ちなみにバディファイトのアニメで好きな曲って言ったら、盛り上がる曲では、100でよく流れてたタスクがスタドラ使う時のやつ、総合的では、ギアゴッドが逆天殺使った時に流れるやつ。共感できる人いる?
……て…
頭に響く微かな声。 何かを伝えようとする声。
…きて……起きて!
呼びかける声。 女の声だ。
もう!起きてってば!
はっきりと聞こえた。 聞き慣れたこの声は…
〜相棒学園校舎 屋上〜
「…ん……?」
シノンは目を覚ました。休憩時間に考え事をしたまま寝てしまっていたようだ。
「やっと起きたよ…」
ようやく起きたシノンを見てリンが呆れた。
「あれ…?私、いつの間に寝てたのかしら…?」
シノンは目を擦り、あくびをして、脳を活性化させる。
「休憩時間に考え事しててそのまま寝ちゃったんだよ!いや、そんな事より!もう次の試合始まってるよ!?」
「ゑ?リィ、今何時?」
『大体1時だ』
「そんなに!?急ぐわよ、リン!」
「あ、ちょっと!さっきから待ってたの私なのにー!?」
〜相棒学園 ファイティングステージ〜
「ベレトでファイターをアタックだYO!」
『殴らせろぉ!』
「キャスト、《
ベレトの攻撃を魔法で無効化したテツヤの対戦相手は
「ターン終了だYO」
「まだ終わってないようね」
到着したシノンはあまり呼吸があらくない。
「はぁ…!はぁ…!シノンちゃん速いよぉ〜…!」
リンは相当疲れているようだ。
「テツヤ選手はここでターン終了!現在、お互いにライフは6、手札は1枚、テツヤ選手の場にはサイズ2の72柱のモンスターをサイズ1にする《ソロモンの大結界》、センターに《怒りの堕天使ベレト》、ライトに《大公爵アスタロト》が顕在!一方、ケンヤ選手の場にあるカードは《名剣フルンティング》のみ!圧倒的にケンヤ選手が不利な状況です!」
「僕のターンドロー、チャージ&ドロー!キャスト、《スンベル・ガルド》!本来ならゲージ1を払う必要があるけど、僕のドロップに《ブレッフェン・ガルド》があるからノーコストになる!効果で2ドロー!」
ケンヤ
【手札 2→1→3】
「レフトに《
ケンヤ
【手札 3→0→1】
【ゲージ 1→0】
「《王剣 エクスカリバー》!!」
エルルーン
『神意をお伝えしましょう』
S2 A6000 打2 D2000
エクスカリバー
A10000 打3
「エルルーンでベレトをアタック!エルルーンの能力発動!僕がアイテムを装備しているから1ドロー!」
ケンヤ
【手札 1→2】
『もっと殴りたかったぁ…』
「はぁ!エクスカリバー!」
テツヤ
「うわあ!」
【ライフ 6→3】
「2回攻撃!」
「キャスト!《ソロモンの盾》!」
テツヤの目の前に魔法の壁が現れ、エクスカリバーの攻撃を防いだ。
と、思ったら…
「エクスカリバーの攻撃は、盾では…防げない!」
ケンヤの蹴りがソロモンの盾を破壊した。
((いや、蹴り!?))
シノンとリンが心の中で同時にツッこんだ。2人共、お互いがシンクロしたなんて分からないだろう。
「そういえばそうだったYO!」
「だぁりゃあー!」
テツヤ
【ライフ 3→0】
「ゲームエンド!WINNER藤丸ケンヤ選手!」
「やったー!とりあえず初戦は勝利!」
(あの無邪気に喜ぶ姿、リンにそっくり)
《 これで本日のネオABCカップは終了です!出場したファイターも熱いファイトを見た皆さんも、明日に備えて十分な睡眠を取ってください!出場者の方々はデッキを強化するのもいいでしょう!それでは〜 》
1日が終わり、シノンとリンは帰り道を歩いていた。
「あ〜あ…4試合目のファイト、全然見れなかったなぁ…」
リンは残念そうに言いつつ、シノンの事をチラチラと見た。
「わ、悪かったわよ…」
「それにしてもシノンちゃんのねg…シノンちゃんって寝るんだね〜?」
「あのさ、いくら私が痛みを感じないからって、私が人外みたいに言わないでくれる?」
「ごめんごめん。(危ない危ない。もう少しでシノンちゃんの寝顔が天使だった、って言うところだったよ…)」
『でもシノンと俺は墓場で寝てるぜ?』
「リィ!それは…!」
『おっと悪りぃ悪りぃ、口が滑っちまったぜ』
「シノンちゃん、それ本当!?」
「…本当よ」
「もっと早く言ってよ!」
リンはシノンの腕を掴み、走り出した。
「ちょ、ちょっとリン!?」
「いいから!」
〜リンの家〜
「今日は泊まる気無いわよ?」
「“泊まる気”は無いんだね?」
「?」
『はは〜ん、なるほどなぁ。なんて優しいやつなんだリンは』
「どういう事よリィ。説明しなさいよ」
理解できないシノンがリィに問いかけるが、リィがシノンに返答する事は無かった。
ガチャ
「たっだいま〜!」
「お帰り〜、っとシノンちゃんもいらっしゃ〜い」
リンの母親の声が聞こえ、リンたちは声が聞こえたリビングへと向かった。
「お母さん!1生に1度のお願い聞いて!」
「本当に1生に1度?」
「かどうかは分からないけど…本当に1生に1度になったとしてもいいお願い事なの!」
「……言ってみなさい」
リンの母親が、いつものような優しい感じではなく、今から我が子を説教するような雰囲気に変わった。
「シノンちゃんをここに住ませて!」
「私を?いやまずそんなの許されるワケが…」
「いいよ〜」
リンの母親は軽い返事をした。まるでバディファイトに誘われてYESと返事するかのように。
「…え?」
リンの母親のあまりの軽い返事に、シノンはつい戸惑いの声が出てしまった。シノンの頭の上に乗っているリィは、ふっ、とシノンにも分からないほど小さく笑った。
「本当!?」
「むしろ大歓迎!」
「だってさ!やったねシノンちゃん!これでもう墓場で寝ることも無くなるね!」
(もしかして私のために…?)
「え、何?シノンちゃん墓場で寝てたの?」
「えぇ、意外と心地いいわよ?じゃ、改めてよろしく」
「うん、よろしくね!」
「よろしく、シノンちゃん。あ、私も自己紹介しよっかな?私は星見レイ。ご存知の通り、リンを愛する母親です」
「レイね。覚えたわ」
「お母さん、って呼んでもいいんだよ?ふふっ」
「さすがにそれはできないわ…」
「私はシノンちゃんの事をリンの姉妹と思ってるよ」
「じゃあ私シノンちゃんの妹ー!」
「それ、私がリンの姉って事になるのかしら…?」
「そう…だね」
「わーい!よろしく、シノン
リンが嬉しそうにシノンに抱きつく、
「お、お姉ちゃん!?ていうか抱きつくな!」
「いいじゃん!いいじゃん!今日から死乃峰シノンは私のお姉ちゃんなんだから!」
「なんで私がリンの姉にならなきゃいけないのよ。却下するわ!」
「シノンお姉ちゃんが認めるまで離れませーん!」
「くっ…この……!ああもう、分かったわよ!好きに呼んでいいから離れなさい!」
結局シノンはリンから解放された。お姉ちゃんと呼ばれる事を条件に。
『友達を少しでも良い環境で過ごさせたい』
リンの小さな願いが、シノンの瞳に映る世界を少しばかり変えたのだった。ただ、シノン本人は気づいていないようだ。
今回はファイトシーンないので『今日の最強カード』なし。
シノンをリンの家に住ませようってなった時に、シノンをリンの姉にしよう、って何故か思ってこうなった。百合とは程遠いんだけど、これってその第一歩なんかね?
次回もお楽しみに〜