アクタージュ 暗殺者(になるはずだった)ルート   作:朕好こう

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家庭の味

 “暗殺の天使”とかスーパーガバガバルート開拓に走る実況です。よろしくお願いいたします。

 

 “暗殺の天使”はその名の通り、暗殺者ビルドと天使に相応しい俳優ビルドを兼ね備えていなければなりません。キチガイです。気が狂ってます。バーサーカーです。暗殺者ビルドは『器用』でどうにかなりますが、俳優ビルドは俳優ビルドだけでも成功するかどうかは分かりません。そこに不確定要素の暗殺者を入れるわけですね。「バッカじゃないの?」と蔑むのはやめてください。一応、実績としてあるんです。何を思ってこんな実績作ったのかは知りませんが……

 

 >朝、目が覚めるとルイとレイ、夜凪景が居間に座っている。どうやら貴女が来るのを待っていたようだ。

 

「恋歌、おはよう。それでは、第164回夜凪家、頭鬼家合同家族会議を始めます」

「はーい!」

 

 >ルイとレイの元気な声が響く。貴女も2人に合わせ返事をする。

 

「昨日のひげの男、怪しいと思った人挙手してください」

 

 >どうやら昨日のひげの男の話のようだ。名乗っていたが貴女は忘れてしまった。

 

 黒山墨字のことですね。一応ナレーションでは黒山墨字と出てきますが会話コマンドだと名前が出てこない仕様のようですね。ナレーションで出てくるのは初心者に対する配慮でしょう。名前忘れたとか意味分からないですからね。一応前回の話で堂々と名乗ってたのに。

 

 >話はまとまり、黒山墨字の話には乗らないことしたようだ。

 >貴女のスマホにメールが入っている。内容はカレーCMの出演オファーだ。初めての仕事に貴女は気合を入れた。

 >夜凪景にも報告しておくべきだと思い、報告した。その後貴女は学校に欠席の連絡をした。『知力Lv1』が少し下がった。

 

 『知力』とかもう下がっても怖くない。怖くないです。カレーCMのオファーですか。幸先がいいですね。夜凪景と仕事が被ってないようです。それに夜凪景と会うことはこの家と学校以外では少なくなるでしょう。

 

 >夜凪景は貴女と学校に行けないことに少し不満を告げつつも学校へと向かっていった。相変わらず綺麗なフォームだ。

 >貴女に迎えの車が来た。

 

 じゃあ、カレーCM行きましょうか!今日はガバも無いですし胃痛しなくて助かりましたよ。ハッハッハ。

 

 >現場に到着すると、“大黒天”と書かれた車が止まっている。どこかで聞いたことのある名前だが…お酒の名前だったか…?

 

 黒山墨字ですね(2回目)。あと大黒天様と恵比寿様を混同するのはやめてください。著作権と宗教はデリケートなんですよ、この時代。

 ん?黒山墨字?いやまさかそんなこと

 

 >先程別れたばかりの夜凪景と黒山墨字、後ろで髪を括った女性が座って話をしている。どうやら、貴女の前に何らかの仕事があったようだ。

 

 …あ、そう言えば銀幕先輩のRTAでもカレーCM有りましたね。じゃあ、しょうがない…訳あるか!!なんでだよ!!変にフラグ立ったらどうするんだ!?

 

 >夜凪景は貴女を見つけると嬉しそうに近寄ってくる。

 

 景ちゃん可愛いなぁ…癒しであり胃痛の原因だよ。

 

 >ひげの男は貴女を見つけると露骨に嫌な顔をしつつも告げる。

 

「おい、頭鬼。夜凪を説得しろ」

 

 >無茶振りだ、と貴女は答えるも一応説得を試みる。

 

「恋歌がそこまで言うなら…」

「あ、やりたくねぇならやらなくてもいいんだぜ」

 

 >説得は成功した。だが、黒山墨字が煽り始めた。夜凪景は怒りのままに承諾した。貴女は自分の行為はなんだったのだろうと呆れた。

 

 本当だよ。説得させられる身にもなって見ろ、黒山墨字ィ!

 

 >髪を括った女性が貴女に話しかけてくる。

 

「初めまして、“大黒天”の柊雪って言います」

 

 >貴女は名刺を貰った。『柊雪の名刺』を入手した。

 >貴女は名刺を貰って大人の仲間入りだとテンションが上がった。

 

 確かにテンション上がりますね。なんか名刺持ってるって大人の仲間入りって感じしません?

 

 景ちゃんの撮影始まりましたね。序盤から『メソッド演技』EX評価の景ちゃんですが、未知のことには弱い、思い出す感情が無ければ演技が出来ないなど弱点も多々あります。というか演技はそれぞれ弱点というか伝えにくさというかがあるので、一概にこういう演技法が良いとは言えないと自分は思います。ただ景ちゃんの場合は感情移入という点で演技の評価をするなら満点以上ですね。

 

 あ、やっぱり躓きましたね。第1の試練とも言うべき『知らない状況』です。ですが、簡単に彼女なら乗り越えられるものなので恋歌ちゃんから手を差し伸べたりはしません。ほら、もう抜け出した。

 

 こうして見るとチートですね、景ちゃん。さて恋歌ちゃんも頑張りますかね。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 私、柊雪は夜凪景のことを最初、芝居の出来ない子だと勘違いした。これからクライアントにどう説明しようかと冷や汗もかいていた。あの黒山墨字が見誤ったなんて思いたくもないが…

 

 そんなことを考えていたら墨字さんが動いた。

 

「お前、芝居をなんだと思ってる?それじゃあ、いつになってもあいつに辿り着けないぞ」

 

 その一言で夜凪景は変わった。あいつが誰なのかは分からなかったけど、でもそれがきっかけになって彼女は素晴らしい演技をした。私はこの時自分の勘違いを恥じ、そして理解した。

 

 ……この子は、本物だ。皆が見惚れ、彼女に注目する。私は見てみたくなった。黒山墨字によって美しく演じる彼女を。

 

 その後、景ちゃんの友人である恋歌ちゃんのカレーCMがあった。墨字さんが珍しくスターズなのに俺がやると言って駄々をこねた。だから大黒天のメンバーは残らざるを得ず、一応見ておくか程度に座っていた。景ちゃんは恋歌の演技が見れると嬉しそうにしていたが、私はそんなに凄いのだろうかと疑問を抱いていた。

 

 そして、魅せられてしまった。夜凪景の演技は見る者に感動を与える、没入感に浸らせる。百城千世子の演技は見る者を惹き付ける、この作品を見て良かったと思わせる。

 

 なら彼女の演技はなんと表現すればいいのか。カレーCMの内容はただの日常だ。カレーを作り、それを彼女が食べるだけ。なのに、その一動作に吸い寄せられ、親近感を湧かせ喉がごくりと鳴る。百城千世子の技術と夜凪景の演技、それらを十二分に駆使する彼女は一体何者なのだろうか。

 

 CMの収録が終わって、彼女はすっと元の目立たない女の子になる。それを見て私は恐ろしくなる。普通の、しかもスターズに選ばれたとはいえ、普通の少女が夜凪景と百城千世子相手に渡り合う才能を有していることが恐ろしくて堪らない。

 

 もし、彼女の才能を表現する言葉があるとするなら化け物。そう表現されるだろう。化け物級の才能に会えた恐怖と感動で少し手が震えたのは私の心に留めておく。

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