アクタージュ 暗殺者(になるはずだった)ルート 作:朕好こう
普通の高校生の平凡な日常
目が覚めたら、美女2人と寝てた実況プレイ。始めていきます。
取り敢えず、状況を整理しましょうか。恋歌ちゃんが、朝に目が覚めると、夜凪景と百城千世子が隣で寝ていました。
…なんで?
しかも2人にがっちり腕をホールドされているので身動き出来ません。動けよぉぉぉぉ!?
>貴女は目が覚めると、2人に腕を掴まれており起き上がることが出来ない。昨日は2人のどちらと寝るかで揉めたのを思い出す。
なんでそんなことで揉めてるんですかねぇ?(呆れ)女性の心情って摩訶不思議ですね。2人を起こしましょうか。
>貴女は2人に声を掛ける。2人とも眠そうに目を覚まし、貴女の顔を見ると微笑む。
「おはよう…恋歌」
「おはよ、恋歌ちゃん」
…ッスゥ……かわいいっすね…。勿論、スクショ撮りました。美女2人に微笑まれたら堕ちない訳無いよなぁ!?あ、でも恋歌ちゃんはノンケなんで関係無いですけど。
>貴女もおはようと返し、微笑む。
朝食を食べている間に、今回の“普通の女子高校生”編の目的について話しましょう。簡単に言えば、景ちゃんのメソッド演技を安定させる上で必要な居場所作りですね。恋歌ちゃんで出来ないのか、というご質問がされるのを見越して先に回答させて頂きます。
恋歌ちゃんでは無理です。そもそも役者という職業である以上、景ちゃんと同じ目線で立ってしまうキャラでは、彼女に“普通”という概念を教えることが出来ません。この編では、ただ居場所を作るのでは無く、役作りの為の定義を増やすのも兼ねられているので…
つまり今回、恋歌ちゃんはサポートですね。景ちゃんの“普通”という定義作りを手伝います。その為に映像研究部の朝陽ひなちゃんともパイプを繋げていたんですね。我ながら完璧な流れでは?
>朝食を食べ終わって、学校に行く時間になる。制服に着替えて、夜凪景と共に登校しようとする。夜凪景は百城千世子に対して自慢げに話す。
「千世子ちゃんは恋歌と登校が出来なくて可哀想だわ。私は出来るけど…しかも毎日」
「…へぇ?夜凪さん、煽るね。恋歌ちゃんとキス、1度もしたことない癖に」
「……それとこれは関係無いわ」
「別に?ただ可哀想なのはどっちなのかなぁって」
何やってんだこの人たち…話の内容が全然掴めませんね。恋歌ちゃんがモテモテって話ですか?HAHAHA、まさかそんな訳。景ちゃん、早く学校行きますよー?
>貴女は夜凪景に早く行こうと急かす。すると百城千世子が貴女の手を引く。
もう、何なんですか?千世子ちゃん、これからお勉強なんですよ。恋歌ちゃん、頭悪いんで授業は寝るか理解出来ないかのどっちかですけど。
>貴女が百城千世子の方を向くと、キスされる。
「行ってらっしゃいのキス、ってやつかな」
「千世子ちゃん、それは流石に変態過ぎるわ!?」
「夜凪さんもすればいいじゃん」
「…っ」
……は?なにこれ、マジでどうなってんだ??いつから百合ゲーやってたっけ…?
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昔から何をやっても普通だった。可もなく不可もなく、そんな人生を送ってきた。
そんな人生に彩りを与えてくれたのが、映画だった。始まりが何時だったかはよく覚えていないけど、映画を詳しく調べてから毎日が楽しくなったんだ。特に好きな映画監督は岩井俊二。彼のようにカメラのフレームに現実を映し、美しく魅せたかった。その為に頑張ってバイトをして、カメラまで買った。
だけど結局、そういう理想を叶えられるのは一握りの人間だけなんだ。凡人は夢を見てばかりでは生きていけない。カメラを買っても、結局それで映画を作ったりしないで、のうのうと平穏を享受する。変化が怖いから安定を求める。
進路希望の欄に映画監督と書いては消す。ペンを握る手に力が入り、涙が溢れる。僕だって本当は映画監督になりたい。胸を張って、僕は映画監督になりますって言いたいんだ。でも現実は厳しい。迷った末に公務員と書く。映画監督は売れなきゃ意味が無い。才能の無いやつが生きていける世界じゃないんだ。
そうやって自分に言い聞かせる。
そうやって自分を正当化する。
そんな時に学祭の準備期間に突入した。先生からは学祭に出なければ最悪廃部もあると言われた。僕も笑って、残念だなぁなんて……言えば良かったのに。
「ま、待ってください。絶対に学祭で作品を提出するので」
僕は馬鹿だ。撮る人も撮られる人も居ないのに何を撮るんだ。僕は必死に考え、そして思い出した。映像研究部の新しい部員でスターズの俳優でもある頭鬼恋歌さんが居るじゃないか。早速、彼女の元へと足を進めていた。今までにない行動力に自分でも驚きを隠せない。2組に辿り着くと、頭鬼さんを呼ぶ。彼女はクラスメイトと話すのを切り上げて来てくれる。
「吉岡君、どうかした?」
「あ、あのさ…ウチの部活、学祭で出し物しなきゃ行けなくてさ。それで君に出て貰えないかなって。カメラは僕ので撮るよ!」
彼女は少し考えてから口を開いた。
「難しい、かな。お仕事も有るし…」
「そ、そっか。そうだよね…ごめん、お話中に」
スターズの俳優とも為れば、色んなCMに引っ張りだこだろう。それに彼女が出演した作品は軒並み売れていたり、舞台も成功を収めたと言う。そんな彼女が低レベルな素人の映画に出演したりしないか。このまま、映像研究部は廃部だろう。
そう思って、踵を返そうとすると手を掴まれる。
「私は難しいけど適役が居るんだ。付いてきて!」
「え?あ、うん」
彼女に引っ張られる。着いたのは…ウチのクラス?まさか…
「景ちゃーん」
「!恋歌、どうかしたかしら」
「あのね、吉岡君が映画を撮りたいって言うんだけどさ。手伝ってくれないかな」
「恋歌の為なら私、頑張るわ。…えっと初めまして、夜凪景です」
…初めまして、じゃないよ。夜凪さん。僕は君のクラスメイトだから。でもきっと彼女からしたら、僕は路傍の石なんだろうな。頭鬼さんと喋っている時は本当に楽しそうだ。
「…うん。初めましてじゃないんだ。僕はクラスメイトの吉岡新太。宜しくね」
「ぁ、ご、ごめんなさい」
「気にしなくていいよ」
謝る彼女に、苦笑しながら頬を掻く。彼女を主演に映画を撮るのは、一番最初の構想にあったことだ。千載一遇の機会を見逃す訳には行かない。…これは天からの巡り合わせだと思おう。
そうして僕の映画作りは始まったのであった。