アクタージュ 暗殺者(になるはずだった)ルート   作:朕好こう

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天の御使い

 頬が熱い。

 

 景ちゃんに叩かれたから、愛を真っ直ぐぶつけられたから。

 

 自分を愛してって何?分からないよ。私には分からない。私を必要としてくれる理由も。これからどうすればいいのかも。

 

 頭鬼恋歌は馬鹿だから。凡人だから。居なくてもいい存在だから。

 景ちゃんのような光が眩しくて、大切だった。

 私でも特別でいていいんだって思えた。貴女の何かでいいと思えたのに。どうして、私から手を離すの。

 

 私を置いていかないで。

 

 


 

 

 心身ともに疲労困憊、“暗殺の天使”ルート実況始めていきます。

 

 はぁ……前回はよく分からないまま進んでいきましたが、何より感情値が激怒から動揺、悲嘆などの方向性にシフトしました。マジでどうすればいいんですかねぇ。

 

 そもそも、wikiにはない行動が多すぎます。走者のガバ?これ、RTAじゃないから(言い訳)。それはそれとして、もう諦めた方が得策かもしれないですね。

 

 ……とか言ったら、良くないですよね。完走した感想をして、反省した上で言うべきことです。頭鬼 恋歌という少女がどんなエンディングを迎えようと、最後まで駆け抜けるべきでしょう。

 

 感情値の変動によって、勝率は著しく下がったと言わざるを得ません。ですが、研鑽は無駄にならない。暗殺者としてのアビリティをフル活用すれば、気配や視線をコントロールできるはずなので、サイド乙と似たようなことはできます。それがいい方向に転がるとは限りませんが、やれることをやるしかない。

 

 >サイド乙の公演が始まる。テレビは暗転し、何も見えない。淡い光が灯ると、顔を扇で覆い隠した百城千世子が現れる。夜凪景のような存在感から来る畏怖ではない。彼女のは才能だ。誰かが真似たところで、格落ちする。これは技術だ。技術を以て、好奇心を駆り立て、見ようとしたものに罰を与える。そう思わせる。

 

「 あぁ この怒り どうしてくれよう」

 

 >美しさも醜さも、彼女の一面であると言わんばかりに場面が目まぐるしく変わり、彼女から目を離せない。離させない。

 

 『洞察力』は見るだけで経験値が貯まる超有能アビリティです。俳優√を目指すならほぼ必須と言ってもいいです。ただし、見すぎる、あるいは気づき過ぎることで感情値を含めたステータスに悪影響を及ぼすこともあります。貯まる経験値は選べないので。

 なので、RTAやスターズ俳優√などでは、意図的に『洞察力』を弱体化させたり、持っていないキャラクターにリセマラするプレイヤーも居るみたいですね。

 

 ですが、ここはフルに使っていきましょう。今更、経験値と思うかもしれませんが、今日帰ってからの稽古で何かを掴む可能性もあります。一分一秒が無駄にできないので、集中力が増すアイテムがあればここで使用しましょう。

 

 ちゃんとしたゲーム実況みたいだ……(感動)

 

 >サイド甲と同じ終幕を迎える。本来なら想定されていない終わりだ。でも、二公演が同じ幕引きをしたならば、自分たちもしなければ余計な混乱を生むだろう。

 

 ここからが本番です。今日は朝まで稽古をして、最後のステータス更新をして、羅刹女編を終わらせます。

 

 今までこの実況を続けてきましたが、予想外に予想外ばかりで皆さんにはご迷惑をお掛けして…

 

 おっ、まてぃ(江戸っ子)。なんか、変なログが見えたような。

 

 >貴女は気がつくと、暗い部屋に閉じめられていた。

 

 うーん。サスペンス?

 

 


 

 

 私は怒っている。夜凪景に、頭鬼恋歌に。

 私は恨んでいる。憎んでいる。

 

 そして、深く愛している。

 

 私のスタンスはずっと変わらない。私の愛憎はずっと変わっていなかった。私は恋歌ちゃんを許していない。

 

 私は生まれ変わった。今までに無い感覚だ。研ぎ澄まされているのを感じている。彼女の言う天使に、少しでも近づけただろうか。

 

 その答え合わせを今してみようと思う。

 

 公演が終わって、恋歌ちゃんを呼び出す。以前なら電話をすればすぐ出ていたが、今の彼女では出てくれないだろう。だから、餌をあげる。

 

「羅刹女について、共有したいことがある、ね。嘘では無いけど、本当でもないな。仕方ないよね、普通に呼んでも来てくれない訳だし」

 

 自分が送信したメールの文面を見ながら、笑う。集合時間ぴったりに、彼女はやってきた。すぐに私が見つからなくて、辺りを見渡しているので、その隙に鍵を閉める。

 

「久しぶり。恋歌ちゃん」

 

 天使の微笑み。自分で言うのもなんだが、今の私は洗練された笑みを浮かべられていると思う。

 これは嘘偽りがない、好きな人を思い浮かべたら自然にできる微笑みだ。

 

「何…?用があるなら早くして。“私”達は暇じゃない」

 

 前とは異なる覇気。もう完全に羅刹女と相違ない。彼女は常に自分を燃やし続けた。自分に怒り続けた。他者を愛し続けた。

 

「私を見ろ」

 

 彼女の顔を両手で包み、私の目と合わせる。そして、反応される前に唇を奪う。私のものだと刷り込むように、長く、深く貪る。

 

「ふっ…ぁっ…」

 

 可愛い声が漏れて、覇気が霧散する。閉じ込めてしまいたいと思うけど、今はぐっと堪える。そのまま、彼女を抱きしめて、囁く。

 

「愛してる」

 

 頬を真っ赤にして、怒りと動揺と悲しみがないまぜになった顔で私を上目遣いで見てくる彼女に嗜虐心を煽られながら、頭を撫でる。

 

「今すぐ許せなくていい。今すぐ切り替えられるものじゃないのも理解してる。だって、私と貴女はよく似ていて、似てないところは全然似ていないから」

 

 明るく笑う彼女も好きだ。演技している時の真剣な顔も好きだ。燃え尽きて欲しい訳では無いが、今の彼女だって好きだ。

 一緒に堕ちてもいいとさえ思っている。

 

 だけど、一つだけ許せないとすれば。

 

「私を見て。私に勝って。私は負けないし、貴女に勝つけど」

 

 貴女は私にとって天使だ。突然現れて、私の人生を狂わせた悪魔のような天使。絶対に離すつもりはないし、幸せにすると決めている。

 

「貴女が幸せを実感できないなら、実感できるまで与えてあげる」

 

 鳥籠に閉じこめるつもりはない。自由に飛ぶ彼女を見たい。自由に飛んでいる彼女に勝ちたい。自由に飛べることを喜べる彼女を愛したい。

 

 貴女の天使になるには、心も体も癒せるようにならなきゃいけないから。後は背中を押すだけ。

 

 明日の布石はもう整っているから。

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