アクタージュ 暗殺者(になるはずだった)ルート 作:朕好こう
前回の日常パートが終わり、デスアイランド編に入ろうとしたんですが、急遽一個お仕事が入りました。しかもエキストラでは無く、1話限りのゲストのような形ですが、そこそこ有名な作品ですからいい経験だと思い引き受けました。
このゲームでは基本的にスターズで商業的価値が認められれば、簡単に主役級とか華のある仕事をさせて貰えますが、アリサさんに(悪い意味で)目をつけられると端役とかあまり仕事を与えられません。横暴だ!!、なんて社長室に殴り込むとゲームオーバーです。権力に逆らうなんてアホなことはしてはなりませんよ。
今回恋歌ちゃんが演じるのは、刑事ドラマの犯人役です。いや、マジかよ。凄い良い役頂きましたね。我、新人ぞ?いいんですか、社長(ごますり)。共演者は和歌月千ちゃんですね。くっそかわいいので投稿者のお気に入りです。真面目なところとか好きだし、控えめに言って結婚して欲しい……でも、そんな彼女は被害者役なので恋歌ちゃんに殺されます。現実でもいつか殺されるので予行練習ですかね。
現場に行くまで、ロケバスで台本を読んでおきましょう。恋歌ちゃんは『知力Lv1』なのでアドリブ多めになってしまいがちですが、それは作品の雰囲気を壊しかねないので。あと和歌月ちゃんが緊張していたら話して適切な緊張感に持っていくことで、好感度を上げつつ演技評価が下がるのを防げます。演技は1人だけが突出しても評価が下がるので千世子ちゃんが居ない時は自分で共演者達の演技をカバーしましょう。演技力低い子でも何かしらフォローできる点があるので。ですから『百式演技術』とは行かなくても、俯瞰する技術は俳優ルートの時は所持しておいた方がいいと思います。景ちゃんのように他者に影響を与えるアビリティを持っていればそれでも構いません。
>貴女は現場に着いた。台本は何度も繰り返し読んだので少しは覚えられただろう。貴女は適度な緊張感を感じる。
いいですね、4割くらいは台本は覚えました。『知力』低めの割にはやるじゃないですか。え?4割は少な過ぎる?……さて、適度な緊張感もあるみたいなんでこれはいい演技が出来ると思いますよ!
……終わりましたね。つつがなく進んだと思います。ド定番の崖で追い詰められましたね。ていうかなんで崖に追い詰めちゃうんですかね。説得ミスったら死にますよ?
それにしても『暗殺術』を取っていたからか、迫真の演技が出来ましたね。監督からも褒められましたし、悪い気はしないですデュフ。いやぁ、もっと褒めてくれていいんですよ?恋歌ちゃん、褒められると伸びるタイプなんで。
帰りのロケバスでも和歌月ちゃんと好感度上げをしておきましょう。別に個人的な感情は一切ありませんが。少しくらい友人以上が居たってええやろ、な気持ちです。親友の方が殺りやすいから好感度を上げているだけですよ?変な勘ぐりはやめてください(早口)
>ロケバスから下りて帰ろうと歩いていると、先に降りた筈の和歌月千と出会った。どうやら彼女と同じ方向らしい。
やったぜ!!…ゲフンゲフン、失礼しました。つい大声を。冷静に、進めていきましょう。ここで好感度が下がったら失踪します。
>貴女は彼女に一緒に帰ろうと提案した。
「良いですけど…」
>少し困惑した顔の彼女と貴女は帰路に就いた。
へへっ、困惑した顔も可愛いですね。いやぁ、今人生を1番謳歌してますよ。こんな幸せでいいんですか?やっぱり推しキャラと喋れるのもこのゲームのいい所ですね。今まで散々クソゲーとか、頭おかしいとか言ってきましたがやれば出来るじゃないですか。
>貴女と和歌月千が帰っていると
ん?なんかイベントですかね?
>目を見開いた夜凪景が貴女と和歌月千の目の前に立っていた。彼女からは怒りと哀しみの感情が見える。
??なんで景ちゃん、そんな複雑な感情に?デスアイランドのオーディションのせいですかね。確かに俯瞰の視点がないのを気にするのは役者として分かりますが。勿論、恋歌ちゃんは『百式演技術』持ってますから心配無いです(強者の余裕)(煽り)(コーナーで差をつけろ)。
>夜凪景は口をパクパク動かすと目を伏せ、走って行ってしまった。
なんだったんでしょうか…取り敢えず、今日はここまでにします。次回からデスアイランド編をやっていきたいと思うので宜しくお願いします。
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私、和歌月千と頭鬼恋歌は同期だ。だが実力に大きく差があると私は理解している。本来、私が居る座も夜凪景が取っていた筈なのに私が受かってしまった。
オーディションで見た彼女たちの芝居は、私が努力して追いつけるものか。そう考えると自分が受かったことに納得がいかない。
それでも芝居は好きだし、全力で取り組むことに変わりは無かった。そんな努力が実を結んだのか、被害者役とはいえ刑事ドラマに出させて貰えることになった。
「スターズ所属の和歌月千です。若輩者ですが宜しくお願いします」
先輩や共演者の方に挨拶回りをしておく。そこには頭鬼恋歌も着いてきていた。彼女は今回犯人役という新人にしては異例の大抜擢をされていた。それに文句を言うスターズのメンバーや他事務所の方も居たが、彼女の演技を見ればその文句は賞賛に変わるだろう。彼女の演技は良い意味でも悪い意味でも人に影響を及ぼす。
ロケバスに乗り込み、現場が近づくに連れ、緊張で震えてきてしまった。殺陣の経験はある。だが緊張というのは経験があってもやってきてしまう。止まれ、止まれと念じていると余計に震えが増す。すると隣に座っていた頭鬼さんが手を握ってくれ、微笑んでくれた。少し落ち着いてくると、彼女はお話ししようと緊張を解してくれた。程よい緊張感になるとロケバスは現場に着いた。彼女にお礼を、と思ったが彼女は既に居なくなっていた。
演技が始まり、私が彼女に部屋で殺されるシーンになった。だが、彼女の身長は私より小さく、見る人が見れば鍛えているのが分かる私を殺す演技をしてもリアリティが無いのでは、と心配した。そんな心配は彼女の演技で無用だと思い知らされたが。
「来ないで!」
ナイフを持った彼女が近づいてきて私が叫ぶ。凶器を持っている、それは確かに怖い。だが、もしかしたら抵抗出来るかもしれない。そんな体躯の彼女に私は本気で恐怖を感じていた。ひとつひとつの足運びが違う。目が、手が、違う。まるで暗殺者のように音もなくひたひた近付き、ナイフが私の胸に刺さ┈┈┈┈
「はい、カット!いいね、和歌月ちゃんも頭鬼ちゃんもいい演技だったよ」
監督からいい演技だと褒めてもらえる。それは役者にとって嬉しいことであるはずなのに。今はそんなことが頭に入ってこない。冷や汗が止まらない。心臓の鼓動がうるさい。あのロケバスで私の手を握ってくれた温かい手が、一瞬にして私の命を奪う冷酷な手に変貌した。
彼女が冷や汗をかく私にタオルを渡してくれる。大丈夫?と微笑む彼女にロケバスの時を含めた感謝をして離れる。
ロケバスでも彼女は話しかけてきてくれたが上手く笑って喋れたかは分からない。引き攣っていたら失礼だと思いつつも、引き攣ってしまうことをしょうがないとも感じていた。
ロケバスから降りて歩いていたら、また彼女に出会った。飲んでいたお茶を吹き出しそうになるもすんでで留まる。スターズの俳優がそんなことをしてはいけない。彼女は笑顔で一緒に帰ろうと言ってきた。同じ方向らしいので断る理由も思いつかず頷いた。
そうやって一緒に談笑しながら帰っていると目の前に夜凪景が居ることに気がついた。瞳孔は開き、私と恋歌さんをじっと見ている。様子がおかしいことに気づき、喋りかけようとしたら何処かへ行ってしまった。恋歌さんと顔を見合せ首を傾げる。一体、何があったのだろうか。