フューチャーカード バディファイトデッド   作:スラ☆K

30 / 32
お久しぶりです。……みたいなこと毎回言ってるな。投稿頻度上げてくれ。

そんなことより今回は急遽3話更新します。リア友が誕生日だったからせっかくだし小説3話投稿してやろうって魂胆です。

それではどうぞ。


第25話 死人と死竜

「「きゃああああ!!!!」」

シノンとリンはまだまだ地下へと落ちて行く。

 

「ち、ちょっと深くない!?」

 

「リィ、これを!」

シノンはポケットから取り出した血液パックをリィに渡した。リィの力を使うためにシノンが体を切るより、予め血を入れておいた血液パックを渡した方が絵面が良いというレイのアイデアだ。

 

開けろよォ!

 

「こんな体勢じゃ力入らないし、言うの遅いわよ!」

落下中のシノンとリィにはもう既に距離が空いてしまい、シノンは血液パックに手が届かなかった。

 

しゃあねぇなァ

リィは血液パックを噛みちぎって開けた。辺りに血液が飛び散り、リィはすぐにその血を吸い込むように集めて口に含んだ。

 

「あーもう無理ー!死ぬー!こんな事なら最後に美味しいもの食べたかったー!」

地面まであと数メートル。リンは死を確信した。

そして、地面はもう目前。その瞬間、リィは口に含んでいた血液を一気に地面に向かって吐き出した。そのまま形を変えて、大きな円形の物体となった。2人はその物体に向かって落ちたが、それぞれ別方向へ跳ね返り、シノンは地面へと投げ捨てられ、リンは壁に激突した。

 

「べふっ!?あぅ…」

壁に叩きつけられたリンはそのまま地面に倒れてしまった。

 

「助かったわ、リィ。リンはダメそうだけど…」

 

感謝しやがれェ?弾力があるものを初めて作ったのに、こんなに上手くいったんだからよォ

 

「リン。起きなさいリン」

 

「うぅ……。痛〜い…ここどこ?」

なんとか目覚めたリンは辺りを見渡した。相棒学園の地下洞窟のようだが、前に来た時とは別の場所であり、見覚えのない場所。前の場所より辺りは遥かに暗い。

 

「どっちに進めばいいか分からないわね…」

 

まァ、適当に進みゃいつかは着くだろォ

 

「そんな気持ちで動いていい場所ではないでしょ…」

 

「冥鈴ちゃんに電話して案内してもらおう!」

リンはスマホのスピーカーをオンにして電話をかけた。

 

プルルル…プルルル…

 

「冥鈴です。どうしました?」

 

「相棒学園の地下に来たけど、迷っちゃった♪」

 

「そうでしょうね。それで、どこに行きたいんですか?」

 

「冥鈴ちゃんが心配だから冥鈴ちゃんの隠れ家に」

 

「分かりました。一応確認しますが生徒会室から来たんですよね?」

 

「そうだよ!」

 

「ならそこの道は南側に進んでください」

 

「南?南…ってどっち?」

 

「こっちよ」

 

 

 

その後も冥鈴が案内を続けた。

 

 

 

「あとはそこを左に曲がれば私の家の前の広い空間に出られるハズです」

 

「オッケー!ここを左ね!」

2人は左に曲がった。そこは冥鈴が言っていた空間……ではなく、今までと同じような分かれ道だった。

 

「え?」「ん?」

 

「どうかしました?」

 

「分かれ道なんだけど…」

 

「そんなハズは……もしかして…!現在地を送ってくれませんか?」

 

「分かった!」

リンは電話をしつつ、現在地を送った。

 

「……やっぱりそうでしたか…」

 

「やっぱりって?」

 

「この地下洞窟の構造が大きく変わっています…」

 

「えぇ!?」

 

「そんな事だろうとは思ったわ」

 

「私の家の位置を送るのでそれを頼りに……な!いい、いきなり何ですか!?ちち、ちょっと!ここ、困りま…」

 

ブツ… ツー…ツー…

 

「あ、あれ?冥鈴ちゃん!?……切れちゃった」

 

「誰かが冥鈴の家に侵入してたわね。急ぎましょう」

 

「でも場所分かんないし…あ、送られてきた」

 

「…かなり遠いわね」

 

「最短ルートを検索して…っと、よし!」

 

「行きましょうか」

2人はスマホに表示されたルートに沿って走り出した。

 

 

その頃、ヤイバ達は……

 

 

「何だ…これは…」

ヤイバの目の前に広がる光景は正に地獄絵図そのものだった。街中が小動物の大きさから怪獣レベルの大きさまで様々なドラゴン達で埋め尽くされていた。幸いまだ街に被害は出ていなさそうだ。

 

「あれま。もうここまで?」

 

『何か知ってるなら言ったほうがいいよ?』

皐月はマナを睨みつけて言った。

 

「ボクはただの囮役。本命はこっちの帝竜による地球の侵略」

 

「そういう事だったか…!行くぞ皐月!」

ヤイバは2人を置き去りにして突っ走って行った。

 

『あ、ちょっとヤイバ君!ほらマナ!早く行かないと置いてかれちゃうよ!?』

 

「……ボクが敵だったこと忘れてない?ま、ファイトに負けた時点でもうキミ達の仲間って言ってもいいけど。グレイ、準備」

 

『あぁん!?何で敵の手伝いしなきゃいけねぇんだよ!!』

 

「今のボク達の敵はあの帝竜達。すなわちカイト君だよ?」

 

『おいマナ。まさかテメェ…アレ本気だったのか?』

 

「本気だよ。正直ボクはこっち側でいたかったし」

 

『……ケッ。どうなっても知らねぇぞ?』

マナとグレイも先に行ったヤイバと皐月の後を追った。

 

 

 

「クロス!次はそっちだ!」

 

『ハァッ!』

 

ザンッ!

 

『グギャアア!!』

クロスはヤイバの指示に従い、次々と帝竜を倒していく。しかし、いくら倒してもキリがなく、被害は増える一方だった。

 

「私達だけでは止めきれない…!」

 

『俺が手伝ってやるぜぇ!ヒャッハー!!』

本来の姿になったグレイはいきなり来るや否や両腕を合わせて巨大な大砲のような形にすると、その銃口から大規模なエネルギー弾を放ち、最も大きい帝竜を消し炭にした。街への被害は言うまでもない。

 

『貴方まで街を壊してどうするんですか!?』

 

『手伝ってやってんだ!文句言うな!』

 

「ごめんごめん。グレイが駄々こねるから遅れちゃった」

 

『んだとぉ!?』

 

「見ろ、まだまだ敵はいるぞ」

 

「ゲートは破壊した?」

 

「ゲートだと?」

 

「あ、見つけてすらいないんだ」

 

『まさかこのモンスター達はゲートから来ているのですか?』

 

「そ。今もずっとね。だからゲートを壊さないと無尽蔵にモンスターはこの辺りに送り込まれて街は壊滅しちゃうよ」

 

「ゲートがどこにあるかは分かるか?」

 

「さっきグレイが容赦なく倒したような、デカい帝竜の側にあるよ。そいつが死守するようにされてるからね。今の一撃でこの辺のゲートは破壊できたみたいだね。まぁ、街ごとだけど」

 

「私達はゲートの破壊に向かう。お前達はこの辺りの残ったモンスターを頼みたい」

 

「いいよー。グレイ、聞いたねー?」

 

『この辺りのモンスターを一匹残らずぶっ飛ばしゃいいんだろぉ!!』

 

「よし、行くぞクロス!」

 

『はい!』

ヤイバとクロスは帝竜達を倒しながらゲートがあると思われる方角へ走って行った。

 

 

 

 

時を同じくして、シノンとリンはようやく冥鈴の家に辿り着いた。

 

「やっと来れたー!疲れたぁ…!」

 

「入りましょ」

 

「シノンちゃんってホントに体力あるよね…」

 

ガチャ

 

「冥鈴ー。来たわよー…って誰よ貴方?」

 

「しし、シノンさん…!」

シノンの目の前にいた、恐怖で腰を抜かしている冥鈴の首に鎌を添えたその人物は……

 

「会えて嬉しいぜぇ?シノンちゃん。俺様は山崎ダビデ。マゴロクちゃんから色々聞いたぜ?」

 

「マゴロクちゃん?祠堂孫六のことかしら?」

 

「それよりもシノンちゃん…!あの鎌って多分《イヴィル・デスサイズ》だよね?」

 

「イヴィル・デスサイズ?何それ?」

 

「ダークネスドラゴンワールドのアイテムだよ!」

 

「アイテム…?何でファイトしてないのに手に持ってるのよ?」

 

「ディザスターフォースだべ」

 

「「ディザスターフォース?」」

 

「カードの力を実体化できる力だべ」

 

「じ、実体化ぁ!?」

 

「悪用し放題じゃない…」

 

「シノンちゃんが来てくれたからもういいんだけどな」

ダビデはそう言ってイヴィル・デスサイズをカードに戻してデッキにしまった。

 

「はひっ…」

冥鈴は安堵と恐怖が入り混じった声を発した。

 

「私に用があるようだけど何かしら?今私達急いでるからなるべく早く。ファイトならもちろん受け付けないわ」

シノンのその言葉を聞いたダビデは口角を上げて言った。

 

「俺様と友達になってくれよ」

 

「……は?」

予想もしなかった一言に戸惑うシノン。

 

「マゴロクちゃんからシノンちゃんの話を聞いてたら友達になりてぇなぁって、思ったんだよ。そこで、地下にいるって聞いたからここに来たって話だ。で、どうなんだ?」

 

(信用していいのかしら…?)

 

「シノンちゃんどうするの?見るからに怪しいんだけど…」

 

「おいおい、人を見た目で判断しちゃいけねぇべ?」

 

「…いいわよ。考えてみれば、私に興味を持つ人なんて数少ないし、友達になるくらいなら何も問題ないわよね」

 

「決まりだべ。改めてよろしくな!そいやお前ら忙しいって言ってたな。こんなとこまで来るからにゃ、相当な事だろ?」

 

「白馬カイトに会いにきたのよ。色々と話したいことがあるの」

 

「カイトちゃんに会いにここまで来たのか?なんだ、俺様と同じじゃねぇか」

 

「え?ダビデ君も?」

 

「そうだべ?キy…マゴロクちゃんとは別の俺様の友達からの頼みだべ」

 

「それでここまで?友達の頼みとはいえ大変ね」

 

「本当は断りたかったんだけどなぁ?そうもいかねぇんだよ」

 

「2人とも!こんな所で駄弁ってる時間はないの分かってる!?」

 

「そうね、早く行きましょうか」

 

「冥鈴ちゃんも無事みたいだから行くね!じゃあねー!」

 

「あ、はい…」

冥鈴も相変わらずな小声の返事をした。リンはドアノブを握り、扉を開けようとした。だがその瞬間、強烈な光と共にリンに激痛が走った。

 

バリバリバリバリ!!

 

「うあああああ!!!!!」

 

「リン!」

シノンがリンの服の襟を引っ張ってドアノブから手を離させた。

 

「うぅっ…!」

かなり強い電撃を浴びて苦しむリンをシノンが抱えた。

 

『ヨワイナァ…』

扉の向こう側から機械音が聞こえてきた。

 

「リィ!扉を壊してでも開けて!」

 

任せとけ!ウラァ!

リィは巨大な血の腕で殴り、扉を壊し開けた。シノンはリンを抱えたまま急いで広場へ出た。そこには全身が橙色でY字のような形の胴体から四肢と首が生えているドラゴンがいた。顔面には目玉が1つ、緑色に光っていた。

 

「貴方ね、リンに電流流したのは!」

 

『オレ、ゲジガ。ニンゲン、ヨワイ。チョットビリビリシタダケデ、ウゴカナクナル』

 

「私とファイトしなさい!できるんでしょう!」

 

『バディファイター…。ン?ヨクミレバ…イジョウナロングヘアーニ、シンデルメ…。オマエ、シノンダナ?バディファイトデタオセバ、ヴァルズァックサマニホメテモラエル!イイヨ、ヤロウ!』

 

「それじゃあ…」

シノンがファイトをするためリンを降ろそうとしたが、それはある人物の手によって止められた。

 

「友達がそんな状態じゃ、ファイトでも気が散るだろ?俺様に任せときな」

 

「山崎ダビデ…」

 

「一瞬で終わらせてやっから。早くカイトちゃんに会いたいしなぁ」

 

『オマエ、キョウミナイ。オマエモビリビリサセテウゴケナクスルゾ?』

 

「なら俺様はその前に、テメェの首をかっ切るぜぇ?」

ダビデはイヴィル・デスサイズを具現化し、ゲジガに向けた。

 

『ナントカフォースノチカラ…!コノニンゲンモタオセバ……イイヨ、ヤロウヨ』

 

「決まりだべ。ホラ、離れてろ」

 

「……」

 

「まだ納得いってねぇべ?」

 

「シノンちゃん…ここはダビデ君に…任せ…いてて!」

 

「リン……分かったわ。じゃあ頼んだわよ、ダビデ」

 

「テメェらは休んでな」

 

『“俺ノ雷、イクラデモ注イデヤロウ!”

ルミナイズ、【カイザー・ボルテックス】!』

 

「“切り刻め!魂を!”

ダークルミナイズ!【ザ・デスドラゴン】!」

 

「『オープン・ザ・フラッグ!!』」

 

『デンジャーワールド!』

 

「ダークネスドラゴンワールド」

 

『オレノターンダ。ドロー、チャージ&ドロー。ライトニオレジシン、《雷撃竜 ゲジガ》ヲバディコール!』

 

ゲジガ

【ライフ 10→11】

【手札 7→6】

【ゲージ 3→2】

 

ゲジガ

S2 A6000 D8000 打3

 

『登場時ニデッキカラ2マイ、ソウルニツイカ。ソノママファイターニアタック』

 

ゲジガ

〈ソウル 0→2〉

 

ダビデ

【ライフ 10→7】

 

『ターン終了ダ』

 

「んじゃ俺様のターンだべ。ドロー、チャージ&ドロー。レフトに「ブラックドラゴン コールドブレイド》、ライトに《ブラッディムーン・ドラゴン》をコール。そして《イヴィル・デスサイズ》を装備」

 

ダビデ

【手札 7→4】

【ゲージ 3→2】

 

コールドブレイド

S1 A5000 D1000 打1

 

ブラッディムーン

S2 A7000 D1000 打2

 

イヴィル・デスサイズ

A4000 打2

 

『ドレモ攻撃力ガ低クテ、単体デオレノ防御力ニ届カナイジャナイカ。オレガイル限リ、オマエノ攻撃は全部オレニムクゾ?』

 

「自信満々だな?じゃあこれでも同じことが言えるべ?《クライシス・テリトリー》を設置。こいつは俺様のカードの攻撃力を4000プラスするべ」

 

ダビデ

【手札 4→3】

【ゲージ 2→1】

 

『コレデ8000。全部単体デ倒セル…』

 

「1枚で攻撃力を4000も上げる設置魔法は大型主軸のデッキに大してかなり強力ね」

 

「やっちまえコールドブレイド!」

 

『グルァァァ!!』

 

コールドブレイドがその大きな爪でゲジガの胴体を引き裂き破壊すると、その誰もいなくなった場所に青白い球体がフワフワと浮いていた。

 

『ン?何ダ?』

 

「霊撃、発動」

 

コールドブレイドが前方に押し出した球体が接触したゲジガにダメージを与える。

 

ゲジガ

『ギィッ!』

【ライフ 11→10】

 

「俺様のカワイイドラゴン達は、相手モンスターを破壊した時にファイターにもダメージを与える能力、霊撃を持ってんだよ」

 

『ナルホド。オマエモナノカ』

 

「あ?」

 

『ソウルガードデ復活シ、反撃!』

 

ゲジガ

〈ソウル 2→1〉

 

コールドブレイドの背後で復活したゲジガはコールドブレイドの後頭部を掴んで地面に叩きつけた後、全身から放電させた電撃を浴びせて破壊した。ファイターであるダビデにまで放たれた電撃が浴びせられた。

 

ダビデ

「何ぃ!?」

【ライフ 7→5】

 

『オレノソウルガ捨テラレルト相手ニダメージ2ヲ与エルンダヨ。ダカラソッチハ攻メレバ攻メルホド、逆ニダメージヲ受ケルッテコトダヨ』

 

「チッ、カウンターデッキかよ。でもこっちもテメェのモンスターを破壊しないと勝てないんでなぁ!」

 

ダビデは強く握りしめたイヴィル・デスサイズでゲジガを真っ二つにして破壊し、霊撃でダメージを与えるが再びソウルガードで復活、カウンターの放電でダメージを受けてしまう。

 

ゲジガ

〈ソウル 1→0〉

 

ダビデ

【ライフ 5→3】

 

ゲジガ

【ライフ 10→9】

 

「ブラッディムーンもやっちまえ!」

 

 

『キャスト、《闘技の真髄》!オレノ攻撃力ト防御力ヲ6000プラス!攻撃力ガ足リナイカラオレハ破壊サレズ、ソッチハ反撃デ破壊!』

 

攻撃を避けたゲジガは即座にブラッディムーンの懐に入り、拳と共に真上にブラッディムーンを突き上げた。空中で身動きが取れなくなった所をすかさず電撃でブラッディムーンを破壊した。

 

ゲジガ

【ライフ 9→8】

【手札 6→5】

 

「クライシス・テリトリーの能力発動。相手が効果でダメージを受けたターンに1回、ドロップゾーンの霊撃持ちのモンスターをコールできるべ。俺様が復活させるのは《ブラックドラゴン リリーフペイン》!」

 

コールされたのは頭から尻尾までが細長い胴体で構成された蛇のようなモンスター。角、尻尾、翼は鎌のような形をしている。

 

リリーフペイン

S2 A9000 D3000 打1

 

「追撃だべ!」

 

『キャスト、《闘気四方陣》デ攻撃ヲ無効化スル!』

 

ゲジガ

【手札 5→4】

 

「ターン終了だべ」

 

『オレノターンドロー、チャージ&ドロー。《デンジャラス REIZI》ヲ設置シ、《八角闘竜スピアドス》ヲセンタートレフトニコール』

 

ゲジガ

【手札 5→2】

 

スピアドス

S0 A2000 D2000 打1

 

『スピアドスノ能力ヲ発動。デュエルドラゴンデアルオレノソウルニ入レル』

2体のスピアドスがカードとなりゲジガの中に入っていった。

 

ゲジガ

〈ソウル 0→2〉

 

「ソウルを追加された…!シノンちゃん、ダビデ君まずいよ…!あのデンジャラスREIZIだって確か…」

 

「えぇ、こころも使ってた毎ターンソウルを増やすカード。ターンが長引けば不利になる一方ね」

 

『オレデリリーフペインニアタックダ!スピアドスガソウルニアルカラ貫通ガアル!』

 

「そいつをくらったら俺様も終わりってワケだ。ま、くらわねぇんだけどな?キャスト!《デビル・スティグマ》!リリーフペインを破壊し、ゲージとライフを増やすべ!」

 

ダビデ

【ライフ 3→4】

【手札 3→2】

【ゲージ 1→3】

 

『アタックフェイズ終了時、デンジャラスREIZIノ能力デゲージ1ヲ払ッテオレニソウルヲ追加シテターン終了ダ』

 

ゲジガ

【ゲージ 3→2】

 

ゲジガ

〈ソウル 2→3〉

 

「俺様のターンドロー、チャージ&…ドロー!」

 

ダビデがドローした時、シノンもリンもそしてゲシガもこの場にいた誰一人見逃さなかった。ダビデがポケットからカードを手札に入れたことに。

 

「…今ポケットからドローしなかった?私の見間違い?」

 

「確実にポケットから出したわ。イカサマなんて最低ね」

 

『オイ!ズルスルナ!』

 

「この場は大会か?俺様がイカサマしようとファイトが中断されることはねぇべ?なぁ?」

 

『オ、オマエ…!』

 

「ライトに《死の福音 デスゲイズリーパー》をバディコール!」

 

ダビデ

【ライフ 4→5】

【手札 3→2】

【ゲージ 4→3】

 

デスゲイズリーパー

S1 A8000 D1000 打1 ソウル1

 

『クククッ…。ようやく喰える…!もう待てんぞダビデ!』

 

(デスゲイズ…?あのモンスターもどこかで…)

 

「《命無き狩場》を設置、ライフ1を払ってデスゲイズリーパーの能力発動だべ!」

 

ダビデ

【ライフ 5→4】

【手札 2→1】

 

『クククッ…、さぁ獲物を差し出せ!』

デスゲイズは不気味な笑いと共に赤い目を光らせ、ゲジガのデッキからカード2枚が独りでにファイトステージを漂い始めた。しばらくした後2枚のカードはゲジガのセンターエリアとライトエリアで黒い靄がかかった小さなドラゴンになった。

 

S0 A1000 D1000 打1

 

「命無き狩場の効果でゲージを2プラスしテメェにダメージ1だべ」

 

ダビデ

【ゲージ 3→5】

 

ゲジガ

【ライフ 8→7】

 

「キャスト、《デスアストレイ》。俺様のライフを3にするかわりに手札を捨てて4ドロー。ライフも手札もほとんど無いから得したべ」

 

ダビデ

【ライフ 4→3】

【手札 1→4】

 

「レフトに《ブラックドラゴン スパインチラー》をコールし、俺様と連携攻撃だべ!」

 

ダビデ

【手札 4→3】

 

スパインチラー

S1 A3000 D3000 打0

 

スパインチラーとダビデの連携攻撃でゲジガを破壊した。

 

「霊撃!スパインチラーは2ダメージだべ!」

 

『キャスト、《シャドウ・クルセイダー》。デッキノ上カラ3枚捨テテダメージヲ3減ラス!』

 

ゲジガ

【手札 2→1】

 

イヴィル・デスサイズ(こっち)の霊撃は防げねぇべ!」

 

ゲシガ

【ライフ 7→6】

 

『ソウルガードデ復活シ、スパインチラーニ反撃!』

 

ゲシガ

〈ソウル 3→2〉

 

『オレノソウルガ捨テラレタカラ、オマエモダメージヲ受ケロ!』

 

「キャスト!《黒竜の盾》!」

 

ダビデ

【ライフ 3→4】

【手札 3→2】

 

「クライシス・テリトリーの能力発動。ドロップゾーンから《ブラックドラゴン シールドスケイル》をセンターにコールだべ」

 

シールドスケイル

S1 A4000 D7000 打1

 

「デスゲイズで攻撃!」

 

『ハハハハハッ!!』

 

デスゲイズの一点に集中させた爪が鎌のようになり、ゲジガの腹部を貫くが、ゲジガも電撃でデスゲイズを道連れにする。

 

『ソウルガードデ復活!』

 

「デスゲイズもソウルガードだべ!」

 

ゲジガ

〈ソウル 2→1〉

 

デスゲイズ

〈ソウル 1→0〉

 

『俺の霊撃はダメージ2を与えると同時にお前のゲージも2喰らう!』

 

ゲシガ

【ライフ 6→4】

【ゲージ 1→0】

 

『ダガオマエモダメージヲ受ケロ!』

 

ダビデ

【ライフ 4→3】

 

「シールドスケイルの能力で俺様が受ける効果ダメージを1減らすべ!デスゲイズとシールドスケイルで連携攻撃!」

 

『キャスト!《魔皇帝の雷撃》!オレノモンスターガ攻撃サレタ時、攻撃シタモンスター全テヲ破壊スル!』

 

ゲジガ

【手札 1→0】

 

「シールドスケイルを破壊して能力発動!このターン、デスゲイズは破壊されねぇべ!さぁ攻撃続行だデスゲイズ!」

 

『残念だったなぁ!』

 

『グガッ…!』

 

『霊撃!』

 

ゲジガ

【ライフ 4→2】

 

『ガアアア!!』

 

ゲジガ

〈ソウル 1→0〉

 

ダビデ

【ライフ 3→1】

 

『耐エタゾ…。次ノターンデ終ワリダ!』

 

「来るといいな?次のターンが。キャスト!《デス・グリップ》!」

 

ダビデがどこからか現れた心臓を握りつぶすと、ゲジガのセンターにいるデスゲイズが呼び出したドラゴンが破壊された。

 

ダビデ

【手札 2→1】

【ゲージ 5→4】

 

「何でこんな変なタイミングで破壊を?」

 

「条件を満たしていなかったんじゃないかしら?」

 

「条件…?」

 

「ファイナルフェイズ!キャスト!」

 

ダビデ

【手札 1→0】

【ゲージ 4→0】

 

『グゥッ…ガアア!!』

ダビデが紫色の球体を握りつぶすと同時に、デスゲイズが苦しみだし、やがて破壊された。

 

「必殺、《スロウ・ペインフォー》!」

 

『ウグアアアッッ!!』

 

ゲジガ

【ライフ 2→0】

 

 

ゲームエンド WINNER『山崎ダビデ』

 

『グギギ…。オ、オレガ負ケルダナンテ…ギギィ…』

ゲジガはカードとなり、どこかへ飛んでいった。

 

「んじゃ、カイトちゃんのとこに行くとするか!」

 

「そうだね!」

シノンに支えられていたリンが勢いよく立ち上がった。

 

「リン、大丈夫なの?」

 

「うん!なーんかもう痛み治まっちゃった!実はファイト中からなんだけどね!」

リンはそう言うと痛くありませんアピールをした。

 

「ならいいのだけれど。行きましょうか、白馬カイトの元へ」

 

「おー!」

 

「場所分かんのか?」

 

「深い深い場所、と聞いたわ」

 

「とりあえず下に向かうってことか」

 

「もう掘った方がよくなーい?なーんて…」

 

「…アリね」

 

「……え?」

 

「リィ、頼んだわよ」

 

待て待て待てェ!なんてことやらそうとしてんだァ!?

 

「できるでしょ?リィなら」

 

無理に決まってんだろォ!?

 

「仕方ないわね…」

 

「いや、私だって冗談のつもりだったし…」

 

「でもよぉ、適当に歩いても深いとこには行けねぇぜ?」

 

「そそ、それなら…わわ、私が…案内しましょうか…?」

いつの間にか3人に混ざっていた冥鈴が提案した。

 

「うわっ!ビックリしたぁ…」

 

「分かるの?」

 

「だだ、伊達に…長年…ち、地下生活を…送っていませんから…」

 

「最速ルートでお願いします!」

リンは冥鈴の手をぎゅっと握ってお願いした。

 

「ヒッ…わ、分かりました…。わ、私についてきてください…」

冥鈴は握られたリンの手をスルッとすり抜けるように抜け出して歩いて行った。

 

「あれ?私ちゃんと握ってたのに…」

 

「リン、何ぼ〜っとしてるの。早く行くわよ」

リンが不思議に思っている間に、シノンとダビデはとっくに先に歩いていた。

 

「う、うん!」

 

 

それからしばらく歩いた一行。複雑な道を通り過ぎたせいでもはや帰りの道も分からなくなってしまった。帰りも冥鈴頼りだ。

 

 

「うっわぁ〜…。もう道覚えてないよぉ…」

 

「貴方もよく覚えてるわね、こんなに複雑な道」

 

「もうかれこれ2年はここにいますし…」

 

「2年も…。食べ物はどうしてるの?」

 

「わ、私の話はもういいですから…!あ、ほら着きましたよ…!」

そう言った冥鈴の目の前には、洞窟の模様で見づらいが確かにそこには大きな扉があった。

 

「ん?……あ!確かによく見れば扉が!」

 

「こりゃ冥鈴ちゃんなしじゃ見つからなかっただろうなぁ」

 

「この先に白馬カイトが…」

シノンは扉を開けた。中から重苦しい雰囲気を漂わせるような黒い霧が漏れ出した。どこまでも続く暗黒。1度中に入れば戻れないと悟ってしまうほどだ。

 

「うっ…何これ…」

 

「こいつァ…想像以上だったべ…」

 

「でででは…!私は失礼します〜!!」

案内を終えた冥鈴はどこかへ走り出してしまった。

 

「ありがとねー!」

 

「……」

シノンは表情1つ変えず、歩き始めた。

 

「シノンちゃん、せめてライトを…」

 

「必要ないわ」

 

「え?」

リンが困惑した時だった。シノンが歩いたところから火が灯され、まるでどこかへ導くかのように1つの道ができた。そしてその先には玉座に座る1人の人物。シノンを始め、他の3人も灯された道を歩き、玉座の目の前で止まった。

 

「白馬…カイト…」

 

「よく来たな。死乃峰シノン」

 

「何故地球を襲うのかしら?」

 

「形はそうかもしれんが、全ては人々を守るためだ。貴様には到底理解できんと思うがな」

 

「えぇ、理解できないわ。破壊の限りを尽くし、その後に人々が守られるだなんて!」

 

「やはり、分かりあえんようだな。もっとも、する気もないが」

 

「ファイトよ、白馬カイト。私が勝ったら今すぐに地球に放った全てのモンスターを返しなさい!」

 

「フン…、いいだろう、ならば俺が勝った時の要求は……死乃峰シノン!貴様の死だ!」

 

「シノンちゃんの……死!?」

 

「いいわよ。負けるつもりなんてないから」

 

「そんな!ダメだよシノンちゃん!」

 

「いいのよ。このくらいのリスクがないと、フェアじゃないでしょう?」

 

「フェアとか、そんな問題じゃ…」

 

「リンちゃん」

 

「ダビデ君?」

 

「俺様なんかよりも付き合い長いんだろ?信じてやれよ」

 

「う…だけど…」

 

「なぁに、シノンちゃんが負けなきゃいいんだべ」

 

「……シノンちゃん!」

 

「何?」

 

「私もやる!」

 

「何言ってるの!?」

 

「目の前で私の大切な人が強敵に立ち向かおうとしているのに、のんびり観戦なんてできない!あとこんな時で悪いんだけど、普通にファイトしたい!」

 

「リン……。リィ、行くわよ」

 

おうよ!

 

「1人増えたところで何も変わらん。さぁ、始めるぞ!」

 

「“屈するがいい、下等生物どもよ。

この俺こそが頂点に立つ、絶対強者なり!”

ルミナイズ!【カイザーズ・ドミネイション】!」

 

「“人よ狂え、人でなくなるその瞬間まで、

非道の惨劇。瞳に映るはたった1つの真実のみ。”

!【キルズ・ブラッディ】!」

 

「“未来より来たれ!私の英雄達!”

ルミナイズ!【フューチャー・ヒーローズ】!」

 

「「「オープン・ザ・フラッグ!」」」

 

「ドラゴンワールド」

 

「ダークネスドラゴンワールド」

 

「スタードラゴンワールド!」

 

「俺の先攻、ドロー、チャージ&ドロー。キャスト、《解放されし魔皇帝》!ゲージを4増やし、2ドロー!」

 

カイト

【手札 7→8】

【ゲージ 3→7】

 

「ゲージを4増やした上に2ドロー!?何その意味わかんないカード!?」

 

「使用後、ターン終了時まで、俺は1枚しかカードの使用が許されない」

 

「ちゃんとデメリットあった…」

 

「1枚使えれば十分だがな。センターにバディコール…」

 

カイト

【ライフ 10→11】

【手札 8→7】

【ゲージ 7→3】

 

「来る…!」

 

「カイト君のバディモンスター…!」

 

(いきなりバディコールなんて、カイトちゃん容赦ないねぇ)

 

「出でよ!《魔皇帝竜 ヴァルズァック》!!」

 

ヴァルズァック

S3 A50000 D10000 打3

 

「いきなりヴァルズァックだなんて……待って。ヴァルズァックが出たならまたシノンちゃんが…!」

 

「……なんともないわね…」

 

「何で…?」

 

「ま、どうせこのリストバンドのおかげなんでしょうけど」

 

「JOKERに貰ったそれが?」

 

「原理は知らないわ」

 

「対策されている、か。ファイトで勝てばいい話だがな」

 

 

 




「き、今日の最強コーナー…!ほほ、本日は地下からわわ、私、冥鈴が代行します…。お2人が…いい、いない…ようなので…。あぅ…こ、こういうのは…にに、苦手…です…」

「でで、では…き、今日の最強カードは…こ、これです…!」

「く、《クライシス・テリトリー》…!」

クライシス・テリトリー
魔法|ダークネスドラゴンW|黒竜、死|

◻︎『設置』
◻︎君の場の“霊撃”を持つカードの攻撃力+4000!
◻︎【対抗】【起動】君のターン中、このターンに、君のカードの効果で相手がダメージを受けているなら、君のドロップの“霊撃”を持つモンスター1枚までを【コールコスト】を払わずコールする。この能力は1ターンに1回だけ使える。
◻︎「クライシス・テリトリー」は君の場に1枚だけ『設置』できる。
『危機を感じるのが遅い。もう“お前”は入った。獲物と認識された』

「ここ、攻撃力上昇と復活能力が備わった、も、モンスターを破壊してダメージを与える霊撃デッキの設置魔法…ですね…。霊撃でダメージを与えて、復活能力で追撃…。さ、さらに霊撃による…だだ、ダメージが見込める、き、強力な…カードです。
……こんなものでいいですよね…。で、ではさようなら…」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。