1ヶ月は僕の中でかなり遅いです。前はサボりまくったから2ヶ月経ってしまいました。次回はどうなることやら…
「はぁっ…はぁっ…」
どこまでも続く闇。何かに追われ、彼女は足を止めることなく走り続けた。
何故逃げる?
「はぁっ…。誰かっ…助けて…!」
彼女は必死に逃げた。
無駄なのは、分かっているはずだ…
「はぁっ…はぁっ……あっ…!」ドサッ
焦っている彼女は、何も無い所でつまづき、転倒した。そして彼女は追いつかれた。
「こ、来ないで…嫌ああああああ!!!
ああああ!!!!はぁっ…はぁっ…ゆ、夢…。いつの間にか寝てたのね…。今日に限って悪夢だなんて縁起が悪いわ…」
悪夢にうなされていたシノンは部屋で目を覚ました。目の前には種類ごとに整理されたシノンのカードがあり、手には何枚かのダークネスドラゴンWのカードが握られていた。ふと隣を見ると、ぴょこぴょこと星形のあほげを揺らす金髪の美少女がすやすやと眠っていることに気付く。
「誰…?って、リンしかいないか」
シノンが一瞬リンと判断できないくらい、綺麗な寝顔である。
「すぅ…すぅ…私を…独りにしないで…ひとりぼっちは、もうやだよぉ…」
かなり重い寝言を言っている。
「ひとりぼっち…。リン、起きなさい。もう朝よ」
シノンがリンの体を揺さぶり、リンを起こす。
「…ふぇっ…?もう朝かぁ…朝?……朝だぁぁ!!あいうえおはよーー!!ウルトラグッモーニーーン!!」
寝ぼけてたリンは朝だということを知るや否や朝のルーティーンである爆音を放った。
(はぁ…美少女と思われた子は、口を開けば瞬時にアホに早替わり…)
シノンがリンの爆音を防ぐために耳を塞ぎながら心の中で呟いた。
「さぁ、今日は決勝戦だよ!頑張ろう、お姉ちゃん!」
「えぇ、昨日は今まで以上に念入りにデッキ構築をしたわ」
「私も!」
『レイ、それマジかァ?』
「嘘は言ってないよ」
リビングでリィとレイが、リィが持ってきた金属の物体を囲んで何か話している。
『この事は2人には黙っておくぜェ。特にリンにはなァ』
「ありがとう。デスレイジードラゴンって呼ばれるけど、根は優しいんだね」
『優しいなんて言葉、俺にゃ似合わねぇよ。っと、2人が起きてきたなァ』
2階から降りてくる2人の足音に気付いたリィが血の腕で金属の物体を部屋の端に寄せた。
「おはよ…「おはよぉぉーーぅぅ!!」…う」
シノンの声はリンの爆音によってかき消された。
『さっきも聞こえてきたけどホントうるせぇなァ!』
実はリィ、未だにリンの爆音に慣れていない。故郷のダークネスドラゴンワールドが普段静かということもあり、爆音が苦手のようだ。
「ごめんごめん。でも慣れて」
『頑張るけどなァ!』
「行ってきまーす!」「行ってくるわ」
朝食を食べ終えた2人は、家のドアを開け、相棒学園へと足を運ぶ。
「今日もいい天気だなあ〜…!」
「いつも気にしてないでしょ、あなた」
シノンが少し呆れ気味に言った。
「まぁね〜」
「リン」
「ん?何?お姉ちゃん」
「今日はあなたとの決勝戦だけど…エクシードフォース、躊躇なく使っていいから」
「え、でもリィが…」
「『俺は構わねぇぜェ?一度受けて見たかったしなァ』って言ってたわ」
「そっか…」
「シノーン!リーン!おはよー!」
ふいに声がすると思い2人がその方向を見ると、ヤイバと皐月の姿があった。
「ん?あ、皐月ちゃん。それにヤイバ君も。おはよー」
「おはよう」
「あぁ、おはよう」
「おはよう。皐月ちゃん、怪我治ったの?昨日はごめん…」
「気にしないで!秘剣の呼吸法ならあのくらいすぐに治っちゃうから!」
「そんなことより、未門牙王を見なかったか?」
「牙王君?見てないなぁ」
「どこに家があるのか知らないけど、朝に会ったことはないわ」
「そうか」
聞きたいことだけ聞いたヤイバは相棒学園とは真反対の方向に歩いて行った。
「そっち相棒学園じゃないよー?」
「私達は今からとても大事な用事があるから、相棒学園には行けないんだ〜」
「「大事な用事?」」
「うん。ヤイバ君には『絶対に言うなよ』っていつにも増して真剣な表情で言われたからさぁ、2人に内容は言えないんだけど、とっても大事な用なんだ」
〜相棒学園 ファイティングステージ〜
《 いよいよこの時がやって参りました…。ネオABCカップ決勝戦…開!幕!です! 》
ワアアアアアア!!!!!
観客達によって会場は熱狂の渦に包み込まれた。
《 それでは選手に登場してもらいましょう!まずはこの方!初等部6年所属、死乃峰シノン選手! 》
フウウウウ!!!!!
「応援してるぜー!」
「かわいいんだから、笑顔笑顔ー!」
(余計なお世話よ…!)
心の中ではそうツッコむが、シノンの顔は少し赤くなっていた。
《 そして対するはこの方!同じく初等部6年、そしてシノン選手の大親友の、星見リン選手! 》
ウオオオオオ!!!!!
「シノンに勝っちゃえー!」
「親友だからって手加減すんなよー!」
「分かってるよー!」
リンが声援を送ってくれた観客達に手を振った。
《 では両者…ルミナイズしてください!! 》
「いくよ、シノンちゃん!」
「準備はできてるわ。そうよね?」『ったりめぇだぁ!』
2人は自身のコアデッキケースを見せ合う。
「“未来より来たれ、私の英雄達!
ルミナイズ!【フューチャー・ヒーローズ】!”」
「“人よ狂え!人でなくなるその瞬間まで!
非道の惨劇。瞳に映るのはたった1つの真実のみ。
ルミナイズ!【キルズ・ブラッディ】!”」
《 バディー…ファイッ! 》
ワアアアアアア!!!!!
「「オープン・ザ・フラッグ!」」
「ダークネスドラゴンワールド」
「スタードラゴンワールド!(よし、初手にキタ!このカードであっと驚かせてあげる…!)」
「私のターンドロー、チャージ&ドロー。《狂気の魔眼ークレイデス・アイ》を装備。ライトに《魔狂竜 ディリーパー》、レフトに《狂尾竜 ティレイン》をコールし、ディリーパーの能力発動。ダメージ1を受け、デッキから《血界防陣》を手札に。そしてセンターに《漏血の狂死竜 マッド・デストリィ》をバディコール」
シノン
【ライフ 10→7→8】
【手札 7→3→4】
【ゲージ 3→0】
【ダメ1カウンター 0→3】
ディリーパー
『ヒャハハハー!血の匂い…堪んないねェ!』
S0 A2000 D2000 打1
ティレイン
『血を頂くとしよう…』
S0 A3000 D2000 打1
リィ
『リン、相手がお前だからって容赦はしねぇからなァ!?』
S3 A6000 D6000 打3
「されたら困るよ、私も。それと、リィはすぐ退場だからね!」
『ソウル2枚の俺をか?やってみやが…』
「手札1枚を捨て、ゲージ1を払いキャスト!《アンチマター・クラウド》!」
リン
【手札 6→4】
【ゲージ 2→1】
リンが魔法を使い、リィが青紫色の霧に包まれていく。
『何だこりゃ?』
「この魔法の効果はね…」
『ぐああ!』
霧がリィと共に一瞬にして消え去った。
「リィが…消えた…?」
「サイズ3のモンスターのコールを無効化する!」
(サイズ3のリィに有効な魔法…。コールを無効化する効果はソウルの枚数に関係なく破壊できる。しかもバディコールなら…)
シノン
【ライフ 8→7】
「バディギフトは得られない…。まさかリンがこんなことしてくるなんて…予想外だったわ」
「どう?びっくりしたでしょ?今日こそシノンちゃんに勝つ!今までの私だと思わないでね!」
リンが鋭く人差し指をシノンに向け、ドヤ顔を見せつけた。
「そうさせてもらうわ。ダメージ1を受けたから、ディリーパーの能力でゲージを1プラス。ティレインの能力でライフを1プラス。キャスト、《血界防陣》を設置」
「キャスト!《シャイニング・レイン》!血界防陣を無効にするよ!」
シノン
「手の内がバレバレね。親友って怖いわ…」
【ライフ 7→8→7】
【手札 4→3】
【ゲージ 0→1】
【ダメ1カウンター 3→4】
リン
【ライフ 10→9】
【手札 4→3】
【ゲージ 1→0】
「センターに2体目のティレインをコール。ターンを終了するわ」
シノン
【手札 3→2】
「攻撃しなくていいの?」
「どうせプロトバリアあるんでしょう?」
「ドウダロウナ〜?」
「嘘つくの下手ね…」
「い、いいじゃん別に…!私のターンドロー!チャージ&ドロー!キャスト、《スターオルタナティヴ》でゲージ2プラス!装備!《スターハンド エクシードアームズ》!さらにライトに《
リン
【ライフ 9→8】
【手札 4→1】
【ゲージ 1→3】
ドラグソラール
S2 A5000 D2000 打2
エクシードアームズ
A6000 打2
「ドラグソラールの能力発動!ドロップゾーンのサイズ3のネオドラゴンをコールしてドラグソラールをソウルに入れる!ライトに復活!《超越星竜王 エーヴィヒカイト》!」
リン
【ゲージ 3→1】
エクシード・エーヴィ
S3 A9000 D6000 打2
「出たわね、エーヴィヒカイト」
「役者も揃ったことだし、行くよ!てやぁっ!」
『グハッ!』
リンが思いっきりティレインの頬を殴った。
「ティレインの能力発動。私はダメージ1を受け、デッキからサイズ0のデスレイジードラゴンである《狂腕竜 アーミレッド》を手札に加えるわ。さらにダメージ1を受けたことでディリーパーとティレインの能力が発動されてゲージとライフを1プラス。バトル終了時にクレイデス・アイの能力でダメージ1を受けるとともにゲージ1プラスして1ドロー」
シノン
【ライフ 7→5→6】
【手札 2→4】
【ゲージ 1→3】
【ダメ1カウンター 4→6】
「2回攻撃!」
「キャスト、《ブラッディカーテン》。攻撃を無効化するわ」
シノンとリンの間に血で赤黒く染まった巨大なカーテンが出現し、リンは反射的に後ろに下がった。
「おっとと…。でっかいなぁ、あのカーテン…」
「ブラッディカーテンの効果はまだ終わりじゃないわ。センターにモンスターがいなければ、ドロップゾーンのデスレイジードラゴンをセンターにコール可能なの」
「え、つまりそれって…」
「センターに《漏血の狂死竜 マッド・デストリィ》をコール!」
シノン
【ライフ 6→5】
【手札 4→3】
【ゲージ 3→1】
【ダメ1カウンター 6→7】
『さっきはよくもやってくれたなァ!?リン!』
カーテンがひとりでになびいて、その隙間からリィが飛び出てきた。そして役目を終えたカーテンは静かに消えていった。
「リィもビックリしたみたいだね!よかったよかった!」
『うっせェ!』
「楽しく会話するのもいいけど程々にしなさいよ?貴方達。あとついでに言うとリィの攻撃力と防御力は今13000よ」
「エーヴィヒカイトで倒せないじゃん!仕方ないからディリーパーにアタック!この瞬間、ソウルのドラグソラールの能力で手札1枚を捨てて1ドロー!エーヴィヒカイトも能力発動!デッキの上から3枚をチェックするよ!《
レイトニング
S2→0 A5000 D4000 打2
『エクシード・ブラスター!』
『コノ死ハキサマラノ寿命を縮メル死ダゼェ?ヒャーハハハッ!』
ディリーパーが狂ったように笑いながら破壊された。
「キャスト、《狂撃
シノン
【手札 3→2】
「あ、その魔法忘れてた…。自分のモンスターが破壊された時に…」
スッ
シノンがその場でエーヴィヒカイトに指を差すと、そのまま三日月を描くように指を動かした。
『グアアッ!?』
その瞬間、エーヴィヒカイトの体がシノンがなぞったように切断された。
「相手のサイズ2以上のモンスターを能力を無効にして破壊する…」
「リンのことだから、絶対忘れてると思ってたわ」
「さりげなくバカにしないでよ!んもぅ!レイトニングでティレインにアタック!その能力で私の場のカードのワールド名の種類分、ゲージをプラス!エーヴィヒカイトがいたらゲージ2枚増やせたのになぁ」
リン
【ゲージ 1→2】
レイトニングの腕から電撃が放たれ、ティレインを破壊した。
「ティレインの能力でデッキからディリーパーを手札に加えて、ダメージ1を受けるわ」
シノン
【ライフ 6→5】
【手札 2→3】
【ダメ1カウンター 7→8】
「うぅ…ターン終了…」
「私のターンドロー、チャージ&ドロー。ライトにディリーパーをコールして能力発動。ダメージ1を受けてデッキから《血界防陣》を手札に加え、設置」
シノン
【ライフ 5→3】
【手札 4→3→4→3】
【ダメ1カウンター 8→10】
「設置されたぁ〜…」
「レフトにアーミレッドをコールして能力発動。ダメージ1を受けて、デッキからディリーパーをアーミレッドにかわってコール。血界防陣の効果でライフを2回復、既にいたディリーパーの能力でゲージを2増やし、今コールしたディリーパーも能力を発動。ダメージ1を受けて《魔狂血界》を手札に。そして設置」
シノン
【ライフ 3→2→4→3→2】
【手札 3→2→3→2】
【ゲージ 2→4】
【ダメ1カウンター 10→13】
「魔狂血界と血界防陣、センターにリィ、ライトとレフトにディリーパーって…何度か見たことある場なんですけどぉ〜!?」
「そういえばリンとのファイトではよくこのフォーメーションになってたわね。ディリーパー、リンにアタックよ」
『ヒャヒャヒャ!ヨコセヨコセ!オマエノ血ィィィ!』
「そんな急にアタックしてくる!?てかディリーパー狂いすぎてて怖いし、来ないd…きゃあ!!」
リン
【ライフ 9→8】
リンは突然のアタックとディリーパーの狂い様に怯み、そのままアタックを受けた。
「クレイデス・アイの能力発動。ゲージ1プラスして1ドロー、私はダメージ1を受ける…そして、まだ発動していない方のディリーパーの能力と魔狂血界の能力が発動。ゲージを4、ライフを1プラス。そしてターンを終了するわ」
シノン
【ライフ 2→1→2】
【手札 2→3】
【ゲージ 4→7】
【ダメ1カウンター 13→14】
《 おっとシノン選手、まだもう1体のディリーパーとマッド・デストリィでアタックできるのにも関わらずターン終了を宣言!一体どういうことだぁ!? 》
「ほら、リンのターンよ」
「(ライフ2だからリィでもあと1回はアタックできたんじゃ…?)なんか分かんないけどラッキー!私のターンドロー!チャージ&ドロー!ライトにドラグソラールをコール!その能力でエーヴィヒカイト復活!」
リン
【手札 2→1】
【ゲージ 3→1】
『グオオオオ!!』
「またドラグソラール…」
「このエクシードアームズがあれば普通に出すよりもエコだからね!4枚入れてみたよ!それじゃ、行っくよ〜!まずはレイトニングでディリーパーにアタック!能力発動!エーヴィヒカイトがいるおかげで2ワールドあるからゲージを2プラス!」
リン
【ゲージ 1→3】
シノン
「キャスト、《ドラゴンシールド 血竜の盾》」
【ライフ 2→1→4】
【手札 3→2】
【ダメ1カウンター 14→15】
(あ〜、血竜の盾を使えるようにライフを残してたのかぁ)
「ダメージ1を受けたから、リィ、ディリーパー、魔狂血界、血界防陣の能力、バトル終了時にリィとクレイデス・アイの能力がそれぞれ発動」
シノン
【ライフ 4→7→5】
【手札 2→4】
【ゲージ 7→12→13】
【ダメ1カウンター 15→17】
エクシード・エーヴィ
〈打撃力 2→1〉
レイトニング
〈打撃力 2→1〉
エクシードアームズ
〈打撃力 2→1〉
「やっぱり1ダメージ受けるだけで状況が大きく変わっちゃうなぁ…エーヴィヒカイトでディリーパーにアタックして能力発動!(よし!
「ノーコスト…!つまり…」
「《超星竜戦艦 マーシャル・フォートレス》!!ドロップゾーンから《竜装機 チャージャー》と2体の《大竜装機 トリプル・バスター》をクロスナイズ!チャージャーの能力でゲージ1払って1ドロー!」
リン
【手札 1→2】
【ゲージ 3→2】
マーシャル・フォートレス
S3→0
A10000 D10000 打1→0→2
「私のアタック!とりゃああ!」
リンがディリーパーに向かって一気に飛んで行く。その最中に、右手に虹のオーラが溜められていく。ディリーパーの前まで来ると思いっきり拳を振り、ディリーパーの頬を殴打する。一撃をくらったディリーパーはそのまま破壊された。
「2回攻撃!はっ!」
次にリンは、もう1体のディリーパーを破壊するため、その場で飛び上がり右手から光の球を石ころを投げるように飛ばした。見事ディリーパーに直撃し、破壊に成功した。
「前とは随分違った飛ばし方ね…」
「よぉし!ここでドロップゾーンの《エクシード・スパイラル》の能力発動!」
「ドロップゾーンの魔法の能力…!」
「モンスターがカードの効果で2体以上コールされてるターンに、ライフ3を払って、ドロップゾーンにある《エクシードフォース》を『解放条件!』を無視して解放できる!ということで…」
リン
【ライフ 9→6】
「《エクシードフォース》解放!!」
エクシードフォース
A9000 打3
「エクシードフォース…」
「能力発動後、エクシード・スパイラルは私のネオドラゴンのモンスターのソウルに入る」
ドロップゾーンから姿を見せたエクシード・スパイラルのカードが、エーヴィヒカイトの体の中に吸い込まれていった。
エクシード・エーヴィ
〈ソウル 2→3〉
『おいおい。ドロップゾーンから条件無視の装備ってズルくねぇかァ?』
「リィの異常な硬さもズルイと思います〜」
『おあいこってワケかァ!』
(納得してる…)
「マーシャル・フォートレス!リィにアタック!なんかいろんな能力でパワーアップして今の攻撃力は26000!リィの防御力に届いてる!」
『痛ってェ!』
「貫通もあるよ!」
シノン
【ライフ 5→2】
【ダメ1カウンター 17→20】
「ソウルガードで復活」
リィ
〈ソウル 2→1〉
シノン
「リィの能力で1ドロー」
【ライフ 2→1】
【手札 4→5】
【ダメ1カウンター 20→21】
「2回攻撃!」
シノン
「キャスト、《ミッドナイト・シャドウ》」
【手札 5→4】
「まだだよ!3回攻撃!」
シノン
「キャスト、《勝利への礎》。リィをドロップゾーンへ」
【手札 4→3】
『そんじゃあなァ』
「ここで勝利への礎!?(あれは使ったターンに1回だけライフが0になった時にライフを2にする魔法…。あとアタックできるカードはエクシードフォースしかない今の私にはこのターンじゃ…)ターン終了だよ」
「じゃあ私のターンドロー、チャージ&ドロー」
(お、落ち着け私。手札に《エクシード・プロテクター》と2枚の《ジュピター・バリア》がある。リィと2体のサイズ0のモンスターを出されても全然耐えれる…!)
「………」
シノンはドローしたカードを無言でずっと見つめている。そして、何かを決意したかのように目を閉じ、宣言した。
「ファイナルフェイズ…」
シノンがポケットから取り出したナイフで自らの左手首を斬り付ける。
キタキターー!!
シノンちゃんの必殺技だー!
「ファイナルフェイズ!?」
「ゲージ5を払い、キャスト…!」
シノン
【手札 4→3】
【ゲージ 14→9】
「エクシード・プロテクターはファイナルフェイズ中には効果がない…これは…」
「必殺…!デッド…ブラッディ…バイトォ!」
リン
「ま、負けたぁぁ!!」
【ライフ 6→0】
シノンの大量の血で作られた竜が爆発し、四方八方に飛び散った。それは当然観客席にも…
ぎゃあああ!!!
生暖かい何かが顔面にー!!
うぇーん!気持ち悪いよぉ〜!
《 ゲームエンド!WINNER死乃峰シノン選手!見事、優勝を勝ち取りましたぁ!!」
ワアアアアアア!!!!!
「うあ…」ドサッ
血を放出して貧血になったシノンが仰向けになるように倒れた。リィはすぐにシノンのポケットから取り出した包帯で手首の傷を塞いだ後、右腕を噛み付き血を与えていく。
『この作業も久しぶりだなァ』
「そう…ね」
「シノンちゃん!」
リンが倒れたシノンを心配して駆け寄ると、すぐ横で正座をしてその上にシノンの頭を乗せた。
「何のつもりかしら?」
「何って、膝枕だけど?膝枕は親密な関係の人達しかやらないって母さん言ってたんだ。私たちは親密な関係でしょ?だからいいかな〜って」
「今やること?」
「シノンちゃんが貧血で動けない今しかやらせてくれないと思って」
「そう」
『終わったぜェ』
リィが噛むのをやめた瞬間、すぐさまシノンが立ち上がった。
「ああ〜…」
「また暇な時に付き合ってあげるわよ」
「本当!?やったぁ!痛っ…」
リンは満面の笑みを浮かべ、立ち上がった。
《 それでは優勝した死乃峰シノン選手に優勝トロフィーを授与します! 》
「ありがとう。あんまり重くないわね」
「シノンちゃん、そーゆーことあんまり言わない方がいいと思うよ?」
《 それではこれにてネオABCカップは終了となります!皆様お疲れ様でし…
ドガアアン!!!
轟音と共に天井に穴が空き、瓦礫が崩れてきた。
「リン危ないわ!」
「じ、実は…足痺れてて…」
「はぁ!?」
『オラァァ!!』
2人の上に落ちてきた最も大きな瓦礫が粉々になった。牙王のバディ、バッツが壊してくれたようだ。ファイトしてないのにも関わらず、元のサイズになっている。
「た、助かったぁ…」
「ありがとう。あなたは…」
『この姿で会うのは初めてだったか?牙王のバディのバールバッツ・ドラグロイヤー・ザ・ファースト様だ!』
「長っ。省略してバッツって呼ぶね。牙王君もそう呼んでたし」
『ふんっ。好きにしろ』
「それにしてもどうして天井が壊されt… !何なの…あの手…」
シノンが目にしたものは、破壊された天井から伸びていた、紫色の巨大な腕だった。鋭利な爪を持ち、手のひらと腕には無数の目があり、シノンたちを睨んでいる。
「何…アレ…」
リンもすぐにその存在に気付き、言葉を失った。
そして腕が退いていき、次の瞬間、全身紫色の背中に4枚の翼を持つ巨大なドラゴンが降りてきた。至る所に目が付いていて、まるで生きているかのようにギョロギョロと動き、ありとあらゆる方向を見ている。
『ここでもなかったか?』
「アイツ。一体何言って…」
『貴様は…死乃峰シノンだな?』
(私を知ってる…?)
『我が名はヴァルズァック。とある人間の力を借り、復活を果たした…』
「ヴァルズァック?シノンちゃん知ってる?」
「知らないわよ、あんなドラゴン」
『最近生まれた人間たちは我の存在を知らないのも無理ない話。封印されたのは随分昔、あまり伝承も語られないと聞く』
「伝承…?」
「ドラゴンワールドのモンスター達を全て支配し、他のワールドを滅しかけた話ですよ」
突然現れたカイトは、伝承について端的に説明しながらヴァルズァックの方へ歩いて行く。
「カイト君…?」
「危険よ!戻って…」
「大丈夫ですよ。ヴァルズァックは…
私のバディモンスターなんですから」
カイトがヴァルズァックの横に並び、そう言った。
「シノンちゃーん!やーるよー!」
「目の前にいる人に対して呼びかけるんじゃないわよ」
「「今日の最強カードはこれ!」」
「「アンチマター・クラウド!」」
アンチマター・クラウド
魔法|スタードラゴンW|カウンター
◻︎相手がサイズ3のモンスターをコールした時に使える。
◻︎【使用コスト】ゲージ1を払い、手札1枚を捨てる。
◻︎【対抗】そのコールを無効化する。
「私が使った魔法だね!」
「リィを含めたサイズ3のモンスターのコールを無効化する魔法ね。コールを無効化するのは、破壊と違ってソウルガード等の耐性を完全に無視してモンスターを倒すことができるのよね」
「そう!しかもバディコールを無効化したらバディギフトも無かったことになる超強いカウンター魔法!」
「リィ出したと思ったら一瞬で消えるし、バディギフトも無くなってるし、コールを無効化するのは本当厄介なのよね…」
「それじゃまたね!」
「さようなら」
ーーーーー
最初1週間投稿頑張ってたなぁ。今の僕には無理そうだ…