S「ルーナ?」
L「ん?」
S「どう思う?」
L「どう、って…別に。」
S「うそだね。」
L「大当たり。」
S「…」
もうすっかり夜中だ。今ならトラベラー事務所のベッドに入ってるはずだが…ちょっと気分転換として、今はホール家の牧場に止まってる。ソーラは自分の部屋、ルーナはその隣の自分の部屋、お互いにベッドに寝転がって。
実は二人の部屋の間に、少し穴が開いている。伝声管として、二人の会話が続くようにお父さんが改造してくれたのだ。
L「でも…別に心配すること無いんじゃない?」
S「で、でも…ロベルト王様、最後にしかめっ面に…」
L「王だからでしょ?ああ見えて結構忙しいのよ。私たちトラベラーよりもね。」
S「…結局、何だったんだろうね、あのガルボロス。」
L「…流石にあれはほっとかないと思うよ。」
S「そういう事じゃないけど…まあ、確かに。」
L「普通の
S「発想がいいな~。そういうモンスターいたっけ?」
L「う~ん…属性を変えるモンスターならいるけど…あの時は水属性のままみたいだったからね。」
S「それに、後で読んだからわかったけど、ガルボ系は冷血動物だから、氷属性には弱いんだ。だけどあのガルボロス、ルーナの雪桜には耐えてたね。」
L「そうね…」
「…」
「…」
S「結局、コスモ…誰だったんだろうね?」
L「…?」
S「普通の少女には見えるんだけど…」
L「あの食欲が普通ですか…」
S「言ってることわかるでしょ?」
L「…まあ、空から降ってきたとカイが言ってたけど…この前も、空からバードンの女の子が落ちてきたというニュースもあったからね。」
S「でも、なんてゆうか…」
「「雰囲気が違う。」」
S「…!」
L「…と、言いたいんでしょ?」
S「う、うん。」
L「確かに、なんと言うか…和みやすかったわね。大食いの癖に。」
S「王女様が気に入ってくれる程だからね。それぐらい不思議なんだよ。」
L「そうね…」
S「…今頃、何してるのかな?」
L「そんな心配か?」
S「う…いや、ちょっとノスタルジアを感じてきた、とか…自分の過去のこと、覚えてないみたいだし。」
L「大丈夫じゃない?別に城に監禁する訳でもないし、彼女自身も好奇心深い。それに、彼女の問題は、彼女自身に任せなきゃ、きりがないから。」
S「…まあ、そうだね!」
L「元気つけたとこ悪いけど、今日はもう寝るよ。」
S「ええ!だってまだ十時だよ!普通はもっと喋るのに!」
L「それは学校の話でしょ。明日は
S「ああ、そうだった…もう、分かりました。」
L「よろしい。お休み。」
S「お休み!」
「…」
「…」
S「そうだ…ルーナ?」
L「ん?」
S「王様が言ってたもうひとつの件だけど…」
L「…まだハッキリしない話でしょ?」
S「でも…」
L「ほら、早く寝たねた。あんたいつも朝起きるの遅いから、こっちの苦労を少なくしなさいよ。」
S「ひどい…お休み。」
静かになった夜の中。星と月に照らされた暗闇をさまよう者は、鼠一匹もいなかった…
…というわけでもない。
「うわ~、やっぱり綺麗だね~。」
ひとつの宮殿の中。たった一人、コスモ・ステラだけ、おきていて、新しく見つけた趣味に励んでるところ。
「この星は…アクアリス、か。水の星、って言うだけあるね。で、あれは…フロリア。四季が一日ごとに変わるって言う、混沌的な星…」
すっかり宇宙に興味を持った彼女は、巨大な望遠鏡であらゆる星を発見しては、辞典を調べて名前を突き止め、その特徴を頭に入れる。不思議な神秘を持った銀河にコスモは見とれてしまったのだ。
どうやら城を出るのは、まだまだ先のようだ…
「で、あの黄色い星は…あれ?」
次の星に目をつけたコスモは、ふと止まる。
その星は、惑星としては妙な形をしていた。星型に、二つの衛星の規模のような円二つに囲まれた。
「何だろう…なんか見たことあるような…」
不思議に思いながら、辞典を調べる。パラパラページをめくる後、目当ての星を見つける。
~勇者の星、ポップスター~
「ポップスター…?」
ふと、頭に何か光ったような感覚になった。記憶喪失の自分のことが、少し分かるような…
戸惑いながら、再び望遠鏡で、宇宙探索を始める青い少女であった…
私は、特別だった。
子供のころから、そんな感じがした。
別にそのせいで、何も悪いことはなかった。みんなから慕われ、いろんなことができ、不自由なき人生を送った。
でも、時々寂しい思いもすることがあった。
何しろ、私の力は、私一人のものだったから。
そのせいで、救世士としては知られても…人間として知られることは少なかった。
そんな、ある意味一人ぼっちだった私の人生を、良くか悪くか狂わせたのは…
…森で見つけた、小さな生命体だった…
よ~し、第一章終わり!
ソーラとルーナの世界を、少しでも理解してくれたら嬉しいです!
僕の小説の中で、一番人気の少ないものみたいだけど、頑張って書いてます。
それでは、第二章、少し出てきた