アクタージュ 暗殺者(になるはずだった)ルート   作:白鳩ぽっぽ

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新年、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

本当にすみませんでした。
前話でこれからばりばり投稿して行きますとほざいてから、半年くらい経ちました…

まだ現実が忙しく、毎日投稿出来る状態では有りませんが出来るだけ早く、次話を投稿出来ればなと思います。これからもよろしくお願いします。


石の上にも三年、山の上には何年

 疾走感溢れる失踪(笑)かました大馬鹿者のルート開拓ですどうも。

 

 ふぇぇ……いつの間にか年が明けてるよぉ……

 

 という訳で簡単に前回のおさらいをしたいと思います。このゲームにおける私の操作キャラクターである頭鬼恋歌ちゃん(JK)が、百城千世子ちゃん(超絶美少女)に対して、クレイジーサイコレズの片鱗を見せました。

 まぁ、恋歌ちゃんの狂気は、多分きっと絶対おそらくルート本筋には関係無いので無視します。それよりも、行わなければならないことを忘れていました。

 

 >貴女はとあるホテルの一室に足を踏み入れる。そこには眼鏡をかけた女性が貴女を待っていた。女性は貴女を見ると口角を上げる。

 

「待っていましたよ、恋歌さん」

 

 >貴女を待っていた女性の名は『羅刹女』の脚本家であり、サイド甲の演出家である山野上花子だ。

 

 はい。これが私がずっと忘れていた山野上花子さんと頭鬼恋歌ちゃんの絡みですね。いや、絡まないルートにしようと思っていたんです。そもそも、サイドが違う以上、他サイドの演出家と馴れ合う必要も有りませんしね。

 でも『羅刹女』の演技に詰まってしまったので、急遽会うことにしました。『羅刹女』限定ですが、演技に詰まった際は彼女が効果的です。ここ、テストに出ますよ。『羅刹女』は山野上花子自身がモデルなので、彼女を知ることは演技をする上でも参考になります。

 ちなみに、参考となる場合は、先程も述べた通り『羅刹女』の演技に詰まった場合や景ちゃんを操作しサイド甲に所属した場合くらいですね。これ以外で山野上花子と近付いても、特にメリットは無いですね。サイド甲と似通った演技をすると、独創性とかの評価は低くなります。そうすると最終的な評価も低くなり、BADENDになる可能性が高くなるので、キャラの性能と相談して、なるべく影響を受けないようにしたいところですね。

 

 >貴女が口を開こうとした時、それを遮るように山野上花子が口を開く。

 

「立ち話もなんですし、座りませんか?」

 

 >貴女はそれに頷くと椅子に座ろうとするが、山野上花子に手を引っ張られると隣に座らせられる。そして、手を強く握られる。貴女が顔を山野上花子に向けようとすると、凄まじい形相の彼女と目が合う。気迫に押されて、貴女は後ろに退こうとするも、彼女の手が離れず動けない。

 

「私、貴女が気に食わないんです。最初に見た時から、ずっと。その顔も、その内面も」

 

 >怒りが、憎しみが、嫉妬が、貴女を襲う。

 

「私は私の作品が好きじゃない。燃え盛る炎が、私を捉えて離さない。あぁ、腹が立つ。燃え盛る炎の先が見たいのに、貴女は鮮明に私に炎を思い出させる。私の中の炎を、更に燃え盛らせる」

 

 ちょっと待ってください!それ、八つ当たりじゃないですか!?恋歌ちゃん、関係無いですよね?

 

「私は貴女が嫌いです。貴女(わたし)(あなた)である限り」

 

 恋歌ちゃん自身もそうだけど、なんで周囲の女性も大概やばいんですかね…

 

「…帰ってください」

 

 >山野上花子はそう言うと手を離す。貴女はこれ以上の対話は無理だと判断し、部屋を出た。

 

 ッスー……次回は挽回の為に、動こうと思います!まさか、救済措置枠が救済措置どころか、地獄だとは思いもよらない展開でしたね。

 

 久しぶりのご視聴ありがとうございました。

 

 

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 彼女が帰ったあとも、苛立ちを隠せない。それは彼女に対しても、私に対しても。炎がずっと燻り続けている。あぁ、腹が立つ、腹が立つと私の心を焦がす。

 

「やってしまった…」

 

 そして、後悔もある。彼女だって驚いただろう。似ているからと、急に敵意を向けられて。いや、何も感じなかったのかもしれない。彼女と目を合わせた時に、彼女の目には私は映っていなかった。彼女の目には『羅刹女』あるいは…他の誰かしか映っていないのだ。

 

 恋は盲目と言うが、彼女も私もそうなのだろう。彼女の目には、愛する人しか映らない。私の目には、もう居ない彼と炎しか映らない。

 そういう人間は、結果的に独りになる運命だ。孤独に、誰にも愛されず、自らの炎で苦しみ続ける。

 

「この絵も違う」

 

 創る以外を知らないから、私は創る。愛は創作のようには行かない。思い通りになんてならないのに。

 

「これも、これも、これも」

 

 演じる以外を知らないから、彼女は演じる。愛は演じれば、演じるほど愛されないことも知らずに。

 

「…全部捨てられたら、楽になれる」

 

 『羅刹女』において、三蔵法師は羅刹女を赦す。仲間である孫悟空たちを傷つけられても、羅刹女に赦してみろと命じられても、彼は慈愛の心を持って、彼女を赦してしまう。その姿を見た彼女は、全ての怒りを封じ込め、炎を鎮める。

 ……そんなわけない。私が、私の炎がそんな程度で鎮まるわけが無い。

 

 きっと、貴女もこうなる。羅刹女を演じれば演じるほど、私に近づくということ。元から私とよく似た貴女は、私と同じ景色を見ることになる。

 

「そうしたら、もっと嫌いになるかもしれない」

 

 だけどそれでいい。私たちは相容れないから。愛されたい人間が集まっても、愛は生まれないから。

 

 あぁ、私は貴女が大っ嫌いだ。


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