フューチャーカード バディファイトデッド   作:スラ☆K

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初の番外編投稿です。細かいところはスルーしていただければ幸いです。


番外編(ネタバレ含む!!)
番外編① 大切な人への贈り物


「どうも皆さん、JOKERです。番外編では、この私の力で『もしも◯◯があったら』というIFの世界を見せてあげます。もちろん、もしもの世界なので本編とは何も関係ありませんよ。

今回は2月14日という事で、『フューチャーカード バディファイトデッド』のバレンタインをお届けします。ん?今日は2月14日じゃないよ。ですか?そのような文句は私ではなく私の生みの親、言わば作者様に言っていただきましょうか。

 

おや?あれはヤイバの実家、霧山道場ですね。ヤイバは甘いものが大好物ですし、どんな反応をするのやら…それでは、どうぞ〜」

 

 

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〜霧山道場 中庭〜

 

「…………」

 

「ヤイバ君、はいこれ」

皐月が瞑想しているヤイバにリボンで結ばれたピンクの紙包みを渡した。

 

「ん?何だこの包み紙は?」

それに気付いたヤイバが一旦瞑想を止めて、謎の紙包みを手にした。

 

「開けたら分かるよ」

 

「面倒だな…」

なんて言いつつもヤイバは包み紙を広げていく。中には長方形型のかなり大きなチョコレートが入っていた。

 

「これは…チョコレートか?そう言えば今日はバレンタインだったな…」

 

「日頃の感謝を込めて、私の手作りチョコを贈りまーす」

 

「手作りなのか。まさか、本命か?」

ヤイバが貰ったチョコが手作りという事を知った瞬間、嘲笑いながら聞いた。

 

「違うよ!義理だよ義理!それに私はモンスターなんだから人間に恋愛感情を抱くなんてあり得ないよ。ましてやバディなんて」

 

「そうだな」

 

(危なかったぁ〜!!あと少しで顔に出るとこだった〜!バディとしてヤイバ君と一緒にいる内にいつの間にか好きになっちゃうなんて…あぁ…兜被って顔を隠したい…)

 

「ところでおいしいのか?」

 

「食べてみてよ!」

 

パキッ

ヤイバがチョコレートの角を噛み砕いて食べた。

 

「ど、どうかな?」

 

「1つ聞きたいんだがいいか?」

ヤイバが咀嚼しながら聞いた。

 

「何?」

 

「お前はこれを作るのにレシピは見たか?」

 

「ううん、何も」

 

「ならばお前は秘剣なんか極めずにパティシエになった方がいいぞ」

 

「え?どういう事?ねぇ!ヤイバ君!?」

ヤイバは皐月を無視してスタスタと歩いていった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「おやおや。皐月はヤイバの事が相当気になっているようですね〜?それにヤイバもパティシエになれ、だなんて。皐月は一体どうするんでしょうか?おや?こちらは…バディポリスの地下牢でしょうか?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

〜バディポリス 地下牢〜

 

「はい、どうぞ〜」

 

「お、ヒカリの手作りか?」

 

「そうですよ。美味しくできてるかは分かりませんが…」

 

「おーい!俺にもくれよー!」

 

「あ、はーい!」

 

ヒカリはかつて殺めてしまった囚われの犯罪者に、償いの意を込めて手作りチョコを送っていた。

 

 

……

 

 

「ふぅ…これで全員かな。みんな喜んでくれたみたいだし、良かった良かった!」

 

『チョコレートを貰っただけで何故人間はあそこまで喜ぶのだ?』

 

「私に聞かれてもなぁ…。バレンタインの日に女の子からチョコ貰ったら、その子が自分に好意を抱いてるって思ってるらしいよ?」

 

『人間とはたかがチョコレートで恋をするのか』

 

「私、贈る側だからなーんも分かんないけどね」

 

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「ヒカリはバレンタインを何だと思っているんでしょうかねぇ。せっかく私が罪を軽くしてあげたのに、記念日くらい楽しんでほしいものです。次は、カードショップ「キャッスル」ですね。何やらケンヤがカードパックを睨んでいるようですが」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

〜カードショップ「キャッスル」〜

 

ペリ

 

「はぁ〜…今日もダメだったか〜。全くいつになったらボクの下にバディが現れるのかなぁ」

ふと、ケンヤは辺りを見回した。

 

 

あ、あの…これ…!

 

 

はいこれ。も、もちろん義理よ!?

 

 

 

「今日はバレンタインだったっけ。ボクもチョコ欲しいなぁ。でもボクなんかにチョコをくれるような人なんていないよねぇ…。帰ろ」

ケンヤは肩を落としてキャッスルを後にした。

 

 

そんなケンヤを隠れて眺める2つの影が。

 

「うぅ…」

 

『全く何やってるのだ!さっきはケンヤ1人。チャンスだったのだ!』

こころとミド…ピーマン大佐のようだ。何やらコソコソとしている。

 

「でも…いざ渡そうとなると勇気が出なくって…」

こころはその手に持っている手作りのチョコを見つめた。

 

「そ、それに…」

 

『それに、何なのだ?』

 

「渡した時に、『こころのチョコレートなんかいらないよ!バーカ!』って拒絶されるよ…。うっ…うぅっ…」

こころは勝手にネガティブな妄想をして今にも泣き出しそうだ。

 

『こんな時までネガティブになるな!吾輩に任せるのだ!』

 

「え?」

 

『吾輩がバディのために人肌脱いでやるのだ!』

ピーマン大佐がポンッと胸を拳で叩くと、すぐさまケンヤが歩いていった方向へダッシュした。

 

「あ、ちょっとミドリン!?……行っちゃった…ん?何だろうこの紙……え!?ミドリ〜ン…ずるいよぉ…」

すぐ側に落ちていた紙の内容を見たこころは相棒学園へと向かった。

 

 

 

 

 

しばらくして、相棒学園 屋上。

ピーマン大佐がケンヤを慌てて呼んできたようだ。

 

「本当にここ?ピーマン大佐」

 

『確かに見たのだ。ここにゲートが現れたのだ!』

と、ピーマン大佐は言うが、それらしきものは見当たらない。

 

「う〜ん。見間違いじゃないの?」

 

『そんなはずは…ん?誰かいるのだ!』

 

「え?どこどこ?……ってこころじゃん」

ベンチの裏からひょこっとこころが出てきた。

 

「どうしたの?こんなところに1人…」

 

「こここ、これ!ケンヤ君に!」

こころは勇気を振り絞り、手作りチョコを渡した。

 

「え?え!?ボクに!?これを!?くれるの!?」

 

うん…

顔が真っ赤になっているこころは他所を向いて小さく頷いた。

 

「ありがとー!!これが夢にまでみたバレンタインチョコ!嬉しー!」

 

「よ、喜んでもらえて良かった…」

こころはホッと安堵の息を吐いた。

 

「食べていい?食べるよ!」

 

「どうぞ。美味しいといいんだけど…」

こころはずっとモジモジしている。

 

「おお…!小さい…!凝縮されてる気がする…!いただきます!」

 

パク

 

「うっ…!」

 

「『うっ…!』!?美味しくなかった!?吐き出してもいいんだよ!?」

 

「うっ…美味いな!」

 

「ほ、本当…?」

 

「うん、美味いよこれ!」

 

「ありがとう!」

 

「1年分の幸せを感じた気分だよ〜」

 

『気に入ってくれてよかったな、こころ』

 

「うん!」

 

「ところでゲートは?」

 

『あー。嘘なのだ』

 

「嘘なの!?ま、いいけどね!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「こころは意外と照れ屋なんですねぇ。相変わらずネガティブ思考でした。ケンヤもあそこまではしゃぐなんて、よほどチョコレートを貰ったのが嬉しかったんでしょうね。そしてお次は…シノンとリン、そしてレイですか」

 

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〜リンの家 キッチン〜

 

リンとシノンは2人で一緒にチョコレートを作っていた。

レイはそれを見守っている。

 

「痛っ…!」

リンが包丁で指を傷つけてしまったようだ。

 

「リン大丈夫?」

 

「平気平気!」

 

「もう17箇所目よ?」

 

「うっ…」

リンの両手には、計16箇所、絆創膏が貼られていた。そして今、さらに17箇所目の絆創膏が貼られた。

 

「リンは昔から料理が苦手だったしね〜」

 

「私だって努力してるんだけどねー…」

 

「ずっと黙って見てたけど、このままにしておいたらいつ私に包丁が飛んでくるか分かんないわ。頭に刺さって死ぬなんてたまったもんじゃないわよ。ほら、リン」

シノンがリンの後ろに立って、リンの両手の甲に重ねるように手を置いた。

 

「わわっ!?」

 

「いい?まず包丁は…」

 

(お、お姉ちゃんが私のすぐ後ろに…!しかもなんだろう…すっごい落ち着く…)

 

(本当の姉妹みたい…あの子たち)

 

 

……

 

「できたー!」

 

「私もできたわ」

 

2人のチョコレートができあがったようだ。

よく見るとシノンの首に1枚絆創膏が貼られていた。心なしか血が滲んでいるように見える。

 

「おー!リンもシノンちゃんも上手ー!」

レイが拍手しながら完成を祝った。

 

「……」

シノンが完成したチョコを黙って見つめていた。

 

「お姉ちゃんどうしたの?チョコまじまじと見つめて」

 

「いや…何で私チョコレート作ったんだろうって思って…。別に好意を抱いている相手がいるワケでもないのに」

 

「ヤイバ君にでもあげたら?なんだかんだお世話になってるし」

 

「……そうね。それがいいわ」

 

「てなワケで…はい!」

 

「え?」

 

「ハッピーバレンタイン♪お姉ちゃん♪」

 

「何で私なのよ。リンは気になる男がいるんじゃないの?」

 

「別にいないよ〜?最初からシノンちゃんにあげるために作ってたんだ。私と友達になってくれてありがとう♪」

 

「どうも。……気が変わったわ。はい、リン」

 

「え、でもこれはヤイバ君に…」

 

「感謝が理由でチョコを贈るならリンに贈るのが正しいわ。もしもリンと出会ってなかったら私は今も…」

 

「お姉ちゃん…」

 

「ヒューヒュー!アツイねぇ!星見死乃峰シスターは!」

 

「ち、ちょっとお母さん!そーゆーのじゃ、なななないから!///」

 

「焦りすぎ」

シノンがリンに軽くチョップした。

 

「痛っ」

 

「とにかく。ありがとう、リン」

 

「どういたしまして!」

 

「早速食べるわね。リンが作ってくれたチョコ」

 

「じゃあ私も食べちゃおっかな!お姉ちゃんのチョコレート」

 

パク

2人が同時にチョコレートを食べた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「シノンとリン。本当に義理姉妹という関係で終わるんでしょうか?レイはずっと見守ってましたねぇ。子ども想いの良き母です。

 

さて、どうでしたか?皆さん、チョコレートをあげたり貰ったり。幸せそうでしたね〜。もしもの世界なので本編とは何も関係ないですが……もしかしたら、心の内に秘めているものは、本編通り。かもしれませんね〜?それでは皆さん。またどこかで」




前書き、後書きで言いたいような事を全部JOKERが言ってくれました。番外編はほとんど前書き、後書きを書かずにJOKERが言ってくれると思います。
3日遅れですが、ハッピーバレンタイン!
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