フューチャーカード バディファイトデッド   作:スラ☆K

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やっぱ他の人のバディファイト小説読んでると書きたくなりますね!ですから最近はそうやって読むのを楽しみながらモチベを上げています。


第15話 力の代償

「待て!」

ヤイバは相棒学園へ向かう途中殺害現場を目撃し、例の紺色の鎧に身を包んだ生命体を追いかけていた。

 

『そんないかにも軽い服着てるのに追いつけないなんてダッサ〜!そんなんじゃいつまで経っても追いつけないよ〜?アハハハハ!』

生命体は後ろ、つまりヤイバの方を向きながら飛んで、ヤイバから逃げていた。

 

「飛んでいる者がよく言う…」

ヤイバは呆れた。

 

『私も暇じゃないからさ。じゃ、またね〜!』

と言って、生命体は頭上にゲートを出現させ、逃げて行った。

 

「逃したか…まぁいい、あの生命体のことはよく分かった。…偶然か?追っているうちに相棒学園の目の前に着くとは…。さて、今日の午前ファイトは私だからな、デッキの最終確認を行わなければならない。クロス、私を屋上へ」

ヤイバがクロスを呼ぶと、ヤイバから光の塊が出てきて、やがてそれはセーラー服の女の子になった。

 

『りょーかーい!』

クロスは敬礼をしながら返事をした。

 

「本当にお前は本来の姿の時と雰囲気が違うな…」

 

『そうかな?まぁいいや。じゃ、行っくよ〜…とーう!』

ヤイバの手を握ったクロスは思いっきりジャンプした。

 

ビュン!

 

次の瞬間、2人は屋上のフェンスを掴んでいた。

 

「…っと」

『よっ…と』

2人はそのままフェンスを越えて屋上に着いた。

 

『いつもこんな入り方してるけど大丈夫なの?ふほーしんにゅーじゃん』

 

「不法侵入などでは無い。私はここの生徒だし、現在は登校時間の範囲内なのだからな」

 

『そうだけどぉ〜』

 

「デッキの最終確認をするからしばらく黙ってろ」

 

『あ、はーい』

 

 

そして、時は流れ…

 

〜相棒学園 ファイティングステージ〜

《 それではネオABCカップ2回戦第3試合を始めましょう!霧山ヤイバ選手と白馬カイト選手のファイトです!どちらも力がまだまだ未知数でファイトが楽しみです! 》

 

「このファイト、私の勝利で終わらせます」

カイトが勝利宣言を行う。

 

「そうですか。できるものならやってみてくださいよ、白馬先輩」

ヤイバは少し煽るように言葉を返した。

 

《 では両者ルミナイズしちゃってください! 》

 

「“人間の時代は終わりました。ここからは竜の時代です”

ルミナイズ、【ドラゴンズ・ジェネレーション】」

 

「“愚かな者を滅するため、秘剣の力をここに開放する”

ルミナイズ、【秘剣抜刀】」

 

《 バディー…ファイッ!! 》

 

「「オープン・ザ・フラッグ」」

 

「ドラゴンワールド」

カイトがフラッグを公開する。

 

「カタナワールド」

続くヤイバもフラッグを公開する。

 

《 先攻はカイト選手! 》

 

「では。私のターンドロー、チャージ&ドロー。レフトに《迅雷騎士団 カッツヴァルケル・ドレイク》、ゲージとライフを1払い、センターに《迅雷騎士団副団長 ゴルディオン・ハルバード》をコール。さらにゲージ1を払い、《疾風迅雷剣 ドラゴブレイカー》を装備します。この武器は私の場に迅雷騎士団がいれば打撃力が2から3に上がります」

レフトエリアには赤色のドラゴンが、センターエリアには金色のドラゴンが現れた。そしてカイトは緑色の、ドラゴンの翼のようなものが付いている大剣を装備した。

 

カイト

【ライフ 10→9】

【手札 7→4】

【ゲージ 3→1】

 

カッツヴァルケル

S1 A3000 D1000 打2

 

ゴルディオン・ハルバード

S2 A6000 D6000 打2

 

疾風迅雷剣ドラゴンブレイカー

A5000 打2→3

 

「アタックフェイズ開始時、ハルバードをライトに移動。この移動時、カッツヴァルケル・ドレイクの能力でゲージ1プラス。さらにドラゴブレイカーの能力で私の迅雷騎士団の打撃力が1プラス、1ドローです」

 

カイト

【手札 4→5】

【ゲージ 1→2】

 

「打撃力3か…(白馬カイトの手加減デッキ相手なら防御魔法も必要ないだろう)」

 

「ハルバード、ファイターにアタックです」

 

ヤイバ

【ライフ 10→7】

 

「ターン終了です」

 

「私のターンドロー、チャージ&ドロー。ゲージ1を払い、ライトに《秘剣忍者 裏影》をコール。能力でデッキから《秘剣刀 閃光》を手札に加え、装備」

 

ヤイバ

【ライフ 7→6】

【手札 7→6】

【ゲージ 3→0】

 

裏影

S2 A6000 D

 

閃光

A5000 打3

 

「閃光の能力発動。デッキの上から3枚を確認。《秘剣技「双撃」》をソウルに入れ、1枚をゲージ、残りをドロップゾーンへ。キャスト、《秘剣術「精神統一」》。ゲージを3プラスした上でこのカードを閃光のソウルへ。さらにキャスト、《秘剣術「一刀両断」》。2ドローし、このカードを閃光のソウルへ」

 

ヤイバ

【手札 6→4→6】

【ゲージ 0→4→3】

 

「ヤイバはいつも通りね」

 

「いつも通りというか、一から十までやってる事変わんないんだよねー、ヤイバ君。あの秘剣デッキって必要なカードが沢山あるから使うの難しそう」

 

「攻めるための秘剣のモンスターとアイテム、それらを強化する秘剣技、揃えるためにアドバンテージを稼ぐ秘剣術。ヤイバだから使いこなす事ができるデッキなのよ、きっと」

 

「ヤイバ君はやっぱりすごい!」

観戦していたシノンとリンの会話は、いつの間にかヤイバの褒め合いになっていた。

 

「《秘剣巻物》を設置。能力発動。手札1枚を捨てて1ドロー。レフトに《秘剣武者 鬼神》をコール。アタックを開始しよう」

 

ヤイバ

【手札 6→4】

 

「ではゴルディオン・ハルバードをセンターに移動。カッツヴァルケル・ドレイクとドラゴブレイカーの能力でゲージ1プラスして1ドロー。さらにハルバードがセンターに移動した事で鬼神を破壊します」

ハルバードが鬼神に斬撃を飛ばすと、鬼神は縦に切断されて破壊された。

 

カイト

【手札 5→6】

【ゲージ 2→3】

 

「裏影でゴルディオン・ハルバードにアタック」

 

『……………』

裏影が無言でハルバードの目の前まで瞬間移動した。

 

「キャスト、《ドラゴエナジー》。ゴルディオン・ハルバードの攻撃力と防御力を3000プラス」

 

カイト

【手札 6→5】

 

「ドラゴエナジーか…」

 

「さらに反撃」

 

「秘剣刀 閃光!フン!」

ヤイバが閃光でゴルディオン・ハルバードを切り裂いた。

 

「2回攻撃」

 

カイト

【ライフ 9→6】

 

「私はこれでターンを終了する」

 

「私のターンドロー、チャージ&ドロー。ゲージ1を払いカッツヴァルケル・ドレイクをソウルに入れ、センターに《歴戦の迅雷騎士団団長 コマンデュール・ファーネ》をコール。そしてレフトに《紅蓮闘士 ブレイクショルダー・ドラゴン》をコールします」

 

カイト

【手札 7→5】

【ゲージ 4→3】

 

歴戦コマンデュール

S2 A6000 D6000 打2

 

ブレイクショルダー

S1 A1000 D1000 打3

 

「迅雷騎士団に紅蓮闘士…、相変わらず属性が纏まっていないな…」

 

「コマンデュールをライトに移動。ドラゴブレイカーの能力で1ドローし、コマンデュールの打撃力が1上がります。ブレイクショルダー、ファイターにアタック」

 

「キャスト、《秘剣 うつせみ》」

 

フッ…

 

ブレイクショルダーがアタックしたと思っていたヤイバの身体が桜となり舞い散った。

 

「攻撃を無効化し、ゲージ2プラス」

舞い散った桜がファイティングステージの中央に集まり、そこにヤイバが現れた。

 

ヤイバ

【手札 4→3】

【ゲージ 3→5】

 

「攻撃を無効化しつつゲージも確保。素晴らしいです。では私が行きましょう、ドラゴブレイカー」

 

ヤイバ

【ライフ 6→3】

 

「ライフを大きく削られたのに余裕ですか。コマンデュール、ファイターにアタッ…」

 

「キャスト、《秘剣 蛇睨み》。コマンデュールの動きを封じさせてもらう」

ヤイバは効果の説明をしながらカードを1枚引いた。

 

ヤイバ

【手札 3→2→3】

 

 

「レスト魔法でしたか…(ライフは9ありますが、相手が相手…)これは少し雲行きが怪しくなってきました…。ターン…終了です…」

 

「ドロー、チャージ&ドロー。キャスト、《秘剣の呼吸》。デッキの《秘剣術ー「瞑想」》とこのカードを秘剣巻物のソウルに入れ、ゲージとライフを1プラスして1ドロー」

 

ヤイバ

【ライフ 3→4】

【手札 4→3→4】

【ゲージ 6→7】

 

巻物

ソウル 0→2

 

「キャスト、《秘剣術ー「一刀両断」》。2ドローし、このカードを秘剣巻物のソウルに入れる。()()()()()…」

 

ヤイバ

【手札 4→5】

【ゲージ 7→6】

 

巻物

ソウル 2→3

 

「閃光の能力発動。鬼神をソウルに入れ、1枚をゲージへ、残りをドロップゾーンへ。《秘剣騎士 クロス》をライトにバディコール…」

 

ヤイバ

【ライフ 4→5】

【手札 5→4】

【ゲージ 6→7→5】

 

『了解しました』

 

「閃光のソウルの鬼神と双撃をソウルに入れる」

閃光のソウルから2枚のカードがクロスのソウルに入りつつ、クロスがライトエリアに立った。

 

クロス

S3 A10000 D8000 打4 ソウル2

 

「クロスのソウルを1枚捨て、能力発動。コマンデュール・ファーネを破壊」

 

秘剣光波斬!

クロスが光り輝く斬撃を放ち、コマンデュール・ファーネを破壊した。

 

「ソウルガードで復活です」

 

歴戦コマンデュール

ソウル1→0

 

「閃光のソウルを1枚捨て、このターンのみ、閃光は攻撃力10000となり『貫通』を得る。行くぞ」

 

閃光

ソウル 2→1

 

「コマンデュールをセンターに移動。ドラゴブレイカーの能力で1ドローです」

 

カイト

【手札 5→6】

 

「私から行く。閃光!」

ヤイバがコマンデュールに近付き、閃光を横に振る。コマンデュールの体が真っ二つとなった。

 

「貫通」

 

カイト

【ライフ 9→6】

 

「2回攻撃」

 

カイト

【ライフ 6→3】

 

「クロスも続け」

 

『はい!』

クロスがヤイバと入れ替わるようにしてカイトとの距離を詰める。

 

「あなたは駄目です。キャスト、《青竜の盾》」

 

カイト

【手札 6→5】

【ゲージ 3→4】

 

「当然か。まぁどちらにせよ、私の勝ちに揺るぎはないようだ」

 

「場にはもうアタックできるカードは無い…となると、再攻撃可能にするカードかもしくは…」

 

ファイナルフェイズ…

 

「ファイナルフェイズでしたか…」

 

「秘剣巻物の能力。ファイナルフェイズ開始時、ソウル3枚以上のこのカードをドロップゾーンへ送る」

 

「なんと…!」

 

「それと引き換えに、私はデッキより()()()()1枚を手札に加える」

 

ヤイバ

【手札 4→5】

 

「ゲージ4を払い、キャスト…」カチャ…

ヤイバがカードを使用すると同時に、左腰に着けていた閃光に手を添えた。

 

ヤイバ

【手札 5→4】

【ゲージ 4→0】

 

「秘剣の技を磨いているクロス。そのバディてある私は常日頃から秘剣の技と向き合っている。クロスでさえもこの技は使えん」

ヤイバは目を閉じ、閃光を握り続けながら集中している。

 

『私では辿り着く事ができなかった、秘剣奥義。私も見るのは初めてです』

 

「はぁぁぁ……!!」

ヤイバが握っている閃光の刀身が青白く輝く。

 

「!!」

ヤイバは目を見開き、閃光を抜刀した。

 

必殺!《秘剣奥義 時空滅殺斬》!!

ヤイバは一歩も動かず、その場で空間を十字型に斬った。すると空間が歪み、衝撃波がカイトに放たれた。

 

カイト

「ぐぅっ……!!素晴らしい、ファイトでした…」

【ライフ 3→0】

 

《 ゲームエンド!WINNER霧山ヤイ…… 》

パル子が勝利宣言を行おうとした時だった。

 

「ぐっ…ぅぅっ!ガハッ…!」ビチャビチャ

ヤイバは突然右膝を着き、吐血した。

 

「「「!?」」」

対戦相手であるカイトを始めとした、この場にいる全員が驚きのあまり声をなくした。

 

『ヤイバ様!ですからやめた方がいいとあれほど…!』

 

「ゲホッ…!ゴホッ…!はぁ…はぁ…だ、大丈夫だ」

 

『ですが…!』

 

「ファイトは終わった…、帰るぞ、クロス」

 

『……了解です』

クロスは少ししょんぼりしながらヤイバの後について行った。

 

《 えー……とりあえず!昼休憩をとりましょう! 》

 

昼休憩の時間となり、シノンとリンはいつも通り屋上へ向かうと、ベンチで横になり額に腕を乗せているヤイバと、それを見守るセーラー服を着たクロス、霧崎皐月(さつき)の姿があった。

 

「あ、ヤイバ君。大丈夫?」

 

「問題ない。あれならまだいい方だ」

 

「ヤイバ、あれ何なの?」

 

「あれは代償だ」

 

「代償?」

 

「ああ。力あるものには必ずリスクが伴う。あの必殺技の場合は、ほんの少しだけ寿命が縮む、と言ったところか。私が吐血したのはその影響によるものだ」

 

「分かってて使ったの?」

 

「当然だ。1度くらいは使ってもいいと思ったんでな。それに、あの局面で私が勝つ方法は必殺技しかなかった」

 

「それならまぁ仕方ない…のかしら?」

 

「何よりもヤイバ君が無事でホント良かったよ〜、無理しないでよね?」

 

「ああ、悪いな。そしてその言葉はそっくりそのまま返そう」

 

「私、全然無理してないよ?」

 

「次の試合の話だ。お前たちも見ていただろう?輝夜ヒカリのファイトを」

 

「輝夜ヒカリってたしか…」

 

「私が寝過ぎたせいで見れなかったファイターね…」

 

「……そんなしょうもない理由でファイトを見逃すな。見てないのならそれはそれでいいだろう。当たって砕けてこい、星見リン」

 

「そ、そんなぁ〜!教えてよ、その輝夜ヒカリって子のデッキ〜!」

 

「言ったところでお前に対策できるのか?」

 

「そ、それは……」

 

《 気を取り直して後半戦をスタートします!出場者はファイティングステージにお集まりください! 》

パル子の放送が入った。

 

「出番だぞ、行ってこい」

 

「し、シノンちゃ〜ん!」

 

「……ごめん、リン」

シノンはいつも以上に申し訳なさそうに目を閉じて、謝罪の言葉を発した。

 

「そ、そんなぁぁ〜〜!!」

屋上にはリンの叫び声が響いたのだった。

 

 

 

(気を付けろ、星見リン。恐らく輝夜ヒカリとのファイトは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

命の有無に関わってくる…

ヤイバはこの場にいる誰よりも、リンを心配していた。




「今日の〜…」

「最強カードー…」

「イェ〜イ!!」「いぇ〜…」

「「今日の最強カードはこれ!」」

「「秘剣奥義 時空滅殺斬!」」

秘剣奥義 時空滅殺斬
必殺技|カタナW|秘剣

◼︎相手のライフが4以下で、お互いのセンターにモンスターがいなくて、君が装備している《秘剣》のアイテムのソウルに《秘剣》が2枚以上あるなら使える。
◼︎【使用コスト】ゲージ4を払う。
◼︎相手にダメージ4!このカードは無効化されず、ダメージは減らない。このカードで相手のライフが0になった場合、相手のカードで、相手のライフは変更されない。(復活できない)

「ヤイバ君の必殺技!」

「使用条件が簡単なかわりに使用コストでかかるゲージがそこそこ重いわね。秘剣デッキはゲージをよく使うから、ゲージを温存する必要があるわ」

「でも打てれば勝ち!回避&復活不可能のダメージ4でトドメー!」

「それじゃあこの辺で」

「じゃねー!」

ーーーーー
特に言うことないんで。それではまた来週(かも)。


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