ・・・なにこの老夫婦みたいなの・・・しょーくんとちーちゃんが束さんより先に大人になってしまったようです・・・」

「お前が成長してなさすぎなだけだ」

「束さんメンタル幼稚園生並ですからねぇ」

「慈しむような眼で束さんを見るなー!じーちゃんばーちゃんに愛でられてる孫みたいな気分になっちゃうだろ-!」

 

そして泣きながら走り去っていく束さんを見送りながら、少し無理して起こしていた体をベットに寝かした。

 

「あいつ、そんな経験なかっただろうに」

「あ、そうなんです?」

「生まれた頃にはそもそも祖父母はもう亡くなっていたそうだ」

「じゃあどっからあのセリフが・・・」

「さぁな、本当にそう感じたのかもしれぬぞ?」

「それって老けてるってことですかねぇ」

「精神的に成熟しているという意味だ、解かれ」

「いやまぁ、解かってますけどね?」

「・・・鷲津、お前には色々と言いたいことが溜まっているのだ。聞け」

「拒否権はないんですね分かります」

 

だがしかし、貧血のせいで寝落ちしたのは言うまでもないだろう。

 

 

 

数年後!

とある一軒家の玄関、そこには成長した俺と入院服の千冬さんが赤ん坊を抱きかかえた写真が写真立てにッ!

 

「コウノトリさんありがとうございます」

「おい翔」

「いやだって千冬さん、そういうことにしておかないと・・・ね?」

「・・・まぁ、あまり掘り返されてもな」

「というわけでコウノトリさん、二人目もお願いします」

「・・・まったく、貴様という奴は」

「千冬さんと一夏君みたいな姉弟になるといいですね」

「・・・私は、母親としてしっかり出来るのだろうか」

「俺だって不安ですよ。父親歴ゼロですから」

「そうだな、母親歴ゼロの私と子供歴ゼロの娘・・・そう考えると、仲良くやっていけそうだ」

「あ、そういえば言い忘れてましたけど。束さんから地球日本支部に配属して貰ったんで二人三脚で頑張っていきましょう」

「三人四脚だ、馬鹿者」

 

数年前に亡くなった爺さん婆さん、そして北海道に戻った父さん母さん。そして最後に前世の中の人。俺は今、幸せです。




千冬さんルート・イチャイチャ(斬り合い)ENDでした。男として責任取った結果がこれである。


・・・おかしい。一夏君とかクリスのその後を書こうとしていたら千冬さんルート書いていたでござる・・・まぁいいか、と普通に書いてたら割とガチでギャルゲーのエンディングみたいになった件について。指が・・・勝手に・・・ッ!?なので時系列描写がガバガバですがそれが凡9クオリティということで一つ。

元々書く気無かったんですけど書いてみたら凡9的には最初に登場した原作キャラの千冬さんで〆て貰うのがいいと、こんな感じで収まりました。甘々ではなく、さっぱりした関係です。これが異様にしっくりきたのでそのままエンディングにしてみました。

もう書かない、書かないんだからねっ!
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