アクタージュ 暗殺者(になるはずだった)ルート 作:朕好こう
身体が熱い。まるで炎に焼かれているみたいだ。
それもある。だけど、一番は未熟な私に対する怒りだ。
燃えろ。もっと、もっとだ。
手が届かないなら、手を伸ばせ。演技力が足りないなら、稽古をしろ。
諦めてたまるか。たとえ、死んだとしても。
演技が終わると疲労と共に咳が出る。喉から鉄の味がする。喉を作りかえていく。
身体の熱が収まらない。
私が天才に追いつくには、思考も足も熱も止めることを許されないのだから。
雨にも負けず、風にも負けず、逆境にもめげないしょげないドラゲナイ“暗殺の天使”ルート実況、再開ッ!!
華麗な失踪を遂げたけど、結局帰ってきてしまいましたね。投稿の仕方すら忘れたけど、付き合ってクレメンス(懇願)。
前回は山野上花子にこっぴどくフラれましたが、あれで諦めるようなタマじゃないんですよね。
取り敢えず、救済措置が機能しなかった以上、脚本家に出会ったフラグを利用してやらなきゃいけないことがあります。
そう、暗殺者になることですね。
まだ諦めてなかったんか、ワレェ!という声が聞こえてきそうですが、全然諦めるわけなくてェ……
アビリティは一通り取得しましたし、何となく終わりも見据えてきましたが、本当の意味で暗殺者になるには人を殺す必要があります。
そこで、自分は考えついたことがあるんですよ。
もう、脚本家殺っちまうか…(錯乱)
冗談ではないですが、冗談はさておき。真面目に暗殺するには段取りが必要になりますし、今俳優ビルドは停滞状態なので何らかのテコ入れが必要になります。天知さんの協力があろうと彼ができることは限られますし、今までみたいなガバは許されないということですね。
ちなみに山野上花子に会ったことである程度、感情値に揺らぎがでたこと、作品への理解が1%でも深まったことは喜ぶべきですね。これがなかったら、マジで泣くところでした。
まぁ、恋歌ちゃんのステータスが十全に揃い始めたところで、魑魅魍魎住まう羅刹女に勝てるかどうかは別なので、舞台会場に下見に行って、暗殺の段取りを進めるのと他演者のステータス上げに勤しみましょう。これで何とかならんか、ならんかな。
>貴女が会場に足を運ぶと、既に人影があった。
お、ここで人に会うとは。まぁ、すぐに事を起こす訳では無いので問題は特にありません。話しかけてみましょう。オッスオッス。
>人影は星アキラであり、貴女に気がつくと挨拶してくれることだろう。
「やぁ、恋歌君。来ると思ってたよ」
爽やかフェイス&ボイスが眩しい…くそ、イケメンってなんでこんな映えるんだ羨ましい…カーッ、ペッ
そんなことは置いておいて、アキラ君は何しに来たんです?もしかして:ストーカー?
>貴女は首を傾げて、ストーキング?と問うと、彼は苦笑した後に真っ直ぐ貴女の目を捉える。
お、ぉ。イケメンすぎる。ゃばい…もしかして、恋歌ちゃん告白されます?いつの間にか、アキラ君√入っちゃってたかー。でも、走者はノンケなので(迫真)。断りますよ〜。
「君には、羅刹女を降板して欲しい。」
は?
僕が彼女に降板して欲しいことを告げると、彼女は困惑していた。当然だろう。敵でもなく、監督でもない。味方であり、パートナーである僕からの言葉だし、突然こんなことを言われれば誰だって困惑する。
僕は至って冷静に、彼女に言葉を紡ぐ。もしかしたら、僕の声は震えているかもしれないけど。
「僕達では望み薄だ。負けるとわかっている試合に出る必要は無い。もちろん、お金はかかっているし、大ブーイングだろうね」
彼女は以前には見せなかった顔で僕に掴みかかる。今にも僕のことを殺しそうな憤怒を見せる。あぁ、君は本当に変わった。
「逃げ出すんですか!星先輩ッ!負けるなんて、私は思ってない!私は負けない。“私”は絶対に勝ちます!!勝たせますから、この炎を絶やさない。この怒りはッ」
「そうだろうね。分かっているよ。“君”ならできるだろうね」
「なら、なんでッ!」
「でも、僕は今の“君”と演じたくない。気がついているかい?その怒りを撒き散らして、他者を萎縮させ、行き過ぎた情熱で自分の体調の管理すらできてないことに。」
「それは……で、でも、この熱が無いと勝てない。私が死のうとどうだって」
いい方向に変わったならいい。途中まで君は本当にいい方向に変わっていた。けど、あの空港から少しずつのめり込みすぎていった。
その炎は君を焼き尽くすだけにとどまらない。他ならぬ僕たちすら燃やし尽くして、進んでいくだろう。彼女に感化されて、『星の王子さま』で廃人と化した彼らのように。
だから、僕は彼女を変えなきゃいけない。彼女の孫悟空であり、パートナーとしての責務だ。僕は彼女を信じているが、泥舟に乗ったつもりは無い。
「“君”は、いや。頭鬼 恋歌はひとりじゃない。僕たちはチームだ」
「そんなのわかってます!私たちは
「それで、居場所を失っても?」
「それでも!」
彼女は引き時を失った。僕では止められない。夜凪君や千世子ちゃんじゃないと止められないのかもしれない。だけど、ならばこそ。
「なら、僕は最後まで反対する。僕は“君”を認めない。稽古は出る。全力も出す。けれど、君が燃え尽きるのだけは何としても食い止めるよ」
「“私”だって、貴方を認めない!稽古も邪魔しないで!今の“私”は最高潮だから!」
彼女と沈むとしても、僕は最後まで彼女に抗う。僕たちが目指すべきは完璧じゃないと、君のおかげで知っているから。
彼女の炎を終わらせる一助になりたいと心の底から思うから。
僕だって諦めない。どんな天才が相手だろうと、それは諦める理由にならない。最後まで駆け抜けてやる。
彼女が僕を救ってくれたように、喧嘩しながらでも、嫌われながらでも手を握って離さない。
今度は僕が君の星になる番だ。