プロローグ
…
…
…ここは…
…どこ…だ…
…
…一体…どれぐらい…たった…
…どれぐらい…眠った…
…
…まただ…
また…あの時の…
…悲しい…悲しい…
…
…
…帰ろう…かな…
…懐かしい…あの場所へ…
…
…
~~~~~~~~~~~~~
「…」
「……」
「……ら…」
「…き…はや…」
ん…なんだ…
「そ…ら…さっさ…おき…」
あれ…なんか…呼ばれてる…の…?
「……ソーラ!」
「…ん~?」ゆっくりと目を開けると、たちまち輝く太刀筋の様な痛みを受ける。
「う…」目を逸らす。するとすぐに太陽の光に目が慣れる。いつの間にか、隣の窓が開けられ、カーテンも開かれてる。気持ちいい風がそよそよ通る。
あたりを見回す。ここは…そう、僕の部屋だ。大好きな漫画の本の詰まった木製の本棚。脱ぎ捨てられた上着のかかったテーブルに、ノートや鉛筆で散らかった机。何もかも、僕にとって普通で、別におかしくない風景。
そして、僕の目の前に立つ、普通ここにいないのに目を向ける。
「どうしたの、ルーナ。僕の部屋で?」
「どうしたの、じゃない。今日なんの日か忘れたの。」
黒い髪の赤い目の少女に問いかけられ、まだ少し寝ぼける頭を活動させるため、金髪を引っ張る。
「ん~…月曜…だっけ…」
「違う…んじゃないけど、言いたいのはそっちじゃない。」
「ん…じゃあなに?」
「本気か…」呆れたように頭を抱え、もう一つの手で壁を指差す。そこに、カレンダーが画鋲からかかってる。
少し戸惑いながら、僕は立ち上がり、カレンダーを見る。青い瞳は、少しウロウロしてから、今日の日付の欄を見つける。不思議なことに、大きく丸されており、何か書いてある。
もっとよく見て、読んでみたら…
たちまち眠気がぶっ飛ぶ。
「ああああ!!!ちょちょっと、なんで早く起こさないの!」
「ほんと忘れてたのね。見に来てよかったよ。」
「ちょっと呑気に言ってる場合じゃ…急がなきゃ遅刻に…!」
「まあ、そんな焦らなくても時間に余裕が…」
ルーナは落ち着いて言うが、慌て状態のソーラの耳には届かない。
「朝ごはんまだ!?出来てるよね!?ああ、早く食べて着替えて歯磨きして…ついでに聞きたいことがぁ~!」
「…寝坊しなければいいのに。」ソーラの去った部屋から、静かに立ち去る。ご飯はみんなで食べるものだ。
そう。とてつもなく活発なソーラと、とてつもなく静かなルーナには、「兄妹」という関係がある。
「ソーラ、髪。ほらじっと。」
「ああ、御免!」
しかもただの兄妹じゃない。兄妹の中でも特別な、全然似てない「双子」だ。
「ルーナ、カバン持った?」
「ああ、ここにある。そっちこそあるよね。」
「もちろん!」
ここは、夢幻の島、「インフィニ島」。不思議がいっぱい隠された、ホール双子ことソーラとルーナの故郷。
「ああ、もう行く時間だ!行くよ、ルーナ!」
「忘れ物はないな。そうだな、行こう。」
そんな彼らにとっての、大きな第一歩を
「行ってきま~す!!!」
今日、歩むことになる。