導きの地 荒地地帯
「これで!ラストかな!」
ガアアアアアアアァァァァァァ…
断末魔と巨体が倒れる音が聞こえる。討伐されたモンスターの名は悉くを滅ぼすネルギガンテと呼ばれるモンスターだ。このモンスターを討伐したハンターの名はカイキ。ハンターとしての実力は強くもなく弱くもない、いたって普通の実力だろう。ただし、それはゲームの中での話だ。
この男、カイキはもともとこの世界の住民ではない。もともとはモンスターハンターと呼ばれるゲームがある世界から転生という形でやってきた。神様に転生させてもらったり、トラックに轢かれるということもなく、いつの間にか転生し、このモンスターハンターの世界で生活していたという記憶を与えられた状態で調査団の第五期調査団の推薦組としてこの新大陸にやってきたというわけだ。
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「相棒!お疲れさまです!さぁ帰りましょう!」
「あぁ。」
俺のことを相棒という受付嬢とともに翼竜に掴まり、調査拠点セリエナに帰ってきた。帰ってきたのだが、
「お前たち帰ってきたか。」
出迎えてくれたのは調査班リーダーだった。いつもは出迎えなんてないはずなのに今日に限ってあるということは何か嫌な予感がする。
「お前たちに話がある。」
リーダーは深呼吸をする。
「いいか、よく聞け。カイキ、お前はこれから2年間新大陸から離れてもらうことになった。」
「「………え?」」
俺と受付嬢は困惑し、固まった。
それでもすぐに復帰する。
「ど、どうして相棒だけなのでしょうか。」
「俺は生態系にも気を付けながらモンスターも狩っています。新大陸から追い出されるようなことはしていません。」
「落ち着け、これはカイキ、お前を追い出すものではなく休暇だと思ってくれ。」
「休暇?」
リーダーによると、俺はどうやら毎日毎日モンスターを狩ったり、クエストを受けたりしているため休んでいるところをリーダーはほとんど見たことがないという。さらに、休むべきだといっているのはリーダだけではなく、大団長や総司令といった人たちからも言われてるようだ。
「というわけでお前は新大陸から2年間離れてもらい、休暇を楽しんでもらう。ただし、2年間何もせずいるとハンターとしての狩りの実力が落ちると考えたため、ハンターズギルドから一週間に一度送られてくるクエストを受けてもらう。クエストを受けていない間はゆっくりと羽を伸ばしてくれ。」
「わかりました…ところで、俺のアイテムや装備に関してはどうなりますか?持っていけないのであれば預かった貰わないと困ります。」
「アイテムはもちろんこちらで厳重に保管する。装備に関しては2セットだけ持っていくことができるようにはしておいた。」
「わかりました。それで、いつ頃新大陸を離れればいいのでしょうか?」
「明日だ。」
「え?」
「明日の朝、太陽が昇るとともに出航だそうだ。というわけで、今すぐアステラに迎え。」
「てめぇ!リーダー、言うのが遅いぞ!」
俺は急いでマイハウスに向かい、装備を2セットと全財産を持って、アステラに向かった。
出航ギリギリでなんとか船に乗った俺は新大陸に別れを告げた。
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「あの、船長。」
「ん?どうした?」
「この船ってどこに向かってるんですか?」
「お前、知らねえで乗ったのか!?はぁ~まぁいい。この船はタンジアの港に向かってるんだよ。それと総司令から言伝だ。」
「なんですか?」
「向こうでお前に育ててもらいたいやつがいるから育てろ。だってさ。」
「これって、休暇ですか?」
「………休暇だと思ったほうがいいぞ。」
「ちくしょおおおおおおおおおおおおお!」
こうして俺の休暇?が始まった。