~???~
はぁ…はぁ…
ここ…どこ…
…ねえ…誰か…いるの…
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~女子更衣室~
「それにしても、なんかあっけなかった…」
「そ、そこをいわないでくれ…」
ここは更衣室。汗だくの洋服を脱ぎ、白いアンダーシャツとスウェットパンツに着替えたルーナは、雪桜を梳きながらイベッタを会話を交わしてる。ソフィアがわざわざ家まで言って、双子の武器を持ってきてくれたのだ。
「この試練、本当に武器を使ってもいいのか?なんか危ないような…」
「あ、それは大丈夫。うちらは傷を負ったぐらいでやられるようなヤワなやつじゃないから。」
「…本当か?」
「ああ。私たちが本気出したら、あの旗取りの試練、絶対クリアできなかったぞ!」
(本当かな、それ…)
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~男子更衣室~
ちょうどそのころ、ソーラはぬれタオルを肩にぶら下げ、「マグナス」の銃口をぴかぴかに磨いていた。隣にエクザビエル。
「今度の…なんだっけ、決闘試練?」
「ネーミングは何だっていい。てゆうか、全部適当だし。」
「あ、そ…それ、エクザビエルたちはやらないの?」
「いや…
「そうなんだ…でも、虎男は強いんでしょ?加入員の最終試練としては、少しシビアなきが…」
「いや、この試練は、試験者の実力をもとにして、レベルを変えているだけだ。」
「…大丈夫かな?」
「といっても、あいつも頑固ってわけじゃねえ。少し手加減してくれるだろう。」
「そっか。まあ、トラベラーも厳しいからね。それぐらいの覚悟を持たなきゃ!」
(13歳のいうことか、それ…)
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痛い…頭が…
何も見えない…目が、死んだのかな…
…怖いよ…誰か来てよ…
…誰か…
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~試練室~
「…来たな、ソーラ、ルーナ。」
「はい。これで最後ですね。」
「これで、ケリをつけましょう。」
「よし。この試練は「決闘試練」。本来なら相手を倒すことが条件だけど…ちょっとルールを変えるよ。」
「…?」
「勝利条件は、「僕に
「…え?なんか簡単な…」
「いいかな?別に飲み込まなくてもいいけど…」
「いや…それでいいよ。なんか面白くなりそうだ。」
「ふふ…じゃ、がんばろうか。」
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…暗い…真っ暗だ…
…あの時のように…真っ暗…
…みんな…大丈夫かな…
…逃げ切れたのかな…あれから…
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「フレアショット!」
「甘い!キャプチャーウィップ!」
ソーラの放った炎の銃弾をしなる鞭に絡ませ掴み、そのままルーナの方向へと返す。
「!」弾を勢い良く切り込み、まっ二つに分かれた弾は後ろの壁にぶつかる。「…ずいぶんと面白い鞭じゃない。」
「だろ。妖鞭「ファラオ・ハンド」は、いろんな属性にも耐えられるんだ。もちろん、君の扱う氷属性もだ!」
ルーナの「雪桜」に、鞭が巻きつくまもなく、ルーナと一緒に横に振り…
「な!」
「たかいたかい!」
「グオ!」もう一発撃とうとしたソーラに叩きつく。あっという間に双子は床に寝そべってしまった。
「おいおい、もっと本気を出してくれよ!」
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…なんで…どうしてだろう…
なんで…あんなことが…起こったの…
悪いことでも…したの…
ねえ…誰か…教えて…
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「花吹雪!」
「おっと!」刀から飛ばされる白い極寒の斬撃を鞭で弾き飛ばす。「百列打ち!」
すべて打ち落とした後、踏み込んでルーナに接近する。「がら空きだ!」
「そうでもないよ。」
「ソーラーフレア!」
「!!」しなるように飛ぶ炎をかわす虎男は、斬り込んで来たルーナから後ろにとび、再び体勢をを整える。「まったく…自分の妹のほうに撃つなんて、たいした度胸だな。」
「大丈夫だよ!射撃の腕には自身があるから!」
「そうよ。下手だったら、何個命あっても足りない。」
(…どうやったらそんな自身出るんだ?)
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…すごく…強かった…
あっという間に…みんな…やられて…
大王も…卿も…
…おにいちゃんも…
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「ああ、もう全然当たんな~い!」
「そんな適当に撃ってても、簡単に当てさせないさ!」
(適当…かな。)「ソーラ、どうにかあの鞭を抑えられない?」
「うーん…近づけば何とか…」
「あ、じゃ、任せた。」
「あ、ちょっと!何を…ってげ!」
「何をたくらんでるか知らないけど、こっちからやるぞ!」
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…ああ…私…どうなるんだろう…
ここから…出られるの…
…助けてよ…
おにいちゃん
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「拳銃使いの癖に、接近戦はうまいんだな。」
「まあ、ルーナからこう攻められるのは多いからね!」
マグナスを銃身から握って殴りつける変わった攻撃は、しかしすぐにその効果を見せる。ソーラの腕力とスピードで虎男との間合いを詰め、鞭を使わせないようにしながら攻撃をする、効率よく相手の鞭攻撃を殺す作戦だ。
だが、ただ殴りつける攻撃は非常に当てにくく、近くてもかわされるだけ。しかも、全ての攻撃法を防いだわけでもない。
「だが…こっちも、少しは…」銃を頭に振り下げようとするソーラの腕を強引に掴み…
「できるんだよ、正々堂々と!」
「うお!」上に投げつけられるソーラ。
「させるか!」ほとんど同時に、居合ぎりを仕掛けたルーナに鞭を振る。勢いかわして、ルーナは斬りだす。
「吹ノ凍!」
鞭で刀を防ぎ、ルーナに蹴りつける。が、ルーナはそこにはいなかった。ただ、虎男の前に回転する青い刀があった。
「な…」
頭上から落ちてきたソーラが、刀をつかみ、切りかかるのは、その数秒後だった…
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~
ざばぁぁ~~~…
「おい…いまの見た?」
「ああ、なんか海に落ちはんかった?」
「空の上から?そんなアホな!」
「おい、人だったらどうする?今の衝撃じゃ、すげぇ怪我だぞ!」
「よし、船をだせ!急げ!」
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「いやあ、参ったな。まさか妹の武器でけりをつけるとはね。」
「一撃だったよかったんでしょ?それに、「妹」じゃなくて「双子」です。」
妙なところにこだわりながら、ソーラはルーナに刀をルーナに返す。黙ってルーナは鞘に戻しながら、
「まあ、ただ振り回すよりはましに扱えるってとこだな。」
「ルーナ…そこはもっと褒めようよ…」
「ああ、そうなんだ…てことは、ルーナは拳銃を使えるのか?」
「ん。まあまあかな。」
「いやいや…百発三十中は、もう少し練習が必要だよ。」
「…遠くからでしか戦えない腰抜けに言われたくない。」
「なに~!そっちこそ斬りかかるしか脳がないくせに!」
「あら、誰の武器の性で勝てたのかと思って?」
「僕が努力したことも感謝してほしいね!」
「ふん!」
「
(一応、合格したんだが…今言うべきかな?)喧嘩を始めてしまった二人に、どう対応すればいいのか悩んでしまった虎男に、助け舟がくる。
「ちょっと、虎男?新しいミッションよ。」
「お?」ミッション、と聞いて、さすがにトラベラーとしては黙ってられない。ソフィアに耳を向ける。
「ええ…なにやら、
「水の都か…どのぐらい大変なのか?」
「さあ…少し戦力を出せばいい見たいだけど…」
「よし!コラ二人とも!」喧嘩がエスカレートするのを、拳骨二つで阻止する。
「あだ!」「ぐぅ!」
「初任務だぞ!シャキッとしろよ!本当の新入りとしての実力を見せてこいよ!」
「…!じゃあ!」「私たち…」
「「スターブレイズ」の無星レベルのソーラとルーナ・ホール!さっさと出発の準備をしろ!」
「「…はい!」」
「ふふ…」廊下を駆けてゆく二人の後姿を、ソフィアは優しく微笑む。「頼もしい新入りね。」
「ああ。こっちは一本とられたからな。」虎男は腰からぶら下がった鞭を握り、帽子を整える。「彼らのチームワークは、まだまだ成長するよ。」
…息が…できない…
なんなの…私…やっぱり…死ぬの…かな…
…誰か…早く…来て…
……
…
わたしをたすけて…
ん…更新が少し遅れちゃったな…ごめん。