アクタージュ 暗殺者(になるはずだった)ルート 作:朕好こう
今日の朝、恋歌から帰ってくると連絡があった。嬉しいわ。早く恋歌に会いたい。帰ってきたらご飯を一緒に食べて、お風呂に一緒に入って、寝室で一緒に寝て、学校に一緒に登校するの。
会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
スマホが、メールの受信を知らせる。私は逸る気持ちを抑えながらスマホを見る。きっと恋歌だ。迎えに行こう。何処にいるの?恋歌。
『千世子ちゃんの家に行ってから帰るね』
…?私は理解出来なくてもう一度読み直す。
『千世子ちゃんの家に行ってから帰るね』
…あぁ、また千世子ちゃんか。あの泥棒猫は私から恋歌を奪おうとしてる。許せない。あの打ち上げの時のキスは絶対に忘れないし、許せない。取り返さなければ、千世子ちゃんのモノになる前に早く。
千世子ちゃんの家を知らなかったから、アキラ君に連絡する。恋歌にも聞いてみたのに返信が来なかった。恋歌に手を出していたらどうしよう。泊まりに来た時も私の目を盗んでキスしようとしていた。
どうして私から奪おうとするの?千世子ちゃんなら別の人にだって愛されるのに。私には恋歌しか居ない。恋歌だけが私を理解してくれる。恋歌だけが本当の私を見てくれるの。
アキラ君から送られてきた住所に着くと、ドアを開けようとして止まる。鍵を持っていなかった。早く開けなきゃいけない。
インターホンを押す。数秒待っても出てこない。もしかして恋歌を…?
…もしそうなら殺す。千世子ちゃんだけは絶対に私の手で殺すわ。
ドアノブをガチャガチャ鳴らす。絶対に開ける。開かないなら壊してでも。
ガチャっという音ともに、扉が開く。前には千世子ちゃんでは無く、顔を真っ赤にした上着がはだけた恋歌が居た。
…凄い可愛い。耳まで真っ赤になって恥ずかしがってるのを見て、何故かときめいてしまった。上着のシャツが乱れてるのも背徳さが感じられる。
……千世子ちゃんナイスだわ。私ではこんな恋歌を引き出せなかった。これは認めざるを得ない。ちょっとエッチな恋歌を見て私は満たされる。
でも、それとこれは話が別。恋歌に手を出そうとしたのはよく分かったわ。これは処断されるべき重罪。
「千世子ちゃん、恋歌に手を出したのね」
「そうだね。でも夜凪さんが臆病だから同棲っていうアドバンテージを一切活かさなかったのが悪いんじゃないかな?」
「っ…!」
その通りだ。何も言い返せず言葉に詰まる。恋歌を大切に想うあまり、手を出せなかった。
「えっと…その、べ、別にあの、そういうことはしてないよ?景ちゃん」
きちんと服を着た恋歌が私の手を握って、そう言う。やっぱり普通の恋歌が1番可愛いわ。取り敢えず、千世子ちゃんへの殺意を抑えて恋歌に笑顔を見せる。
「恋歌、一緒に帰りましょう」
「う、うん」
「…恋歌ちゃん、今日泊まって行かない?何もしないから」
「千世子ちゃん、残念だけど恋歌は私の家が恋しいの」
「夜凪さん、勝手に代弁しないでよ。私、恋歌ちゃんに話し掛けてるんだけど」
「…恋歌(ちゃん)、どっちの家が良い?」
私も千世子ちゃんも一斉に恋歌を見る。恋歌は目をきょろきょろして、やがて苦しそうに言葉を放つ。
「……ち、千世子ちゃんの家に私と景ちゃんが泊まるのはどうかなぁ?」
成程、私も千世子ちゃんも気遣った答えだ。そういう所が本当に■おしい。そうだ、千世子ちゃんの家ならルイもレイも居ないのだから、千世子ちゃんの前で恋歌と■し合おう。
私は満面の笑みを浮かべて賛同する。千世子ちゃんも同じように笑顔で賛同する。
恋歌の■を受け取るのは…私。千世子ちゃんは悔しがっていればいいわ。