《 いよいよネオABCカップ2回戦第4試合のスタートです! 》
「………
“遥か未来の者達よ。暗き歴史を変えるため、
ルミナイズ、【ギャラクシア・ヒストリー】」
ヒカリのコアデッキケースはイヤリングとなり、ヒカリの右耳に付けられた。
「“未来より来たれ!私の英雄達!”
ルミナイズ!【フューチャー・ヒーローズ】!!」
《 バディー…ファイッ! 》
「「オープン・ザ・フラッグ!」」
「スタードラゴンワールド」
ヒカリがフラッグを公開する。
「私もスタードラゴンワールド!」
次にリンがフラッグを公開する。
そして今、リンと輝夜ヒカリのファイトが幕を開けた。
「私のターンドロー、チャージ&ドロー。設置魔法、《彗星銀河》。センターに《
センターに、4つのジェットエンジンを後ろに搭載されている小型のロボットが出現し、リンに突撃した。
ヒカリ
【手札 7→5】
ジェットα
サイズ0 A2000 D2000 打1
リン
【ライフ 10→9】
「ターンを終了する」
「私のターン!ドロー!チャージ&ドロー!早速ライトにコール!《超越竜王エーヴィヒカイト》!」
リン
【手札 7→6】
【ゲージ 3→1】
エーヴィヒカイト
S3 A8000 D6000 打2 ソウル1
「モンスターをサイズ0でコールするネオドラゴンのモンスター…」
「ライフ2を払い、エーヴィヒカイトの能力発動!」
『開け!フューチャー・ゲート!』
リン
【ライフ 9→7】
「私が選ぶのは…《
エーヴィ
〈ソウル 1→2〉
「キャスト!《スターオルタナティヴ》!ドロップゾーンの《
リン
【ライフ 7→6】
【手札 6→4】
ディスカルネア
S0 A1000 D1000 打2
エーヴィヒカイト
〈ソウル 2→3〉
「装備!《スターハンド・アームズコントローラー》!さらに
リン
【手札 4→3】
【ゲージ 1→0】
アームズコントローラー
A3000 打1
「行くよ!アームズコントローラー!」
リンはアームズコントローラーを装備した右腕に力を込めてジェットαにパンチを喰らわし、破壊する。
「続けてディスカルネアでファイターにアタック!」
ヒカリ
【ライフ 10→8】
「続けてエーヴィヒカイトもアタック!ソウルのゼーナの能力でライフ1プラス!」
リン
【ライフ 6→7】
「キャスト、《圧縮銀河》。その攻撃は無効となり、このターン、エーヴィヒカイトは再攻撃可能にはならない」
エーヴィヒカイトの周りに光の粒子が集まり、動きを封じる。
ヒカリ
【手札 5→4】
「う〜…ターン終了だよ〜」
「ドロー、チャージ&ドロー。デッキの上から2枚をソウルに入れ、ゲージ3を払い、ドロップゾーンのカード1枚をソウルに入れ、ライトにバディコール」
ヒカリ
【ライフ 8→9】
【手札 5→4】
【ゲージ 4→1】
『我が出よう』
「《
アルゼータ
『ウオオオオオ!!!!!!』
S3 A8000 D7000 打3 ソウル3
ライトエリアに、紺色の鎧を見に纏ったような巨大なドラゴンが現れた。
《 出たぁぁーー!!ヒカリ選手のバディモンスター、
「ライフ2を払い装備、《
『
ヒカリ
【ライフ 8→6】
【手札 4→2】
ωセイバー
A6000 打2
〈ソウル 0→1〉
ヒカリは青白い光を放つ刃の剣を装備し、コールされたくの字の銃口を持つ小型機械の銃口部分を左腕に装着した。
「ファイターと合体した!?」
「
「ネオドラゴンよりも優れてるじゃんそれ!」
「さっきから私はそう言ってる。それと、既にアルのソウルには《
アルは腰に4つのジェットエンジンを、右腕にくの字の銃口を装着した。
「カノンはどっちにも入ってるからどっちも2回攻撃待ち!?」
「アル、ファイターにアタック」
アルは右腕に装着したカノンの銃口から青白いエネルギー弾を発射した。
「キャスト、《プロトバリア》!」
リン
【手札 3→2】
【ゲージ 0→1】
「バトル終了、彗星銀河の能力発動。ドロップゾーンの
《
アルゼータ
〈ソウル 3→4〉
アルの左腕に細長いナイフのような刃が装着された。
『我の2回攻撃を…喰らえ!』
アルがリンの頭上で左腕を振り下ろす。
「キャスト、《アースバリア》!」
リン
【ライフ 7→8】
【手札 2→1】
《リン選手が防御魔法でアルゼータのアタックをオールシャット! 》
「なら私が」
リン
「くっ…!」
【ライフ 8→6】
「2回攻撃」
次はエネルギー弾によるアタックがリンを襲う。
リン
「まだまだ…!」
【ライフ 6→4】
「ωセイバーの能力発動。アルのソウルにあるジェットαを捨てて、1ドロー。銀河竜のソウルが捨てられた事で彗星銀河の能力でゲージ1プラス。ソウルから捨てられたジェットαをセンターにコール。
ヒカリ
【手札 2→3】
【ゲージ 1→2】
ジェットαがディスカルネアに突撃し、破壊した。
「ターン終了」
「結構ピンチだぁ…、私のターン!ドロー!チャージ&ドロー!《ドラグアームズ・ピット》を設置、そしてキャスト!《プラネット・メモリー》!手札全部捨てて3ドロー!」
リン
【手札 2→0→3】
「ここでプラネット・メモリー…!なんて運のいい…」
「手札の《
リン
【ライフ 4→5】
【手札 3→1→3】
【ゲージ 2→4】
エーヴィヒカイト
〈ソウル 3→4→3〉
「ゲージ1を払ってエーヴィヒカイトにまた2回攻撃を与える!……よし!アタックしよう!」
(リンのライフは5。エーヴィヒカイトの能力はさすがに使わないか…)
「アームズコントローラー!」
「アルの能力発動。センターのジェットαをソウルに入れて、そのエリアに移動」
アルゼータ
〈ソウル 3→4〉
リンがアタックしようとしていたジェットαが分解されてアルと合体する。そのアルがリンの目の前に立った。
「っとと…」
『ヒカリ。1ドローも忘れるな』
「分かってる…」
ヒカリが少し苛立ちながらドローした。
ヒカリ
【手札 3→4】
「ライフ1払ってドラグアームズ・ピットの能力発動!ドロップゾーンの《
リン
【ライフ 5→4】
エーヴィヒカイト
〈ソウル 3→4〉
『我に任せよ。エクシード・ブラスター!』
リン
「ゼーナの能力でライフ回復!」
【ライフ 4→5】
『ぐぅっ…』
「貫通!」
ヒカリ
「ぐ……、ソウルガードで復活」
【ライフ 6→3】
アルゼータ
〈ソウル 4→3〉
「もうひと押し!2回攻撃!」
リン
【ライフ 5→6】
「舐めるな…!キャスト、《ギャラクシー・ドライヴ》!アルの破壊は無効!さらに反撃!」
ヒカリ
【手札 4→3】
「ドラグアームズ・ピットの能力により、私のネオドラゴンは相手のカードの効果では破壊されない!」
「チィッ…」
「ディスカルネアじゃセンターは破壊できないし、ターン終了かな!」
「ハァ〜……」
ヒカリは大きなため息をついた。
『どうしたヒカリ、ドローしないのか?』
「今はネオABCカップ。だからガマンしてたけど…
もうガマンの限界だよ!」
ヒカリは今まで溜めていたものを一気に解き放ったかのように目を見開いた。
「な、何…!?」
その様子を見たリンは少し恐怖を感じた。
「アル!展開して…!今すぐ!」
『な…!正気かヒカリ!?ここは公の場だぞ!』
「だから何?私がこの後バディポリスに連行されても構わない!今、目の前に私が恨んでいた奴がいるんだ!」
『……分かった。どうなっても知らんぞ』
アルが納得すると、アルの身体が青白く光り始める。
「何アレ光ってるよ!?」
『展開!ギャラクシア・フィールド!!』
アルが腕を広げると、このファイティングステージ全体に青白い結界のようなものが広がっていった。
「こ、これは…!?」
「さぁ…ここからが本番だよ!耐えられるといいねぇ!私のターン!ドロー、チャージ&ドロー!」
(なんかさっきと雰囲気変わってない?)
「レフトに《
『
ヒカリ
【手札 4→3】
ωセイバー
〈ソウル 1→2〉
ヒカリの両肩に細長い銃身が装着される。
「またファイターに…!」
「これでωセイバーの打撃力は3!アルをライトに移動!まずはアルで…」
「させない!キャスト!《
リン
【手札 3→2→3】
エーヴィヒカイト
〈ソウル 4→3〉
『ぐっ…我がこのような小細工に…!』
「今は私が動ければそれでいい…!行くよ!」
ヒカリが高速移動でリンの目の前に立つ。
「
「そんな!」
「まずは…右腕!」
ザン!
ヒカリがωセイバーでリンの右腕を斬りつける。
リン
【ライフ 6→3】
「彗星銀河の能力でドロップゾーンのブレードβを私に
ωセイバー
〈ソウル 2→3〉
リンが装備しているωセイバーの刃の長さと放つ光が増した。
「まだ行け……うっ…!あああああ!!!」
リンが斬りつけられた右腕を左手でおさえながら仰向けに倒れる。だが、リンには傷ひとつ付いてない。
「リン!!」
『急にどうしたんだあいつ?』
(い、痛い…!まるで本当に斬られたみたいに…右腕に痛みが…。痛み…紺色の鎧…まさか…謎の生命体の正体は…このファイター…!?)
「どう?痛い?痛いよねぇ?だからもう1回喰らいなよ!アッハハ!2回攻撃ィ!」
ヒカリがリンの体を足で押さえつけ、ωセイバーを突き刺さうとする。
「キャ…スト…!アース…バリ…ア!」
「攻撃は無効化されないって!」
「で…も、ライフは…回…復…!」
リン
【ライフ 3→4】
【手札 3→2】
「壊れちゃえ!アッハハ!」
ωセイバーを止めていたアースバリアが破壊され、そのままリンの腹部にωセイバーが突き刺さる。
ドスッ!
リン
「あああああ!!!!!」
【ライフ 4→1】
「ライフ残っちゃったか〜…じゃあωセイバーの能力発動!アルのソウルからジェットαを捨てて1ドロー!彗星銀河でゲージ1プラスして、ソウルから捨てられたジェットαをセンターにコール!」
ヒカリ
【手札 3→4】
【ゲージ 3→4】
アルゼータ
〈ソウル 3→2〉
「ジェットα!ファイターにアタック!これで終わりだねぇ!アッハハー!」
ジェットαがリンに向かって突進し始めた。
(う……は…やく…《ゴッド・オブ・ロウ》でエーヴィヒカイトを…センターに移動させ…て…防御しない…と…)
リンが痛みに耐えながら手札の魔法へと手を伸ばしていく。
(もう…少し…で………
あ…………いし…きが…と…お…のい…て……ごめん……お姉…ちゃ…ん……)
リンの意識は徐々に薄れていき、手にしようとしていた魔法でさえ、最早何なのか分からなくなるくらいに視界がぼやけていた。
「キャスト!《ゴッド・オブ・ロウ》!ライトのエーヴィヒカイトをセンターに移動させるわ!」
リン
【手札 2→1】
ライトのエーヴィヒカイトがセンターに移動し、ジェットαのアタックを弾き返した。
「何!?」
「リン!!」
リンの代わりに魔法を使い、倒れているリンの頭を片手で支えてリンの名を呼んだのは、先程まで観戦していたシノンだった。
「シ…ノン…ちゃ…ん…?」
リンは薄れゆく意識の中、今にも消えそうな声を発して人物を確認する。
「そうよ!しっかりしなさい!」
「わ…たし…もう…」
「その子はもう助からないよ〜?絶対ねぇ」
「リンに何したの!」
「そう認識できるってことは…キミ、モンスターの血が流れてるんだねぇ?」
「言ってる意味がさっぱり分からないし、答えにもなってないわ!」
「ああ、ごめんごめん!何したのかって質問にはこう答えるよ。
魂を切り刻んだ」
「魂を…!?」
「このギャラクシアフィールドの中だとね?私以外のファイターは、ファイトで受けたダメージがそのまま本当の痛みになるんだよ。う〜ん…魂にダメージが直接入るイメージ?腕を斬られれば腕が痛いし、お腹を刺されたらお腹が痛くなる、ってこと」
「だからリンはこんな風に…!」
「あとさ、本来ならみんな何もおかしくない、普通の事、って認識するはずなんだけどぉ…?」
「異常でしょ!?」
「そう思うのは特定の人だけなんだよ。それは、
「私には…モンスターの血が流れているの…?」
「実際、キミは今この状況を異常だと感じてる。そういうことになるね」
(そうなのかしら?)
「シ…ノン…ちゃん…」
「リン!目を閉じちゃダメよ!?」
「あり…がとう…でも………もう…いい…か…な…」
「もういい、って何がよ…!?」
「もう私は…助から…ないし…シノン…ちゃんの…その…気持ちだけで…十分…だよ…今まで…あり…がと…ね……
リンは最期にそう言い残し、ゆっくりと目を閉じた。
「リン!リン!目を覚ましなさい!
…………目を…開けなさい…よ…」
シノンの死んだ目からポタポタと涙が落ちた。冷たくなり始めているリンの身体に。
『シノン。1つ提案がある』
「何よ…」
『ある程度、お前の血をリンに与えてくれないか?』
「何でそんなこと…」
『リンを助けられるかも知れないからだ』
「え…!?リンを救えるの!?」
『それはお前の思い次第だがな』
「リンを救えるなら…!私は…!」
シノンが何の迷いも無くポケットからナイフを取り出し、左手首を傷付けようとする。
『だが本当にいいのか?』
「どういう意味よ…」
『ここには大勢の人がいるんだぞ?』
「ここで血を流せばリンを救える。でもこの場にいる大勢の人からは、私は自分の体を簡単に傷つけるような危険な人だと思われる。一方で血を流さなければ、リンを見殺しにすることになる。そうなれば、私は友達でさえも見殺しにすることができる冷酷な人だと思われる。どっちに転んでも印象が悪くなるんなら、リンを…
『フッ…、そうか…』
「私に最初から迷いなんて…無い!」
ザシュ!
シノンがナイフで左手首に傷をつけた。
「リン…!これで…目を覚まして…!」
シノンが左手首から流れる血をリンの口内に注いでいく。
『よし!もう十分だ!後は任せろ!』
様子を暫く見ていたリィがシノンを下げて、倒れているリンの額に立つ。シノンはすかさず包帯を巻いて止血する。
「何してんのー?助からないって言ったよねー?私ー。てかそもそも魂に問題があるんだから手の施しようが無いって〜」
『マッド・デストリィ様の血液操作能力、舐めんなよなァ!?ハアアアアアァァァァァ!!!!!』
本来赤黒いリィの体が真っ赤になっていく。すると、リンの体が震え始めた。
「リン…」
『最後の仕上げだシノン!こいつをお前の体温で温めろ!』
「私の体温でって言われても…」
『あぁ〜…ならハグだ!ハグしろ!それでリンは助かる!』
「ハグね、分かったわ!」
シノンは何の躊躇もなくリンを抱きしめる。
ぎゅ
「あれ?あんまり冷たくない…。これもリィのおかげってこと?」
「え?嘘?いやいやないない。そんなんで復活するはず…」
パチッ
「……あ、あれ?私何で…ってえぇぇ〜〜!!??しししシノンちゃん!?何で抱きついてるの!?」
目を覚ましたリンの顔が赤くなった。
「リン、意識が!成功したのね!良かったぁ〜!」
嬉しさのあまり、さらに強くリンの事を抱きしめるシノン。
ぎゅうううう
「し、シノンちゃん…く、苦しい…!」
「え、あ!ごめん!」
シノンはパッと腕を広げ、リンを解放した。
「あ〜…苦しかったぁ…ていうか何この水滴?」
解放されたリンが頬に付いている水滴を拭った。
「あ…それは…」
「涙…?……ふ〜ん?シノンちゃんもしかして泣いてたの〜?」
「そ、そうよ!悪い!?」
シノンが顔を赤くさせながら目を逸らした。
「あ〜!照れてる〜!かわいいなぁ〜全く〜!」
リンが照れているシノンにツンツンと指を突きながら言った。
「………(恥ずかしい…///)」
「どう…なってるの…?だって…魂だよ?魂をズタズタに切り刻んで何で復活するの…?」
2人のやりとりを見ていたヒカリが困惑する。
『オレの血液操作能力は、正確に言えば
「つまりは魂を動かす力…!?」
「え、そうだったの?」
『そうなんだよ。だが血液操作で魂の復元なんてやったこと無かったから心配だったぜェ…これもシノン、お前の思いのおかげさ』
「私の思い、関係あるの?」
『当たり前だ。傷付いた魂をその思いで修復するんだからなァ』
「何で…何でお前ばっかり…!」
「私ばっかりって何が?」
「昔からそうだ!周りに愛されて、敬われる!それに対して私はどうだ!どんなに努力しても私を見てくれる人なんか誰も居なかった…!どうしてこう世界は不平等なんだ!?おかしいよ!」
「それって、いつの話…?もしかして…7年前…?」
「そうだよ!7年前、あなたが孤児院にやって来てから私の世界は変わった!今まで私と笑って楽しんでいた子たちは全員あなたの元へ行った!それならまだいい…!その後私は邪魔者扱いされて避けられた!」
「それって本当の話…?」
「本当よ!何?知らないフリ?あぁそう!他人の事なんて知った事かって!?」
「私…昔の記憶、無いんだよ…」
「え…?」
「丁度7年前くらいからね…だから、今の話が本当なら…ごめん…!その子達のかわりに私が謝るよ!」
「な…!」
「本当にごめん…!でもさ、その子達おかしいよ、新しい子が来たらそっちに乗り移って、今まで笑い合ってた子を邪魔者扱いするなんて…!」
「そういう人間ばっかだった…それだけでしょ?」
「………実はね、ついこないだ、JOKERっていう人が現れて言ったんだ。『7年前について知りたいですか?』って。きっと何かあるんだよ!」
「何かって何よ!?」
「それをさ、私と一緒に探そうよ、ヒカリ!」
「……!」
ーーーーー
〜7年前〜
「どうも…星見…リン…です」
「リンちゃんって言うの?よろしくね!」
「よろしくー!」「よろしくねー!」
「星見リン…!いい名前だね!」
「あ、ありがとう……、えぇ〜…っとぉ…」
「輝夜ヒカリだよ!よろしくリン!」
「……うん!よろしく!ヒカリ!」
「リンとは何か気が合う気がするー!」
「えへへ…実は私も…」
ーーーーー
(……そうだ。私はリンと友達になれると信じてた…信じてたのに…!私の怒りはそれを潰すかのように大きくなった…!もしも、リンの言う通り、あの子達が何らかの方法で洗脳や催眠を受けて私を除け者にするように誰かが企んでいたのなら、私の怒りの矛先はリンでもあの子達でもない…)
「ヒカリ…?あ、もしかして馴れ馴れしすぎ?」
「ううん。ヒカリでいいよ、リン」
「何だかヒカリにリンって呼ばれるのは懐かしい気がするなぁ…初めて会った人なのに。それでどう?私と一緒に…」
「いいよ。探そう。私の本当の敵はそいつなんだから…!」
ヒカリのその言葉とともに、展開されていたギャラクシアフィールドが消え去った。
『ギャラクシアフィールドが…!ヒカリは…もう彼女を傷つけたくない、ということか…』
「ありがとう!じゃあこのファイトは楽しもうよ!」
「うん!そうだね!」
「とりあえず、仲直りできたのかしら…?」
『そうみたいだな。良かった、良かった!じゃあ戻るか!』
「えぇ、そうね。リン、最後まで気を抜くんじゃないわよ!」
「分かってるって!」
「今は私のターンだね。と言っても特にやることないからターン終了だよ」
「よし!じゃあ私のターン!ドロー!チャージ&ドロー!キャスト!《ブレイブ・メモリー》で2ドr…」
ピカアアア!!!
突然、リンのコアガジェットが輝き出す。
「な、何何!?」
いきなり光るコアガジェットの様子にリンが驚いてるところに、コアガジェットから2枚のカードがリンの目の前に浮遊する。
「こ、これは…!やっぱりバディファイトは奇跡を起こせるんだね!ブレイブ・メモリーの効果で2ドロー!」
リンが目の前の2枚のカードを手にした。
リン
【手札 2→1→3】
【ゲージ 5→4】
「今の光って…」
「いくよ、ヒカリ!ゲージ3を払いライトに現れよ!限界を超えた超越竜王!その名も!
《
リン
【手札 3→2】
【ゲージ 4→1】
センターにいるエーヴィヒカイトに
『我はお前のバディではない。だが、バディでなくとも伝わってきたぞ。お前の気持ちが!』
光が収まると、そこにいたエーヴィヒカイトは金色ではなく白と緑の体色になっており、腕が4本になっていた。
エクシード・エーヴィ
『我は星をも超越せし存在となったのだ!』
S3 A9000 D6000 打2 ソウル1
エーヴィヒカイトにレディアント・アルマが
「コストによるレディアント・アルマの
「今日の私は運がいい!ゲージ1を払ってエーヴィヒカイトに2回攻撃を与える!さらに!」
リンが装備しているアームズコントローラーがドロップゾーンへ送られた。
リン
【ゲージ 1→0】
「何でアイテムがドロップゾーンに?」
「それは新たにアイテムを装備するからだよ!ライフ4以下で、私の場にサイズ3のネオドラゴンがいることが条件のこれをね!
これが私の全力だぁぁーー!!
エクシードフォース!
解!放!
リン
【手札 2→1】
エクシードフォース
A9000 打3
リンの身体が虹色に光り輝き、頭上には虹色の輪っかが浮かび上がった。
「エクシードフォース!?ドラゴンフォースとは違ったもの…?」
シノンは以前、牙王とのファイトでドラゴンフォースの力を肌で感じていたが、リンのエクシードフォースはドラゴンフォースと同じ力だとは到底思えなかった。
「じゃあ攻めるよ!」
リンがジェットαにアタックを仕掛ける。
「アルの能力はつど…」
「ピュリケサマーソルト!!」
ドゴォ!
リンの華麗なサマーソルトキックがジェットαに決まった。
「何で能力発動しなかったの!?」
「エクシードフォースの能力だよ!エクシードフォースがアタックする時は相手の場のカード全ての能力が無効化される!」
「ズルッ!」
「エーヴィヒカイトでファイターにアタック!そして能力発動!」
『開け!“
「このタイミングで!?」
「
トリプルバスター
S3→0 A5000 D4000 打3
「エクシードフォースの能力でカードの効果でコールされたモンスターの打撃力が1上がる!」
「打撃力4かぁ…っとアタック中だった!キャスト!《圧縮銀河》!」
ヒカリ
【手札 4→3】
「またエーヴィヒカイトが!」
「アタック時のサイズ0コール…さすがに2度目は無い!」
「じゃあトリプルバスターでファイターにアタック!…ってあれぇ?」
トリプルバスターのアタックはヒカリではなくアルゼータに向いた。
「圧縮銀河のもう1つの効果。使用後、次にアタックするカードの攻撃対象がアルゼータとなる!」
「防がれたー!」
「次のターンで確実に…」
「キャスト!《
リン
【手札 1→0→1】
エクシード・エーヴィ
〈ソウル 1→0〉
「ここでそのカウンター魔法!?」
「これでトドメだぁー!」
ヒカリ
「くあっ…!」
【ライフ 3→0】
《 ゲームエンド!WINNER星見リン! 》
「やったー!!」
「あーあ、負けちゃった…」
「楽しかったよ、ヒカリ!」
「私もだよ、リン!」
2人は笑顔で握手した。
「バディポリスだ!」
ファイティングステージの天井から少年バディポリス、龍炎寺タスクとそのバディ、ジャックナイフ・ドラゴンがやって来た。
「バディポリス!しかもタスクさん!?」
リンがタスクを見て驚いた。タスクは有名人。そんな人が目の前に現れれば2度目でも驚く。
「キミが出るこのファイトは監視していた。輝夜ヒカリ、キミを連続殺人の容疑で逮捕する!」
「そう…だったね…」
「やっぱり…ヒカリがあの謎の生命体の正体だったんだね」
「そうだよ。
「
「昔、両親が
「そうだったんだ…」
「そろそろいいかい…?」
「いいよ。連れてって」
「ま、待ってください!」
「どうしたんだい?」
「私だって悪いんです!」
「キミ、何を言って…」
「私がヒカリの殺人を手助けしてしまったんです!」
「キミが?」
「両親を殺されて、恨まないわけがない。でも、殺人なんてできるはずないし、しようとは思わない。それこそ、
「しかし…」
「はいはい皆さんご注目〜!!」
タスクとリンが話し合っていると、上から声がした。シノンとリンにとっては聞いたことのある、正体不明の人物の声。シルクハットを被り、ドラゴンの頭蓋骨を模したマスクを着けた、スーツ姿の者の声。
「え?」
「あ!あの人って!」
「なんでここに…!?」
「「JOKER!」」
JOKERがファイティングステージに立った。左手には大きめの木箱を持っていた。
「よ〜くご覧くださいね〜?ここに1つ木箱があります。この中には謎の生命体こと輝夜ヒカリさんが殺した
「死体を…?」
「いいですか?私が3つ数えてこの箱を開けると、この中に入っている死体が元通りになり、息を吹き返します」
「生き返るってこと!?」
「その通りです。では…1…2…3!」
パチンッ!
JOKERが3つ数え指を鳴らすと、ガタガタッと木箱が震えた。そして…
「オラァ!」
1人の男が、強引に木箱を開けて出てきた。全裸で。まだ木箱から完全に出ていないため下半身は隠れている。
「ほ、本当に蘇っちゃったよ〜!?」
「ここどこ…俺はたしか…ん?あ!アンタはあの時の!」
男がヒカリを指差す。
「私のこと、分かるの?」
「顔を少し確認できたからな。じゃ!俺は帰らせてもら…」
ガシッ!
男が帰ろうと木箱から出ようとするがJOKERが肩を掴んで止めた。
「ちょっとアンタ。俺帰りたいからその手を離してくれないか?」
「ですが私が手を離せばあなたは即牢屋送りですよ?」
「え……なんで俺全裸ーー!?」
「というワケなんで…」
パチンッ!
JOKERは手を離し、指を鳴らした瞬間、男に服が着せられた。
「おー!なんかよく分かんないがありがとな!じゃあな!」
男はここから立ち去っていった。
「JOKER。あなた、何を見せたかったの?」
観客席から降りてきたシノンがJOKERに聞いた。
「死んだ人間を蘇らせることができる、ということを言いたかったのです」
「何でこの場でそれを伝えたの?」
「……ヒカリ。あなたのためです」
「私の…?」
「人は誰でも誤ちを犯す。それは仕方のないことです。ですが、大事なのはその後。自らが行った行為を反省するかどうか。心の底から後悔し、反省しているとすれば、捕らえる側としても少し申し訳ない気持ちがあるんじゃないですか?」
JOKERがタスクに聞いた。
「だが、殺した人々の分も償わなければならない」
「全員生き返ったとすれば?」
「え?」
「殺してしまった人々がもしも生き返ったとすれば、捕まえなくとも償う方法はいくらでもあると思います。本人に謝る、等ね」
「……」
「バディポリスとは、市民の安心と安全を守るもの。なら、市民に聞くのはどうでしょうか?」
「バディポリスとしてはキミを捕らえなければならない。でもボク個人としてはキミの事を信じたい。……うん。ここは市民の人々に聞いてみるか」
「では…
今の話を聞いて輝夜ヒカリを逮捕すべきと思う人間は挙手!」
観客達の手がそこそこ上がった。
「ほうほう…
ではその逆、輝夜ヒカリは逮捕すべきではないと思う人間は挙手!」
今度は先程とは比べものにならないくらいの人間が手を上げた。
「みんな…!」
「このことはバディポリスには伏せておく。ボクは輝夜ヒカリを信じた、その真実があれば十分さ。それじゃあボクはもう行くよ。キミが傷付けた人達の分、償うんだよ。いいね?」
「は、はい!ありがとうございます!」
ヒカリが言葉を返すと、タスクは飛んでいった。
「良かったね、ヒカリ!」
「とりあえず謝りに行かなきゃ…」
「私も一緒に行くよ!」
「でもまだ生き返ってないんじゃないかしら?」
「生き返ってますよ?」
「え?」
「先に蘇生させておきました」
「あ、そうなの…」
「ですから謝罪しに行くといいですよ」
「「分かりました!!」」
リンとヒカリは罪を償うために傷付けた人達に謝りに行った。
「私はあの2人に生き返った人達の居場所を教えなくてはならないのでこれで…」
「何でここまでするのかしら?」
「何故でしょうねぇ?」
最後にそう言い残し、パチンッと指を鳴らすと、JOKERの姿はそこには無かった。
『あいつがいなけりゃ今頃あの2人は牢屋送りだったな』
「そうね。そこは感謝しないとね」
この後、会場にいた人達はそれぞれ帰宅した。
「あぁい!」
「馬鹿なことやってないでやるわよ」
「はいはーい」
「「今日のカードはこれ!」」
「「銀河星 アルゼータ!」」
銀河星 アルゼータ
モンスター|スタードラゴンW|サイズ3|銀河竜|
攻撃力8000|打撃力3|防御力7000
◻︎【コールコスト】君のデッキの上から2枚をソウルに入れゲージ3を払う。その後、君のドロップのカード1枚までをソウルに入れる。
◻︎【対抗】【起動】君の場の《銀河機》のモンスター1枚をソウルに入れてよい。入れたら、このカードをそのモンスターがいたエリアに移動し、カード1枚を引く。この能力は1ターンに1回だけ使える。
『ソウルガード』
「ヒカリのバディモンスター!厄介だったなぁ…」
「銀河機をソウルに入れながら、そのモンスターがいたエリアに移動して1ドローする能力のみを持つモンスターね」
「センターにいる銀河機がアタックされた時にソウルに入れれば貫通防げちゃうのが強いんだよ…。ついでに1ドローできるのはホント謎だよ〜。と、いうわけでまたね!」
「さよなら」
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アルゼータってモンスターですね、遊戯王に同じ名前のモンスターが最近出たんすよね。被ったんすね〜!僕としては名前被りは嬉しい。しかもこんな被らなさそうな名前。
ということで、次回もお楽しみに!