アクタージュ 暗殺者(になるはずだった)ルート   作:朕好こう

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“天使”と悪魔

 デスアイランド編が始まるまでは暇です。一応、『暗殺術』や『気配遮断』の習熟度上げは有りますが、夜なので。あと単調なのでこの習熟度上げは動画に乗せません。ご了承ください。

 

 じゃあ、それまで何するの?と聞かれれば日常パートです。やったぜ!胃痛の原因がだいぶ薄れるぞ!と思ったら大間違いです。寧ろ胃痛が増します。現在の状況を説明すると景ちゃんはデスアイランドのオーディションを受けに行っており、恋歌ちゃんは確定しました。多分、千世子ちゃんのせいですね。別に強権を使った訳では無さそうですが…この子、使わない?みたいなニュアンスはあったと思います。先輩から嫌がらせを受けてます、助けてください。

 

 日常パートにおいてRTA勢は習熟度上げを勤しみ、他の主要人物との好感度を疎かにしていると思います。ぶっちゃけ出来ることなら、自分も好感度無視したいですが千世子ちゃんから熱烈な怒り(アピール)を受けている以上、緩和が必要です。なので、千世子ちゃんとデートします。

 

 もう一度言います。千世子ちゃんと、デート、します。これは非常にリスキーです。好感度高くないと振られる確率しかないイベントですがスターズであれば、ある程度は仕方なく着いてきてくれます。現場を回すために仕方ないよねと言わんばかりに退屈そうな顔で。一回スターズのイケメン俳優で攻略しようとして、退屈な顔をされた時はトラウマになりました。やめてよ、その顔。

 

 >百城千世子を遊びに誘った。すると百城千世子は満面の笑みを浮かべ了承した。今度の土曜日に遊ぶ約束をした。

 

 うぇぇぇ!?満面の笑みを浮かべは好感度が高い時に出るセリフですよォ。どういうこと?情緒不安定にも程があるでしょう。今度の土曜日ですが、景ちゃんと千世子ちゃんの初対面ですね。景ちゃんに千世子ちゃんには注意しとけと言っておくべきでしょうか。新人、いびりやがって…

 

 取り敢えず約束は出来ました。ラッキーですね、こんなに上手く行くことは殆どありませんよ。今回は短いですがここで終わりにしたいと思います。ご視聴ありがとうございました!

 

 

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 土曜日、顔合わせが終わった私は水族館で頭鬼恋歌を待っていた。今日は夜凪さんのお陰で頭鬼恋歌に抱いていた怒りが更に燃えるのを感じた。勿論、夜凪さんにも怒っている。だけどこの身を焦がすほどの感情(いかり)は彼女だけにある。

 

「遅かったね」

 

 息を切らしてやってきた彼女に私はチケットを渡す。どうやら何か用事があったようだ。

 

「それって、私より大切な用事?」

 

 言って後悔する。面倒臭いことを言ってしまった。何よりなんだその質問は。まるで独占欲に駆られた彼女のような発言に自己嫌悪を催す。

 彼女は申し訳なさそうにごめんね、というので、いいよと返すと、パッと笑顔になり私の手を引く。この切り替えの早さは演技でも活かされていたなと思う。夜凪さんは引き摺り込まれてしまいそうな怖さがあるが、彼女はギリギリのラインを知っているのだろう。

 

 一通り見て、ベンチで休む。その時にこの間の私が主演を務めたドラマの話になった。可愛かったと少し褒めてくれた後に、でもあの時の演出はと続き、私の技術をよく見てるなと思う。説明は下手くそだけど、私が失敗したと思った点をきちんと話してくれる。

 

 そう言えば、彼女に撮影が終わった後、ゆっくり話そうと思っていたのに彼女はそそくさ帰ってしまっていたのだ。私の演技をもっと褒めて欲しいのに。私が貴女より演技が技術が優れていることを証明するチャンスだったのに。

 

 でもそれを直接言うのは私が我儘を言っているようで不愉快だ。これはただ“女優(ももしろちよこ)”が“お客さん(ずきれんか)”の下した評価を覆したいだけなのだから。

 

「楽しかったね、水族館」

 

 思っても無いことを言ってみる。水族館なんてこれっぽっちも興味が無くて、貴女に誘われたから来ただけ。貴女に対する感情(いかり)の再確認でしか無かったのに。貴女は幸せそうに頷いて、また来ようねなんて。

 

「…本当に嫌い」

 

 絶対に聞かれてはならないけど溢れてしまうこの言葉を出来るだけ小さく言う。彼女は何か言った?と首を傾げるが、私はなんでもないと返す。

 

 私がスターズの“天使”なら、頭鬼恋歌は悪魔だ。人の心を惑わし、油断したら地獄の業火で焼き尽くす。そんな悪魔だ。

 

 そんなことを考えていると、日が傾き始めていることに気付く。もう閉館の時間だ。…感情(いかり)を確かめる時間は終わり。帰り次第、統計と学習が待ってる。ただ彼女に、これだけは言っておかなければならない。

 

「……恋歌ちゃん、私は売れる作品を作るためなら何だってする。仮面を被ってでも、技術だけだと嘲笑されても、スターズのゴリ押し女優だと批判されても。私は売れる作品を作らなきゃ行けない」

 

 夕陽で顔が見えないけど、彼女は少し笑っている気がする。

 

「貴女は凄いよ。夜凪さんの演技のリアリティさも、私の技術も取り込んで進化し続けてる。でも、私も」

 

 私も、負けない。貴女が私から目を離せなくなるほどの作品を叩きつけてみせるから。

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