アクタージュ 暗殺者(になるはずだった)ルート 作:朕好こう
飛ばし過ぎてもう本番とかマジ?な実況プレイです。“銀河鉄道の夜”と同時公演ですが、天知さんの集客やアキラくんのルックスで女性ファンや家族連れが多いですね。勿論、演劇界の有識者もいらっしゃいますが、大体は銀河鉄道の夜に流れましたね。客の層にバラツキがあるのは仕方がありません。しかも相手は巌裕次郎。同じ客層で争おうとするのが間違いなんですよね。
勝算はあります。アキラくんのチューニングも完璧ですし、和歌月ちゃんたち他の役者も成長しました。あと巌さんの話をリークして観客混乱も考えましたが、誰かに邪魔されたんですよね。一体どこの
始まる前に皆様に“星の王子さま”のあらすじを簡単に説明しておきましょう。星アキラ演じる飛行士である“ぼく”がサハラ砂漠に不時着してしまいます。そこで頭鬼恋歌演じる小さな星からやってきたと言う王子さまと出会います。星の王子さまは色んな星を旅して、最後に地球にやって来ました。“ぼく”は初めて自分を理解してくれる人に出会うんですね。ですが、王子さまが地球に来て1年、彼はあることを決意する…って言うのがあらすじですね。
走者は“星の王子さま”に参加してから内容を調べたので、ガバガバですが何とかなるでしょ。取り敢えず、今は他の役者の心を落ち着かせておきましょうかね。
>貴女は他の役者に声を掛けていく。信頼する貴女からの言葉で他の役者は良い緊張状態になる。
良いですね、恋式演技術って言う未知の技能が効いてます。偶に稽古サボってましたけど、信頼度はそこそこ有るみたいです。サボってたのも必要なことなんで…
では舞台を始めましょうか。最初は“ぼく”の小さい頃のお話ですね。その後、成長して飛行士になった“ぼく”がサハラ砂漠に不時着して王子さまに出会います。
>砂漠の上では“ぼく”が寝ている。貴方はそんな彼に話しかける。
「ねぇ、ヒツジの絵をかいて!」
「え?」
「ヒツジの絵をかいて」
>“ぼく”は貴方に驚いている。貴方はじっとそんな彼を見る。
初邂逅ですね。この後に“ぼく”と王子さまは話をしてヒツジの絵を描いてもらい知り合いになります。その後、時間をかけて仲良くなっていきます。男同士の友情良いですねぇ。
仲良くなるにつれて、王子様が住んでる星が家くらいの大きさしかなくて、バオバブの種を悪いものと見なし、バラの花を大切にしていることを知ります。
>トゲがなんの役に立つのかを知りたくて貴方は“ぼく”に聞いたが、飛行機を直すのに夢中で出鱈目な返事をした“ぼく”に腹を立てた。貴方は腹を立てながらこう言う。
「だれかが、何百万もの星のどれかに咲いている、たった一輪の花が好きだったら、その人は、そのたくさんの星を眺めるだけで、幸せになれるんだ。そして、僕の好きな花が、どこかにあると思っているんだ。それで、ヒツジが花を食うのは、その人の星という星が、突然消えてなくなるようなものだけど、それも君は、大したことじゃないっていうんだ」
>貴方はそれ以上何も言わず、泣き始める。外はもう夜で、貴方は“ぼく”に慰められる。
この後、王子さまの回想が始まります。バラの花と会ったこと、彼女と居ることに嫌気が差して別の星に行ったこと、その後、6個の星々を通して王子さまはバラの花のことをまた考え始めます。そうして6番目の星に住む地理学者によって地球を目指しました。
今のところ順調ですね。アキラくんも“ぼく”になり切れている気がします。これは勝ったな。地球で王子さまは色んなものに出会って地球の人間やモノがオウム返ししかしないことに違和感を持ちます。そうしてキツネ役の和歌月ちゃんと出会い、大切なことを彼から教えられます。
もうここまで来れば終盤ですね。
>石垣の上から貴方は下に居るヘビを帰らせると、“ぼく”に受け止めてもらう。貴方と彼は話し始める。
>貴方は彼に内緒で、出かける。すぐに気付いた彼が追いかけてくる。貴方は彼の手を取ると心配そうに話す。
「来ない方が良かったのに。それじゃあつらい思いをするよ。ぼく、もう死んだようになるんだけどね。それ、ほんとじゃないんだ」
>貴方はこの体が重すぎて自分の星に持って帰れないと話す。そして泣きながら独りで行かせてくれと言う。
はぁーやっと終わりますよ。長かったですね。後はアキラくんが腰を下ろせば終わりに向かいます。
「…いかないでくれ」
へ?アキラくん?なんで恋歌ちゃんの手を掴んで?
「“ぼく”を置いていかないでくれ」
失踪して良いですかね?もうなんなんだよォ!?どうした、アキラくん!?
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“ぼく”は絵を描いた。“ぼく”が母さんと同じ俳優として輝く絵を。それを鼻高々に大人達に見せた。“ぼく”はお母さんみたいな立派な俳優になりますと彼らに話した。
「君に才能はないよ」
「理想ばかり語ってないで現実を見なさい」
「勉強した方がいいよ。役者なんて売れなきゃゴミだ」
“ぼく”は努力した。才能は無いけど、努力した。理想を現実にしようと頑張った。勉強だってしたけど、それも全て役者になる為だった。“ぼく”は大人達に合わせて話をするようにした。彼らは自分の興味のある、分かりやすい話に食いついたからそればかりしてあげた。皆が“ぼく”のことを物分りの良い人間だと褒めるようになった。
でも、結局本当の“ぼく”を見てくれる人なんて居なくて、努力が認められることも無くて、“ぼく”はスターズのお荷物になっていた。
そんな“ぼく”を引き上げてくれたのが、恋歌君だった。悪魔の囁きと言ったけど、本当は凄く感謝している。初めて“ぼく”を見て話してくれた人だから。
彼女は自由奔放で、何を考えているか分からなかった。けど、彼女が常に誰かの為に生きているのだけは分かった。自分勝手に動いてるように見えて、誰かの望みを叶えようとしているのだ。
“ぼく”を何度も叱咤して、立ち上がらせてくれた。だから“ぼく”は完璧に“ぼく”を演じなきゃ行けない。
別れが近づく。王子さまはこの後、死ぬように倒れ込む。彼は星に帰ってしまう。嫌だ、帰らないで。“ぼく”をまた1人にしないでくれ。理解者が必要なんだ。“ぼく”には君が必要なんだ。君が居れば他なんてどうだっていい。
「いかないで」
彼の手を掴む。涙が流れてくる。心のどこかで戻ってこいという声が聞こえる。でも何処に?“ぼく”の居場所は彼の隣なのに。
「“ぼく”を置いていかないでくれ」
君が居なくなると言うなら連れて行ってくれ。この世に未練なんて無いんだ。だから。そんな事を思っていると彼が“ぼく”を抱き寄せてくる。
「…君はさ、1人じゃないよ。君も言っていたけど目で見えるものだけが全てじゃないんだ。人間にとって肝心なことは見えないんだよ。君が、僕のことを大切に思ってくれるのは僕の為に暇つぶししたからなんだ」
「君の居場所はこの地球なんだよ。君を待ってる友人が居る。君を愛してくれる人が居る。それなのに君は傲慢にもそれらを捨てるというのかい?随分だなぁ」
ぎゅっと抱き締められる。温かい体温と心臓の鼓動で、意識が引き戻される。“ぼく”は、いや僕には千世子ちゃんが、夜凪君が、竜吾君や和歌月君たちスターズが居て、母さんだって僕を愛してくれていた。僕は1人じゃなかった。本当は誰かに愛されていたのだ。
「さぁ、もう行かなきゃ。それに遠くに行っても僕は君の事を忘れないし、君も僕のことを覚えていてくれるだろ?それでいいんだよ。たまーに空を見上げて僕のことを見つけてくれ」
彼女は笑って僕を離す。そして星を見上げて身動きをしなくなる。声1つ立てないで静かに倒れ込む。
舞台が暗転し、照明が点いたら“ぼく”のそのあとの事を語り、舞台の幕が下がる。
舞台の終わりは挨拶だ。皆で手を繋いで挨拶する。初日なのに台本に無いセリフを読んだし、泣いてしまった。しかも年下の女の子に抱き締められるという恥ずかしいことまでした。
だけど僕の心は晴れやかだった。隣に居る恋歌君の横顔を見る。彼女に何か返せればいいな、と思いながら前を向いて大勢の観客に告げる。
「ありがとうございました」
こちらの方から幾つか改変しつつ、引用させて頂きました。非常に名作ですのでご覧下さい。
https://www.iwanami.co.jp › book
星の王子さま - 岩波書店
著者 サン=テグジュペリ
訳者 内藤 濯