フューチャーカード バディファイトデッド   作:スラ☆K

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週1投稿無理!長期休暇ならワンチャンあるけど、平日は普通に忙しいンゴ。

みんなもう知ってると思うけど、重大なニューース!バディファイトがサービス終了してしまうんだー!いやマジかぁ…。まぁインフレひどいし、主人公変わったり、アニメやんなくなったり、クロスとかいうコラボ的なものをしてたからねぇ…?限界だとは思ったよ…。めちゃんこ悲しい…。しかし!ハーメルンによる二次創作のバディファイトは止まんねぇからよ…!

投稿頻度下がっても、失踪はしないんで安心してくだせぇ!



第8話 ヤイバの強さの秘密

「“満点の星空の輝きと共に、最高のシュートを決める!

ルミナイズ!【ドラゴンズ・キックオフ】!”」

 

「“愚かな者を滅するため、秘剣の力をここに解放する。

ルミナイズ、【秘剣抜刀】”」

 

「バディー…ファイッ!」

 

「「オープン・ザ・フラッグ!」」

 

「スタードラゴンワールド!」

 

「カタナワールド」

 

ネオABCカップ2回戦目、カナタVSヤイバのファイトが開始された。先攻はカナタのようだ。

 

「ボクのターンドロー、チャージ&ドロー。センターに《青導晶竜カルヴァドス》をコール!」

 

カナタ

【手札 7→6】

【ゲージ 3→2】

 

カルヴァドス

『参る!』

S3 A7000 打2 D6000 ソウル1

 

「さらに、《白導晶竜リースリング》をライトにコール」

 

カナタ

【手札 6→5】

 

リースリング

『カナタ様と共に参りましょう…』

S0 A1000 打1 D3000

 

「リースリングの能力でデッキから《クリスタル・シャインスパイク》を手札に加え、手札の《エメラルドクリスタルコア》と一緒に装備!」

 

カナタ

【手札 5→6→4】

【ゲージ 2→1】

 

クリスタル・シャインスパイク

A0 打0 D6000

 

エメラルド

A5000 打2

 

「さぁ、キックオフだ!」

 

「さぁ来い、大宇宙カナタ」

 

「カルヴァドスの能力でライフ1プラスして1ドロー、さらにエメラルドクリスタルコアの打撃力を3にする。たぁ!」

 

カナタ

【ライフ 10→11】

【手札 4→5】

 

ヤイバ

【ライフ 10→7】

 

カナタが蹴ったエメラルドクリスタルコアがヤイバに命中し、ヤイバはそれを腕を交差してガードした。

 

「クリスタル・シャインスパイクの能力によりエメラルドクリスタルコアは破壊され、破壊されたことでライフ2プラス。カルヴァドスの能力でさらにゲージ1プラス。これでボクのターンは終了だ」

 

カナタ

【ライフ 11→13】

【ゲージ 1→2】

 

「…大宇宙カナタ、私の『本気』が何を意味するか、教えてやろう…、私のターンドロー、チャージ&ドロー。ゲージ2とライフ1を払い装備、《秘剣刀 閃光》。そしてゲージ1とライフ2を払い装備、《秘剣刀 闇影(やみかげ)》。」

ヤイバは右手に閃光、左手に闇影と呼ばれる真っ黒な刀を持った。

 

ヤイバ

【ライフ 7→4】

【手札 7→5】

【ゲージ 3→0】

 

閃光

A5000 打3

 

闇影

A5000 打1 D5000

 

「ボクと同じ、ダブル装備…!」

 

「あんなアイテムはこの前のファイトじゃ使わなかったじゃん!」

 

「きっとあの時は手を抜いてたのね。偵察ってとこかしら」

 

「閃光の能力発動。デッキの上から3枚をチェック、1枚を閃光のソウルに、1枚をゲージに、そして残りはドロップゾーンへ。続けて闇影の能力発動。ドロップゾーンの《秘剣亡霊 妖刀》をソウルに入れて1ドロー」

 

ヤイバ

【手札 5→6】

【ゲージ 0→1】

 

「ライトに《秘剣忍者 裏影》をコール」

ヤイバは閃光を左腰に着けている鞘に、闇影を右腰に着けている鞘にそれぞれしまって動きやすくした後、ファイトを続けた。

 

ヤイバ

【手札 6→5】

【ゲージ 1→0】

 

裏影

『……………』

S2 A6000 打3 D4000

 

「裏影の能力でデッキから《秘剣巻物》を手札に加え、そのまま設置」

 

ヤイバ

【手札 5→6→5】

 

「秘剣巻物の能力発動。手札の《秘剣 蛇睨み》を捨てて1ドロー。さらに、モンスター以外のカードを捨てた為、ゲージ1プラス」

 

ヤイバ

【手札 5→4→5】

【ゲージ 0→1】

 

「キャスト、《秘剣術ー「精神統一」》、《秘剣術ー「一刀両断」》」

 

ヤイバ

【手札 5→3→5】

【ゲージ 1→4→3】

 

「そしてこれらを…秘剣巻物のソウルに入れる」

 

秘剣巻物

ソウル 0→2

 

「裏影の更なる能力。ゲージ1を払い、デッキから《秘剣技ー「双撃」》を手札に加え、《秘剣亡霊 妖刀》をセンターとレフトにコール」

センターエリアとレフトエリアに1本ずつ剣が突き刺さった。その剣からは半透明の首と足が無い人の亡霊が見える。

 

ヤイバ

【手札 5→6→4】

【ゲージ 3→2】

 

妖刀

『『我ハ、滅ビヌ…』』

S0 A1000 打1 D1000

 

「キャスト、《秘剣術ー「双撃」》」

 

ヤイバ

【手札 4→3】

 

裏影

ソウル 0→1

 

「出番だクロス。ゲージ2を払い、裏影とそのソウルの合計2枚を受け継ぎライトにバディコール」

 

『了解です』

 

ヤイバ

【ライフ 4→5】

【手札 3→2】

【ゲージ 2→0】

 

クロス

『ヤイバ様のために、我が剣を振るいましょう』

S3 A10000 打4 D8000 ソウル2

 

「キャスト、《秘剣術ー「刺殺」》」

 

ヤイバ

【手札 2→1】

 

クロス

ソウル 2→3

 

「キャスト、《百鬼閻魔帳》」

 

ヤイバ

【手札 1→3】

 

「ヤイバ選手がここで百鬼閻魔帳をキャスト!ライフが5以下の時に手札全てを捨てて3ドローする魔法です!」

 

「キャスト、《隠れ鬼》。闇影のソウルを捨てて、ゲージ1プラスし2ドロー」

 

ヤイバ

【手札 3→2→4】

【ゲージ 0→1】

 

闇影

ソウル 1→0

 

「キャスト、《明鏡止水》でゲージ3プラス、さらにキャスト、《秘剣術ー「瞑想」》。ライフ3プラスし、このカードを秘剣巻物のソウルに」

 

ヤイバ

【ライフ 5→8】

【手札 4→2】

【ゲージ 1→4】

 

秘剣巻物

ソウル 2→3

 

「クロスの能力発動。ソウル1枚を捨て、カルヴァドスを破壊」

 

秘剣光波斬!

クロスの斬撃がカルヴァドスを破壊する。

 

「ソウルガードで復活!」

 

カルヴァドス

ソウル 1→0

 

「カルヴァドスの能力でゲージ1プラス」

 

カナタ

【ゲージ 2→3】

 

「クロスが得た裏影の能力発動。デッキから双撃を手札に加え、キャスト。閃光のソウルに」

 

ヤイバ

【手札 2→3→2】

【ゲージ 4→3】

 

閃光

ソウル 1→2

 

「そして最後にゲージ3を払いキャスト、《秘剣伝書その1「力こそ全て」》。このターン、場の秘剣のカード全ては攻撃力10000プラス、打撃力2プラスされる」

 

ヤイバ

【手札 2→1】

【ゲージ 3→0】

 

「これで妖刀の単体攻撃でカルヴァドスを破壊可能。やれ、妖刀」

センターに突き刺さっていた剣が宙に浮き、カルヴァドスに向かって回転しながら飛んで行った。

 

「キャスト!《プリズム・インタラプト》!カルヴァドスを手札に戻す!」

 

カナタ

【手札 5→4→5】

 

「そして手札から…「キャスト!《秘剣 桜吹雪》!プリズム・インタラプトを無効化する!」何!?」

 

「さらに、私が秘剣のアイテムを装備している事で、場の秘剣の枚数分、ゲージをプラス」

 

「ヤイバ選手の場にある秘剣のカードは6枚、よってゲージが6プラスされちゃいます!」

 

ヤイバ

【手札 1→0】

【ライフ 8→6】

【ゲージ 0→6】

 

「くっ…!」

カナタの手札には、バディである輝きへ導く結晶竜アトラがある。カナタはプリズム・インタラプトの効果でコールしようと考えていたのだ。

 

「言ったはずだ、私に二度同じ手は通用しないと。分かっていたのさ、お前がプリズム・インタラプトを使うことも、残りの手札がアトラと防御魔法のみだという事もな」

 

「! そこまで分かっていたのか…」

カナタは一切否定できなかった。何故ならば、カナタの手札にあるカードはアトラと防御魔法のみだったからだ。

 

「そんな事まで分かるの!?」

 

「あれは超能力とか、そういったものじゃないわ」

 

「でも相手の手札が分かるなんて…!」

 

「リンちゃん、あれはね…」

 

 

 

「レフトの妖刀でファイターをアタック!」

 

カナタ

【ライフ 13→10】

 

「そして2体の妖刀の能力。妖刀は場にある秘剣のカードのソウルに入れる事が可能。私は2体の妖刀をクロスのソウルに」

 

クロス

ソウル 2→4

 

「妖刀がソウルにある秘剣のカードは攻撃力と防御力をともに3000プラスし、打撃力は1プラスされる。2体ソウルに入る事で攻撃力と防御力を6000、打撃力を2、それぞれプラスする」

 

「今のクロスの打撃力は…なななななんと!!驚異の8だぁー!」

 

「だがまだだ!

 キャスト!《結晶化現象》!」

「キャスト!《結晶化現象》! だろ?」

 

「なっ…!」

 

カナタ

【ライフ 10→9】

【手札 5→4】

 

「もうお前の手は読めている。だから私は対策する事が可能なのだ。ドロップゾーンの《秘剣 桜吹雪》はドロップゾーンに他の秘剣と鬼道の両方を属性に持つカードがある時、ファイト中に1回だけ魔法を無効化する!」

 

「2度魔法を無効化できる魔法なのか…!」

 

「行け、クロス」

 

『承知しました。はぁ!」

 

「キャスト、《マーズバリア》!」

 

【手札 4→3】

 

「ほう…そんなカードも入れていたとは。だが…」

 

『双撃がソウルにある私には、2回攻撃がある!』

 

「キャスト、《マーズバリア》!」

 

【手札 3→2】

 

「2枚持っていたか。ならばこの打撃力5となった閃光で終わらせてやろう」

ヤイバは閃光を抜刀した。

 

「壱の太刀!」

 

カナタ

「くっ…!」

【ライフ 10→5】

 

「これでトドメだ、弍の太刀!」

 

 

 

「リンちゃん、あれはね?霧山先輩のどんな能力よりも長けている記憶力と観察力によって生み出されるものなんだよ」

 

「記憶力と観察力?」

 

「簡単に言えば、1度見たものを全て記憶し、それが人ならばどんな時にどのような行動をするのか、というのが分かるのよ。だからファイトでは、次に何をするのか予想できる。二度同じ手は通用しない、というのはかっこいいと思って言ってるワケじゃなくて、事実を言ってるのよ」

 

「つまりすごい人なんだね!ヤイバ先輩は!」

 

(理解できて…ないよね、リンちゃん…)

 

カナタ

「ぐああ!!」

【ライフ 5→0】

 

「ゲームエンド!WINNER霧山ヤイバ選手!たった1ターンで勝利してしまいました!」

 

「クロス。頼んでいいか?」

 

『お任せください』

クロスはヤイバに応えると、自身の剣を一振りした。すると、そこにゲートが現れクロスが入っていった。そして、ファイト終了の宣言をしたパル子にヤイバは近づいて行った。

 

「奈々菜パル子。少しマイクを貸してくれ」

 

「え、まぁはい。どうぞ」

 

「すまんな。 『未門牙王一行及び死乃峰シノン一行はこの後校舎屋上に来い。話がある。以上だ』 感謝する」

ヤイバは受け取ったマイクをパル子に返した。そして一言付け加えた。

 

「お前も来い。一応関係者だからな」

 

「え?わ、私も!?」

 

「そうだ。私の1ターンキルを見せてやったのだ、貴様に拒否権は無い」

 

「いえ!拒否するつもりは一切ナッシングです!『第3試合は翌日行いますので…』」

 

『ヤイバ様。少し遅れるかもしれない、との事です』

帰ってきたクロスがヤイバに報告した。

 

「そうか。感謝するぞ、クロス」

 

 

〜相棒学園 屋上〜

 

シノン一行はヤイバに呼び出されたため、屋上へと向かっていた。

 

「急に呼び出して何なのかしら?」

 

「話がある、って言ってたけど…」

 

「う、うぅ…もうダメだ…」

 

『あ〜あ…始まってしまったのだ…』

 

「これはきっと…カツアゲよ!」

 

「カツアゲ?まっさか〜!そんなのあるわけ…」

 

「きっと霧山先輩はネオABCカップ優勝のために厄介な相手をリアルファイトでボッコボコにして参加できなくさせるつもりなのよ。そして抵抗しようものなら引き連れてたトップレベルの不良たちで病院送りに……でもなんで負けた私まで…ハ!まさかあの時の事をまだ……ぶつぶつぶつぶつ…」

 

「なんというネガティブ思考……!」

リンはこころのとてつもないネガティブさに驚いている。

 

「こころ、そんなハズ無いわ」

シノンがこころの肩に手を乗せながら言った。

 

「……え?」

 

「ヤイバとは1度ファイトした事あるわ。だから分かる。あいつはそんな事するやつじゃないわ。…それに、もしそうなら私が守ってあげるわよ」

 

「……か、かっこいい…!」

こころはシノンに尊敬の眼差しを向けていた。

 

こころを慰めているうちに、いつの間にか屋上に出ていた。

 

ほらほら、遠慮しないでよ〜

 

いらんと言ってるだろう。そもそも私は甘いものが苦手だ

 

屋上のベンチに、セーラー服を着た緑のロングヘアーの女の子と、水色の短髪の男が座っていた。女の子は黄色の生地の中にクリームが入っている何かを持っていた。

 

「アレレー?ソウダッタッケー?コノマエ『タイヤキ』ヲホオバルトコロヲミタキガスルンダケドナー?」

 

「うぐっ…」

 

「覚悟を決めて食べてよ〜。このクレープって食べ物おいしいから!」

 

「分かった分かった……あむ」

男はクレープを口に入れた。

 

「どう?」

 

「なんだよ…結構うめぇじゃねぇか…フッ…」

 

「でしょでしょ!」

 

「だが甘すぎる。おいしいんだがなぁ…残りはやろう」

男はクレープを女の子に返した。

 

あいつらめちゃめちゃ仲良いな

 

「あれは“カップル”かしら?」

 

かっぷる?何だそりゃ?

 

「リィは知らなくてもいい。きっと一生関わらない言葉だから」

 

教えてくれたっていいんじゃねぇかァ?

 

「カップルなんて初めて見た…」

リンはそう言うと、チラッと一瞬シノンの事を見た。

 

「とりあえずヤイバがどこにいるか聞きましょうか。あの、すいません」

シノンは男に声をかけた。

 

「ん?」

 

「霧山ヤイバっていう人がここに来ませんでしたか?」

 

「私だが?」

 

「え?(そういえば、フードマント着てる姿しか見たことないから本当の姿なんて知らなかったわね…)」

 

「未門牙王一行はどうした?」

 

すぐ来ると思うぜ?

 

「そうか…と、噂した途端だな」

 

屋上への階段を駆け上がる音、そしてドアが開かれた。同じタイミングでパル子がバディのタコ助の力を借りてワープしてきた。

 

「悪りぃ!遅れちまったか!?」

「ワープ成功!もしかして遅れてしまいましたか!?」

 

「問題ない」

 

今この場に、死乃峰シノン、星見リン、華水こころ、未門牙王、大盛爆、宇木くぐる、大宇宙カナタ、黒渦ガイト、虎堂ノボル、黒岳テツヤ、如月斬夜、奈々菜パル子、そして各々のバディが集合した。

 

「みんな集まったみたいだね。それじゃあ話を…」

と、女の子が立ち上がろうとした時、ヤイバが頭を押さえてそれを止めた。

 

「私が話す。お前は黙ってクレープでも食べておけ」

 

「えぇ〜!?しょ、しょんなぁ〜…モグモグ」

女は軽めに泣きながらクレープを食べ始めた。

 

「…1ついいかしら?」

 

「何だ?」

 

「その子、誰?」

 

「クロスだ」

 

「……は?」

 

「聞こえなかったか?私のバディの秘剣騎士クロスだ」

 

「……」

シノンはどうもヤイバが言っていることを信じていない。

 

「ヤイバは(モグモグ)本当のことを(モグモグ)言って(モグモグ)るよ〜(モグモグ)

 

「食うか、喋るかどっちかにしろ…」

 

「じゃああの子はクロスが地球で暮らすための姿?」

 

リンが質問し、それにヤイバは答える。

 

「そうだ。自分がクロスだと思われないように、霧崎皐月(さつき)という名の人間で通している。こいつのためにもこっちの名で呼んでくれ。さて、未門牙王、お前に1つ聞きたいことがある」

 

「俺に?なんだ?」

 

「未門牙王、お前は何故…現在日本にいる?

 

「え?」

 

「私はな、GGGカップの観戦者の1人だ。だからお前の事情を知っている」

 

「それは…」

 

「飛行機でアメリカに行く途中で事故に遭い、止むを得ず帰ることになった。違うか?」

 

「……!」

牙王はヤイバに何も言い返すことができなかった。

 

「何だと!?牙王テメェ!何でそういうこと黙ってんだ!」

ノボルが半ギレで牙王に聞いた。

 

「それは…」

 

「未門牙王の性格上、皆に心配をかけたくなかったのだろう」

 

「確かに、牙王なら黙ってるだろうな」

斬夜は低くなった眼鏡の位置を元に戻し、納得するように言った。

 

「だが不思議だとは思わんか?飛行機での事故。無事で済むのなんて奇跡に等しい」

 

「でも実際に牙王は無事だよ。あ、もしかして牙王は不死身なのかな?」

 

『カナタ、多分…いや絶対それは無いと思うよ?』

 

「飛行機での事故に遭い、無事で済むのははっきり言って有り得ない。だが、誰かに助け出されたのであれば、話は変わってくる」

 

「バッツ、お前が助けてくれたのか?」

 

『馬鹿言うんじゃねぇ、俺様はずっと寝てたんだから無理に決まってんだろ』

 

「それでは一体誰が…と思っただろう?私は知っている」

 

「なんだよ!それなら教えてくれよ!」

ドラムが多少ツッコミながら言った。

 

「今はまだ教えん」

 

「なんでだYO!?」

 

「が、注意すべき人物は教えてやろう。その人物の名は…」

 

「遅れてすまない!」

龍炎寺タスクがバディスキルを用いて、空を飛んで来た。その隣にはバディのジャックナイフ・ドラゴンもいる。

 

「龍炎寺タスクが少し遅れて到着か。今まで私が説明したことは未門牙王たちに聞け。私が伝えたいのは要注意人物が誰かを教えておくことだけだ」

 

「それで、さっきから言ってるそいつは誰なの?」

シノンが話を戻すようにしてヤイバに聞いた。

 

「…白馬カイトだ」

ヤイバの言葉にその場にいた全員がえぇー!?、と驚いた。

 

「でも確かに…。白馬先輩はあんまり相棒学園に来ないから、裏で何かをやっているのかも…」

こころは納得しながら呟いた。

 

「詳しく教えろ!」

ノボルがヤイバに更に情報を要求する。

 

「そんなに知りたいのなら…このネオABCカップで私に勝つことだな」

ヤイバは立ち上がり、そのまま屋上の出入口に向かった。

 

「! ま、待ってー!」

クロスが口の中の最後の一口のクレープを飲み込んで、歩いて行ったヤイバの跡について行った。

 

「結局分かんねーことだらけじゃねーか!」

ノボルが頭を抱えながら叫んだ。

 

………

リィは少しだが体が震えていた。

 

「リィ、体震えてるわよ」

 

そうらしいな…、白馬カイトか…

 

「……(開会式のときはデッキに入ってたから分かんなかったけど、リィは白馬カイトに恐れているのかしら…。過去に何か…)」

 

『とりあえず、その白馬カイトとかいう奴をぶっ飛ばせばいいんだな!俺に任せろ!うおおお!!』

バッツが本来の大きさに戻った。

 

「落ち着け!バッツー!」

牙王が慌ててバッツのカードを掲げ、バッツをSD化させた。

 

『何しやがる牙王!』

 

「あなたたちに提案があるわ」

シノンが牙王たちの方を向いて言った。

 

「? どうしたんだ?」

 

「白馬カイトについて、お互いに何か情報を得られたら共有しないかしら?」

 

「ここは彼女達と情報を共有した方がいいだろう。情報収集は人手が多い方がいいからね」

タスクは笑みを浮かべながら言った。、

 

「タスク先輩がそう言うならボクも。それにシノンは信じていいと思うしね」

カナタもタスクの意見に賛成した。

 

「決まりね。それじゃあ私はもう行くわ。また明日」

 

「じゃ、私もこれで。バイバ〜イ♪」

 

「じゃあ〜ね〜」

 

これにて、ヤイバによって集められた未門牙王一行及び死乃峰シノン一行はそれぞれ帰宅した。

 

 




「テッテテーン!今日の最強カードーー!!イ…エェ〜イ!」

「うわっ…リンが何かに取り憑かれてる…帰ろ…」

「待って待って!」

「HA!NA!SE!」


「コホン…!取り乱したわ。さ、やるわよ」

「はいは〜い!」

「「今日の最強カードはこれ〜!」」

「「秘剣刀 闇影!」」


秘剣刀 闇影

アイテム|カタナW|秘剣、武器|攻撃力5000|打撃力1|防御力5000

◼︎【装備コスト】ゲージ1を払い、ライフ2を払う。
◼︎君がこのカードを装備しているなら、君は「秘剣刀 閃光」1枚を装備できる。
◼︎【起動】君のドロップのカード1枚をソウルに入れる。さらに、君が「秘剣刀 閃光」を装備しているなら、カード1枚を引く。この能力は1ターンに1回だけ使える。
◼︎【対抗】【起動】相手のアタックフェイズ中、このカードのソウル1枚を捨ててよい。捨てたら、そのターン中、このカードの防御力+5000し、『反撃』を得る。この能力は1ターンに1回だけ使える。
◼︎このカードは相手のカードの効果で手札に戻らない。
『ソウルガード』

「防御力を持った秘剣のアイテムね。閃光とセットのダブルアイテムでもあるわ」

「閃光は攻撃面に優れているのに対して、闇影は防御面に優れているんだね!今回は1ターンでファイト終わっちゃったから、その強みを活かすことはできなかったけど…。はい!じゃあまた次の最強カードで!またね〜!」

「じゃあねー」

ーーーーー

ここなら、多少キャラが崩壊しても許してくれるはず。
にしても、やっぱりサービス終了はビックリした。インフレしたからってバディファイト嫌いにならないでね!?


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