フューチャーカード バディファイトデッド   作:スラ☆K

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なんか急にモチベが上がって来たんだよな〜。

ちなみにバディファイトのアニメで好きな曲って言ったら、盛り上がる曲では、100でよく流れてたタスクがスタドラ使う時のやつ、総合的では、ギアゴッドが逆天殺使った時に流れるやつ。共感できる人いる?




第10話 リンの小さな願い

……て…

 

頭に響く微かな声。 何かを伝えようとする声。

 

…きて……起きて!

 

呼びかける声。 女の声だ。

 

もう!起きてってば!

 

はっきりと聞こえた。 聞き慣れたこの声は…

 

〜相棒学園校舎 屋上〜

「…ん……?」

シノンは目を覚ました。休憩時間に考え事をしたまま寝てしまっていたようだ。

 

「やっと起きたよ…」

ようやく起きたシノンを見てリンが呆れた。

 

「あれ…?私、いつの間に寝てたのかしら…?」

シノンは目を擦り、あくびをして、脳を活性化させる。

 

「休憩時間に考え事しててそのまま寝ちゃったんだよ!いや、そんな事より!もう次の試合始まってるよ!?」

 

「ゑ?リィ、今何時?」

 

大体1時だ

 

「そんなに!?急ぐわよ、リン!」

 

「あ、ちょっと!さっきから待ってたの私なのにー!?」

 

 

〜相棒学園 ファイティングステージ〜

「ベレトでファイターをアタックだYO!」

 

『殴らせろぉ!』

 

「キャスト、《聖杯(ホーリー・グレイル)!》」

ベレトの攻撃を魔法で無効化したテツヤの対戦相手は藤丸(ふじまる)ケンヤだ。

 

「ターン終了だYO」

 

「まだ終わってないようね」

到着したシノンはあまり呼吸があらくない。

 

「はぁ…!はぁ…!シノンちゃん速いよぉ〜…!」

リンは相当疲れているようだ。

 

「テツヤ選手はここでターン終了!現在、お互いにライフは6、手札は1枚、テツヤ選手の場にはサイズ2の72柱のモンスターをサイズ1にする《ソロモンの大結界》、センターに《怒りの堕天使ベレト》、ライトに《大公爵アスタロト》が顕在!一方、ケンヤ選手の場にあるカードは《名剣フルンティング》のみ!圧倒的にケンヤ選手が不利な状況です!」

 

「僕のターンドロー、チャージ&ドロー!キャスト、《スンベル・ガルド》!本来ならゲージ1を払う必要があるけど、僕のドロップに《ブレッフェン・ガルド》があるからノーコストになる!効果で2ドロー!」

 

ケンヤ

【手札 2→1→3】

 

「レフトに《戦乙女(ワルキューレ) 神意のエルルーン》をコール!そして手札の《聖杯(ホーリー・グレイル)》を捨てて装備変更!」

 

ケンヤ

【手札 3→0→1】

【ゲージ 1→0】

 

「《王剣 エクスカリバー》!!」

 

エルルーン

『神意をお伝えしましょう』

S2 A6000 打2 D2000

 

エクスカリバー

A10000 打3

 

「エルルーンでベレトをアタック!エルルーンの能力発動!僕がアイテムを装備しているから1ドロー!」

 

ケンヤ

【手札 1→2】

 

『もっと殴りたかったぁ…』

 

「はぁ!エクスカリバー!」

 

テツヤ

「うわあ!」

【ライフ 6→3】

 

「2回攻撃!」

 

「キャスト!《ソロモンの盾》!」

テツヤの目の前に魔法の壁が現れ、エクスカリバーの攻撃を防いだ。

と、思ったら…

 

「エクスカリバーの攻撃は、盾では…防げない!」

ケンヤの蹴りがソロモンの盾を破壊した。

 

((いや、蹴り!?))

シノンとリンが心の中で同時にツッこんだ。2人共、お互いがシンクロしたなんて分からないだろう。

 

「そういえばそうだったYO!」

 

「だぁりゃあー!」

 

テツヤ

【ライフ 3→0】

 

「ゲームエンド!WINNER藤丸ケンヤ選手!」

 

「やったー!とりあえず初戦は勝利!」

 

(あの無邪気に喜ぶ姿、リンにそっくり)

 

《 これで本日のネオABCカップは終了です!出場したファイターも熱いファイトを見た皆さんも、明日に備えて十分な睡眠を取ってください!出場者の方々はデッキを強化するのもいいでしょう!それでは〜 》

 

 

 

1日が終わり、シノンとリンは帰り道を歩いていた。

 

「あ〜あ…4試合目のファイト、全然見れなかったなぁ…」

リンは残念そうに言いつつ、シノンの事をチラチラと見た。

 

「わ、悪かったわよ…」

 

「それにしてもシノンちゃんのねg…シノンちゃんって寝るんだね〜?」

 

「あのさ、いくら私が痛みを感じないからって、私が人外みたいに言わないでくれる?」

 

「ごめんごめん。(危ない危ない。もう少しでシノンちゃんの寝顔が天使だった、って言うところだったよ…)」

 

でもシノンと俺は墓場で寝てるぜ?

 

「リィ!それは…!」

 

おっと悪りぃ悪りぃ、口が滑っちまったぜ

 

「シノンちゃん、それ本当!?」

 

「…本当よ」

 

「もっと早く言ってよ!」

リンはシノンの腕を掴み、走り出した。

 

「ちょ、ちょっとリン!?」

 

「いいから!」

 

〜リンの家〜

 

「今日は泊まる気無いわよ?」

 

「“泊まる気”は無いんだね?」

 

「?」

 

はは〜ん、なるほどなぁ。なんて優しいやつなんだリンは

 

「どういう事よリィ。説明しなさいよ」

理解できないシノンがリィに問いかけるが、リィがシノンに返答する事は無かった。

 

ガチャ

 

「たっだいま〜!」

 

「お帰り〜、っとシノンちゃんもいらっしゃ〜い」

リンの母親の声が聞こえ、リンたちは声が聞こえたリビングへと向かった。

 

「お母さん!1生に1度のお願い聞いて!」

 

「本当に1生に1度?」

 

「かどうかは分からないけど…本当に1生に1度になったとしてもいいお願い事なの!」

 

「……言ってみなさい」

リンの母親が、いつものような優しい感じではなく、今から我が子を説教するような雰囲気に変わった。

 

「シノンちゃんをここに住ませて!」

 

「私を?いやまずそんなの許されるワケが…」

 

「いいよ〜」

リンの母親は軽い返事をした。まるでバディファイトに誘われてYESと返事するかのように。

 

「…え?」

リンの母親のあまりの軽い返事に、シノンはつい戸惑いの声が出てしまった。シノンの頭の上に乗っているリィは、ふっ、とシノンにも分からないほど小さく笑った。

 

「本当!?」

 

「むしろ大歓迎!」

 

「だってさ!やったねシノンちゃん!これでもう墓場で寝ることも無くなるね!」

 

(もしかして私のために…?)

 

「え、何?シノンちゃん墓場で寝てたの?」

 

「えぇ、意外と心地いいわよ?じゃ、改めてよろしく」

 

「うん、よろしくね!」

 

「よろしく、シノンちゃん。あ、私も自己紹介しよっかな?私は星見レイ。ご存知の通り、リンを愛する母親です」

 

「レイね。覚えたわ」

 

「お母さん、って呼んでもいいんだよ?ふふっ」

 

「さすがにそれはできないわ…」

 

「私はシノンちゃんの事をリンの姉妹と思ってるよ」

 

「じゃあ私シノンちゃんの妹ー!」

 

「それ、私がリンの姉って事になるのかしら…?」

 

「そう…だね」

 

「わーい!よろしく、シノン()()()()()♪」

リンが嬉しそうにシノンに抱きつく、

 

「お、お姉ちゃん!?ていうか抱きつくな!」

 

「いいじゃん!いいじゃん!今日から死乃峰シノンは私のお姉ちゃんなんだから!」

 

「なんで私がリンの姉にならなきゃいけないのよ。却下するわ!」

 

「シノンお姉ちゃんが認めるまで離れませーん!」

 

「くっ…この……!ああもう、分かったわよ!好きに呼んでいいから離れなさい!」

 

結局シノンはリンから解放された。お姉ちゃんと呼ばれる事を条件に。

 

『友達を少しでも良い環境で過ごさせたい』

 

リンの小さな願いが、シノンの瞳に映る世界を少しばかり変えたのだった。ただ、シノン本人は気づいていないようだ。

 

 

 

 




今回はファイトシーンないので『今日の最強カード』なし。

シノンをリンの家に住ませようってなった時に、シノンをリンの姉にしよう、って何故か思ってこうなった。百合とは程遠いんだけど、これってその第一歩なんかね?

次回もお楽しみに〜
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